林間学校
二乃「じゃあ、私達でカレー作るから、男子は飯盒炊さん宜しくね。」
「うーい。」
「わっ!二乃野菜切るの速っ!」
「家事やってるだけの事はあるね!
二乃「これくらい楽勝よ。」
二乃(遂に始まったわね、林間学校。)
二乃「あの子達、上手くやれてるかしら。」
一花「これ、もう使った?片付けておくね。」
「は、はい。」
「中野さん、美人で気が利いてて完璧超人かよ。」
「俺の部屋も片付けて欲しいぜ。」
・・・本当の姿知ったらこの男子、どうなるのやら。
四葉「せーのっ!」
パキッ
四葉「あはは!これ楽しいですね!」
「いや、もう薪割らなくて良いから!」
いやいや・・・割りすぎだから・・・どんだけ割ったんだよ・・・。
「そろそろ煮込めてきたかな。」
しかし
五月「待って下さい!あと3秒で15分です!」
そう言い、五月は止めた。
「細かすぎない・・・?」
・・・つーか、もう3秒経った。
惇「これ、片付けとくな。後ついでに、飯炊けてるか見とくな。」
「う、うん!お願い!」
惇「それと・・・三玖がカレーに変なの入れねーように見といてくれ。」
「分かった!」
惇は、同じ班の女子らに三玖を監視するように伝え、その場を後にした。
「足立君、相変わらずクールでカッコ良くて、優しいなぁ~!」
「野球だと凄い気迫だし、良く吼えるけど、そのギャップがまた良いよねぇ~!」
「そうだねぇ・・・」
「ハァ~・・・はっ!そんな事より、三玖ちゃんが何か入れないよう見といてと言われたんだった!」
「はっ!そうだった!戻ろう!」
「うんっ!」
そして、女子達は戻ってみると
「ちょっと待って三玖ちゃん!何入れようとしてるの!?」
三玖「・・・お味噌。隠し味。」
「それは止めて!!」
案の定、三玖が何か入れようとしていた。
・・・何故味噌?
二乃の班では
「何でご飯焦がしてんのよ!」
男子が担当してた飯炊きで、ご飯を焦がしてしまった。
「どーせほったらかしにして遊んでたんでしょ!」
「ち、ちげーよ!少し焦げたけど食えるだろ!」
「こっちは最高のカレーを作ったのに!」
女子達が男子に怒っていると
「やった事ねーんだから、誰だってこうなるんだよ!」
「なっ・・・!」
一部男子が酷い言い訳を言ったので
二乃「じゃあ私達だけでやってみるから、カレーの様子見てて?」
「「「は、はい・・・」」」
二乃が笑顔だが、凄味のある雰囲気で迫ったので、男子達は従ったのだった。
惇「さーて・・・炊けてっかなぁ・・・」
その頃惇は、飯がちゃんと炊けてるか様子を見ていた。
その横で
前田「おいコラ。気付かないフリしてんじゃねぇぞコラ。俺を忘れたとは言わせねぇコラ。」
前田が惇に顔を近付けながら話していた。
・・・いや近いし怖いよ。
惇「ちけーし聞こえてるよ。で、んだよ前田?」
前田「一・・・中野さんとは順調なんだろうな?」
惇「あ?ああ・・・まあな。」
前田「はぁ・・・中野さんに振られてフォークダンスの相手が見つからないまま、この日を迎えちまった。」
前田「お前は良いよな、中野さんと踊れるなんてよ。これまで喧嘩ばかりしてきた俺は怖がられて当然だが、俺だって・・・」
惇「まぁ、何だ・・・お前にもいつか良い出会いがあると思うぞ。」
前田「そ、そうか・・・?」
惇「・・・多分。」
前田「多分って何だコラ!」
惇「ああもううっせぇな!じゃあさ、クラスの女子を誘ったらどうだ?」
惇「もしかしたらこの林間学校がきっかけで仲が縮まるかもしんねーじゃねーか?」
前田「なんか投げやりな気ぃするが、お前の言う通りそうするわ・・・」
その時
四葉「あ、足立さん。」
声を掛けられたので振り返ると、段ボールを持っている四葉と風太郎がいた。
惇「風太郎に四葉か・・・んだその段ボールは?」
風太郎「肝試しの道具だ。」
惇「そっか。そういやお前、その係だったな。四葉はあれか、手伝いか?」
四葉「はい!上杉さん一人じゃ大変だと思って。勉強星人の上杉さんがせっかく林間学校に来てくれたので、全力で上杉さんをサポートしようと!」
惇「そっか・・・まぁ、無理はすんなよ。」
四葉「はいっ!」
惇「ちなみにだが、俺も手伝えるか?」
四葉「えっ、良いんですか?」
惇「まあな。俺も林間学校、楽しみてーし。おい風太郎、別に良いよな?」
風太郎「まあ、四葉が良いなら・・・」
四葉「大歓迎ですよ!お願いします!」
惇「わーった。なら、飯が炊き終わったら加わるから。」
四葉「はいっ!」
風太郎「すまんな・・・」
惇「気にすんな。前田、改めてクラスの女子誘って参加してみろ。案外マジで良い関係になれるかもよ。」
前田「お、おう・・・足立がそう言うなら・・・」
そして、惇達はカレーに舌鼓を打った後、夜になった。
「何だ、全然お化けいないじゃん。係の人何やってんだろう?」
前田「そ、そうだな・・・」
前田は、クラスメイトの松井を誘って、肝試しに参加していた。
(この人、怖い顔してるから話せなかったけど、さりげなく私を守ろうとしてる気がする・・・何か、ドキドキしてきちゃった・・・)
その際、前田はさりげなく松井をお化けから守るような行動を無自覚ながらしていたので、松井は少しキュンとした。
その時
「「うおおおっ!!」」」
お化けに扮した惇達が、前田の前に現れた。
それを見た前田と松井は
「「ひいっ!」」
「「うわあああ!!」」
手を繋いで逃げたのだった。
四葉「絶好調ですね!」
惇「そうだな・・・」
風太郎「フハハハハ!」
惇「何でテメーはそんなノリノリなんだよ?」
四葉「けど、私嬉しいです。いつも死んだ目をした上杉さんの眼に、生気を感じます。」
惇「まぁ確かに、いつになく生き生きしてんな。」
風太郎「そうか?蘇れて何よりだ。フハハハハ・・・」
すると、四葉はしゃがみ込むと
四葉「もしかしたら、上杉さん来てくれないかと思っちゃったから。」
地面にのの字を書きながら来ないかと心配したと答えた。
風太郎「四葉・・・」
惇「・・・」
そして
四葉「後悔の無い林間学校にしましょうね。ししし。」
悔いなく楽しもうと言った。
その時
四葉「あ、次の人来ましたよ!」
次のグループの人が来たため
「「やってやらぁ!」」
四葉「食べちゃうぞー!!」
先程同様驚かしたのだが
三玖「フータロー。それにジュン・・・」
一花「四葉もいるじゃん。」
相手は、一花と三玖だった。
惇「一花に三玖か・・・」
三玖「ジュン・・・ここにいたんだ・・・」
惇「ちょっと手伝ってるだけだ。」
三玖「・・・そう。」
風太郎「しかし、脅かして損したぜ。」
四葉「えへへ・・・」
一花「わぁびっくりー!」
惇「嘘つけ。んだその棒読み。」
一花「本当だよー。」
一花「あ、二人ともその金髪、染めたの?」
風太郎「カツラだ。」
惇「そうだ。染めたら逆にスゲーよ。」
一花「ははは!ジュン君、案外似合ってるよ!」
惇「うるせーよ。」
惇と一花が仲良く話してるのを見ていた三玖は
三玖「・・・」
少し不機嫌な表情を浮かべながら見ていた。
彼女の視線に気付いた
惇「ん?何だ、三玖?」
惇は声を掛けるも
三玖「・・・何でもない。」
三玖は不機嫌な感じを崩さず顔を背けた。
惇「ああ、そっか・・・三玖、一花にも言ったが、この先崖で危ねーから、看板通りに進みなよ。」
惇が、頭を掻きながらこの先は崖で危険だからと丁寧に言うと
三玖「分かってる。ほら一花、行こう。」
一花「え?う、うん・・・」
三玖は不機嫌な感じのまま、一花と一緒にその場を後にしたのだった。
惇「・・・」
風太郎「どうした?」
惇「ん?ああ、いや・・・」
風太郎「何だよ?」
四葉「それより上杉さん。足立さんと違って、脅かし方にまだ迷いがあります!もっと凝った登場しないと!」
すると、風太郎は脅かしの指導を四葉にやられた。そして、肝試しを最後までやりきったのだった。
一花「三玖、速いよ~。」
一花「せっかくジュン君に会えたんだから、もう少しいたら良かったのに。ほら、肝試しって絶好のチャンスじゃん。」
その時
三玖「・・・私、変かも。」
一花「え?」
三玖はどこか胸が苦しそうにしながら答えた。
三玖「何だろう・・・どこか胸が苦しくて、イライラするんだ・・・」
そして、三玖は複雑そうな表情で一花に振り返って
三玖「ねぇ一花。一花はジュンの事、どう思ってる?」
惇をどう思っているか尋ねたのであった。
少し内容を変えてみました。
どうかな?
つまらなかったらお許し下さい。