仮面ライダーケタロス、いいよねという思いから生まれた作品。
ダンジョンのある現代世界inケタロスって感じです。

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1発ネタです。


特典は仮面ライダーメテオ!……ってこっちかよ!?

「我が魂はァァァァ……ZECTと共にありぃぃぃィィィ―――!!」

 

この壮絶な死に様をもって、彼の字(笑)は決定された。

 

人は彼をこう呼ぶ。初代仮面ライダーメテオ、と。

 


 

いやー、あのシーン本当に痺れたよねー

 

唯一白星のない結果にはなっちゃったけどさ、俺普通に好きだったよあのキャラ。

 

巷で仮面ライダーメテオって言われててめっちゃ笑ったし、二期入って正真正銘のMeteor Ready?が出てきてクッソ笑った。初代扱いされてるのも大変ポイント高い。

 

ん?ところで、なんでこんな話をしているのかだって?

 

HAHAHA、まあまずは聞いてくれよ諸君。

 

あれはそう、いつもよりちょーっとばかし運の悪い日のことだった。

 

唐突に煙草が吸いたくなってな、仕方なしと重い腰を上げてコンビニに向かった。

 

そして、俺は、駅前のコンビニへの道中で……死んだ。そりゃもうあっけなく。

 

いったい全体なにがあってそうなったのか?

 

答えは簡単。偶然が偶然を呼び、必然となったのだ。

 

トラックが跳ね飛ばした小石が野良猫をビビりらせ、そんな野良猫が飛び出したことに驚いた通行人が転がっていた空き缶を蹴り飛ばし、それがたまたま歩いていた俺の足下へと滑り込んで来た。

 

……あとは、わかるな?

 

俺の頭部はものの見事に陥没。突然の死を迎え、神の下へと誘われた。

 

現れたカッチリスーツに眼鏡の神様から、偶然が産んだ奇跡による死因を聞かされ、俺は嘆いた。いやすまない。嘘をついた。実はあんまり気にしなかった。

 

せいぜいが「ふぅーん」止まりだった。

 

世界には色んな人がいる以上、中にはここで神様に縋り付いたり、怒りを発露させる人だっているのだろう。

 

けれど、俺はそうはしなかった。だってどうでもよかったし。

 

いやね?これが明確な殺意の下の犯行とかだったらもうちょいなんかあったのよ?

 

でもさ、これぶっちゃけ当人達ひとつも悪くない訳じゃん?1匹人じゃないけど。

 

あのデカいトラックの運転席から小石ひとつ見逃すなとか無理ゲーじゃん。

 

野生で生きてる猫に石にビビるなとかそれもう虐待じゃん。

 

びっくりした通行人が悪いって言える人は驚いた時なんのリアクションもするなよって話になるし。

 

強いていえばポイ捨てした誰かのせいだよな?あの人たちの責任じゃないよな?つまりはそういうことだ。

 

怒りはないのか、復讐を望んだりはしないのか、そう聞いてきた神様に素直に伝えたら神様も黙ったよね。

 

うん、そうだよね。だって彼ら別に悪いことしてた訳じゃないもんね。

 

沈黙=肯定。同意してくれた神様にうんうん頷いてたらさ、なんか急に言われたのよ。

 

「特典つけてやるけど何がいいか」ってさ。

 

喜んだよ、それはもう。

 

激しく、激しく、もっと激しく!って感じに。

 

興奮の絶頂の中、即決で口から出たのは仮面ライダーメテオの一言だった。あっ、Meteor Ready?の方よ?。

 

神様も「それなら在庫もあるし、可能だ」って頷いてくれたから、通じてたと思ってたんだけど……

 

今思えば、この時神様の頭の中にあったのは、我が魂はァァァァ……ZECTと共にありぃぃぃィィィ―――!!と書いて"仮面ライダーメテオ”って読む方だったんだろねぇ。いやーすっかり騙されたー

 

在庫があるって言われたのも、Ready?の方じゃなくて、ZECTの方で、あんまり人気ないから余ってたよって意味なのかもしれなかったし。

 

まぁー、そこんとこちゃんと確認しなかったのが悪かったかもね。

 

アハ、アハハ、アハハハハハ――!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

69:初代のメテオ

―――という訳なんや

 

 

70:名無しのメテオ

涙拭けよ…

 

 

71:名無しのメテオ

お、おう…

 

 

72:名無しのメテオ

唐突に語り出してなんやこいつと思ったら、不遇なイッチのスレだった

 

 

73:名無しのメテオ

そんなことも起こり得るんですねー(白目)

 

 

74:初代のメテオ

仮面ライダーメテオって言ったらちゃんとメテオがお出しされると思ってた私は未熟者でした…

 

 

75:名無しのメテオ

いやでもこれはしゃーなくね?

 

 

76:名無しのメテオ

な、涙が、で、出ますよ

 

 

77:名無しのメテオ

産廃特典スレから来ました

 

 

78:名無しのメテオ

>>77

邪魔する子はかえってやー

 

>>77 

79:名無しのメテオ

さよならー

 

 

80:名無しのメテオ

ガチで帰って草

 

 

81:名無しのメテオ

不覚にも草

 

 

82:初代のメテオ

えぇ…(困惑)

 

 

83:名無しのメテオ

しかもノータイム

 

 

84:名無しのメテオ

あまりのレスの速さ

俺でなきゃ見逃しちゃうね()

 

 

85:名無しのメテオ

>>69

謎の英雄やってるイッチにかなしき過去…

 

 

86:名無しのメテオ

クウガムーブしてるのは確かだけど、謎の英雄は草

 

 

87:名無しのメテオ

「クロックアップ」

Clock Up

チャカポコチャカポコ

本人陰キャのためいそいそ撤退

Clock Over

 

のせいでまじで正体不明なのわろける

 

 

88:名無しのメテオ

いくらダンジョンあるローファン世界とはいえ、クロックアップは無法が過ぎるんだ…

 

 

89:名無しのメテオ

な〇う系なら大人気配信者のヒロイン助けてバズること間違い無しなのに、肝心要のカメラのスペックが追い付いてないの本当に持ってると思うわ

 

 

90:名無しのメテオ

>>88

実際一名該当しそうな子助けてんだよなぁ…しかも二回

こんがり脳焼いてるゾ

 

 

91:名無しのメテオ

たすかに

ありゃー完全に恋する乙女でしたな

 

 

 

で、そこんとこどうなんすかイッチさん

 

 

92:初代のメテオ

仮面ライダーだからね

仕方ないね

 

 

93:名無しのメテオ

そりゃ仕方ない

 

 

94:名無しのメテオ

仮面ライダーのあんたが言うなら…

 

 

95:名無しのメテオ

ま、まあ、仮面ライダーなのは確かだし

 

 

96:名無しのメテオ

ゲストライダーの中では唯一白星の無かったケタロスくん

イッチと共に順調に白星を重ねて行く

 

 

97:名無しのメテオ

つか、逆に今黒星ってあったっけか?

 

最初の修行フェーズを除いて

 

 

98:初代のメテオ

話してないのなら幾つかあるぞ

ライダービートでもぶち破れないやつ偶に出てくるし

 

 

99:名無しのメテオ

ほうほう

 

 

100:名無しのメテオ

>>98

………それ本当に単独以外か?

 

”護衛対象"いる時だよ?

 

 

101:初代のメテオ

ゼロの執行人

 

 

102:名無しのメテオ

*⸜(* ॑꒳ ॑* )⸝*ワンダホォォォォイ

 

 

103:名無しのメテオ

流石は初代仮面ライダーメテオ

 

 

104:名無しのメテオ

悲鳴?…急げェ!からのえぇい邪魔ダァ!!でメテオダイブ敢行したのはわろけましたなぁwww

 

 

105:名無しのメテオ

てか、吊り橋効果とか色々言うけど

そういうのって、姿見せたりしてなくても対象入るもんだな

 

 

106:名無しのメテオ

名も知らぬあの方を…ってのはたまにあるけど

その逆はあんま聞かないもんな

 

イッチに至っては姿形名前全て不明だし

 

 

107:初代のメテオ

いやー

それほどでも(/// ^///)

 

 

108:名無しのメテオ

>>106

あー

徹底してるよな

 

 

109:名無しのメテオ

クロックアップの連続発動間0コンマ0000以内に収めてるとかこいつ何言ってんだ?って思ったわ(笑)

 

 

110:名無しのメテオ

正体バラしたくないのはわかるけどさ

流石に努力の方向性違くね?とは思ったわな

 

 

111:初代のメテオ

>>109

>>110

そこら辺はダンジョンあるローファンタジー世界だからできたことやな

 

スキル様々過ぎる

 

 

112:名無しのメテオ

イッチが変な努力したせいで苦しんでる女の子がいるんだYO!

 

 

113:初代のメテオ

でもだからって見捨てられn_i_t_r_o

 

 

114:名無しのメテオ

>>112

二回もイレギュラーとかトラウマとかなってないかな…って配信見に行ったらメスの顔してた時はびっくりしたよね

 

 

115:名無しのメテオ

あの時のイッチのエ〇ル顔が忘れられねぇwww

 

 

116:名無しのメテオ

世界自体が漫画みたいな感じとはいえ

文字通り漫画の中でしか見ない顔してたもんな(笑)

 

 

117:初代のメテオ

椅子から転げ落ちたのなんて前世含めても初めてだったわ

 

いやマジで

 

 

118:名無しのメテオ

でも正直

 

 

 

 

あんな可愛い子にメス出して貰えるイッチ爆発しろって気持ちが溢れて止まん

 

 

119:名無しのメテオ

わかる

 

 

120:名無しのメテオ

ひっじょーに!よくわかる!

 

 

121:名無しのメテオ

俺ら

転生しても童〇だもんな

 

 

122:名無しのメテオ

>>121

ヤメロォ!(建前)ヤメロォ!(本音)

 

 

123:名無しのメテオ

>>121

き、禁止カードはずるいって…!

 

 

124:初代のメテオ

ど、どど、どどどどどど童〇ちゃう―――んお?

 

…出番みたいや

 

 

125:名無しのメテオ

このタイミングで!?

 

 

126:名無しのメテオ

( ´ཫ` )行って…らっしゃい…

 

127:名無しのメテオ

FIGHT、いっぱーつ…

 

 

128:初代のメテオ

おう!

お前らの激励、確かに受け取った!

 

 

129:名無しのメテオ

ぱ、パンチングコング(ボソッ)

 

 

130:初代のメテオ

おいでませ!

カブティックゼクター!


 

「来い…カブティックゼクター」

 

スレでのふざけたレスとは正反対な、無駄にカッコつけた静かな声を出す俺。

 

理由?カッコイイから!(アホ)

 

ジョウントによる空間移動を介し、出現したカブティックゼクターが俺の周囲を旋回、右腕に備えたライダーブレスへと装着される。

 

「変身」

 

HEN-SHIN

 

カブティックゼクターを稼働させた瞬間、ゼクターを起点として、流れる電子音声を背景に展開されていく装甲。

 

カブティックゼクターを使用するライダーの特徴たる、マスクドフォームを介さず、直接ライダーフォームへと変身する点を見事に踏襲。鍛え上げられたその肉体に、ケンタウルスオオカブトをモチーフとした鎧が装着された。

 

CHANGE BEETLE

 

複眼がエメラルドグリーンの光を放ち、今ここに、忠実なるZECTの戦士――仮面ライダーケタロスが顕現した。

 


 

163:名無しのメテオ

おっ、変身したー!

 

 

164:名無しのメテオ

やっぱカッケェー!

 

 

165:名無しのメテオ

変身はライダー転生者の醍醐味よなー

 

 

166:名無しのメテオ

初代仮面ライダーメテオ降臨や!

 

 

167:名無しのメテオ

何度見ても飽きない変身シーン…うーん控えめに言って最高!

 

 

168:名無しのメテオ

でも、なんというか…

やっぱりマスクドフォームないの寂しいなぁ

 

カブトライダーといえばキャストオフなイメージあるし

 

 

169:名無しのメテオ

あーわかる

弾け飛ぶシーンと、CHANGEなんちゃらって音声がいいのよね

 

 

170:名無しのメテオ

>>168

>>169

んお?お前さんら、もしかして知らん口か?

 

コーカサスもケタロスもヘラクスもマスクドフォームはちゃんとあるぞ

 

 

171:名無しのメテオ

エッ!?

 

 

172:名無しのメテオ

あるの!?

 

 

173:名無しのメテオ

は、初耳学……

 

 

174:名無しのメテオ

C.O.R.EXのやつか

あれ確か3ライダー全部共通だったよな

 

 

175:名無しのメテオ

あったん!?え、マジで!?

 

 

176:名無しのメテオ

てことは何か?

地獄兄弟以外は全部マスクドフォームあるってことなんか???

 

 

177:名無しのメテオ

>>176

そういうことになるな

 

 

178:名無しのメテオ

>>174

そうそう

あの頭と右肩だけ剥き出しのマスクドフォーム

 

 

179:名無しのメテオ

>>178

待って、それなんか知ってるぞ

玩具のやつやろ!

 

 

180:初代のメテオ

発見!

行くぜクロックアップ!

 

Clock Up

 

 

181:名無しのメテオ

あっ、いつものどヒキョー戦法が

 

 

182:名無しのメテオ

そう言ってやんな

理には叶ってんのよ

 

理には

 

 

183:名無しのメテオ

どヒキョーなのは否定できんからねぇ

 

 

184:初代のメテオ

初手必殺のライダービート!

 

Rider Beat

 

 

185:名無しのメテオ

クソでかい蜘蛛クナイで滅多刺してるぅー!

 

 

186:名無しのメテオ

>>184

信じられますか?

 

開幕一発これなんですよ?

 

 

187:名無しのメテオ

でもクロックアップは事実上数秒しか持たないからこれもまた理には叶ってる(尚、連続発動によりry)

 

 

188:名無しのメテオ

>>184

関節もしっかりブスブス行ってんねー!

 

 

189:名無しのメテオ

てか、今回の人はおっさんなのね…

 

美少女がよかったのに…

 

 

190:名無しのメテオ

>>189

そんな都合よく毎回美少女な訳ないジャンアゼルバイジャン

 

 

191:初代のメテオ

こんだけやりゃ十分だろ

 

んじゃ最後にご退場のキックだけしてからっと……ワザマエ!

 

Clock Over

 

 

192:名無しのメテオ

恐ろしく早い退避

俺じゃ見逃しちゃうね

 

 

193:名無しのメテオ

見逃してない定期

 

 

194:名無しのメテオ

>>192

むしろ見逃せてないんだよなぁ

 

 

195:初代のメテオ

ふぃー

終わった終わった

 

 

196:名無しのメテオ

おつかれー

 

 

197:名無しのメテオ

おつかれさん

 

 

198:名無しのメテオ

おかえりんご

 

 

199:名無しのメテオ

相変わらずのどヒキョー戦法

 

しかし俺達はそれを許そう

 

 

200:名無しのメテオ

何様お前と言われたら!

 

 

201:名無しのメテオ

誰様僕様俺様!

 

 

202:名無しのメテオ

スレ民様じゃい!

 

 

203:初代のメテオ

ん〜〜〜〜2点!!

 

 

204:名無しのメテオ

低い!!

 

 

205:名無しのメテオ

語呂悪いし(残当)

 

 

206:名無しのメテオ

んで

今回はどうやったんよイッチ

 

強かったか?

 

 

207:名無しのメテオ

あんまり苦戦してるようには思えんかったけどな

 

 

208:名無しのメテオ

>>207

ゴーレム系の時とかマジで泥仕合だもんな

今回スムーズ

 

 

209:初代のメテオ

毒滲侵蝕蜘蛛(ヴェノーションスパイダー)、Bランクのモンスターやね

 

もっと下位のダンジョンで出てくる毒蜘蛛(ヴェノムスパイダー)の実質的な上位互換や

毒蜘蛛(ヴェノムスパイダー)よりも圧倒的に毒が強力かつ回りも早くて、ほっといたら半日もたずに内蔵が腐り落ちるやで

 

蜘蛛自体が毒を使ってドーピングもして来る無法っぷり

その上動きもはえーで二次被害も広がりやすいから、危険度的な観点でランクBになっとるわ

 

 

210:名無しのメテオ

>>209

ヒエッ

 

 

211:名無しのメテオ

こっわ!

 

 

212:名無しのメテオ

えっぐいヤツ……

 

 

213:名無しのメテオ

>>209

なんでそんなんがB…

 

 

214:初代のメテオ

まぁ、毒がクソ強力なだけやな

そこまで硬くもなかったし

 

所詮ライダービートすら必要ないレベルの敗北者じゃけぇ(使った方が早い)

 

 

215:名無しのメテオ

>>214

ハァ……ハァ……敗北者…?

 

 

216:名無しのメテオ

>>215

乗るなエ〇ス!戻れっ!

 

 

217:名無しのメテオ

エ〇ス!

 

 

218:名無しのメテオ

エ〇ス!

 

 

219:名無しのメテオ

エ〇ス

 

 

220:名無しのメテオ

エ〇ス

 

 

221:名無しのメテオ

エ〇ス!

 

 

222:名無しのメテオ

まぁーたすぐそうやって取り消せよする…

これだからスレ民は

 

エ〇ス!

 

 

223:名無しのメテオ

そういうお前もスレ民定期

 

 

224:名無しのメテオ

しょうがないね

スレ民だもの

 

 

225:初代のメテオ

見た感じもう大丈夫そうだし

今日はこの辺で落ちるわ

 

また来てなー

おつー!

 

 

226:名無しのメテオ

おつー

 

 

227:名無しのメテオ

ばいばーい

 

 

228:名無しのメテオ

また会おなー

 

 

229:初代のメテオ

( -`ω-)bI"ll be back

 


 

「今日も、会えなかった…」

 

ダンジョン内を彷徨う一人の少女。

 

魔力に染まったことを示す白銀色の髪を揺らす少女は、傍らに浮かんでいた近未来的なデザインをした球状ドローンに目をやった。

 

・本当に誰なんだろうな、鎌鼬

・世界中が必死こいて探してんのに欠片も情報出てこねぇしな

・氷織ちゃんもめっちゃ探し回ってんのに収穫ゼロだし

 

「今回も、ここまでにしたいと思います。最後まで見てくださった皆様、ありがとうございました。次回の配信にもお越しください」

 

・今回も残念だったけど、次は会えるといいね!

・絶対見に行く!

・見つけるまでは毎回リアタイしてやるぜ

・早くお礼言えたらいいな!

・↑お礼だけじゃないかもだけどな

 

コンタクトレンズ型のUIにより、網膜に投影されたコメント達。

 

激しく動き続けるコメント欄の速度は凄まじく、例えベテランの配信者であろうとも読み切れる程ではない。

 

「そう、ですね。そうなればとは…思ってます」

 

・可愛い

・かわいい

・かわいい

・かわいい

・美少女の照れ顔からしか摂取できない栄養素は実在します

・頬染めてると肌の白さが際立つ

 

しかし、少女には読めていた。文字通り、コメントひとつひとつ、全てが。

 

ダンジョンに湧き出るモンスターを倒し、レベルという概念が解放された探索者達は、レベルシステムの解放されていない一般の人々とは隔絶した力を持つようになる。

 

これもまたそれらのひとつ。視力と反応速度の向上からなるものだ。

 

一般人達との力の差は歴然。それ故に、一時期は探索者達が起こす事件が急増したこともあった。

 

しかし、それらの事件はいつの間にかその数を減らす事となる。

 

その始まりは、とある県で発生した銀行強盗事件だった。

 

(助けて…誰か!)

 

不幸なことに、人質となってしまった少女は、当時なんの力も持たない一般人だった。

 

ただただ探索者(犯人)の力に怯えるしかない、弱者だった。

 

犯人の気分によっては、今すぐにでも殺されてもおかしくないという絶望的な状況に失神しそうになり、必死に意識を保つ。

 

永遠にも思える苦しい時がじわじわと過ぎていき……ある時、唐突に終わった。

 

(…えっ?)

 

突然、そう突然に、犯人が縛られた状態で床に転がされたのだ。文字通り、なんの前触れもなく。

 

当の犯人ですら訳が分からないという表情を浮かべており、結局、何も分からぬままに事件は収束。

 

少女は帰宅後に決意した。己も探索者になるのだと。

 

己の意思を両親に伝え、反対された。

 

探索者は危険な職業だ。命を落とすのも珍しくない。

 

そんな危険な場所へ自分達の愛娘を送りたくないのはどんな親でもそうだろう。

 

しかし、少女に引くつもりはなかった。

 

力が欲しかったのだ。理不尽を跳ね除ける為の力を、真相を究明するにたる知力を少女は欲した。

 

結局、少女に根負けした両親は、命を第一に考えることを厳命し、少女に許可を出した。

 

「ありがとう!お父さん、お母さん…!」

 

探索者資格を取り、装備を整え、少女は一人迷宮で歩みを進めた。

 

苦難の連続だった。今いる階層へと降りるまでに、いくつもの試練が少女を襲ったのだ。

 

少女には才能があった。探索者の才能とでも呼ぶべきそれが。

 

……しかし、その才能は圧倒的なものではなかった。

 

確かに、才能の助けはあっただろう。世の中にはなんの才能もなく、探索者を諦めざるを得なかった者達だっている。

 

けれど、それで少女の努力が否定される訳ではない。彼女は確かに、努力の果てに現在の地位を、力を手にした。

 

全ては、今ダンジョン内で起こっている”鎌鼬"の正体を暴くため。…その為に彼女は進み続ける。

 

絶対絶命となったあの瞬間、たった一瞬だけでも、確かに捉えることに成功したかの戦士(・・)の背中を思い出し、破顔する少女。

 

配信は既に切っている。

 

もっとも、配信中であったとしても、そんな少女の顔を見て文句を言うアンチは既にいないが。

 

その時、ある一人の青年が彼女の横を通り過ぎ、階段を上がって行った。

 

「……?」

 

(気の、せい?)

 

彼女が"ZECTの戦士”と出会うまで、あと……




最後までお読み下さりどうもありがとうございました(⋆ᴗ͈ˬᴗ͈)”

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