やっぱり痛いのは嫌なので今度は遠距離からチクチク?しようと思います   作:静寂のメイムル

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あの…すみません。
前回の投稿からかなりの期間が空いてしまいました。
あ、決してサボっていたわけではないですよ?
少し忙しくて…

流石に投稿の頻度はもう少し上げていきたいですね。
戦闘シーンが難しすぎました。
語彙が足りない…


召喚特化?と七色の鳥

鳥の体から零れ落ちた"色"は、七色に輝きながら鳥の姿を形作っている。

"それ"は、分身と言っても差し支えないほど、本体の鳥と瓜二つ。

最初は1匹だった分身だが、一つ…また一つと分裂し、最終的には7匹、本体を入れると8匹まで増えていた。

"それら"は形だけなら本体と見分けがつかないほど似通っているが、本体の色は白なのに対して、分身の色は『赤』『橙』『黄』『緑』『青』『藍』『紫』、つまり虹の色に対応した色となっている。

 

「なんか増えたよ!?」

「また強化…」

 

その八羽は、一糸乱れる動きでメイプル達の方に近づいてきた。

 

「こ、こない…?」

 

鳥たちは、近づいては来たもののある一定の距離を保って、それ以上近づいてこようとはしない。

しかし、本体だけはどんどん上昇を続けている。

 

「メイプル、気をつけて。急に襲ってくる可能性がある。」

「わかった!」

 

その間も、鳥はゆっくりと上昇し、分身たちはメイプルたちの周りで微動だにしていない。

やがて、本体は上昇をやめ、かすかに光だした。

それに呼応するように周りの鳥もメイプルたちの周りを回転し始める。

本体から発される光は徐々に強くなり、もう直視できないほどだ。

 

「う…眩しい…」

 

メイプルは、眩しさに思わず目を瞑ってしまう。

サリーは奇襲を警戒し、目を背けないよう光を我慢するが、我慢しきれず目を瞑ってしまった。

やがて光が収まり、メイプルたちが目を開けると…

 

「…っ!」

 

その瞬間、赤い鳥がメイプルを狙って突撃してきた。

それにサリーは反応し、すんでのところで攻撃を弾く。

 

「えっ!?なにっ!?」

「メイプル!気をつけて…!」

「えっ?えっ!?攻撃されたの!?」

 

赤い鳥の突撃に合わせて、他の鳥も動き出す。

動き出したのは橙と黄色、

橙の鳥はメイプルたちとは少し距離をとった場所で、バリアを自分や味方に貼っている。

黄色の鳥は、先ほど本体が使ってたスキルと同じように、瞬間移動で背後にワープしながら攻撃してきた。

そして、問題なのが赤の鳥、目で追うのが難しいほどのスピードで突進してくるのに加えて、まるで壁に反射するように空中で不規則で曲がってくるのだ。

黄色も、赤も、一匹だけならサリーが余裕で対処できただろう。

しかし、二匹同時に攻めて来られると橙のバリアで怯まないのも相まって、厳しい戦いになってしまっている。

 

「くっ…!守りきれない…!」

「え!?」

 

変則的な動きをする赤の鳥の猛攻に耐えきれず、ついにメイプルにまでその爪が迫る。

しかし、その爪がメイプルを切り裂くことはなく、純白の体毛に阻まれる。

 

〔『禁忌【神獣ノ加護】〈狐ノ威〉』!〕

「え…え!?どゆこと!?急に出てきた!?」

〔いまは説明している暇はない!とりあえず目の前の敵に集中しろ!〕

「…!?これ…もしかしてシュガーの声…?私には聞こえないはずじゃ…」

〔そんな細かいことを気にするのか…?顕現してる時ならちゃんと聞こえるようになる〕

 

このメイプルの窮地に、シュガーが飛び出してメイプルを庇う。

しかも、知らないスキルを自分で発動して。

サリーは初めてシュガーと意思疎通したため、一瞬集中が乱れたが、すぐ立て直した。

困惑するメイプルをよそに、シュガーは来る鳥の攻撃をうまくいなしながらメイプルを守る。

 

〔我が主人!このままでは数秒しか持たない!あれを使ってくれ!〕

「あれ!?えーと…あ!あれか!」

 

メイプルは、シュガーの意図を察してあれの準備を始めた。

 

「『式神召喚〈前鬼〉』『式神召喚〈後鬼〉』…!!

かーらーのー!『不倶戴天』!!」

 

『不倶戴天』は、召喚している式神を生贄として、シュガー、即ち天狐の召喚時間を大幅に上げるスキル、テキストには書かれていないが、天狐自体も少し強化されるようだ。

この後の戦闘で、式神は使えなくなってしまうが、この戦闘が終わるくらいまでは天狐の召喚時間は持つだろう。

 

〔私が我が主人を守る…!だから、そこの【叡智】のとこの娘は目の前の敵に集中するが良い!〕

「【叡智】のとこの娘…?私のこと…なのかな?よくわかんないけど…ありがとう!助かる…!」

 

なにやら、知らない呼び方で呼ばれたが、とりあえずサリーは目の前の敵に集中する。メイプルを守る必要がなくなったとあれば華麗な拳捌きで、全ての攻撃を見切り、受け流す。

鳥も、負けじと迫ってくるが、一太刀も入れることができずに膠着状態に陥ってしまった。

そこから数分、剣戟ならぬ拳戟を続けていると、頭上の本体がまた光出す。

それに合わせて、赤、橙、黄の鳥は動きを止め、緑、青、藍、紫の鳥が前へと出てきた。

 

「時間制限以上耐え切ったら次に進めるパターンみたいだね。」

「なるほど!」

「さっきと同じなら…あの光が収まった瞬間に攻撃してくるはず…!気をつけてね」

〔我に任せろ!〕

 

やがて、鳥の光も強くなり、メイプルたちは気を引き締める。

そして…光が消えた。

 

「くるよ!」

 

まず最初に攻撃を仕掛けてきたのは青の鳥、先程の鳥達とは違い、遠距離から無数の羽を飛ばして攻撃してくる。

そして緑、緑は地面から蔓や草を生やして攻撃してきた。

サリーの苦手とする膨大な質量による攻撃、つまり逃げ場のない攻撃だが、シュガーを信頼してメイプルへの守りを少し薄くし、自分にから攻撃を的確に弾く。

流石にシュガーでも、この量の攻撃は捌き切れないが、サリーが飛んでくる攻撃をほとんど弾いてくれるので、対処できている。

直後、サリーは背後に気配を感じ、気配の方向に拳を突き出す。

そこにいたのは、藍の鳥。

その拳は確かに藍の鳥を貫いたが、鳥の体は霞のように消えてしまう。

 

「…!?」

 

そして、藍の鳥は何事もなかったかのように遠くにまた現れ、今度は青の鳥と合わせて藍の鳥は無数の羽を飛ばしてくる。

サリーは藍の鳥の能力に目星をつけるが、確定するまで万が一を考え全ての攻撃を避け、弾いた。

メイプルの方も、シュガーが守ってくれる……と思いきや。

シュガーは動こうとせず、シュガーの隣を縫うように、一つの羽がすり抜けてしまった。

しかし、メイプルを貫いたかのように思われた羽は、命中した瞬間に、霧散してしまう。

 

〔幻…だな、我に幻術で争おうなど…身の程を知れ〕

「やっぱり幻か!よし…」

 

対処法が分かれば、こっちのもの。藍色の攻撃は認識から外して、他の攻撃へと集中する。

その時、サリーの頭の警鐘が鳴り響く。

咄嗟に振り向くと、青いエフェクトとともに紫の鳥がいた。確かに先程までは遠くに居たのに、気づいたら背後にいる。

瞬間移動……?いいや、それだと黄色の鳥と同じだ。ゼロではないが、流石にその可能性は低いだろう。

得体の知れない能力を警戒し、サリーはその場から飛び退く。

 

「…!?」

 

またまたサリーの頭で警鐘が鳴り響く。

背後には、あの謎のエフェクトとともに、いなかったはずの緑の鳥。

 

「…くっ!?」

「サリー!なんか紫色の鳥が瞬間移動させてるよ!!」

「そういうことか…!」

 

そう、紫の鳥の能力は瞬間移動させるという能力、ここだけ聞くと黄色の鳥の能力の上位互換のように聞こえるかもしれないが、目立つエフェクトが消える時と現れる時に出てくるため、幾分か対処しやすくなっている。

しかし、この能力が真に力を発揮するのは、他の能力と組み合わさった時。

 

「っ!?メイプル!後ろ!」

「『ファイアーボール』!」

 

メイプルは、ワープによって背後から飛んできた羽を『ファイアーボール』で咄嗟に撃ち落とす。

そう、ワープは攻撃も飛ばすことができるのだ。

これにより、鳥だけでなく、避けた攻撃までも集中しなければならない。

 

「後ろからの攻撃は任せて!」

 

いや、後ろに頼れる人がいる。三年前とは違う。

後ろは任せて、おそらくあるであろう制限時間まで耐えられるよう集中すする。

鳥たちは、紫の鳥のワープを中心に蔓や羽を飛ばし、幻も交えながら絶え間なく攻撃してくる。

しかし、そのどれもサリーには届かない。

 

「このまま終わってくれれば楽なんだけど……まぁ、"あれ"がいるからなぁ…」

 

目線の先にいるのは、本体である白の鳥。

この戦闘が終わったら、白い鳥と戦わずにクリアできるなんて、そんな甘い話はないだろう。

と、その時。

動いていた4匹の鳥の動きがピタッと止まる。

 

「来たか…」

 




外伝2は読んだのに、外伝1はなかなか買う機会がなく、やっと最近買いましたが、面白かったです。

最近、小説を読むのをハマっておりまして。もともと、本は好きだったのですが、この頃大量に本を読んでしまっています。お金がないです。
最近買った本で面白かったのは『探偵小石は恋しない』という本ですね。おすすめです。
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