呪術廻戦×犬王 序曲
京都の何処かにて、呪霊が一匹歩いていた。
呪霊は自分が何者かと自問自答していた。
其処に一人の男が立つ。
「もしやと思ったけど、君か⋯⋯まさか、呪霊となってこの時代に目覚めるとはね⋯⋯」
男の額には大きな繋ぎ目があり、その手にはギターが握られていた。
「君の琵琶。私は好きだったんだけどね⋯⋯」
呪霊は遮二無二に男からギターを奪う。そしてギターを抱くように形を失い繭を作った。
「君の琵琶⋯⋯再び聴ける事を望むよ⋯⋯ねぇ⋯⋯」
懐かしい名を聞きながら呪霊の意識は闇に落ちた。
男は繭を呪霊に乗せて何処かへと飛び去っていった。
新宿決戦から4ヶ月後
呪術高専、2年1組。
「よっしゃー2年だぁ!!」
呪術高専2年となった虎杖悠仁はハイテンションに叫ぶ。
「うっさいわぁ!」
悠仁の頭を釘崎野薔薇が叩き、伏黒恵はそれを見て溜息をつく。
「しかし⋯⋯」
悠仁はクラスの席を見る。
「増えたな⋯⋯」
席は5つ。
悠仁たちを除いて二人増えるのだ。
因みに今年の1年は八人。全員が覚醒型の元プレイヤーだ。伊地知曰く大半が直ぐに辞めるとの話では有るが、
因みに、2年の転入生は両方とも受肉(共存)型だ。
「犬塚健二です。術式は戦踏の歌。相棒は「俺の名は道阿弥宜しくな!」
男の右頬から大きめの口が開き喋る。
「将来の夢は⋯⋯⋯」
「東京の呪霊たちが活気づいている?」
「いえ、違います!これは!」
「はっ!ものすげぇ熱だな!おい!!」
「本当だね。これはまさしく熱狂!」
「なぁ⋯お前、あのカブトムシみたいな琵琶⋯⋯何処に置いて行ったんだよ⋯⋯」
そして物語は⋯⋯
「踊ろうぜ。相棒」「応っ!」
「領域展開っ!坐殺博徒!!」
「行くよっ!リカっ!!」
「『潰れろ!』」
「四番っ!龍っ!!」
「行こうかブラザー!!」
「領域展開!嵌合暗翳庭!!」
「共鳴りっ!!」
「力⋯⋯借りるぜ。兄貴たち!」
「俺は⋯⋯俺の名はぁ!!」
「600年!羂索の口車に乗せられたけど、お前を探しだせた!!」
「初心者にキツすぎんだろ!!」
「「黒閃っ!!」」
「楽しいなっ!二人!」
「ああっ!」「当然!」
二つの舞と琵琶の音色が一つに混ざり、
「犬王!」「友有!」「犬王!」「友有!」
舞と音色と共に手拍子が響く。
犬王×呪術廻戦
始まらない!!
始まらないのかよ!!