シャーレへ向かう道中。
そこは予想以上の荒れ具合であり、銃弾は飛び交うわ爆発は起こるわ…キヴォトスの外の世界からすると地獄絵図の光景が広がっていた。
…と言ってもウリルはこれ以上の地獄絵図を何度も経験してきているので「荒れておるのぉ〜」程度の反応である。
「なんで私たちが不良たちと戦わなきゃいけないの!!」
「この世界に起きとる大異変を解決するためじゃな。
お前さんとて、先程自分の学園の風力発電機が落ちたとか言っておったじゃろう?それをいち早く解決するためじゃ。
どうか戦ってはくれんかね?
この異変をどうにかするには、どうしてもお前さんの力が必要なんじゃよ。」
「そ、そう言われると悪い気もしないような…って
いっ、痛っ!!痛いってば!あの不良たち、違法JHP弾を使ってるじゃない!?もう!傷跡が残るでしょ!」
「むしろその程度で済むんじゃな〜。」
「今は先生が一緒なので、その点に気をつけましょう。先生を守ることが最優先。あの建物の奪還はその次です。」
「ハスミさんの言う通りです。先生方はギヴォトスではないところから来た方ですので…
私たちとは違って、弾丸一つでも生命の危機にさらされる可能性があります。その点ご注意を!」
「先生!私達が戦ってる間は、この安全な場所に、おじいさんと一緒に居てくださいね!」
「…なら、私が指揮をするよ!」
先生は戦えないが、自分が皆の指揮をするという。
「え、ええっ?指揮をされるんですか?
…分かりました。先生の指揮に従います!」
「これより、先生の指揮に従います。」
「では、先生、指揮をお願いします!」
「うん。任せて!
えっと…ウリルさん?でしたっけ。ここでサポートをお願いできませんか?」
「うむ、了解したぞい!」
先生の指揮下に入ったユウカ達に、不良はなずすべもなく倒された。
「何だか、いつもより戦闘がやりやすかった気がします…」
「やっぱりそうよね?さすが、連邦生徒会長が選んだ大人の方ね!」
「それでは、次の戦闘もよろしくお願いいたします。先生。」
「分かった!」
進みつつ不良を倒していくユウカ達。
…だが、ここで異様な存在が現れた。
「ワン!」
全身の毛が黒く、赤い瞳の犬。
「…何あれ?犬…?」
「ですが…それにしては…」
Side:先生側
「…!」
「ウリルさん?どうかしました?」
「…すまんの、先生。少しあの子らの所に行ってくるぞい。」
「えっ!?ちょ、ちょっとウリルさん!?」
「グルル!」
黒い犬はユウカに噛み付く。
「痛っ!ちょ、ちょっと!痛いじゃない!」
ユウカはすかさず愛銃で反撃し、黒い犬は仰け反るが、直ぐにまた噛みつきに向かってくる。
さらに。
『ワン!ワン!』
追加の増援も出現。
「ざっと十体以上は居ますよ…!?」
「来ます!構えてください!」
そう言って場の全員が構えた時だった。
「くらえ殺意のわんこ共め!破ァッ!」
前線に突如ウリルが現れ、某龍珠戦闘アニメの技ように手を前に突き出すと、そこにエネルギーの柱のようなものが現れる。
『ワフッ!?』
黒い犬…殺意のわんこ達は烈波に突っ込みダメージを受ける。仰け反った後も突っ込んでさらに仰けぞり、魂となって空へと上がっていった。
「大丈夫だったかね?お前さん達。」
「え、あ…大丈夫ですけど…おじいさん、一体何者何ですか?」
「ふむ。では改めて名乗るとしようかの。」
「にゃんこ軍団所属、ウリルこと
"ネコ神面のウリル"じゃ。」
「ウリルさん、やはりにゃんこ軍団だったのですね…」
「にゃんこ軍団!?別世界からやってきたっていうあの!?」
「全宇宙を侵略したとか自称しているあの!?」
「さらには過去や古代の時代も侵略したというあの…?」
「ワッハッハ!いくらなんでも噂が広まりすぎじゃなな!
その噂は全て真実じゃよ。
まぁ、全宇宙を侵略し尽くしたのは事実じゃが、別に生活に変化が起こることはなかったがの。
強いて言えば、時たまに空の星がネコのように見えるようになったくらいじゃな。」
「えぇ…?」
「…さて、お話はここまでじゃ。奴らはまだまだやる気のようだぞい。」
「…ですが、ウリルさんが味方してくださるならとても心強いです。」
「ハッハッハ、そうじゃな。では…行くぞい!」