白銀かぐやはどうにかしたい 〜2周目の恋路〜   作:チャリンコ2025

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─────選挙戦初日

 

 

 

マスメディア部の最新支持率調査は、

 

 

白銀御行 47%

 

伊井野ミコ 31%

 

決めてない 22%

 

 

 

 

 

混院嫌いの票が伊井野ミコ(純院)に流れた為、白銀御行としては油断できない状況になっていた。

元より嫌われ様が四宮かぐやの為ならと無意識に動いてるのは、流石ではあるが。

 

選挙参謀・藤原千花の助言に従い、選挙公約を打ち出し、ビラ配りなどの選挙戦を展開。

 

活動中に髪型を三つ編みにした伊井野ミコと遭遇して、互いの激励と選挙公約や選挙への姿勢など、軽く討論をする事にもなった。

 

今回は伊井野ミコの四宮かぐやへの好感から、あまり踏み込んだ話にはならなかった。

藤原千花は伊井野ミコに褒め称えられて、どっち陣営か解らない事を言い出したが。

 

 

 

『丸坊主、か。

経済的ではあるが、強制は頂けないな。

俺も、正直嫌だ。』

 

 

(し、四宮がどうしてもと言うなら、やぶさかではないが。)

 

 

『こんなのを打ち出しても、通ると思ってるのが思いやられます。

・・・もう少しマイルドにすればいいのに。』

 

 

伊井野ミコの配っていた選挙公約の紙を見ながら、二人は対策を考える。

藤原千花は煽てられた様に見せて伊井野ミコ陣営の潜入調査に行っている。

大仏こばちは怪しんでるが、伊井野ミコは鵜呑みにしていて迎えてしまう。

 

 

 

一方、「経験」した選挙戦と違い、四宮かぐやは自身の強制出馬など「違う歴史」になりそうな動きを警戒して今回は票集めなどの積極的な工作は躊躇している。

 

そして、白銀御行は四宮かぐやに選挙の応援演説を頼みに、

 

 

─────現れなかった。

 

 

 

放課後まで待ってたかぐやは、久々にプッツン─────、

 

メンタルに揺らぎの出たグチグチウジウジかぐやになってしまった。

 

 

『か、会長は、私なんか必要ないんだわぁぁぅぅぅ!?』

 

夜にかぐやの寝室に呼ばれた早坂愛は、「久々にキター!」と思っていた。

 

正直、最近のかぐやは大人しくて大人びた対応していたので、無茶振りになれていた早坂愛からすると物足りなかったのだ。

 

人は、環境に慣らされる生き物である。

 

 

 

『で、かぐや様はどうされますか?』

 

『・・・静観するしかないけど、会長が藤原千花さんに応援演説を頼まないかが不安なの。』

 

『・・・無いと言い切れないのが辛いですね。』

 

『もし、そうなったら演説原稿はしっかり監督しないと、何を言い出すから分からないわ。』

 

『その時は、私からも書記ちゃんにはフォロー入れますから。』

 

『そういえば、選択授業は私が会長とペアだったけど、愛は藤原さんがペアだったわね。』

 

『思いっきり、期待を裏切ってくれました。

期待したのが間違いでしたが・・・。

まあ、あれもアリかなと。』

 

『そうだったわね。

私なんか、あんまり上手く描けなかったけど、会長は大分誇張して描くから・・・。』

 

 

(はて、周りにバラか何か飛び出しそうなぐらい美男美女に描き合ってましたけど?)と言いたくなった愛だった。

 

何度も紙を破るは、描き直すは、「なんで四宮を美しく描けないんだ!」や「会長の凛々しさが表現しきれない!」と言い合って、側に居た柏木渚が大分引いていたけど・・・。

 

二人してテンションMAX(かぐやは童心に還っていた)で、見てるこっちが恥ずかしくて、藤原千花と二人で他人のフリで目線を向けない様にしていた。

 

 

 

『万が一は藤原さんのフォローお願い。

それから、選挙が終わってからでいいのだけど、「大友京子」に関する調査もお願いね。』

 

『石上優の「大友京子」ですね、承りました。』

 

『・・・はぁ〜。

私って全然ダメね、こんな事で。』

 

 

赤くなったりと泣き散らしたりと、今宵のかぐやは表情豊かだ。

ショボくれるかぐやを何も言わず愛は後ろから抱きしめる。

愛の回した腕にかぐや左手を添えて二人は顔を近付ける。

 

 

 

『誰しも不安になるのは当たり前です。

かぐや様は最近は頑張り過ぎだったんですよ。』

 

『・・・そうかしら。』

 

『私は驚きの連続でしたよ。

夏休み明けの会長さんへのキスから始まって、ガラゲーをスマホにする、お土産を大量に買う、本宅に行く、皆の朝食や私のお弁当を作る、私とパパやママとの時間を作ってくれた、写真を始める等などエトセトラetc・・・。』

 

『あ、愛? 怒ってる?』

 

『はい、とっても。

毎日楽しくて嬉しくて・・・。

その分、かぐや様は無理をしてないか、我慢してないか、不安で心配で。』

 

『愛にそんな事を思わせてたのね。』

 

『違います。

かぐや様に我慢して欲しくないだけです。

 

朝の四時に起きて調理場に入って私達の為に御飯作ってくれるお嬢様は、かぐや様だけですよ。

おかげで、御味御付を食べないと朝御飯食べた気にならなくて、一日調子悪くなりますから。』

 

 

前から自慢でしたけど、もっと自慢なかぐや様になりましたよと思う。

 

 

 

『そう言われると、私って大概ね。』

 

『そうです、大概ですよ。

だから、周りに頼っていいんですからね。』

 

『・・・うん。』

 

 

俯いて照れる仕草も我が「妹」ながら可愛いなと思う早坂愛だった。

 

それにしても、「大友京子」か・・・。

前に調べ時は事実も知らず石上優を逆恨みしてたが、進級試験に落ちるレベルなのに合コン等に割と行くとか、ある意味自業自得というか、脇が甘い感じだったけどと思い返す。

進学した高校でも楽しんでるみたいだったけど、と・・・。

 

 

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