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次の日
いつも通り起床し二人でゆったりと朝食をとり、昨日話してた通りにそれぞれの予定のため家を出る。
「それじゃあんまり遅くならない様にね」
「そっちも気をつけろよ〜」
昨日嘉納先生にアポを取ってもらった小倉さんの家に向かう。空いてる日が今日くらいしかなかったらしく急遽話を聞かせてもらうことになった。
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「ここか…」
名刺に書いてある住所につく。テレビに出ている人だったので豪華な家に住んでるのかと思っていたけど意外と普通の一軒家の様みたいだ
"ピンポーン“
インターホンを鳴らす瞬間は何だか緊張する。喰種について知れるチャンスだと思い、あまり深く考えずに尋ねてしまったが迷惑じゃなかっただろうか?こういう時は普通は手土産等を持ってくるべきだったと鳴らしてから後悔する。
"はいどちら様でしょうか?"
「は、はい!昨日嘉納先生から古見善吉です!ぐ、喰種について話を聞かせていただきたくて」
あまり心の準備も出来ていない状態で聞こえて来たせいで少し上擦った声が出てしまった。
すると家の中からバタバタと音とともに勢いよくドアが開く。
「き、君が嘉納が言ってた子か、早く入ってくれ」
「あ、は、はい」
少し慌てた様子で家の中に案内される。
「あのねぇ。最近は喰種騒動のせいで何かと物騒なんだ、外であんな大きい声で喰種の事を話さない方がいい。喰種たちにも喰種に恨みを持つ人からも目をつけられるかもしれない」
「あ、すみませんそこまで考えが及ばず……」
確かに小倉さんのいう通りだ、玄関前で大きい声で言うことじゃなった。
「まぁ、いい。それで君が善吉くんであってるかい?」
「はい。古見善吉といいます。今日は忙しい中時間をとってくれてありがとうございます。」
「君は喰種の生態についてしりたいんだって?私が言う事でもないが何故そんなことを知りたいんだい?」
「僕の両親は喰種が起こした事件によって死にました。つい1週間ほど前です。その時、両親は最後に良い喰種も悪い喰種もいるから俺自身の目で見極めろって。だから情報がいるんです。世間一般で化け物とされてる喰種が本当はどんな風に過ごしているのか。本当に喰種は悪なのか…………それを知らなくちゃいけない」
「なるほど……君が例の事件の……そうか、わかった私が教えられることは教えよう」
「ありがとうございます」
教えてもらえる事になったので昨日嘉納先生に教えてもらった所を共有し生態について詳しく知りたい旨を伝える
「そうか基本は教わってるみたいだね。それじゃあまず何故喰種が人を喰らうのかについてたが。これは身体の作りが我々とは違うため、我々が食べてる、野菜や肉等は食べ物と認識されないんだよ。」
「認識されないですか?」
「そう、舌が味を認識しない。胃で消化出来ずに栄養が吸収できない。たとえば、シロアリは木に含まれるセルロースを体内で分解してエネルギーに変えれるんだ。たが人間には出来ないだろう?だから食べようという気にならないし食べても不味いと感じるだけだ」
「なるほど、僕たちは色んな物をたべれますが彼らは人しか食べることが出来ないんですね」
「そう。そのため唯一食べることが出来る人間という食糧はとても美味に感じるだろう。しかしだ、食や身体能力は違えど脳の作りや見た目はとても人と似通っている。ほぼ同じと言っても過言ではない。高い知能を持ち我々と同じ様にグループをつくり、家族をつくる。世間では喰種は残虐なだけの化け物として扱われてるが喰種にも心はあると私は思っているよ」
ほとんど同じなのにそれを食べなきゃいけなかったり、食べられない様に争わないといけないなんて。何というか……残酷だ。
「もし姿形が全くの別物で高い知能を有さず人間以外にも食糧となるものがあれば他の動物たちの様に住処を分けながらなんと共生していけたのかもしれないが…何とも難しい問題だよ」
「小倉さんはどうしたら人と喰種が共生出来る様になると思いますか?」
もしエトが喰種だったとしても、ともに生きたい。その為には共生出来る様になるヒントを探さないと。
「そうだねぇ…まず喰種の食糧問題。それから人間の喰種に対する認識と喰種の人間に対する認識両方を変えないといけないだろうね」
そうか……喰種も人もどちらとも認識を変えないと共に生きていくなんか出来ないよな。
「課題は多いし難しい。今のままじゃ共生なんて夢のまた夢ですね」
「世間の認識なんてそう簡単に変わるものでもないし、食糧問題なんてどうすれば良いかもわからない。喰種にとって人間という種は食べ物ではなく良き隣人と思ってもらうなんて、人間が食べてる物を急に友達だと思えという様な物だろうからね」
「しかも一時的に叶ったとしても全喰種の認識を変え、襲われない世界にしないと誰かが喰われ、そこからまた亀裂が入りますからね」
「人間同士ですら戦争をしてるというのにね」
………………
「少し休憩にしようコーヒーは飲めるかい?」
「はい。大好きです!」
そういえば最近、前よりもコーヒーが美味しく感じる気がするんだよなぁ。エトのコーヒーの淹れ方が良くなってるだけかとも思ったけど自分で淹れた時も美味く感じた。こういう変化も嘉納先生に行った方がいいんだろうか?
"カチャ"
「ありがとうございます」
「そういえば古見君。人肉以外にも喰種はコーヒーも美味しいと感じるらしい何故だかはわからないけどね」
「へぇ不思議ですね。でも何だか共通点があるのは何だか嬉しいです」
「嬉しい……か、そういう気持ちが分かりあう為には重要になってくるんだろうと思うよ。…………少し不思議に思ったんだが何故君は喰種を理解しようとするんだい?あの事件があったのは、ほんの1週間ほど前だ、いくら両親に言われたとはいえ憎んでいても仕方ない、いやどちらかといえば憎しみの感情を持ってる方が正常だろう」
確かに小倉さんのいう通りだと思う
「僕にも正しくはわかりませんが、あの時、色々な状況が重なってしまったから起きた事件だと思うんです。俺がもっとああしてればとか。病院に行く日が違ってたらとか。多分あの日飲み物を買おうと誰かが提案でもしてたら起きなかったそのくらい偶然か重なったから起きた事だと思います」
そう……不幸な事件だった。それが偶々喰種によって引き起こされただけ、確かにあの喰種は今でも許せない……けどだからと言って喰種が全部悪いと判断するのも違う気がする。
いやちょっと違うか……喰種を憎んでしまって、エトが喰種だった場合にエトを憎く思ってしまうかもしれない事が怖いんだ。
「喰種の事を調べていく内に思ったんです。偶々僕たちは喰種ではなく、ヒトに生まれただけなんだって。人と喰種の間にはほとんど差がないのにいがみ合う事しか出来ないなんて、なんだか…寂しいじゃないですか」
「そうだね私も喰種専門家なんてものを勝手に名乗っているが、調べていると人と喰種の間の差は小さなものだと気付かされる……」
他にも喰種の生態について色々と話を聞く事が出来た。話を聞いてく中で気になったことを聞いてみる。
「そういえば小倉さんはどうやって喰種の事詳しく調べたんですか?」
「あぁそれは変装して色んな所で話を聞いてるんだ」
「え?変装?」
「そう、喰種は世間から身を隠す為にマスクを被って人通りが少ない所で集まったりしてる。だからたまにそれっぽい所で話を聞いたり、直接CCGに話を聞きに行ったりしてるんだ。」
「喰種に直接?!それって相当危なくないですか?」
CCGに直接って……結構アグレッシブな人だな。この人
「まぁあまり危険な喰種がいない所を選んでるからね」
「場所によっても危険度が違ったりもするんですね」
「そう。たとえば前までは20区とかも危険だったけどこの所は喰種による事件が減ってきている。危険な喰種が他のところに移動したか、支配者の様な存在ができたみたいな事も考えられる。ニュースや事件の件数CCGの対策の仕方なんかでも喰種について知れる事はたくさんある」
「なるほど確かに情報を整理して見えてくる事実もありますね」
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「そういえば最近知ったんだけどね喰種同士の婚姻の儀式みたいなのがあるらしい。お互いの体に傷跡が残るような咬み傷をのこすらしいよ」
「咬み傷ですか、何だか少し痛そうですね」
「まぁでもそのくらい強固に結ばれた絆の現れだと思うよ」
なんだか説明会が多い気がする‥もう少しで物語が動くと思うので少しまってもらえると‥