は対極な関係。
この先にあるのは共闘か対立か。
それはあとのお楽しみ。
【陽春 通勤ラッシュ】
[麻帆良学園 大通り通学歩道]
「お〜、これがあの学園の通勤シーンか〜」
直で見ると迫力がある〜。
しかし、あの妖怪ジジイ〜。
イノシシオカンの命令に逆らえず、昨日準備の
ため東京の自宅に帰ってきたら、ぬらジィの手紙
が届いたけど・・・・・・・・・・・・なんでだ!?なんでよ
女子中等部に来いなんだよ?
「なんか、すんげぇ嫌な予感が〜」
いきなり劇場に来いか・・・・・・あの天才少年と同
じ初登場シナリオ。
「あのジジイ、したたかだが大雑把だし、行き当
たりばったりなところがあるからな」
どうする。
バックレるか。
けど、それやれば死より恐ろしいアレ行きか?
クソ〜、まさしく進むも地獄、退くも地獄だ。
「・・・・・・じゃねえ、進むか」
オレはとりあえず舞台である女子中等部の校舎
に向かった。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
〜数分後〜
「ハ、ハ、ハクション!!」
「きゃあああああっ!?」
うん?なんだ?
正門あたりに着いたら、くしゃみ同時に悲鳴?
それに魔法も感じた。
これはもしや伝説のラッキースケベか?
よし関わらないで・・・・・・無理か。
どの道、巻き込まれるよな。
しゃーない、とりあえず少し離れたところで高
み見物と洒落込みますか。
お、アレは・・・・・・。
「な、なあ?えっ?」
うむ、まさしくラッキースケベ。
あの下着姿の姉ちゃんが神楽坂明日奈か。
「グズッ!」
で、アスナさんの目の前で怒りながら鼻をムズ
ムズしているメガネの茶髪美形のラッキースケベ
少年 ネギ=スプリングフィールド。
「くまパンツや」
そして、アスナさんのとなりには冷静に観察し
ている近衛木乃香・・・つーか、この姉。
「な、なによコレ〜〜!!」
「くまパンツだ」
そして、タバコをふかして傍観しているおっさ
ん タカミチ・T・高畑。つーかタカミチさん。
しかし不憫だな、アスナさん。
たしか、この後も何度か大好きなタカミチさん
に服をひん剥かれた姿を見られるんだよな。
ますます不憫だわ。不憫過ぎて涙が・・・・・・。
オレは紳士じゃないけど、これ以上はかわいそ
うなアスナさんを放っておけないと思って近づき
上着を渡した。
「どうぞ」
「えっ?」
「いや、アンタそんな姿だから・・・・・・」
「・・・・・・え~と、ありが「こうちゃん!?」」
アスナさんの感謝の言葉を遮ったこの姉がオレ
にダイブしながら抱きついた。
オレは受け止めて再会のあいさつを交わす。
「この姉、久しぶり」
「こうちゃん!久しぶりやわ!!」
少し戸惑うアスナさんはこの姉に尋ねた。
「えっ?このか知り合い?」
「うちの幼馴染みや!」
オレの両肩に掴み、アスナさんの前にオレを立
たせたこの姉が紹介を始めた。
「アスナ話したやろ?渡米した5歳年下の弟みた
いな幼馴染がおると?」
「え~と・・・・・・あっ!?もしかしてアメリカに留
学したオカルト好きの?」
「この姉、どんな説明してんだよ?」
「アハ、ハハハハハハッ!」
困った時、スイミングアイで誤魔化すところは
変わってないな。
この姉が手を離したのであらためてオレは自己
紹介をする。
「初めまして、浦島耕太郎と言います」
「え~と、あらためてありがとう。神楽坂明日奈
と言います」
「アスナさんですか。この姉がいつもお世話にな
っております」
「いえ、お世話になっているのはこっちです」
ちょっ、アスナさん。なんで敬語?
もしかして、精神年齢が年上だと直感でわかる
のか?
内心焦っているとタカミチが声をかけてきた。
「久しぶりだね、耕太郎くん」
「お久しぶりです、タカミチさん」
タカミチさんとはアメリカにいた時、ある事件
に巻き込まれた際に出会った。
それ以降たまに連絡を取りあっていたが、実際
会うのはホントに久しぶりだな。
タカミチさんは薄笑いでこう言った。
「おいおい、タメ口でいいって言ったろ」
「マナーッスよ」
「マナーかい」
タカミチさんはタバコのケムリを吐き、クスッ
と笑いながら呟く。
「相変わらず、お母さんに逆らえないか」
「うちの母に挑むぐらいなら難易度特Aクラスの
ダンジョンに飛び込む方がマシですよ」
「ハハハッ、たしかに」
のほほんと談話しているとこの姉が質問した。
「そういうたら、こうちゃんなんでここに?」
「あー、ぬらジィが学園に転校させたらしい」
「えっ?せやけど、こうちゃん学校はもう卒業し
てるやろ?」
アスナさんは驚いて質問した。
「ん?どういうことよ、このか?」
「こうちゃんはこない見えてMITという大学を
首席で卒業しとるんやで」
この姉がそう言うとアスナさんはさらに驚愕し
て目を点にしてオレをジーッと見た。
「ふ~ん、人は見かけによらないものね」
「なんだよ。そこのネギってヤツも大学を首席で
卒業してるぞ」
オレは親指をグィッとネギに向けた。
「えっ?な、なんで知ってるの?」
「ネギ君。君って結構有名人だよ」
「えっ?そうなんですか?」
オレはやれやれとネギ君の肩に手を置き、首を
左右に振りながら忠告する。
「君さ、そういう情報を集めるクセとか持った方
がいいよ」
「うっ!?き、気をつけます」
おいおい、簡単に現実を認めるなよ〜。
たくっ、吸血鬼の真祖さんが言ってたように母
親似の性分だな。
ネギ君に憐れみの視線を向けるオレにタカミチ
さんが声をかけてきた。
「耕太郎くん」
「はい」
「そして、ネギ君」
「は、はい!」
「おしゃべりはこの辺にしといてそろそろ学園長
にあいさつをしよう」
タカミチさんの言葉にオレとネギ君は頷き、オ
レたちは学園長のクソジジイのところに向かった
ーto be continuedー
次回 2ーA