鬼滅の刃異伝〜鋼の心、血の楽園〜 もしも明治時代に最強の「鳴柱」が存在し、無惨を懐柔して人間を家畜に変える「管理社会」を築いていたら   作:斉宮 柴野

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「さあさあ、お立ち会い! 此度、皆様の御機嫌を伺いまするは、下弦の壱にして水柱の愛妻、帳簿と算盤をこよなく愛する葛城颯にございます!」

「時と場所は移り変わりて、上下左右も知れぬ無限城。上座におわすは、我らが絶対君主たる無惨様。私が恐れ多くも持ち込みましたるは、日ノ本の巨大な地図と、鬼の世を根底から覆す一大改革の提案にございます!『恐怖ばかりで縛りつけるは下策、利得と管理で組織を回すべし』……首が飛ぶか残るかの大勝負、甘雷の菓子網をダシに使い、見事、無惨様を口説き落としたのでございます!」

「一方、表の世では我が愛しの旦那様、鱗滝左近次殿が大立ち回り! ……といっても、その裏には私が帳簿を弾いて整えた、完璧なるお膳立てがござる。私の導いた巡回経路にて、処分したい無能な鬼を鮮やかに討ち取り、我が旦那様はめでたく鬼殺隊最高位『水柱』へとご出世なされたのでございます!」

「鬼殺隊は手柄を立てて士気を上げ、鬼の側は不良債権を処分して精鋭化が進む。どちらも得をして、どちらも強くなる。その真ん中で、両組織の情報を握り、世界の天秤を指先ひとつで操る恐るべき天才間諜が一人! ……ええ、もちろん私のことですがね」

「恩も讐も、愛も野望も、すべてを等価に計りにかける。天才・颯が回す見事な算盤の弾きっぷり、そして波乱に満ちた二重生活の幕開け。どうぞ、とくとご覧あれ!」


下弦の壱と水柱の妻

【無限城】

 

上下左右がまるで信用できない。ちょっと油断すると天井が床になり、床が壁になり、廊下の先に別の廊下が横向きに生えている。家というより、鳴女さんの気分で畳まれたり開かれたりする算盤だ。私は帳簿も算盤も好きだけれど、自分が珠の側へ回るのはあまり好きではない。

 

それでも今日の私は機嫌がいい。なにしろ、上申である。組織改革である。上の者へ向かって堂々と「このままでは効率が悪うございます」と言える機会など、そうそうない。

 

鬼の世界では特にない。普通は言葉を発した瞬間に首が飛ぶ。けれど私は下弦の壱であり、無惨様のお気に入りであり、鬼殺隊の中枢にも入り込む二重間諜であり、加えて無惨様の悲願たる青い彼岸花の探索において、今や相応の立場にいる。図に乗りすぎると本当に首が飛ぶので、そこは美しく慎むけれど、内心ではかなりふんぞり返っている。

 

上段の間に、私は日ノ本の地図を広げる。畳何枚分もあるそれに、赤や黒の駒を置き、巻物を何本も並べる。鬼の配置図、鬼殺隊の巡回経路、甘雷の加須底羅店の支店一覧、主要街道、宿場町、薬草の産地、寺社の伝承まで、全部まとめてある。整理整頓は戦である。

 

隣は甘雷が控えている、と言うと聞こえはいいが、実際は桐箱を抱えているだけだ。今日も菓子を持ってきている。無惨様の御前で菓子を広げるなと以前あれほど忠告したのに、どうしても手放せないらしい。職人気質にも限度がある。

 

もっとも、甘雷の菓子店網が今回の話の要になるので、今日ばかりは追い払えない。腹立たしいが、有用な男である。

 

無惨様は上座に座し、こちらを見下ろしている。相変わらずお顔は青白く、静かな瞳はたいへんお美しい。私は見とれたい気持ちをぐっと抑え、巻物の端へと指を添える。

 

「……というわけで無惨様」

 

「『鬼同士で群れるな』『飢えたら共食いせよ』という従来の呪いや掟は、組織の拡大と目標達成において極めて非効率にございます」

 

「ほう?始祖たる私の恐怖の支配を否定するか」

 

「いいえ、滅相もございません」

 

ここで真正面から否定するほど私は愚かではない。否定ではなく改善提案。叛逆ではなく上申。言葉の掛け紙を間違えると、中身が同じでも処刑になる。大事なのは包装である。菓子と同じだ。甘雷を見ると調子に乗りそうなので見ない。

 

「支配の質を、より高みへと引き上げるのです」

 

「質、だと?」

 

「はい。恐怖だけで縛れば、裏切った方が得であったり、現状への不満が限界を超えたりした時、愚か者は『どうせ死ぬのがわかっていて』自暴自棄に裏切ります。恐怖は短期の統制には向きますが、中長期の組織運営では損耗が激しい」

 

無惨様からの言葉はない。

殺されていない。続けてよいということだ。私は指先で駒を弾く。

 

「ならば、無惨様に忠誠を誓えば相応の恩恵があり、組織として機能した方が生存の確率が高いと示してやればよいのです。強い者には餌と権限を与え、働く者には庇護を与え、無能で命令に従わぬ者だけを切る。恐怖に利得を足すのです」

 

隣から、我が意を得たりとばかりに衣擦れの音が響く。

 

「左様にございます。手前味噌ですが、私の菓子店も、従業員の給金や休みといった待遇を充実させることで、士気が上がり売上が倍増いたしました」

 

無惨様の気配が、すっと凪いだ。

 

「いちいち菓子屋の商いに例えるな」

 

「申し訳ございません。ですが、よく焼ける店はよく回る店でございます」

 

「黙れ」

 

甘雷の気配が沈む。素直に口を閉ざせるなら、最初から開かなければよいのに。

私は小さく息を吸い込む。

 

「鬼殺隊と同じように、我々も部隊としての明確な統制を持たせるべきです。鬼殺隊は個々の剣士が弱くとも、連絡、兵站、階級、育成、事後処理が整っています。だから雑兵でも使い道がある。一方、鬼は個体の力に頼りすぎております。強い鬼は強い。ですが、弱い鬼や頭の悪い鬼は、ただ足を引っ張るだけです」

 

「足手まとい、か」

 

青白いお顔に、かすかな愉悦の陰が落ちた。

 

「言い得て妙だな」

 

「ありがとうございます」

 

「規律を守れない無能な烏合の衆は淘汰し、私や甘雷のような有能な指揮官の下で徹底的に管理・運用するのです。情報を集め、餌場を分け、不要な衝突を避け、鬼殺隊に目立つ行動を減らす。これにより、無惨様の悲願である青い彼岸花の探索へ、人手と時間を集中できます」

 

「さらに私の店の網を使えば、昼間の噂も拾えます。菓子屋には人が集まります。子供、女中、商人、旅人、役人。茶を飲み、甘味を食べる者は舌も口も緩む。情報は甘い香りに寄ってくるのです」

 

「菓子の話に戻したな」

 

「情報の話です」

 

「菓子で包んだ情報の話だろう」

 

無惨様の声に不快感は滲むものの、明確な否定はない。良い兆候だ。無惨様が本気で不要と思えば、その場で消される。苛立ちながら聞いてくださるということは、まだ使えると判断している証である。

 

「既に甘雷の店は、江戸、京、大坂、長崎、金沢、会津、仙台へ支店を伸ばしております。表向きは南蛮菓子の名店。裏では、昼に動ける分身が噂を拾う。私は鬼殺隊の帳場から巡回、損耗、柱の動向を把握する。二つを合わせれば、昼と夜の両面から日ノ本を押さえられます」

 

「……よかろう」

 

 

 

「貴様の言う組織編成とやら、試してみる価値はある」

 

勝った。

いや、まだ勝っていない。

 

ここはまだ入口だ。

けれど入口の敷居を跨ぐことが一番難しい。無惨様が合理的な経営者へ一歩踏み出した瞬間である。鬼の始祖を経営者にするなど、普通の鬼なら恐れ多くて思いつかないだろう。

 

私は思いつく。そして口にする。だから私は天才なのだ。自称だけれど、そろそろ公称でもよいと思う。

 

 

 

 

 

 

 

 

◇◇

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「さて、ここに配置されている鬼ですが。無惨様の命令にも従わないし、無闇矢鱈に人間を食い散らかして足がつきやすい、典型的な無能ですね」

 

甘雷から不満げな気配が漂う。

 

「ああ、知っている。私の自信作の加須底羅を食わせてやった時、『甘すぎる』などとふざけた文句を言っていた味覚音痴の阿呆だ」

 

「じゃあ、心置きなく処分しましょう」

 

「異議なし」

 

理由の半分が菓子への侮辱なのが甘雷らしい。だが、結果として有害な鬼を消すなら問題ない。動機の不純さは成果で洗えばよい。私はそういう考え方が好きだ。

 

「この経路には……ちょうど鬼殺隊の風の呼吸の使い手が巡回に来る予定です」

 

赤い駒を滑らせる。帳場で見た巡回表は、すべて頭の中に入っている。正式な写しはもちろん別にあるが。

黒い駒を指で弾き、赤い駒の進路へぽんと置く。

 

「はい、引き合わせ完了」

 

「鬼殺隊の巡回情報を使って、反抗的な鬼や無能な鬼を、ちょうど良い力量の剣士にぶつけて始末させる。こちらは手を汚さず、無惨様には粛清完了と報告でき、鬼殺隊は手柄を立てて士気が上がる」

 

「その通り」

 

「鬼殺隊から見れば、鬼を討っただけ。鬼側から見れば、不良債権を整理しただけ。無惨様から見れば、使えない駒が消えて精鋭化が進む。誰も損をしない、見事な三方良しです」

 

微かな吐息が落ちる。

 

「恐ろしい女だ」

 

「褒め言葉として受け取るわ」

 

その時、脳の奥底へ直接響く声があった。

 

『見事だ風音。自ら粛清に出向く手間が省けたわ』

 

「勿体なきお言葉!」

 

口元が自然と弧を描く。私の算盤通りである。鬼殺隊の巡回路と鬼の配置図。両方を握る者だけができる芸当だ。これぞ二重間諜の醍醐味。片方でしか見えない者には、盤面が半分しか見えない。私は両方が見える。ならば、ちょいと駒を動かすだけで、世界が勝手に働く。

 

もちろん、少しだけ気をつける必要はある。強すぎる鬼を弱い剣士へぶつければ、鬼殺隊の損耗が増えすぎる。弱すぎる鬼を柱へぶつければ、柱の経験にもならない。ちょうどよい相手を、ちょうどよい時に、ちょうどよい場所へ。料理と同じだ。火加減、塩加減、間合い。甘雷に言うと菓子の話に持っていくから言わない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◇◇

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、その調整の中で一番美味しい成果が出る。

鱗滝左近次、水柱就任である。

 

出汁の香りと、炊きたての赤飯の湯気が部屋を満たしている。膳には鯛の尾頭付き。煮物。吸い物。さらに甘雷から送られてきた紅白加須底羅。甘雷は「祝事用に紅白の層を美しく重ねた」と豪語していたが、悔しいことに見た目も味も良い。腹立たしいほど祝宴に向いている。

 

喜びで熱くなる頬を感じながら、私はさっくんの前に膳を置く。

 

「さっくん!おめでとう!!ついに鬼殺隊の最高位、柱ね!水柱!なんて強くて素敵な響き!」

 

鱗滝左近次、私の愛する旦那様は、戸惑いと照れが混ざったような空気を纏う。

 

「あ、ああ……ありがとう、颯。だが、こんなに盛大に祝ってもらうほどのことでは……」

 

「何言ってるの!」

 

「十二鬼月である下弦の肆を単独で討伐したのよ!?歴史に残る、すごい功績じゃない!」

 

さっくんは真面目だ。真面目すぎる。だから自分の功績を軽く見る。そこが美点でもあり、妻としては少々もどかしいところでもある。もっと胸を張ればいいのに。まあ、胸を張りすぎる男なら私がここまで好きにならないので、難しいところだ。

 

実のところ、その下弦の肆は私が宛てがったものだ。

さっくんの剣技と相性が良く、しかも慢心癖が強く、血鬼術の発動にわずかな癖があり、水の呼吸の間合いへ引き込める個体。巡回路を少しずらし、鬼側へは餌場の噂を流し、甘雷の店で聞いた旅人の話を混ぜ、自然に遭遇する形へ整える。これぞ美しい段取りである。

 

もちろん、さっくんが勝つとは信じている。愛する夫だもの。だが、勝ちやすい盤面を整えるのも妻の務めである。世の妻は味噌汁の塩加減を整える。私は夫の戦場の敵の相性を整える。大差ない。あるかもしれないが、気にしない。

 

「……運が良かっただけなのだ。敵はひどく慢心していたし、何故か私の水面斬りの太刀筋を最後まで見切れていないようだった」

 

胸の奥から湧き上がる熱のままに言葉を紡ぐ。

 

「それは、さっくんの血の滲むような鍛錬の実力よ!ああ、私の愛する旦那様が柱だなんて……妻として鼻が高いわ!」

 

本心だ。

 

嬉しい。さっくんが出世すれば、お給金も増える。より良い暮らしができる。家の修繕もできるし、良い米も買えるし、私は甘味の予算を少し増やせる。しかも柱の身内になれば、鬼殺隊の中枢の機密情報もさらに筒抜けになる。

 

会議の回数、柱の巡回予定、負傷者の状況、育手の配置。全部が近くなる。愛する夫を英雄に仕立て上げつつ、自分も裏でたっぷり得をする。完璧な絵図面だ。

 

ただし、さっくんには絶対に言わない。言ったら悲しい顔をする。私はさっくんの悲しい顔には弱い。色男にも弱いが、さっくんの悲しい顔はもっと困る。

 

「颯」

 

「君がそう喜んでくれるなら、私も嬉しい」

 

「もちろんよ」

 

さっくんの掌の温もりを確かめるように、そっと触れる。

 

「これからも、さっくんの一番の味方です」

 

これは嘘ではない。私は本当にさっくんの味方だ。たとえ私が鬼の下弦の壱でも、無惨様のお気に入りでも、鬼殺隊の帳場をいじっていても、さっくんの味方であることだけは本当だ。世界は複雑だが、感情まで単純にする必要はない。私はそう考えている。

 

「そういえば」

 

赤飯の味が口の中に広がったのか、さっくんの空気が少し和らぐ。

 

「千草と弥太郎も順調に階級が上がったそうだ」

 

「あら、あの手のかかる変態たちも?」

 

「千草は『辺境は退屈だ。もっといい男の鬼と戦って切り刻みたい』と激戦区の前線へ自ら志願し、弥太郎は『静かに寝られる場所』を求めて、騒がしい山奥の鬼を片っ端から狩り尽くしたらしい」

 

手元の箸がピタリと止まる。

 

「動機がひどいわね」

 

「……動機は不純を極めているが、彼らも今や立派な鬼殺隊の戦力だ」

 

ふふん。あの二人が狩っている鬼も、だいたい私が不良債権リストに入れて、都合よく誘導した奴らである。千草には顔の良い鬼を少し多めに、弥太郎には騒がしい鬼を多めに。餌の種類を合わせると、人はよく働く。鬼殺隊士でも同じだ。欲望に合った任務は効率が良い。千草は美男を求めて前へ出るし、弥太郎は安眠のために山を静かにする。結果として鬼は減る。よいことではないか。

 

「みんな自分の欲望のままに頑張っているんですね!」

 

「私たちも負けてられませんね、さっくん」

 

「ああ」

 

「共に力を合わせ、鬼のいない平和な世界を目指そう」

 

「はい!」

 

淀みなく答える。

私がその鬼の元締め側でもありますが、とは言わない。言えない。いや、言ってはいけない。夫婦にも秘密はある。たぶん。

 

祝宴は和やかに進む。紅白加須底羅は好評だ。さっくんも「これは変わった菓子だが、美味いな」と舌鼓を打つ。甘雷が聞いたら天まで昇るほど喜ぶだろう。教えない。調子に乗るから。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◇◇

 

 

 

 

 

 

 

「今度こそは、世界の恩讐をこの手で完璧に調整している、私の完全勝利だ」

 

「悲劇も喜劇も、全ては私の采配ひとつ。……私って、本当に恐ろしいほどの天才!」

 

言葉にしてみると、ますます気分がいい。自画自賛は大事だ。他人は忙しくて、こちらの素晴らしさを十分に褒めてくれない。ならば自分で褒めるしかない。私は昔からそこをよく分かっている。自己肯定は、生き抜くための武具であり、鬼になってからはもはや血鬼術の一部みたいなものだ。

 

両方の組織が強くなる。

精鋭化する。

無駄が減る。

士気が上がる。

情報が早くなる。

 

剣士は強くなり、鬼も強くなる。

その二つが、いつか正面からぶつかったら?

 

今は考えない。

盤面はまだ私の手の中にある。少なくとも私はそう思っている。さっくんが水柱になった。私は下弦の壱だ。夫婦であり、敵味方の中枢にいる。こんな面白い配置はない。ならば、このまま上手くやればいい。上手くやれば、きっと全部が丸く収まる。無惨様の悲願も、私の食欲も、さっくんの正義も、鬼殺隊の士気も、鬼側の精鋭化も。

……たぶん。

帳簿を強く抱き直す。

 

「大丈夫。私ならできるわ」

 

月は何も答えない。

その沈黙が少し気に入らないので、私はもう一度だけ口角を上げる。

 

「できるに決まってるもの。私は葛城颯、鬼名は風音。下弦の壱にして、水柱の妻にして、帳簿と算盤を操る恩讐の管理者よ」




颯「さあ始まりました、明治コソコソ噂話!今回は、あの手のかかる変態隊士、千草と弥太郎の信じられない噂よ!」

左近次「……なんだい、颯。急に声を張り上げて」

颯「実はね、あの二人。どうやらお互いに気が気じゃないくらい好き合っているらしいのよ」

左近次「なんだって!?しかし千草は常に美男の鬼を求めて前線に突撃しているし、弥太郎は静かに眠れる場所を求めて山奥へ引きこもっているはずだが……」

颯「そこが厄介なのよ。千草は『弥太郎はいつも寝てばかりで私の魅力に興味がない』と拗ねて腹いせに美男狩りに走ってるし、弥太郎は弥太郎で『千草は派手で顔のいい男が好きだから、俺みたいな地味な男は近づかない方がいい』と勝手に気を遣って山に籠もってるの」

左近次「なんと……。見事なまでにすれ違っているな。不器用な奴らだ。共に戦う仲間として、私からも何か助言をしてやりたいが」

颯「ふふっ、さっくんは本当に優しくて真面目ね。でも、真正面から言っても意地を張るだけよ。ここは私が裏の帳簿をちょいと弄って、二人の巡回経路を『絶対に逃げ場のない狭くて暗い洞窟の任務』でピッタリ重ねてあげようかしら?」

左近次「颯、それはいくらなんでも強引すぎないか……?それに、もしそこで強力な鬼が出たら」

颯「あら、恋には吊り橋効果というものが必要なのよ!もちろん、鬼の強さの調整も私の算盤にお任せあれ!というわけで、次回の二人の進展と私の見事な采配にご期待ください!」
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