今後もなると思いますが、長い目で見ていてください。
体育祭が終わった。優勝したのは、爆豪勝己。ただ肝心の爆豪は、酷い様だった。顔は、子供が見れば逃げ出しそうなほど怒りに満ちており、その矛先は主に、騎士に注がれていた。しかし騎士は、そんなことより早く終われと考えている。……いや。確かオールマイトがなんか言っていたな。それは、オールマイトがメダルを持って登場した時。二位の自分に
「よく頑張ったね!ただもうあんな怖い気配は、出さないでくれたまえよ。君は未来のヒーローだからね!」
今更だろ……と騎士は思った。自分は、全宇宙から恐れられてきた。この生き方が性に合ってる。変わるつもりはないし、変えるつもりもない。しかしこの世界では、そうもいかないらしい。この世界は、何とも生きにくいものだ。騎士はそう感じた──。
神野区のとあるBAR。そこにいるのは、
「なるほどなァ……おまえたちが雄映襲撃犯。その一団に俺も加われと」
「ああ頼むよ悪党の大先輩」
ヒーロー殺し『ステイン』。ヴィラン連合のリーダー『死柄木弔』である。
「……目的は何だ」
「とりあえずはオールマイトをブっ殺したい。気に入らないものは全部壊したいな」
「……興味を持った俺が浅はかだった。お前は……ハァ……俺が最も嫌悪する人種だ」
「はぁ?」
「子供の癇癪に付き合えと?……ハァ……信念なき殺意に何の意義がある」
一触即発の状況。ステインが死柄木に牙を出そうとした時、
「へいへいへーい。なにマジになってんのサ」
あまりに不釣り合いなほど呑気な声を出したのは、奇怪な道化師。
「……ハァ……マルク」
マルクは、椅子に座りリンゴジュースをチューという音を出して飲んでいる。
「マルクさん。口出しをしないと約束したのでは?」
「オイオイ仲裁しようとしてるだけだろーが」
マルクは、ステインに向かい合う。
「ステイン。お前の言う信念ってやつ?僕にはわっかんね〜けど。死柄木にもそれはあるのサ」
「……どこがだ」
「壊したいっつー信念サ。考え方は対極だが、この一点においては、ステイン……お前を超えてると思ってんのサ」
「……つくづく話にならん……ハァ……お前も……そこの小僧も……粛清対象だ」
ステインが刃を抜き、死柄木を狙う。
「させねーっての」
死柄木を狙った一撃をマルクが庇う形で受けた。胸に突き刺さっているが、そんなものを気にせずマルクはステインに蹴りをお見舞いする。
「………ッ!」
蹴りを防御したステインだが、無意識に衝撃を受け流すため後方へ飛んだのが悪手だった。想像以上の威力でステインは、BARの屋根を突き破りそのまま外へ吹き飛ばされた。埃と木片が下に落ちるのを三人は眺めていた。
「……オイ何やってんだよ。お前のせいで交渉が駄目になった。責任とって死ね」
「バーカ。死ねわけないだろ。と言うか僕に感謝してよね」
「ハァ?」
「お前にはまだまだ楽しませてもらうんだ。僕以外に楽しませてもらうなんてことやらせるわけねーのサ」
「キッショ。お前」
「くくく。でもサ。ステインの言葉は忘れんなよ?」
「あ?」
「信念だよ。お前にもそれはあるがまだ明確な形になってない。歪なんだよ。ステインを見習えよ〜死柄木」
そう言うとマルクは、腕を変形させ翼を形づくり、ステインが作った穴から飛んでいった。
「…… 死柄木弔」
死柄木は、首を掻きため息をつく。
「ハァーふざけやがってどいつもこいつも。大嫌いだ。
黒霧は、死柄木から途方もない破壊への渇望を感じ取る。
『…… これが死柄木弔の……』
黒霧はそれ以上何も思わない。全ては死柄木を成長させるため。ALOから課された教育のために。
「コードネーム。ヒーロー名の考案だ」
「「「「「胸ふくらむやつきたああああ!!」」」」」
一年A組では体育祭が終わりいつもの日常が戻り、今度はヒーローネームの授業が始まった。それぞれが考えた自分を冠する名前。思い思いの名前を発表するなか、彼の番が来た。
「次は騎士くんね」
ミッドナイトに言われ教壇に立つ。そして自身のヒーローネームを出した。とは言っても
ギャラクティックナイト
これ以外なかった。
「良いわね。まさしくあなたを冠した名前ね」
冠した名前というか元々こう呼ばれていたからなと騎士は、そのまま席に座り、この後のことを考える。なぜなら職場体験があるからだ。プロヒーローとして活動するために必要不可欠……らしい。騎士にはそんなことどうでもいい。敵をぶっ飛ばせるのなら。それが第一。
「お前に指名が来てたぞ」
相澤が騎士そう言って紙を渡してきた。
「名はベストジーニスト。No.4のヒーローだ」
騎士は、紙を受け取る。そこで思い出した。確か自分には指名がなかったはずだが、と。
「わざわざ、電話してきたんだよ。騎士をこっちで体験させてみないかっと。あそこは規律だったりヒーローとしての立ち振る舞いを磨けるところだ。今のお前にはそれが足りない」
相澤は説明するが、内心は穏やかではない。
『……騎士は立ち振る舞いどうこう以前にヒーローに対してなにも思ってない節がある。あの体育祭で騎士の印象は、ハッキリ言って悪い。騎士自らがヒーローというものについて考えるにはいい機会だろう』
騎士が変わることなんてないのだが、それでもいいところならそれでいいかと考えそこにすると相澤に伝えた。
「分かった。しっかり学んでこいよ」
相澤は、職員室に向かっていった。騎士は少し暇になったので、気配探りをしてみる。気配探りとは、強いやつの気配を感じ取る騎士独自の遊びである。探知すれば嬉々として向かっていくまでがデフォである。
騎士はこの星全てに気配を向ける。全人類の気配が騎士にダイレクトに伝わる。だが騎士は、気にしない。ただ強いやつの気配を探っているだけだから、情報が混雑したりしないのである。
すると騎士は、ある気配を感じ取った。この気配は……。その気配の正体を突き止めようと集中して見ると、そこにはある奴らがいた。コイツらは……。
「騎士くん。帰らへんの?」
麗日がそう声をかける。もうそんな時間かと騎士は、荷物を持ちきたくをしようとする。
「騎士くん。どこの職場にするの」
緑谷が質問してきたので、ベストジーニストっていう所と回答した。
「ベストジーニスト!No.4ヒーローの所に行くなんて!」
そこから緑谷がまた独り言タイムに入ったので無視して帰る。何故なら今日は、騎士にとっていい出会いがあったからだ。まさかここに来ていたとは。
嗚呼。早く会いたい。早く会って
殺したい。
「……感じたか」
ナイトメアは、ゼロにそう言う。
「ああ。感じた」
ゼロは、ナイトメアにそうか返す。
「どうやら思いのほか早く出会うことになりそうだ」
「どうする。まだアレも進展がない。私も手を離せんぞ」
「俺たちが出る」
声がした方向に二人が目を向ける。
「大丈夫か。ゼロ・ツー」
「心配無用だゼロ。多少手こずるかもしれんが」
「生物兵器どもを駆使するのか」
ナイトメアがゼロ・ツーに尋ねる。
「まぁな。敵は奴だけじゃない。この世界のヒーローという奴らに邪魔されては困る。アイツらはヒーロー共にぶつける。私は、奴と戦う。いい考えだろう」
「あまり持っていくな。数は限られてるんだ」
「分かっている」
ゼロ・ツーの体が粒子状になり、上空へ飛んでいく。
「さて、我々の計画の第二フェーズ。始動するとしよう」
ナイトメアがそう口にし、口角を上げる。ゼロもそれにつられる。
悪夢が、始まろうとしていた。
「なんでお前がここにいんだ!」
職場体験の日。騎士は、予定通りベストジーニストのところへ行くとそこには、あの爆豪勝己くんがいました。騎士は、指名を受けたからここに来たと正直に言いました。
「まだあの結果は納得してねぇ……あんな結果、俺は認めねぇ。だからもっかい勝負しろ。今度こそ全力でだ。分かったか」
まだ諦めていなかったのか。無謀だなーと騎士は、そう思う。とりあえずいつかねと適当に返しておいた。
「いつかじゃねー!今やんだよ!舐めてんか!」
「そう。それは今ではないよ爆豪勝己」
そう声をかけるのは、No.4ヒーロー『ベストジーニスト』。個性『繊維』衣類などの繊維を自在に操るという個性。騎士は、弱いなと思う。繊維を操っても自分には傷一つもつけられない。騎士は、そう確信していた。今現在、騎士が着ているのはここに来た時の衣服である。これは、繊維ではなく魔力で作られているため操ることはできない。例え戦ったとしても一秒経たずに殺すことは出来る。どんなにすごいやつかとおもったが程度がしれていた。
『騎士銀河。彼か。雄英でも目を向けている子は。確かにわかる。この感覚。ヒーローには到底向いていない。だからと言って無視することもできない』
ベストジーニストは、騎士から発せられる異常な感覚に目を向ける。そして分かっている。自分が戦えば確実に負けるということも。だからこそベストジーニストは、騎士の気持ちを矯正させるために、騎士を指名したのだ。凶暴な人間を矯正させる。それがベストジーニストのヒーロー活動であった。
騎士は内心、絶望でいっぱいだった。
展開は出来てるのに話が進まん。これが怠惰……かっ。