「お前に! オールマイトの後を継ぐ資格などない!」
「それはどうかな?」
「俺達に勝ってから言ってもらおうじゃないか!」
ダークマイト達がステインと激戦を繰り広げる。
「じゃ、ステイン倒してきて」
「えっ あの中に入るんですか」
「これくらい出来ないとこの先生き残れないよ」
そしてヒーラーは相変わらずスパルタである。
「むむむ、行ってきますわー!」
ヤオモモが先にダッシュ! 緑谷もあわてて戦いに混じっていく。
ヤオモモは実はダークマイトに師事中である。同じ生産系統同士、学べるものがあるらしい。
無事、ステインの大義演説をダークマイトの次世代立候補演説で殴り飛ばし、うやむやにして飯田くんのスペシャルキック(お兄さんは無事癒やしました)で討伐し、オールマイト次世代論争を巻き起こしつつ、夏休みの合宿である。
既にオールマイトは本拠地に殴り込みをかけており、未来情報がどこまで役に立つかは不安なのだが、一応警戒はしておく事となった。
そして。
「そっちの世界線では、俺が次世代オールマイトなんだってな……」
「ああっ 荼毘さん! やっぱりこっちではヴィラン!!!」
「うりゃああああああああ!!」
「ゲェッ 俺は生徒達を避難させる!」
「あれが俺のライバル、オールマイトの正統後継者……!」
アクアはすぐに殴りかかった。
爆破100%である。出し惜しみして勝てる相手ではない。
もちろん。水の盾も存分に使う。繰り返すが、出し惜しみなしで勝てる相手ではない。
「緑谷ぁ! ぶっ殺すつもりでやるぞ!」
「うん!!!」
ヒーラーもOFAを50%解放!
激しい戦いが始まった。
「あれは燈矢兄さん……!? 生きて!?」
「爆破使えんじゃねーか、あの水をあやつんのはなんだったんだよ」
「言ってる場合じゃないよ、かっちゃん。あの人、並行世界ではオールマイトに勝ったって! 他にもヴィランが来てると思う、なんとか避難しないと」
「俺は逃げねぇ!」
「俺も嫌だ。兄さんを止めなきゃだし、俺は……炎に負けたくないんだ」
「オールマイトを相手にすると思えば、手はいくらあっても足りないくらいか……わかった、行こう!」
怪獣大決戦が始まった。
その他の生徒達・教師達はダークマイトAが巨大な船に乗せて離脱。
ダークマイトBは巨大な壁を作ったりしつつ応戦した。
炎で全て燃えてしまうので、基礎的な能力がある程度積み上がってる相手でないと近づく事すらできない。OFAを自在に操れない緑谷にはまだきつい。
轟が全力で氷を使うが、それを荼毘は上回ってくる。
戦っている最中、ヒーラーが呻いた。
「いや、大丈夫です! 荼毘さんは座っててください!」
「てめーは座ってろ、ちっとは俺らにも活躍するチャンスをよこせ!」
「うん? もしかして、向こうの俺と話してる?」
「荼毘さんは逆らう奴らは見逃さないから……」
「キコルが転移装置作ったから、来れるっちゃ来れるんだけどよ……」
「そいつは父さんにも勝った?」
「オールマイトとエンデヴァー同時に相手して下してました」
「は?」
「テメーのポテンシャルすげーから。本来、それくらい出来るんだよ、お前」
「俺、が? まさか」
そこで、ズンッと空気が重くなった。
「ああ……」
「これは!?」
ヒーラーとアクアは絶望し、ダークマイトBは戸惑う。
「来ちゃった♡ 大丈夫だよ、緑谷がいるからね」
炎が優しく荒れ狂う。それはマグマ。それは火山。それは慈悲深くも荒々しき女神の如く。
「教えてあげるよ。炎の真髄をね♡」
「燈矢兄さん! コツ教えて! 教えて!」
「バカな……こんな、すごい……完敗だ」
轟兄弟を従えて、荼毘はニコニコした。
「ずいぶん手こずったようだね」
「ぐっ」
「荼毘さん、僕達でも出来たかなって」
「シット! 俺は逃げたんじゃない、生徒を避難させたんだ!」
「ワフ様が心配しておられる。AFOを片付けて帰るよ」
「「「はい……」」」
「帰っちゃうのか、兄さん……」
潤んだ瞳で轟は言う。誰だお前。
「兄の背中をしっかりと目に焼き付けておけ」
ナンバーワンヒーローだけあり、流石の貫禄であった。
夏休み後。
心操は抜け殻のようになって校庭を見ている緑谷と爆豪に缶コーヒーを渡した。
「シャキッとしろ。全部済んだんだろ」
「うん、本当に良かった」
「次はぜってー俺が勝つ!」
「あんなの反則だよ、かっちゃん。あれなしなら僕らが勝ってたよ」
「それこみで勝ってこそなんだよ!」
強い。
「心操君は事情全部聞いてたんだっけ」「まあな」
「それにしても、次世代かぁ」
ポストオールマイトは、この世界ではダークマイトが手に入れている。
荼毘から直接任された感じだ。張り切って連日ヴィランをボコったりボランティア活動をしていた。
もちろん、元ヴィランとか不法入国とか問題は色々あるが、全部粉砕された。
「聞いてるかもしんねーけど、このままダークマイトにでかい顔はさせないって。そもそもダークマイト、不法入国だしな。爆豪、緑谷、焦凍の3人をオールマイトの後継者として育てるプログラムがあって、放課後は訓練を受けてほしい」
「いいのかそれ? 贔屓じゃねーか」
「より良い未来にショートカット出来るならショートカットするって。3人とも並行世界じゃ成果出してるし」
「こっちでも出すわ!」
「俺は俺で未来のヴィラン候補達の対応があってすごく大変……」
「えっ もう心操君仕事してるの? 学生だよね?」
「お前らが推薦したんだろ」
「俺らは何もしてねぇ」
「悪い」
1人の大きなヴィランは倒れた。
だが、ヴィランは後から後から雨後の筍のように生えてくるのがこの世界である。
だが今は。今だけは。
校庭で自力で燃えない炎を習得してフィーバーしている轟焦凍に呆然とするのを許してほしい。
マシュマロ
https://marshmallow-qa.com/lucaluca
返信不要の場合は返信不要と書いておいてください。
https://odaibako.net/u/karin2022v
リクエスト、返信不要の匿名感想はこちらにお願いします。
応援するのは?
-
堕ちないで呪術師!
-
潰れないでヒーロー!
-
健やかに育て防衛隊!
-
ファンよ集え読者!
-
使徒様のお世話が先だろ賢者様!