小さな巨人の転生小人族   作:桃です

3 / 3
第3話

ライガーファング強化種を倒した後、俺は十七階層にまで降りてきた。

 

「ミノタウロスとかも紙吹雪みたいに吹き飛んでいったなぁ・・・」

 

ミノタウロス他モンスターの襲撃を受けた際、拳を振るうとソレで生じた衝撃と風圧によって紙吹雪のように吹き飛んでいった光景を思い出す俺は虚しさを感じ始める。

 

「まぁ、とりあえず十八階層でエレボスの任務を熟すかって・・・ん?」

 

俺がそう言いながら十七階層の最終地点・嘆きの大壁に辿り着くとそこには・・・。

 

「ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!」

 

「えぇ、ゴライアスいるじゃん・・・」

 

十七階層の階層主であるゴライアスが健在だった。

 

「まぁ、いっか。これでまた器の昇華(ランクアップ)出来るだろうし・・・」

 

そう言いながら俺は戦いの場に足を踏み入れるのだった。

 

ゴライアスが俺のことを視認した瞬間、巨大な拳を振り下ろしてくるが・・・。

 

「軽い」

 

俺は難なく受け止め、引き寄せる。

 

俺の力に負けてゴライアスが体勢を崩し、倒れ込む。

 

「死ね」

 

【グロウパンチ】

 

その言葉と共に渾身の拳を放つと、見事ゴライアスの魔石を粉砕し単独討伐をなすのだった。

 

「さて、十八階層着いたからさっそく作業を始めるか」

 

俺は念のために他の闇派閥(イヴィルス)同様に黒衣を纏い更には仮面を付けて行動を始める。

 

他の闇派閥(イヴィルス)が集めてあった火炎石を十個一山に設置した後、火薬と油を半径五百mに散布してこの技を放つ。

 

【かえんほうしゃ】

 

炎が火炎石に触れた瞬間、大爆発が起こった。

 

更に、爆発が起きたことによって十八階層を焼き尽くす勢いの炎が舞い踊る。

 

そんな状況にリヴィラにいた冒険者達が錯乱状態になったところで人造迷宮(クノッソス)に潜んでいた闇派閥(イヴィルス)共が一斉に襲撃を掛けていく光景が目に入った。

 

「・・・まぁ、俺もあっち側だから何も言えねぇわ」

 

俺はそう言ってその場を去ろうとした時、赤髪の冒険者が部隊を率いて現れた。

 

「やっぱり、別働隊が居たわね!!」

 

現れたのは正義の女神の派閥【アストレア・ファミリア】だった。

 

「まぁまぁ、ここまで大それた事をなさるなんて闇派閥(イヴィルス)の方々は暇人の集まりなんですか」

 

「輝夜、闇派閥(イヴィルス)はどこまでいっても闇派閥(イヴィルス)だ。倒すべき悪でしかない」

 

「わかっておるわ、ぶわぁ~~~~かめっ!!皮肉に決まっておろうが、解りきっていることを言うな青二才!!」

 

「誰が青二才か!!」

 

「貴様のことに決まっているだろう、クソ雑魚ポンコツ妖精!!」

 

「輝夜ぁ~~~っ!!」

 

「お前らいい加減にしろって、さっさとコイツ捕まえて避難すっぞ!!」

 

アストレア・レコードで見ていたやりとりを見れて良かったです、なんて感想を脳内でした後拳を握ってエレボスに渡された変声器を使用する。

 

「【アストレア・ファミリア】・・・、正義の眷族」

 

「えぇ、そうよ。私達は・・・「無茶なダンジョン探索をして主神に雑草のクソマズ汁物(スープ)を七日七晩飲ませたという派閥か」・・・なんでそれ知ってるのよ!?」

 

「しかも、その主神に気を遣われて罪悪感が増し増し」

 

「うわぁああああああっ、思い出させんなぁあああああっ!!」

 

アリーゼが名乗りを上げようとした時に黒歴史をぶちまけてやった。

 

そして、追加の口撃で狼人(ネーゼ)は絶叫して他の面々も顔を背ける。

 

「自分の力量も過信する馬鹿な娘共というのが俺の評価だが、合っているだろ。死ななかっただけマシな・・・」

 

「確かにあの時はアストレア様に申し訳なかったわ。でもね、それと貴方を捕らえるのは別の話よ!!」

 

「それもそうだ、話は変わるがもう少し冒険者としてではなく女として腕を磨いたらどうだ?でなければ、嫁の貰い手が本格的に無くなるぞ」

 

「それも関係ない話ね!!」

 

「だが、好きな人に手料理を作って喜んで貰いたいとは思わんか?」

 

「うぐっ、確かにそうね。輝夜、帰ったら料理教えて貰えないかしら?」

 

「団長、今はそんなことを気にしている場合ではないと思うのだが・・・?」

 

「それもそうね!!」

 

俺の言葉に強気の言葉で返すアリーゼだったが、次の言葉で納得し輝夜に教えを請おうとする。

 

輝夜は怒気を纏いながらそう言うとアリーゼは気を取り直してこう言ってくる。

 

「中々やるわね、私達をここまで翻弄するなんて!!」

 

『達を付けるな、達を!!』

 

「勝手に寸劇始めたのはお前らだろ、俺は事実を伝えているだけだ」

 

シリアスがシリアルになる瞬間だった。

 

 

「俺の役目は終わった。だが、最後に・・・」

 

そう言いながら前傾姿勢になる。

 

「皆行くわよ!!」『了解!!』

 

そうすると、【アストレア・ファミリア】も戦闘態勢に入るが、俺の取った行動は・・・。

 

「三十六計、逃げるにしかず」

 

逃走だった。

 

「へっ、あっ、待ちなさい!!」

 

【ストーンエッジ】

 

追ってこようとする【アストレア・ファミリア】に対して攻撃をし、躱されたとしても燃え盛る木々が鋭利な石の礫の威力で折って倒すことで追撃を避ける事が出来た。

 

「うん、今日は原作キャラに逢えて満足満足」

 

こうして、俺の初めての任務は終わりを告げるのだった。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
※参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。


  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

読者層が似ている作品 総合 二次 オリ

騎士王は迷宮都市でひっそり暮らしたいけど、エクスカリバーのビームの撃ち方とかわかりません(作者:meiTo)(原作:ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか)

▼・一般人の30代男性▼・Fateはネットや広告などで知ってる程度▼・ダンまちも殆ど知らない『にわか系』です。▼※勢いと創作意欲がある時だけ書きます


総合評価:1033/評価:6.55/連載:15話/更新日時:2026年03月29日(日) 16:17 小説情報

ヘラクレス(中身転生者)in オラリオ(作者:アウン)(原作:ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか)

ヘラクレス(中身転生者)がダンまちに来る話。▼展開は書きながら考えます。▼*クロスオーバーは念の為


総合評価:500/評価:6.73/連載:3話/更新日時:2026年02月05日(木) 00:19 小説情報

ダンジョンに家族を求めるのは間違っているだろうか(作者:親父)(原作:ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか)

頂上戦争で死んだはずの白ひげが若返りダンまち世界にきたお話。


総合評価:866/評価:8.33/連載:4話/更新日時:2026年05月10日(日) 20:55 小説情報

輝きたる君、その世界で何を思う?(作者:シュトレンベルク)(原作:ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか)

人知を超越したるもの、その地に降り立つ。▼大いなる力の先に降り立つ何かの降誕に、世界は何を見るのか?▼その輝きを見てしまった者たちはどうなってしまうのか?▼それは誰にもわからない。▼これは超越者の物語。


総合評価:1288/評価:7.48/連載:14話/更新日時:2026年04月22日(水) 07:00 小説情報

苦労人転生者はヒーローの世界へ(作者:鬼塚虎吉)(原作:僕のヒーローアカデミア)

これはもしもの話、隻眼の黒竜との決戦にてベル・クラネル達を守って命を落としてしまった藤堂ケンマは死後の世界と行くと思われていたが、たどり着いたのは【僕のヒーローアカデミア】の世界だった。▼この世界に転生したのかは解らないが、ヒーローへの道を歩いて行くのだった。▼タグは順次追加予定


総合評価:501/評価:5.78/連載:12話/更新日時:2026年02月17日(火) 16:00 小説情報


小説検索で他の候補を表示>>