自称何処にでもいる高校生が転生したそうです   作:呪壊 赤城

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 どうも皆様。今回は、カイトが例のレヌール城に行くあれに巻き込まれてしまいます。

 というか、彼のマル秘異能が出てきちゃいます。

 台詞をよく見れば分かったり分からなかったり・・・。

 それでは本編どうぞ。


第3話 子供だけで外へ!

 

 翌日。クレアさんの手伝いを終え、飯も食い終わった俺はクレアさんに連れられて村の入口に来ていた。

 

 

「あ、パパスさん。丁度良かった。」

 

「ああ、なんだクレアか。そういえば、君がカイト君か?」

 

 

 屈強な戦士な面持ちのパパスに聞かれて、俺は取り合えず、答えることにした。ちなみに、パパスの後ろにはリュカとわりとぽっちゃりしている女性と金髪のツインテールのビアンカがいた。

 

 

「はい。」

 

「ふむ。まぁアルカパの町にもしかしたら君のご両親が居るかもしれないしな。君も来るか?」

 

「はい!」

 

「うむ。分かった。」

 

 よし。ケルベロス。お前も来るんだろ?

 

『勿論だ。』

 

 

 こうして、俺もリュカ達と旅をすることになった。・・・とはいえ、半日も掛からない距離なんだけどな。

 

 

「カイトって言うのね?私はビアンカ。よろしくね。」

 

「うん。よろしくな。」

 

「また、いっしょだね。カイト。」

 

「だな。」

 

 

 そんな話をしていると、ビアンカは俺の側に付いてきているケルベロスが気になったらしく、名前を聞いてきた。

 

 

「そういえば、その子は何て言う名前なの?」

 

「こいつはケル。」

 

「ふーん。よろしくね!ケルちゃん。」

 

『おい。なんでケルなんだよ。』

 

 

 ケルベロスの言葉は無視をして、子供同士で話していると、特段魔物に遭遇することもなく無事にアルカパの町に着いた。

 

 町の入口には鎧兜に身を包んだ兵士が立っていて、パパスを見ると話し掛けてきた。

 

 

「これはパパス殿。さあお通り下さい。」

 

「やあ、ごくろうさん。」

 

 

 そう言って通っていき、町の一番大きな宿に入ると、ダンカンさんの奥さんに連れられて宿の人が寝泊まりしている部屋に入っていった。ちなみに、ケルベロスは流石に宿に入れるわけにもいかず、外に待機している。

 

 宿の人が寝泊まりしている部屋にはベッドに横になっているダンカンさんを宿で働いているのであろう若い男性が看病しているところだった。ダンカンさんの奥さんに気付いた男性は俺達を気にすることなく、奥さんに話し掛けた。

 

 

「あっ、おかみさんお帰りなさい!薬は手に入ったんですか?」

 

「ええ。これで主人もよくなると思うわ。」

 

 

 そう言って、ダンカンさんの所へ薬を持っていく奥さん。それを見てパパスも見舞うと言ってベッドに近付く。正直病人の側に行くのはどうかと思う。

 

 取り合えず、暇になった俺とリュカはパパスからの許可もあり、外に行くことにした。部屋から出ようとするとビアンカが声をかけてきた。

 

 

「おさんぽに行くの?私もつき合うわ。」

 

 

 そう言って、アルカパの町を案内してくれると言って付いてくることになった。あれだ、俗に言うビアンカが仲間になった。というあれだよ。

その後、ビアンカが宿の中を一通り案内してくれたので、今度は宿の外を散策することになった。道中、ケルベロスの姿は見えなくなっていたが、まぁいいだろう。

 

 

「そういえば、ケルちゃんいないのね。」

 

「あいつはじゆうきままだからね。」

 

「じゆーきまま?カイト、じゆーきままってなに?」

 

 

 ああ、そういやリュカはまだ5歳だったか。

あ、そういや俺も一応5歳だったな。・・・まぁいいか。精神年齢16だし。

 

 

「うーんとね。すきなことをすきなときにじぶんできめてこうどうするってこと。」

 

 

 こんな説明でいいのか?多分合っているだろ。

 

 

「ふーん。カイトってば、歳のわりに難しい言葉知ってるのね。」

 

 

 ・・・あれ。これって難しい言葉だったっけ?あー、でも、普通5歳の子供が知ってる言葉じゃないか。そう思っていると、ビアンカは別の事が気になったのか、俺に聞いてきた。

 

 

「そういえばカイトはどうしてパパスおじさま達に付いてきたの?」

 

「ああ、おれのりょうしんがこのまちにいないかなってさ。だれかこどもさがしてるひとっていない?」

 

 

 と、取り合えず、聞いておく俺。一応、両親捜してる設定だったし、こういうことを取り合えず聞いておいた方が良いだろう。

 

 

「そうだったの・・・。なんかごめんさい。でも、この町にそう言うこと聞いてる人はいなかったわよ。多分、この町にはいないんじゃないかしら。」

 

 

 そんな情報を教えてくれたビアンカ。取り合えず、当面の問題は解決したが、そうなると本題に入るだろう。例のレヌール城お化け退治が。

 

 俺のそんな想像のせいかどうかは知らないけど、木で出来た橋の向こうに、えい!だかもっと鳴けだかいう子供の声が聞こえてきた。それを見たビアンカとリュカは慌てて、そのガキんちょ2人の元へ向かった。向かった2人はそれぞれ子供1と2に話しかけている。

 

 

「ちょっと!あんた達何してんの!」

 

「なんだよぅ。今コイツをいじめて遊んでるんだ!ジャマすんなよなっ!」

 

「こねこ?」

 

「そうだよ。かわったネコだろ!?変な声でなくからおもしろいぜっ。ほらもっとなけ!」

 

「ガルルー。ガルルー。」

 

「いじめるのダメだよ。」

 

 

 悪ガキ2人が子猫をいじめているのを止めようとするリュカとビアンカ。いや、それは良いんだけど、今更ながらあの悪ガキ2人スゴいなおい。だって、アイツ、地獄の殺し屋のキラーパンサーだぜ?

 

 

 ・・・それを子猫って。つーか、アイツ両親居ないのか?

 

 

 俺がそう思っていると、何処かから声が聞こえてきた。

 

 

『はなしかけてるのだれぇ?』

 

 いや、お前こそ誰だよ。

 

 

 そう思って辺りを見回す俺。それとたまたま目があったボロンゴ基、ベビーパンサー。

 

 

 ・・・えー。もしかして、お前?

 

『うんー。そーだよぉ。おにいちゃん、ぼくとおはなしできるんだぁ。』

 

 ・・・いや、俺も話せるの初めて知ったわ。そういやお前名前は?

 

『うんー?なまえ?なにそれおいしいの?』

 

 あー・・・お前、名前知らない感じか。うーんとな。名前って言うのは・・・例えば、俺はお兄ちゃんじゃなくて、カイトっつー名前があるんだよ。

 

『うんー。わかったよー。ぼくねぇ。コネコ。そこのこたちが言ってたよー?』

 

 いや、多分それ違うぞ?

 

『そうなのー?よくわかんないー。』

 

 じゃあ取り合えず、お前は今日からボロンゴだ!

 

『ボロンゴー?ボロンゴー♪』

 

 おう!よろしくなボロンゴ!

 

 

 俺がボロンゴ(仮)と話していると、ビアンカ達の方は話が終わったようで俺にビアンカが言ってきた。

 

 

「こうなったらお化け退治するしかないわね。リュカ!カイト!2人も手伝ってくれるでしょ?」

 

 

 ビアンカはさっきの悪ガキ2人に相当イライラしているのか言い方が少しキツかった。まぁ、言い方がキツくなるのも分かるけど。っつーか、ボロンゴ(仮)ってあんな性格だったのか。すごいのんびり屋だな。まぁ、あんな性格の良いのんびり屋なボロンゴ(仮)を助けるのは勿論賛成だ。

 

 

「うん!おばけたいじー!」

 

「まぁ、アイツいじめられてるのきづいてないみたいだし、たすけるのはさんせいだぜ?」

 

 

 俺がそう言うと、ビアンカは何か違和感を感じたのか、俺に聞いてきた。

 

 

「あら、その言い方だとまるであの子と話してたみたいな言い方ね?でも、2人ともありがとう!それじゃあ、そろそろ宿に戻りましょう?」

 

 

 ・・・ん?俺変な事言ってたのか?

 

 そんな俺にお構い無く、取り合えずと宿に向かう2人。それに気付いた俺は慌てて2人を追いかけた。

 

 

 

◇◇◇

 

 

 

 宿に戻った俺達は、取り合えずダンカンさん達の居る部屋に入った。

 

 

「ママー。ただいま!」

 

「あら、ビアンカ。お帰りなさい。」

 

「ただいまー。」

 

「ああ、リュカ、カイト君お帰り。そういえば、カイト君のご両親が居ないかこれから聞いてこなくてはな。」

 

「あの、それならだいじょうぶです。りょうしんはここにきたようすはないみたいなので。」

 

「うむ。そうかい?なら、サンタローズに帰るとしよう。」

 

 

 パパスがそう言うと慌てた様子でそれを止める奥さん。

 

 

「パパスさんパパスさん。このまま帰るだなんてとんでもない!せめて今日だけでも泊まっていってくださいな!」

 

 

 そう言われてしまったパパスは流石に断るわけにもいかないと、それを了承した。それを聞いて安心したのか、ダンカンさんの奥さんはほっと言った後嬉しそうに案内した。

 

 

「ああ、よかった。さぁどうぞこちらへ。」

 

 

 そう言いながら案内してくれた場所は、先程ビアンカが教えてくれていた、この宿で一番高い最高の部屋だった。

 

 いや、これタダなんだよな?それなのにこんな良い部屋って。

 

 そう思っている俺を余所に、リュカは何だかんだではしゃいでいる。まぁ、子供だし仕方ないだろう。

 

 

「じゃあパパスさんどうぞごゆっくり。」

 

「ああ、どうも。」

 

 

 そう言っていなくなってしまった、奥さん。って、俺ここにいて良いのだろうか・・・。そんなことを思っていると、俺とリュカに向かって、パパスは言ってきた。

 

 

「さてと・・・。明日は早く出るぞ。村の皆が心配しているからな。だから今日はもう眠ることにしよう。おやすみリュカ、カイト君。」

 

「うん。」

 

「へ?あ、はい。おやすみなさい。」

 

 

 これ、久し振りにゆっくり寝れる奴じゃね?いや、まだ2日だけだけども。

 

 しかし俺はこの時うっかり忘れていた。

お化け退治で起こされると言うことに。

 

 

 

◇◇◇

 

 

 

 人の気配を感じて、俺は目を覚ました。

 

 

「あら、カイト。目が覚めたの?じゃあついでにリュカを起こしてくれない?」

 

 

 小さな声でこちらに頼むビアンカ。まぁ、こっちに来てパパスを起こしたら洒落にならないか。そう思って、リュカに声を掛ける。

 

 

「リュカ。リュカおきろ・・・。」

 

 

 そう言って揺さぶると、リュカは眠そうにしながらも起き上がった。

 

 

「・・・カイト?」

 

 

 目を擦りながらうっつらうっつらしているリュカを引っ張ってビアンカの居るとこにさっさと連れていく。まぁ、これくらいなら簡単だ。

 

 

「あれぇ?ビアンカ、どうしたの?」

 

「2人とも起きたわね。カイトはありがとう。それじゃあ早く行きましょうか。」

 

「うん。・・・どこに?」

 

「どこへって?もちろんレヌール城へよ。お化けを退治してあの子ネコを助けなくちゃ。あ、レヌール城はこの町からずっと北にあるそうよ。じゃあ行きましょう。」

 

 

 そう言ってそそくさと、宿の外に出た俺達。とはいえ、確かレヌール城の魔物は今の武器じゃどうにもならないだろう。そう思った俺はそのまま外に行こうとするビアンカを止めた。

 

 

「そとにいくまえにぶきをそろえようぜ?」

 

「え?そんなことしてるひまないでしょ?」

 

「いや、アイツたすけるのはいいけど、しんだらもともこもないだろ?まものはまってっていってもまってくれるわけじゃないんだぜ?」

 

 

 そう言うと、頷いて分かったと言うビアンカ。まぁ、今まで外に一人でなんて出たことが無いだろうし、リュカみたいに洞窟に入ってみたこともないだろうビアンカには魔物の恐ろしさはまだ分かっていないだろう。仕方もないか、と思って2人を少し後ろから見ていると、茂みからケルベロスが姿を現した。

 

 

『ほら。これで取り合えず揃えちまえ。』

 

 

 そう言って渡してきたのはなんと1000G。一体、コイツはいつの間にそんな金を用意したのだろうか?そう思っていると、俺の問い掛けを察した様子で、それをぶっきらぼうに答えた。

 

 

『あれだ。西にいるおばけねずみ達を狩りまくってた。取り合えずそれでガキどもの武器は揃えられるだろ?お前はその剣しか装備できそうにないしよ。』

 

 ああ、サンキュ。

 

 

 そう礼を言っておいて、武器屋の兄さんに裏口から回って話し掛けている2人の元へ向かった。

 

 

「うわぁ!でた!なんまんだぶなんまんだぶ。ってなんだ、子供か、おどかしっこ無しだぜハハハハッ!さて、武器でも買うのかい?」

 

「えーっと、じゃあどれを買えば良いのかしら。お金もそんなにないし・・・。」

 

 

 まぁ、そりゃそうだわな。まぁ、1000Gあるなら買えるか。と武器屋の兄さんに話し掛ける。

 

 

「じゃあそのいばらのムチとブーメランください。」

 

「お!そうかい。2つで770Gだぜ!」

 

「はい。」

 

「ほら。装備し忘れんなよ!」

 

「あら、カイトってばそんなにお金持ってたの?まぁ、いいわ。ありがとう。」

 

「ほらリュカ。」

 

「ありがとーカイト。カイトはいーの?」

 

「おれはこのけんがあればだいじょうぶだからな。じゃあつぎはぼうぐをかいにいくか!」

 

 

 そして、向かった防具屋ではうろこの盾を2つ。これはリュカの金で揃えて、ビアンカとリュカに渡しておく。で、俺はビアンカが先に歩いているのを見計らって午前中に2人で買ったヘアバンドをビアンカに渡すように促す。

 

 

「はい。ビアンカ。これあげるね。」

 

「あら、リュカありがとう!リュカったらずいぶん可愛いヘアバンドじゃない。」

 

 

 それを着けたビアンカを見てから、取り合えず寝ている兵士のおっさんを無視して、外に行く。さて、今回はどんな鬼畜しようの数が出てくるのやら。

 

『いや、そういうこと思うなよ。』

 

 

 そう思っていたせいか町から出て少ししてから凄まじい数の魔物に囲まれた。

 

 

『ほら、だから言ったじゃねぇか!』

 

 いや、そんなこと言われても知るか!

 

 

 そうケルベロスに言いつつ、魔物の数と種類を見る。えーっと、おおねずみ×10 グリーンワーム×10 プリズニャン×10 くびながイタチ×7 おばけねずみ×7 マッドプラント×5 メラリザード×5 ホイミスライム×5 バブルスライム×2・・・・・・いや。これもうパーティ全滅確定だろ。

 

 

「ね、ねぇ・・・。カイトぉ、リュカぁ・・・。これ・・・。」

 

「・・・どうしよ。」

 

 

 俺だけでなく、ビアンカやリュカもそれは分かってしまったのだろう。しかし、この状態はどう考えても逃げ切れない。そう判断した俺は取り合えず、2人を元気付ける。

 

 

「とりあえずたたかうしかないだろ!ケルとおれでアイツらのこうげきはなんとかするから、かくじつに1たいずつしとめるぞ!」

 

「ばぅっ!」

 

「う、うん。」

 

「うん。」

 

 2人にそうは言ったものの、どうするか。ケルベロス、お前おたけび的なの出来ないのか?ベギラマとか最悪イオでも良いんだけどよ。

 

『・・・まぁ、出来なくはないな。甘い息と目潰しでいいか?』

 

 !?あ、ああ!頼む。

 

 

 それを頼むとケルベロスは1つ頷いて、甘い息を吐いた。それで眠ったのは魔物の半数。しかも、起きている魔物もなんだか目を瞑っている。

 

 まぁ、これならなんとかなるだろう。取り合えず、一番厄介なホイミスライムから倒しちまうかと剣で切り裂く・・・とはせずに思い切り足を振り上げ5体を蹴り飛ばす。流石にダメージを与えられるだけかと思ったら、意外なことに1体は倒れた。

 

 

「うわぁ・・・。カイトけっただけでまものをたおせちゃうのね。ケルちゃんもなんかよくわからないけどまもののむれをねむらせちゃったし・・・。私もがんばらなきゃ!」

 

 

 そうして、ビアンカはムチを振り上げて、ホイミスライムに当てていく。とはいえ、流石に初めて扱うムチでは、ついでに言うと初めて魔物と戦ったビアンカは大したダメージを与えられなかったようだ。とはいえ、俺が先にダメージを与えたせいか、2体は倒れた。

 

 

「うわぁ。みんなすごーい!えいっ!」

 

 

 すごいすごいと言いながら、ブーメランをぶん投げるリュカ。そのブーメランの餌食になったホイミスライム達は悲しいかな、僅か1ターンで撃沈してしまった。まぁ、他の魔物はブーメランに当たったせいで起きてしまったんだけど。ダメージを与えられたし、良しとしよう。

 

 ・・・いや、まぁなんでレベル6の俺の攻撃が一撃でホイミスライムを葬ったのか謎なんだけどね?

 

 で、魔物達は何だかんだで目が痛いやら目が覚めたばかりやらで、俺達に攻撃をしてくることなく、次のターンになった。次はマッドプラントか?そう思って、マッドプラントを蹴り飛ばそうとしたが、その前にケルベロスがマッドプラントの群れに突っ込んでいった。

 

 いや、幾ら目が潰れているとはいえ、無謀すぎると思ったが、口から炎を出して、すべてのマッドプラントを燃やし尽くしていた。いや、どんだけ万能なんだよ。

 

 とはいえ、他の魔物を1度に多く倒さなければ、結局全滅しかないんだけどなぁ・・・と思っていると、ケルベロスが話し掛けてきた。

 

 

『おい!力溜めとけ!』

 

 いや、それだと1匹も倒せないじゃねーかよ!

 

『ピオリムピオリムピオリムピオリムピオリム!これですぐに攻撃出来んだろ!おらさっさと殺りに行きやがれ!』

 

 お前、万能過ぎだろ!つーか何この世界に存在してなさそうな魔法使ってやがんだよ!!

 

 

 そう口では言いながら、ちからためをし、メラリザードに回し蹴りを食らわせる。

 

 ・・・あれ。てか俺もケルベロスのこと言えないんじゃ。

 

 そう思いながら、メラリザードの群れを見ると、なんと全員撃沈。・・・嘘だろ!?

 

 

「うわぁ、ケルちゃんもカイトもすごいわね。1度にあんなに多くのまもの倒しちゃうんだなんて。てぇい!」

 

 

 そう言いながら、おばけねずみにムチを当てていくビアンカ。その攻撃はあまり効かなかったのか、おばけねずみは首を傾げていた。そのまま、おばけねずみ達は俺達に襲い掛かって来ようとするが、ケルベロスがおばけねずみの注意を引いて、俺らには攻撃をしようとしてこない。他の魔物は、素早さが遅いのか、リュカの攻撃を食らっていた。

 

 しかし、恐ろしいのはここからだった。

 

 リュカの攻撃で撃沈したのはおばけねずみが2体のみ。つまり他の魔物からの攻撃の嵐が待ち受けているのだ。

 

 

「ちっ、しかたねーか。」

 

「ちょっと!カイト危ないわ!」

 

 

 そう言ったビアンカの制止を全く聞かずに、俺はケルベロスと共に魔物の注意を引いていく。魔物達の攻撃は引っ掻いてきたり、噛みついてきたり、体当たりをしてきたりだったので幾つかの攻撃を避けることが出来たが、やはりそこは5歳の体か。避けれない攻撃もいくつかあった。そして、魔物達の攻撃が終わると、俺もケルベロスもかなり傷付いていた。

 

 

『体力は残り半分くらいか?・・・やばいな。』

 

 

 そう言うケルベロスの声もかなり疲れているようだ。そりゃあそうか。後ろのビアンカ達に攻撃が流れないように気を付けてたからな。だが、まぁ俺らの怪我を見たら少なくともリュカはホイミを唱えようとするだろう。そう言う意味じゃあ今が夜で本当に良かったぜ。

 

 

「カイト!ケル!だいじょうぶなの!?」

 

「ああ!おれらはだいじょうぶだ!」

 

 

 嘘だけど。まぁ、仕方がない。そう思ってまたちからためを行い、グリーンワームはケルベロスが全滅させたようなので、くびながイタチに回し蹴りを食らわせる。これも、また7体を一撃で撃沈。まぁ、これはリュカのお陰か。そして、ビアンカの攻撃。これで、おばけねずみは1体倒れた。

 

 ・・・これは流石に痛いな。せめて、後もう1体倒せれば良かったんだが・・・。まぁ、仕方ないか。そう思いながら、おばけねずみ達の攻撃をこちらに向ける。

 

 

「ぐっ!っ!」

 

 

 おばけねずみ達の攻撃のうち最悪なことに1体が痛恨の一撃をしてきた。それにより、俺の意識は限界寸前に陥った。

 

 

『おい!カイト大丈夫か!?』

 

 ・・・いやぁ、今のはしくった。避けれそうだったんだけなぁ。

 

『っち!意識保っとけよ!』

 

「カイト?」

 

 

 少し遠くからリュカの声が聞こえた気がした。っ・・・流石にリュカを回復には回せないと大丈夫だと言おうとしたが、声を出せば大丈夫ではないとバレるため何も言わなかった。

 

 その後、ブーメランの風切り音と、魔物が数体倒れる音がしたから大丈夫だろう。そう思った俺はこれなら少しくらい休んでも大丈夫だと安心した。

 

 そして、俺はそのまま意識を手放した。

 




mission 薬草を飲んでみよう!

カイト「そういや、やくそうってりょうりにはつかわれないのか?」

ビアンカ「うーん。あ、でもママは使ってたような気がするわ。でも・・・薬草って風邪引いたときにも飲まされたけどそのまま飲むとすごく苦くて美味しくないのよね。」

カイト「ふーん。じゃあどれくらいにがいかのんでみるか。」

リュカ「やくそうのむの?」

カイト「おう!ゴクっ」


 カイトは普通に薬草を飲んでみた。
口には薬草の苦さが広がったがカイトはわりといける口だった。

mission成功!
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