ようこそ!地獄から地獄へ─転生先がBLEACHだなんて聞いてない!─   作:ブラックコーヒー

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おっと、石田雨竜が虚の大量召喚に成功したようだ!

 

夢から目が覚めれば、いつもと変わらない部屋の風景が視界に入り、違和感を感じて左手首を見た。

 

俺の一部だった物が戻って来て、不思議なくらいの安心感を覚えた。

 

俺の術式だった加具土命が具現化された珠々玉になって、こうして一緒にいるのは、15年振りだ。

 

 

♦

 

 

「白石くん、今ちょっといいかい?」

 

お昼休み、お弁当を食べ終えてラノベを読んでいると、ふと俺の前に石田雨竜が現れた。

 

今もちょっとも、···話が今いい所なんだが!!

 

ちなみに読んでいるのは、○屋のひとりごとだ。

 

猫○と○氏様が洞窟であれやこれやあって、○氏様のチソチソをカエルだと言い張る部分にさしかかっている···そこに水を差すのか石田雨竜よ。

 

今とっても先が気になる展開を読んでいるのだよ石田雨竜よ。

 

どうせあれだろう?

「君は死神なのか?」とでも言うどーでもいい質問するだけなんだろう?

 

さっきから石田雨竜の視線が珠々(加具土命)の方へと意識されているのは知っていた。

 

てか何で俺?

黒崎一護の方に行けばいいじゃないか、···と思ったら朽木ルキアとじゃれ合っていた。

 

あー、あれかー、石田雨竜も思春期だもんなー。

 

なる程!リア充に声をかけづらいんだな···、うん、それは俺もわかる。

 

「その哀れみに満ちた視線はやめてくれないか···」

 

よし、ここは悩める(?)若人の為に、ここはひとまず中身なオッサンが人肌脱いであげよう!

 

「いや、何でもない。いいよ」

 

「それじゃあ、屋上で···」

 

「りょーかい」

 

石田雨竜···もう石田と呼ぼう。

彼の後ろをついて行き、屋上の重たい扉を開けば生徒は見事に一人もいなかった。

 

屋上には初めて来てみたが、思ったよりも眺めがいい。

 

「なぁ、···一つ聞いていいかい?」

 

バタン、とゆっくりと背後で扉が閉じた。

 

屋上の中心まで歩いて行った石田の隣に追いつくと、切長の瞳を細めて問いかけて来た。

 

威嚇、憎しみ、苛立ち、そんな負の感情を幾重にも重ねた空気に、ピリッとした空気を受け取った。

 

ここがあの世界なら、呪霊が誕生していただろう。

 

それまでに、石田雨竜の死神への憎しみの念は強いらしい。

 

無理も無い、同胞を沢山亡くしたのだから。

 

「何?聞きたい事って」

 

「君は、死(・)神(・)か?」

 

単刀直入に来た。

 

どうだろう···死神っちゃ死神(つい昨日なったばかりの新人)ではあるけれど、前世は呪術師だったし···加具土命は術式だったし、なんならコ(・)レ(・)は特級呪具みてーなモンだろうし···。

 

呪術師でもなければ、死神でも無い···、改めて聞かれてみると、自分の立ち位置がちゃらんぽらんな事がよくわかった。

 

ただし、加具土命から「死神」になれと言われて俺は死神になった···はず。

 

「····石田くんからは、俺は何色に見える?」

 

死神と滅却師は霊力の色が違ったはずだ。

 

死神が赤、滅却師が白。

 

質問で質問をするのはいささか不躾にも思うが···。

 

「······、その質問をすると言うことは、僕がど(・)う(・)言(・)っ(・)た(・)者(・)なのか知ってると受け取るよ」

 

「あぁ」

 

まぁ、知ってるのは原作を知っている上での知識だけれど。

 

「···分からないんだ」

 

「わからない···、だと?」

 

「あぁ、君の色は、赤でも白でもない···つまり、死神や滅却師以外の存在···と言う事になる。だけれど、君からは死神の匂いとしか感じ取れない。君は、いったいなんなんだ!」

 

それはまぁ、呪術師と死神のミックスですから。

 

つまり、あれだ「俺、最強だから」みたいな(冗談だけど)

 

「そんな事言われてもなー···生まれた時からこんなだったし。出来れば俺は石田くんとは争いたくないなとは思う。まぁ、憎ければ殺しにくるなり来ればいいさ、それで君の心が少しでも晴れるなら。ただ、俺もタダでやられる気はないけどね」

 

と、そこで昼休みを終えるチャイムが鳴った。

 

「聞きたい事がそれだけなら、俺は教室に戻るよ」

 

 

 

 

♦

 

 

で、放課後。

 

下校中に大量の虚に囲まれた。

 

「石田くん、ジーザス!!」

 

 

どうやら、黒崎一護と接触した後に虚の召喚に成功したらしい。

 

 

 

 

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