ようこそ!地獄から地獄へ─転生先がBLEACHだなんて聞いてない!─ 作:ブラックコーヒー
夢から目が覚めれば、いつもと変わらない部屋の風景が視界に入り、違和感を感じて左手首を見た。
俺の一部だった物が戻って来て、不思議なくらいの安心感を覚えた。
俺の術式だった加具土命が具現化された珠々玉になって、こうして一緒にいるのは、15年振りだ。
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「白石くん、今ちょっといいかい?」
お昼休み、お弁当を食べ終えてラノベを読んでいると、ふと俺の前に石田雨竜が現れた。
今もちょっとも、···話が今いい所なんだが!!
ちなみに読んでいるのは、○屋のひとりごとだ。
猫○と○氏様が洞窟であれやこれやあって、○氏様のチソチソをカエルだと言い張る部分にさしかかっている···そこに水を差すのか石田雨竜よ。
今とっても先が気になる展開を読んでいるのだよ石田雨竜よ。
どうせあれだろう?
「君は死神なのか?」とでも言うどーでもいい質問するだけなんだろう?
さっきから石田雨竜の視線が
てか何で俺?
黒崎一護の方に行けばいいじゃないか、···と思ったら朽木ルキアとじゃれ合っていた。
あー、あれかー、石田雨竜も思春期だもんなー。
なる程!リア充に声をかけづらいんだな···、うん、それは俺もわかる。
「その哀れみに満ちた視線はやめてくれないか···」
よし、ここは悩める(?)若人の為に、ここはひとまず中身なオッサンが人肌脱いであげよう!
「いや、何でもない。いいよ」
「それじゃあ、屋上で···」
「りょーかい」
石田雨竜···もう石田と呼ぼう。
彼の後ろをついて行き、屋上の重たい扉を開けば生徒は見事に一人もいなかった。
屋上には初めて来てみたが、思ったよりも眺めがいい。
「なぁ、···一つ聞いていいかい?」
バタン、とゆっくりと背後で扉が閉じた。
屋上の中心まで歩いて行った石田の隣に追いつくと、切長の瞳を細めて問いかけて来た。
威嚇、憎しみ、苛立ち、そんな負の感情を幾重にも重ねた空気に、ピリッとした空気を受け取った。
ここがあの世界なら、呪霊が誕生していただろう。
それまでに、石田雨竜の死神への憎しみの念は強いらしい。
無理も無い、同胞を沢山亡くしたのだから。
「何?聞きたい事って」
「君は、
単刀直入に来た。
どうだろう···死神っちゃ死神(つい昨日なったばかりの新人)ではあるけれど、前世は呪術師だったし···加具土命は術式だったし、なんなら
呪術師でもなければ、死神でも無い···、改めて聞かれてみると、自分の立ち位置がちゃらんぽらんな事がよくわかった。
ただし、加具土命から「死神」になれと言われて俺は死神になった···はず。
「····石田くんからは、俺は何色に見える?」
死神と滅却師は霊力の色が違ったはずだ。
死神が赤、滅却師が白。
質問で質問をするのはいささか不躾にも思うが···。
「······、その質問をすると言うことは、僕が
「あぁ」
まぁ、知ってるのは原作を知っている上での知識だけれど。
「···分からないんだ」
「わからない···、だと?」
「あぁ、君の色は、赤でも白でもない···つまり、死神や滅却師以外の存在···と言う事になる。だけれど、君からは死神の匂いとしか感じ取れない。君は、いったいなんなんだ!」
それはまぁ、呪術師と死神のミックスですから。
つまり、あれだ「俺、最強だから」みたいな(冗談だけど)
「そんな事言われてもなー···生まれた時からこんなだったし。出来れば俺は石田くんとは争いたくないなとは思う。まぁ、憎ければ殺しにくるなり来ればいいさ、それで君の心が少しでも晴れるなら。ただ、俺もタダでやられる気はないけどね」
と、そこで昼休みを終えるチャイムが鳴った。
「聞きたい事がそれだけなら、俺は教室に戻るよ」
♦
で、放課後。
下校中に大量の虚に囲まれた。
「石田くん、ジーザス!!」
どうやら、黒崎一護と接触した後に虚の召喚に成功したらしい。