Re:【急募】TSっ娘の俺が、自分に擬態し続けなければいけないんだが…俺はもうダメかもしれない。   作:東風白庵

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 感想と評価ありがとうございます!(やっぱり趣味で書いてるモノで、感想貰えるとかなりうれしいです)


ToLOVE-Ru Twins-02.幼少期のサイナン

 

 ──────幼い頃の話だ。

 

 小学生の時、宇宙人の諍いに巻き込まれたことがある。

 ……と、普通に言ってしまえば頭でも打ったのかと心配されるだろうし、実際そういう感じに心配された。ので、高校に入るまではこの一件のことはもう誰にも言わないようになっていった。

 

 それは別に珍しいことでもなんでもない。

 些か矛盾した表現ではあるが、世間一般的には珍事というか、あり得ない出来事なのだろうが、この町─────宇宙人の潜伏が盛んだという魔境、彩南町では珍しくないのだろう。

 

 ともかく、幼い頃の俺はそんなことは知らなかったし、高校に入ってから幼馴染の宇宙人トラブルパレードに定期的に遭遇するまでは事実として、非日常的なイベントだったワケである。

 

 で、よりにもよって小学生のときにそんな体験をしてしまってはどうしようもない。

 幼き日の俺は深夜の道端でエンカウントした宇宙人同士の抗争に巻き込まれ、気が付けば見知らぬ惑星に飛ばされていた。

 

 

 ─────ここで、ひとつ宇宙人の常識があるらしい。

 

 

 漫画家のアシスタント兼漫画家志望者をやっている宇宙人に差し入れを持って行った際に聞いたことだが、宇宙には惑星の危険度を識別するための5段階のランク付けがある*1らしい。

 

 

 危険指定Eは惑星文明が整っていて、非武装の一般人が行けるレベルの危険度。

 危険指定Dは惑星文明が整っておらず、非武装の一般人が行けるレベルの危険度。

 

 危険指定Cは惑星文明が整っていて、武装していることが前提のレベルの危険度。

 危険指定Bは惑星文明が整っておらず、武装していることが前提のレベルの危険度。

 

 危険指定Aは惑星文明が整ってはいるが、行けば生命の保証はないレベルの危険度。

 

 

 そして最後にSは、惑星文明が整っておらず、武装していたとしても一切の生命の保証はないレベルの危険度である。

 

 

 俺が飛ばされた惑星の危険指定はS。

 つまり余裕で死に掛けていた訳である。

 

 突然始まった強制サバイバルデスマッチに対応出来るはずもなく、1時間を待たずしてその星の現生生物に追い詰められて、あわや美味しくパクリと捕食される寸前に─────俺はその人に助けられた。

 

「やぁやぁ少年。こんなトコロでピクニックかい?」

 

 美しい黒髪のショートヘアに、俺と同じく緑の瞳。

 そして白い着物を着ていながら、軽やかに銃のようなモノを自在に操る超人芸。

 

 ───────俺はその日、彼女に助けられた。

 

 

 まぁ、理由としてはそれだけだ。

 それだけだが、俺が好きになる理由には十分過ぎたらしい。 

 

 俺はそれ以来、彼女から受け取った簡素な首飾りのお守り─────水色の透き通った石を繋げたそれを毎日付けながら、再会した時に、彼女に相応しい男になっているために走り込みをしたり、漫画家のアシスタントを手伝わされたり、商店街の店で料理の腕を磨いたりしてきた。

 

 

 ともあれ、高校生活に辿り着くまでの大雑把な出来事はそんなものだ。

 後はまぁ、高校生活が始まって直ぐに家が爆発して、喋る白猫がふらりとやってきて、いつの間にか家が直っていたりとか不可思議なことが起きたりもしたが、この魔境ではそのくらいのファンタジーは日常茶飯事になっているので特に問題は無かった。

 

 

 そんなこんなで俺の日常は、幼馴染の騒がしさを横目に平凡に過ぎて行った訳である──────あの日までは。

*1
※補足:ここら辺は完全に独自解釈で終わってます。原作での危険指定設定が「惑星ミストアが危険度S」という一例だけなので、とりあえずSを最高ランクにして設定を捻り出してます




 以下、読み飛ばしてもらって大丈夫です。


Q.そもそもなんでこんなに再リメイクに時間掛かったの?
A.作者のメンタルが崩壊していたのもありますが、再構成するにあたってほぼ全てのToLOVEるの資料を集めた上でぶち当たった問題がありました。

 そう。皆さんご存知の通り、ToLOVEるは『途中からサザエさん時空に突入した』作品です。

 つまり、滅茶苦茶時系列整理に掛かる時間が増え続け、いつの間にか私が「もういいか……」と諦めの境地に達していたので、本当はもう再リメイクするつもりは無かったんですが、原作の周年が来てしまったのでもう一度だけ執筆することにしました。

 ※補足:この関係で本作は原作のToLOVEるダークネス1話を2010年8月17日だと解釈し、無印ToLOVEる1話を2009年4月16日として解釈して設定しています(解説が死ぬほど面倒くさいのですが、一応解説すると*1という感じの経緯です。なっっっが。

*1
 まず初めに。私が年表を作成するにあたって、ToLOVEる世界の時系列の『軸』を決めなければなりませんでした。 多分、コナンなどの『時間の引き延ばし』もとい、所謂サザエさん時空と呼ばれる作品群の二次創作の過程で簡易的にでも、年表作成に取り組んだ方なら判ってもらえそうですが、現実世界の影響を受けながら展開していく長期作品はその特性上、『原作者が最初に書き始めた設定年』にしてしまうと、年表が破綻してしまいます。

 先ほど例に挙げたコナンでも、軽く半年間に起こった事件を真面目に年表に書き起こすと、100%無理が浮かび上がります。


 では、こういった『時間の引き延ばし』が行われている作品を無理に年表に纏める場合、どうすればいいのか。


 答えは簡単。 『無茶苦茶な年表をどこまでも真面目に書き起こす』か、『無茶苦茶な年表をある程度筋が通ったように見せかける』か、の二択です。

 なので、半年ぐらい色々悩んで出来るだけ作中の出来事を(作者の技量の範囲内で)なんとか辻褄合うように(※原作をそのまま鵜呑みにしたら、正直破綻する)……と考えた結果、無印(ToLOVEる)時代の時代設定を、前半『1年目を2009年』、ダークネスを含めた……時間の引き延ばしが行われるようになる後半の『2年目を2010年』として設定しています。


 ※ToLOVEるの場合、連載が開始した『2006年4月24日発売のWJ06-21・22合併号掲載話=ToLOVEる1話』~『2007年7月30日発売のWJ07-35号掲載話=ToLOVEる62話』までの間は現実世界と作中の時間の流れ(時間の進行)がリンクしていますが、それ以降徐々にズレていき、『時間の引き延ばし(サザエさん時空化がスタート)』が堂々と行われるようになり、ダークネスの連載時には恐らく、作中の設定背景もダークネスの連載時期のモノ(2010年11月~2017年4月までの間)に合わせているようなので、もし仮に『ToLOVEる世界の年表』を作成するにしても、そのまま連載当初の仮時間背景(2007年頃)を反映することは出来ないので、もし強引に設定するのであれば無印時代の最終回(2009年頃)と地続きで繋がっているダークネス0話(2010年頃)の『2009年~2010年の間』の出来事として設定するのが無難と判断したため。

 ※ダークネス小説版である「りとしす」において、『ダークネス本編の2年前にはまだララは地球に家出をしていない』ことになっているので、無印〜ダークネスの時間関係は2年間に超圧縮しないといけないという、コナン二次創作でぶち当たる問題がToLOVEるでも発生していたため、このような解釈になってます。


 ……作者の技量では正直コレが限界だったので、より納得のいく時系列が観たい方はぜひ自作してみてください。

※実は再リメイクを書き始める前に原作の年表を作るのが面倒くさ過ぎて、出来るだけ楽をするためにネットの海で散々ToLOVEるの年表の完成品を探したりしたのですが、無事見つからず。

 結局、一から自分で資料を手元に集めて、年表を作成しなければならない苦行を行わなければならないことに気付き、虚無の時間を過ごして行ったので、たぶん私がToLOVEる年表作成の先駆者です(真顔)。

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