天草四郎になった私のテイワット旅行記 作:通りすがりの希望厨
—アルル村付近のワープポイントにて
「....暑い。」
とワープして早々に私はそう呟く。ナドクライがスネージナヤの端と言う話でしたから温度差は覚悟していましたがここまでとは...早く砂漠から抜けるとしましょう。アルル村に寄る必要は...今はないでしょう。いずれ必要な時に来れば済む話です。とそう私は考えた後走りスメールシティのある方角へ向かい始める。そして私は走りながら情報を整理していた。
「色々情報はまとまってきたものの...稲妻以降はどう動いたものか。スメールの問題は私にどうのこうのできる問題でもありませんしだからと言って何もしないのは流石に薄情です。この体なら魔鱗病の進行を遅らせることが出来るかもしれませんが流石に総数が多すぎますね...ナタの時はまだ時間的に余裕があったので時間のかかる選択も取れましたがスメールで同じようにするにしてもあくまでも進行を遅らせるのが限界だと仮定すると稲妻へ行くパイプを作っておく方が結果的には救える人数は増えるでしょうね。その手段を取るにしてもそれは稲妻の問題が解決してから、と言うのが妥当でしょうか。稲妻での邪眼による被害者は事前に止めなければどうにもなりませんから稲妻に行ったら早急に事前に珊瑚宮さんとのコンタクトを...いえ、すぐに行っては信用される理由がない。会いに行くとしても門前払いがオチ、ですか...かと言って将軍は今この時点では役に立ちませんし...邪眼の被害を食い止めるのはなかなか骨が折れそうですね。」
とあえて口に出し頭の中を整理していった。他の問題はだいたい旅人がなんとかしてくれるでしょうから私が解決するべき残りの問題は...淑女の死をどう防ぐか、ですね。将軍との直接対決となれば普通に死にますし説得しようにも私の立場を使えば多少は会話が出来るかもしれませんがそれでもせいぜい時間稼ぎ程度でしょうね。どうしたものか... とそのような事を私が考えていたその時、私の視界の隅で黒い人形の何かが見えた。
「.........は?」
とその人影が何かわからなかったためにその影の方を向いた私はそのような声を出した走る足を止める。....は?こんなバカなこと、普通あり得ないでしょう!ここはテイワットだぞ!?
「なのになんでシャドウサーヴァントがいるんですか!?」
と私は困惑と予想外のことへの驚きの混ざった声を荒げながら文句を言う。いや、落ち着け。もしかしたらこのテイワットではシャドウサーヴァントが出るのは珍しくはあれどそう不思議なことではない可能性もある。そうさ、かつて聖杯戦争が起きたくらいだ、何があっても不思議ではない。そう、不思議ではないんだ。とそう自分に言い聞かせるように思考しながら、
「とは言え、あれを放置しておくわけにもいきませんか...シャドウサーヴァントは基本的に戦う事でしか問題を対処できないですし早めの対処にあたるとしましょう。....ふぅ、一旦心を落ち着かせて...あのサーヴァントの真名は『クーフーリン』ですか...真名看破で真名を知ったことは良いものの...見たところランサーの様子、fgo的にはクラス的に私が負けることはないでしょうがこの場だと果たしてどうなるか。いくらシャドウサーヴァントとは言え実力は折り紙つき。宝具が扱えない状況ならいいですがそれを前提に動くのは流石に部が悪い賭けです。」
とそう頭の中でどう戦うかのイメージを浮かべながら黒鍵を握りしめる。いつまでもやつが同じ場所に止まっているとも限らない、走り出されては私の足では追いつかない。ならば...先手必勝!とそう考えた後私は隠れる事をやめてそのシャドウサーヴァント、ランサーに近づき背後から全力疾走からその勢いのまま黒鍵を突き刺そうとする。しかしその私の攻撃をランサーは軽々と回避する。
「な...!」
完全に奇襲をかけたと考えていた私は軽々と避けられたことに驚愕の声を漏らた。今の奇襲で終わらせるつもりだった私は攻撃を避けられたことによって大きな隙を作ってしまった。そしてその隙をランサーは見逃すわけもなく避けた勢いをそのままに私の心臓部目掛けて槍で貫こうとする。それに私は少しだけ体をよじって心臓部から当たる箇所を逸らそうとするがそれでも右肩に突き刺ささり、そのまま槍ごと持ち上げられ腹部に蹴りを喰らってしまう。
「が....!」
私は痛さにより体が硬直し受け身が取れずそのまま近くの岩に激突してしまう。死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ...!?まじで死ぬ...バカみたいに痛いし右肩が上手く動かせない...くそが、サーヴァントを侮っていました。このままではやられてしまう。ですがこんなところでくたばってたまるか。シャドウサーヴァントごときにやられる様ではこの先うまくことを進められるわけがない。右肩ももうロクに動きはしませんがやってやろうではないですか。と私がその様なことを考えているとランサーは私の顔面に向かって槍を突き刺してくる。その攻撃を私はギリギリで回避した後体制を立て直す。そしてシャドウサーヴァントに向き合い、
「....きなさい、シャドウサーヴァント。この私が貴方を打ち倒します!」
とそう啖呵を切るのであった...