鬼滅の刃異伝〜鋼の心、血の楽園〜 もしも明治時代に最強の「鳴柱」が存在し、無惨を懐柔して人間を家畜に変える「管理社会」を築いていたら   作:斉宮 柴野

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「さあさあ、聞いてらっしゃい見てらっしゃい!
語って聞かせましょう、天才・風音の華麗なる転身記・豊満果実の真実編!
吉原の頂点から鬼殺隊の剣士となり、初任務に挑む私、葛城颯!
南蛮渡来の極上菓子『加須底羅』の甘い誘惑に負け、己の肉体(の一部)を差し出そうとした私!露出狂の千草にはドン引きされ、睡眠魔人の弥太郎には『俺の安眠枕を減らすな』と本気で怒られ、現場は仲間割れと鬼の暴動で大混乱!

でもね、皆様。どうか誤解しないでいただきたい!
私だって、好んで薄汚い変態鬼どもに胸を差し出したいわけじゃないのよ!
そもそも、この奇跡の柔らかさと圧倒的な弾力は、愛する殿方の手に包まれてこそ真価を発揮するもの!
そう、私が本当に揉まれたいのは……愛しのさっくん(鱗滝左近次)の、あの剣だこができた大きくて無骨な手だけなのよォォォ!
加須底羅の誘惑と、貞淑な妻としての純情!揺れ動く私の乙女心(と食欲)!
果たしてこの胸の行方は!?風音の明日はどっちだ! 待て次号!」


おっぱい vs 百鬼──宿場町大混乱

「食わせろォォォォォ!!」

 

「吸わせろォォォォォ!!」

 

「挟ませろォォォォォ!!」

 

数百の鬼たちが、一斉に私の胸元を狙って合唱した。その欲望むき出しの叫び声が、丑三つ時の宿場町に反響する。

 

私は一瞬、思考が止まった。目の前にいるのは、血に飢えた人食い鬼ではない。ただの巨大な変態の群れだ。

 

「いやあああああ!!変態ーーっ!!」

 

ズバンッ!!

 

石畳を蹴り砕く音と共に、私は脱兎の如く逃げ出した。

 

軒下に隠れていた千草と弥太郎も、私の猛突進に慌ててついてくる。千草の背中には、相変わらず弥太郎がおぶさっている。この緊急事態でも降りようとしないなんて、ある意味肝が据わっているわね。

 

「こんな変態鬼とは聞いていないわよ!食べるならもっとこう、手順とかあるでしょうが!いきなり『乳よこせ』だなんて、品性が下劣すぎるわ!まずは洒落た小料理屋で美味しいご飯を食べて、月明かりの下で散歩して、それから甘い言葉を囁いて……そういう段階を踏むのが礼儀ってものでしょうが!」

 

走りながら、後ろを振り返らずに叫ぶ。

 

「お姉様、何を求めてるんですかぁ!でも、珍しくお姉様と意見が合いましたね!あんな数に揉みくちゃにされたら、快楽どころか肉挽きですよ!一人や二人ならともかく、数百人同時なんて、私の許容範囲を完全に超えてますぅ!」

 

千草が息を切らしながら、私の横に並走してくる。

 

「……走るの……面倒くさい……。……俺は……もう限界……。……眠い……」

 

「馬鹿言わないで!私も全速力で逃げてるのよ!あんたも自分の足で走りなさいよ!言い訳しない!あんたが立ち止まったら、あの変態たちの波に飲み込まれて、お尻の貞操が危機よ!」

 

千草が弥太郎のお尻を叩く。

 

「……無理……。……足が……動かない……。……前立腺が……」

 

「前立腺の話は今はいいのよ!」

 

私たちが逃げている間も、背後からはドドドドドドッという凄まじい地響きが迫ってくる。振り返らなくても分かる。数百の鬼が、血眼になって私のおっぱいを追いかけてきているのだ。怪談以外の何物でもない。

 

さっくん、助けて!私、初任務で変態の波に飲まれて死にそう!

 

「待てェェェ!なぜ逃げる!?」

 

「なぜって、あんたたちが気持ち悪いからよ!近寄らないで!色香が腐るわ!」

 

「誤解だ!我々はただ、その豊満な肉を愛でたいだけだ!」

 

「愛でるだけなら目で見てなさいよ!食おうとしてるじゃないの!」

 

「食うのは愛情の究極の形だ!我々はそのおっぱいと一つになりたいのだァァァ!」

 

「詭弁を弄するな!このおっぱいはさっくんの私有財産よ!あんたたちみたいな有象無象に触らせるわけないでしょう!」

 

私の脚力なら振り切れるはずなんだけど、あいつらも変な執念を燃やして、ものすごい速さで追いかけてくる。おっぱいの引力って恐ろしいわね。

 

「お姉様!もう少し速く走れませんか!?このままじゃ追いつかれますぅ!」

 

「無理よ!私、今日の昼に天ぷら蕎麦五杯も食べたから、体が重いのよ!胸も揺れて痛いの!」

 

「……揺れる……。……いい響き……。……僕の枕が……揺れてる……」

 

「あんたは黙ってなさい!舌噛むわよ!」

 

「待てば良いものをやろう!!」

 

突然、鬼Bが叫んだ。

 

「なんだと!?良いものって何よ!金銀財宝!?それとも色男!?」

 

現金な性格は直らない。

 

「違う!最高級品の加須底羅があるぞォォォ〜!!」

 

「…………え?」

 

私の足が、意思に反してピタリと動きを止めた。いや、止めようとしたわけじゃない。脳髄に直接響いた「加須底羅」という単語が、私の運動神経を強制的に遮断させたのだ。

 

キキキッ!!

 

私の履いている下駄が石畳に激しく擦れ、凄まじい摩擦音と火花を上げる。急停止だ。急すぎる停止だ。

 

「ぐえっ!?」

 

「いっったぁい!何するんですかお姉様!いきなり止まらないでくださいよぉ!」

 

「……痛い……。……もう寝る……」

 

後ろを走っていた千草が、止まりきれずに私の背中に激突する。

 

千草の抗議も弥太郎の睡眠も無視して、ゆっくりと振り返る。

私の目は、もう追われる被害者のそれではない。美味しそうな餌を前にした犬の目……いや、飢えた餓鬼の目になっていた。

 

「……今、なんと?」

 

私の雰囲気が急変したのを感じ取ったのか、数百の鬼たちがドドドドと足音を立てて十間ほど先で急停止した。

 

「加須底羅だ!南蛮渡来、卵と砂糖をふんだんに使い、ふんわりと焼き上げた黄金の菓子!我々の巣に大量にあるぞ!」

 

「黄金の……菓子……」

 

「…………」

 

「お姉様!?涎!涎が滝みたいになってますよ!汚いですぅ!」

 

千草が慌てて私の袖を引く。

 

「我々は知っている!お前が昼間、宿場町の甘味処を巡り、団子や饅頭を大量に平らげていたことを!その食欲、まさに底なし!どうだ、加須底羅が食べたくないか!?」

 

「……食べたい」

 

素直に頷く。

 

「お姉様!敵の罠ですよ!あんな胡散臭い坊主頭の集団が、加須底羅なんて洒落た甘味を持ってるわけないじゃないですか!」

 

「本当だ!我々の巣は、かつて南蛮商人が使っていた隠れ家でな!そこには最高級の加須底羅が山のように備蓄されているのだ!鬼になった我々は人間の飯など食えぬが、お前は食えるのだろう!?」

 

「山のように……!」

 

私の瞳孔が限界まで見開かれる。

 

「もぉ〜、悪い人たちじゃないのね」

 

頬を赤く染め、体をよじりながら、鬼たちの方へ歩み寄る。

 

「はぁ!?」

 

「加須底羅があるなら、先に言ってくれればいいのに。もー、意地悪なんだからぁ。……少しくらいなら、食べさせてあげてもいいわよ〜?」

 

私は着物の襟をさらに大きく開き、自慢の豊満な果実を惜しげもなく披露する。

 

「お姉様!正気ですか!?おっぱい食わせる気ですか!?」

 

「離しなさい千草。これは取引よ」

 

私は鬼だ。不死身の再生能力がある。おっぱいの一口や二口、齧らせてあげても、すぐに治るわ。一瞬の痛みを我慢するだけで、最高級の加須底羅が食べ放題。なんて素晴らしい費用対効果!

 

「ダメですよ!再生するとかそういう問題じゃないです!お姉様の貞操観念はどうなってるんですか!鱗滝さんが泣きますよ!」

 

旦那様、ごめんなさい。これは必要経費です!鬼殺隊としての任務を円滑に進めるための、戦略的な等価交換なのよ!愛する人のためなら、私は自分の肉を切らせて骨を断つ……いや、乳を齧らせて菓子を食うわ!

 

「お姉様の心の声がだだ漏れです!全然正当化できてません!ただの食い意地が張ってるだけじゃないですか!」

 

「うるさいわね!加須底羅のためなら、おっぱいの一つや二つ、くれてやるわよ!」

 

「二つしかないでしょ!全部なくなるじゃないですか!」

 

「再生するって言ってるでしょ!水生生物みたいに、齧られたそばから生えてくるわよ!」

 

「乳首が二つに分裂して生えてきたらどうするんですか!異形になっちゃいますよ!」

 

「……それは……困るわね……」

 

さっくんに見せられない姿になるのは避けたい。

 

「我々は綺麗に食うぞ!跡形も残さず、美しく平らげてみせる!」

 

鬼が変な言葉を添えてくる。

 

「ほら見なさい千草!彼らは作法が良いわ!綺麗に食べてくれるなら、再生も綺麗にいくはずよ!」

 

「どんな理屈ですか!騙されないでください!こいつら、絶対加須底羅なんて持ってないですよ!」

 

「持っている!しっとりとして、底には砂糖粒が敷き詰められている極上品だ!」

 

「砂糖粒……!」

 

砂糖粒付きの加須底羅。それは神の食べ物。さくっとした歯ごたえと、じゅわっと広がる甘さの調和。

 

「我々の加須底羅が欲しいなら、こちらへ来い!さあ、その豊かな乳を差し出すのだ!」

 

「行くわ!今すぐ行くわ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ぐいっ!!

 

私の首根っこが、後ろから強烈な力で引かれる。着物の襟が首に食い込んで、息が詰まる。

 

「げほっ!なにするのよ千草!」

 

足をばたばたさせて抗議する。

 

「馬鹿なの!?死ぬわよ!?この食欲魔人!加須底羅一個で自分の乳を売る女がどこにいるのよ!」

 

「加須底羅一個じゃないわよ!あの鬼たち、山のように備蓄があるって言ったわ!食べ放題よ!夢の黄金郷よ!離しなさい!」

 

「量だの問題じゃないの!あんたのその自慢の果実を、あんなむさ苦しい連中に齧らせる気!?痛いとかそういうレベルじゃないわよ!尊厳の問題よ!」

 

「尊厳でお腹は膨れないわ!私はお腹が減っているの!昼間にあんなに食べたのに、この寒空の下で走らされたから完全に消化しちゃったのよ!私の胃袋は今、甘いものを猛烈に求めているの!」

 

「だからって自分の体の一部を対価にするなんて異常よ!あんた、さっくんを愛してるんでしょう!?旦那様以外の男に肌を許すなんて、女の風上にも置けないわ!」

 

「あんただけには言われたくないわ!許すんじゃないわ!これは商取引よ!等価交換よ!ちょっとだけ先を齧らせてあげる代わりに、極上の甘味を手に入れる。これぞ近江商人も真っ青の錬金術よ!」

 

「先とか生々しいこと言わないで!とにかくダメよ!私が許さない!あんたのその美しいおっぱいは、私が揉んで楽しむためのものでもあるの!あんな得体の知れない連中の涎にまみれるなんて、絶対に嫌!」

 

「あんたの所有物でもないわよ!私のものは私のもの!私のおっぱいは、加須底羅を獲得するための最強の交渉材料として今ここに輝くのよ!」

 

私と千草がぎゃーぎゃーと揉み合っていると、横から冷たい声が聞こえる。

 

「……!!」

 

はっとするような気配。私は思わず動きを止める。千草も驚いて手を緩める。今まで千草の背中で死んだように眠っていた弥太郎が、かっと目を見開いて覚醒している。

 

いつもは焦点の合わないとろんとした目が、今は爛々と輝いている。彼は千草の背中から音もなく飛び降りると、私と鬼の群れの間にすっと立ちふさがる。茜色の日輪刀は抜いていないが、その全身から発せられる圧はただ事ではない。

 

「だめだ……」

 

「どいて弥太郎!邪魔しないで!目の前に加須底羅の山があるのよ!私の夢と希望が詰まった宝の山が私を呼んでいるの!」

 

彼は微動だにしない。細身に見えて、根を張った大木のようにびくともしない。

 

「おっぱいを食べられたら……減るよ?俺の枕が……小さくなったら、安眠できない……」

 

「……は?」

 

「お前の胸は、俺にとって最高の寝具だ。柔らかさ、弾力、高さ、そして温度。すべてが完璧な睡眠を約束してくれる奇跡の枕なんだ。それを……あんな奴らに食わせて目減りさせるなんて、俺の睡眠の質に関わる重大な問題だ……だから……減らすのは、絶対にだめだ……」

 

普段は三語以上喋らない彼が、淀みなく語っている。睡眠への執着、いや、私の胸を枕として使うことへの執着が、彼をここまで雄弁にさせている。

 

「……大丈夫よ弥太郎。私は……その、成長期だから!」

 

なんとか彼を説得して、道を開けさせなければならない。

 

「……成長期?」

 

「そうよ!食べられてもすぐに元通りになる特異体質ななn……」

 

自分の鬼としての再生能力を、なんとか人間社会の言葉に翻訳して誤魔化そうとする。

 

「なるわけないでしょ!蜥蜴の尻尾じゃないんだから!」

 

「うるさいわね千草!私の家系は代々そういう体質なの!切られても齧られても、一晩寝れば元通りにふっくらと復活するのよ!だから弥太郎、明日の夜にはまた最高の枕を提供してあげるから、今夜だけは我慢して頂戴!」

 

「大嘘つき!そんな人間いるわけないでしょ!あんた、加須底羅欲しさにとうとう頭までおかしくなったの!?」

 

「おかしくなってないわ!私は至って冷静よ!ほら弥太郎、そこをどきなさい。加須底羅をもらったら、あんたにも一口あげるから」

 

「……いらない。加須底羅より、睡眠が大事。枕が欠けるのは、絶対に許さない……」

 

弥太郎は頑なだ。一歩も引こうとしない。

 

「ええい、どきなさいってば!私の黄金の雷を食らいたいのか!」

 

「……やれるものなら……やってみろ……。俺の黄昏の剣で、お前の食欲ごと眠らせてやる……」

 

「上等よ!味方のあんたから先に成敗してやるわ!」

 

その後ろでは、鬼の群れが困惑している。

 

「あの……。仲間割れしているところ申し訳ないが、我々はいつまで待てばいいのだ?」

 

「うるさいわね!今、枕の権利書について揉めているのよ!少し待ちなさい!」

 

このままでは埒が明かない。武力行使に出る前に、私は最終手段を使うことにした。私は弥太郎と千草の制止を振り切り、鬼たちに向かって一歩前に出る。そして、着物の襟をさらに大きく開き、両腕で自分の胸をぐっと寄せ上げる。

 

「さあ!ほら!ここよ、ここ!貴方たちの欲しい最高級の果実よ!揺れているでしょう?」

 

ふりふり、と。寄せ上げられた二つの果実が、月の光を弾いて豊かにたわむ。重力と弾力の奇跡の競演だ。鬼たちの視線が、一斉に私の胸元に釘付けになる。数百の赤い瞳が、見開かれる。

 

「おおお……!」

 

「す、すげぇ……!」

 

「なんという豊満な……!」

 

「神の造形だ……!」

 

「触りたい?食べたい?」

 

甘く、蠱惑的な声で語りかける。遊郭で培った、男を骨抜きにする極上の手練手管を惜しげもなく披露する。

 

「ああ……!触りたい!食べたい!埋もれたい!」

 

彼らはもう、私の胸から目を離すことができない。

 

「じゃあ……加須底羅ちょうだい」

 

「現物支給よ!先払いでお願いね!」

 

「……え?」

 

「だから、先払いよ。加須底羅を先に私の手のひらに乗せなさい。それからじゃないと、お触りも味見も禁止よ。当然でしょう?商売の基本よ」

 

「いや、我々も今手元に持っているわけではないのだ!巣に戻れば山ほどあると言っているだろう!」

 

「はあ!?手ぶらで来たの!?何その舐めた態度は!お金を払わずに遊郭の門を叩くのと同じよ!帰れ帰れ!加須底羅を山ほど持って出直しなさい!」

 

手を振って追い払う仕草をする。

 

「待て待て待て!だから、我々の巣に来てくれと言っているのだ!案内するから!そこで思う存分加須底羅を食べていいから、どうかその胸を我々に……!」

 

「信用できないわね。巣に行ったら加須底羅なんて無くて、ただ食べられるだけかもしれないじゃない。私を誰だと思っているの?そんな安い手口に引っかかるほど初心な娘じゃないわよ。現物を見せない限り、この胸の谷間は一分たりとも拝ませないわ」

 

「やめろォォ!隠すなァァ!頼むからそのままにしておいてくれェェ!」

 

鬼たちが悲痛な叫びを上げる。

 

「なら、今すぐ取りに帰りなさい。一番早く加須底羅を持ってきた奴に、特別に優遇してあげるわ」

 




明治コソコソ噂話

颯「はい、始まりました明治コソコソ噂話!今回の主役は、私が愛してやまない南蛮菓子『加須底羅(かすていら)』についてよ!」

千草「お姉様、本当に好きですよねぇ。おっぱいを鬼の群れに差し出そうとするくらいに……。あの時の飢えた獣のような目、私一生忘れませんよ」

弥太郎「……枕を売る女……最低……」

颯「売ってないわよ! 未遂よ未遂!でね、この加須底羅なんだけど、そもそもは西班牙(すぺいん)の焼き菓子『びすこちょ』っていう説や、葡萄牙(ぽるとがる)の『ぱん・で・ろー』っていうお菓子が元になっているらしいのよ」

千草「へえ、遠い異国の甘味なんですねぇ。なんだか卑猥な響きに聞こえるのは私だけでしょうか♡」

颯「あんたの脳みそが桃色なだけよ!『びすこちょ』って元々は『二度焼くこと』が語源の焼き菓子で、最初はカチカチの乾パン状の硬いものだったらしいの。
でも、ずーっと昔の西班牙の辞書には、当時のびすこちょの中に『小麦粉と卵と砂糖で作る美味しい別のタイプ』もあったって記されているのよ! これが加須底羅の起源ってわけね!」

弥太郎「……ふーん……卵と砂糖……。……そういえば……僕の布団も……卵の匂いがする……」

千草「あらやだ、弥太郎の布団から甘い匂いが?どれどれ、私が添い寝して隅々まで確かめてあげましょうか?」

颯「それ私が昨日こぼした加須底羅の欠片よ。アリがたかるから後で払いなさい。
さて! ここで明治コソコソ噂話!
私、葛城颯は加須底羅が好きすぎるあまり、鬼殺隊の必要経費にこっそり加須底羅代を計上しているそうですよ!」

千草「ええっ!? それって立派な横領じゃないですか!産屋敷の旦那様に怒られますよ!? 切腹させられますよ!?」

弥太郎「……領収書の裏に……『鬼の生態調査および情報収集のための極秘甘味代』って……書いてあった……。……しかも……特大サイズ五本分……」

颯「ばっ、ばらしちゃダメでしょ!いいの! 鬼から情報を引き出すにも、激しい任務をこなすにも、私の脳みそには大量の糖分が必要なの!つまりこれは、組織の利益を守るための正当な投資よ!」

千草「なるほどぉ。その不正な投資の分、お姉様の胸に良質な脂肪として蓄えられているんですね♡あの奇跡の弾力は、産屋敷家の財力(経費)でできていると! 納得です♡」

颯「だから成長期だって言ってるでしょ!経費で胸を大きくしてるわけじゃないわよ!
……これ以上ボロが出る前に締めるわよ!次回もお楽しみに!」
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