ありふれない竜が轟かせるは古さえも灼く雷   作:蛇弟

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ちょっと余談挟んでオルクス行ってベヒモスの所まで突っ切ります。尚、白崎とハジメの語らい飛ばします。だって原作と変わらんのだもん...それに早くユエ引き合わせたい也。では本編どうぞ


オルクス大迷宮(前編)

訓練場

ども、天雷 轟(アマライ トドロキ)です。

訓練の休憩時間を縫ってこの世界のことを少し調べた。

まぁ、くだらん事の方が多いって言うね。この世界には3種族いて人間族、魔人族、亜人族の3種族がおるやけど、亜人族に関しては差別されてるらしいんな。理由?至ってシンプル、一切魔力がない。

それだけ。意味わからんよね。

まぁ、どういうことかと言うと神代において、エヒトを始めとする神々は神代魔法にてこの世界を創ったと言い伝えられているらしいのね。そして、現在使用されている魔法は、その劣化版のようなものと認識されている。それ故、魔法は神からのギフトであるという価値観が強いのだ。もちろん、聖教教会がそう教えているのだが。

はっきり言う。胡散くせぇ....だってそうだろ。所詮神話の中の話であって本当かどうかなんて神共にしか分からんのやし、そもそれが真実という確証がどこにあるって話や。

じゃあ、魔物はどうなるんだよ?ということだが、魔物はあくまで自然災害的なものとして認識されており、神の恩恵を受けるものとは考えられていない。ただの害獣らしい。馬鹿なのかな?ご都合解釈してんじゃねぇよ┐(´ー`)┌

 

なお、魔人族は聖教教会の"エヒト様"とは別の神を崇めているらしいが、基本的な亜人に対する考え方は同じらしい。

この魔人族は、全員が高い魔法適性を持っており、人間族より遥かに短い詠唱と小さな魔法陣で強力な魔法を繰り出すらしい。数は少ないが、南大陸中央にある魔人の王国ガーランドでは、子供まで相当強力な攻撃魔法を放てるようで、ある意味、国民総戦士の国と言えるかもしれない。

 

人間族は、崇める神の違いから魔人族を敵と定め(聖教教会の教え)、神に愛されていないと亜人族を差別する。魔人族も同じだ。亜人族は、もう放っておいてくれといった感じだろうか?どの種族も実に排他的である。

 

なお、海上の街 エリセンには王国が公に唯一保護している海人族?だっけな。理由が流通してる魚介とかの海産物がエリセンから来てるかららしいよ。笑えるよね、自分たちの都合で結局、差別してないんだからさ( ^∀^)ゲラゲラ

 

そんなこんなで時間を潰しているとなんか訓練場の死角辺りが騒がしい。

なんかが破裂するような音がしたので見に行くと小悪党どもがハジメをリンチしていた。抵抗せずただされるがままになっているハジメに対して殴る蹴る、挙句には魔法を使って。それを見た瞬間怒りや呆れが出てくるのではなく、ただただ純粋な殺意が湧き上がってきた。前世以来だ、こんなに純粋な殺意を抱いたのは...

 

は?

 

「おい...俺のダチに...何してやがる?」

「あぁ...誰だ、ってヒッ...」

「お、落ち着けよ天雷。これはただの特訓だって、南雲も同意してのことだし。なぁ?」

「そうそう、南雲も同意の上でやってんだ。別にそこまで怒ることじゃねぇよ」

「へぇ...俺には一方的にてめぇらがリンチしているようにしか見えなかったが?おまけに、魔法を仲間に向けるたぁどういうこった?それについて説明してもらおうか... クソ野郎ども!!バリッ

 

俺が纏雷で腕に電気を纏わせて殴り掛かろうとしたタイミングで

 

「何やってるの!?」

 

その声に「やべっ」という顔をする檜山達。それはそうだろう。その女の子は檜山達が惚れている白崎だったのだから。白崎だけでなく雫や光輝、龍太郎もいる。

 

「いや、誤解しないで欲しいんだけど、俺達、南雲の特訓に付き合ってただけで....」

「南雲くん!」

 

檜山の弁明を無視して、白崎は、ゲホッゲホッと咳き込み蹲るハジメに駆け寄る。ハジメの様子を見た瞬間、檜山達のことは頭から消えたようである。

「特訓ね。それにしては随分と一方的みたいだけど?」

「いや、それは...」

「どの口がほざいてやがる...調子に乗るのも大概にしやがれや...!」バリッ

「言い訳はいい。いくら南雲が戦闘に向かないからって、同じクラスの仲間だ。二度とこういうことはするべきじゃない」

「くっだらねぇことする暇があるなら、自分を鍛えるっての」

 

三者三様に言い募られ、俺には先程に続いて殺意を向けられたからか、檜山達小悪党四人衆は誤魔化し笑いをしながらそそくさと立ち去った。白崎の治癒魔法によりハジメが徐々に癒されていく。

 

「あ、ありがとう。白崎さん。助かったよ」

 

苦笑いするハジメに白崎は泣きそうな顔でブンブンと首を振る。

 

「いつもあんなことされてたの?それなら、私が.....」

 

何やら怒りの形相で檜山達が去った方を睨む白崎を、ハジメは慌てて止める。

「いや、そんないつもってわけじゃないから!大丈夫だから、ホント気にしないで!」

「でも...」

「どうどう、落ち着け落ち着け。今度見掛けたら絞めとくからよ。」

「んー...わかった。」

 

それでも納得できなそうな白崎に再度「大丈夫」と笑顔を見せるハジメ。渋々ながら、ようやく白崎も引き下がる。

 

「南雲君、何かあれば遠慮なく言ってちょうだい。香織もその方が納得するわ」

 

渋い表情をしている白崎を横目に、苦笑いしながら雫が言う。それにも礼を言うハジメ。しかし、そこで水を差すのが勇者クオリティー。

 

「だが、南雲自身ももっと努力すべきだ。弱さを言い訳にしていては強くなれないだろう?聞けば、訓練のないときは図書館で読書に耽っているそうじゃないか。俺なら少しでも強くなるために空いている時間も鍛錬にあてるよ。南雲も、もう少し真面目になった方がいい。檜山達も、南雲の不真面目さをどうにかしようとしたのかもしれないだろ?」

 

こいつは....マジでガキの頃から変わらねぇなぁ....いつまで性善説なんていうもん信じてんだ...

天之河の思考パターンは、基本的に人間はそう悪いことはしない。そう見える何かをしたのなら相応の理由があるはず。もしかしたら相手の方に原因があるのかもしれない!という過程を経るのである。

 

しかも、光輝の言葉には本気で悪意がない。真剣にハジメを思って忠告しているのだ。ハジメは既に誤解を解く気力が萎えている。ここまで自分の思考というか正義感に疑問を抱かない人間には何を言っても無駄だろうと。

それがわかっているのか雫が手で顔を覆いながら溜息を吐き、ハジメに小さく謝罪する。

 

「ごめんなさいね?光輝も悪気があるわけじゃないのよ」

「アハハ、うん、分かってるから大丈夫」

「マジですまんな、うちのおバカが。あれで悪気がないからたちが悪い...」

「まぁ....仕方ないよ。鍛練してない僕も悪いし」

「そういう問題じゃないだよなぁ....後衛職だから鍛える必要はないとは言わんが、それでも前衛職ほど鍛える必要ねぇのによう...」

 

やはり笑顔で大丈夫と返事をするハジメ。汚れた服を叩きながら起き上がる。

「ほら、もう訓練が始まるよ。行こう?」

ハジメに促され一行は訓練施設に戻る。

 

訓練が終了した後、いつもなら夕食の時間まで自由時間となるのだが、今回はメルド団長から伝えることがあると引き止められた。何事かと注目する生徒達に、メルド団長は野太い声で告げる。

 

「明日から、実戦訓練の一環として【オルクス大迷宮】へ遠征に行く。必要なものはこちらで用意してあるが、今までの王都外での魔物との実戦訓練とは一線を画すと思ってくれ!まあ、要するに気合入れるってことだ!今日はゆっくり休めよ!では、解散!」

 

(まぁーじですかい...まだ武器1に慣れてないんですけど...いや、まぁ、間に合わせるけどさぁ...)

 

〜翌日〜

 

【オルクス大迷宮】

 

それは、全百階層からなると言われている大迷宮である。七大迷宮の一つで、階層が深くなるにつれ強力な魔物が出現する。

にもかかわらず、この迷宮は冒険者や傭兵、新兵の訓練に非常に人気がある。それは、階層により魔物の強さを測りやすいからということと、出現する魔物が地上の魔物に比べ遥かに良質の魔石を体内に抱えているから

だ。

 

魔石とは、魔物を魔物たらしめる力の核をいう。強力な魔物ほど良質で大きな核を備えており、この魔石は魔法陣を作成する際の原料となる。魔法陣はただ描くだけでも発動するが、魔石を粉末にし、刻み込むなり染料として使うなりした場合と比較すると、その効果は三分の一程度にまで減退する。

 

要するに魔石を使う方が魔力の通りがよく効率的ということだ。その他にも、日常生活用の魔法具などには魔石が原動力として使われる。魔石は軍関係だけでなく、日常生活にも必要な大変需要の高い品なのである。

 

ちなみに、良質な魔石を持つ魔物ほど強力な固有魔法を使う。固有魔法とは、詠や魔法陣を使えないため魔力はあっても多彩な魔法を使えない魔物が使う唯一の魔法である。一種類しか使えない代わりに詠唱も魔法陣もなしに放つことができる。魔物が油断ならない最大の理由だ。

 

俺としては魔物って存外不便なんだなぁって思う。魔力や魔石やらに頼らず体内で自己完結してたから余計にな。あるだけで弱点って不便極まりないね。

 

達は、メルド団長率いる騎士団員複数名と共に、【オルクス大迷宮】へ挑戦する冒険者達のための宿場町【ホルアド】に到着した。新兵訓練によく利用するようで王国直営の宿屋があり、そこに泊まる。

 

久しぶりに普通の部屋を見た気がするハジメはベッドにダイブし「ふう~」と気を緩めた。ここでは全員が最低でも二人部屋なので俺とハジメで同室になっている。

 

「とうとう、明日だなぁ...オルクス大迷宮」

「だねぇ...無事に終わるといいね。」

「終わるか?少なくともあの小悪党どもが99%の確率でなにかやらかすぞ。」

「あはは...信用ないね。当たり前だけどさ」

「そらそうだろ。( ゚д゚)、ケッ」

 

そうしてダベリながらしばらく、借りてきた迷宮低層の魔物図鑑を読んでいたハジメだが、少しでも体を休めておこうと少し早いが眠りに入ることにした。学校生活で鍛えた居眠りスキルは異世界でも十全に発揮される。

俺は、ベットに寝転がってはいたが眠気が来ないのでゴロゴロしてのんびりしていた。

 

しかし、ハジメがウトウトとまどろみ始めたその時、ハジメの睡眠を邪魔するように扉をノックする音が響いた。

 

少し早いと言っても、それは日本で徹夜が日常の俺とハジメにしてはということで、トータスにおいては十分深夜にあたる時間。怪しげな深夜の訪問者に、俺はまさか小悪党どもが俺がいるにも関わらず夜襲しに来たのかと警戒するのと同時にハジメの顔に緊張が浮かぶ。

 

しかし、その心配は続く声で杞憂に終わった。

「南雲くん、起きてる?白崎です。ちょっと、いいかな?」

 

はい?と声に出さなかったがお互いそんな感じの反応になり思わず顔を見合わせる。ハジメが扉に向かい、俺が後ろに付いて鍵を開け、扉を開けると純白のネグリジェにカーディガンを織っただけの白崎が立っていた。

 

(....!?!?!?へァ!?何やってんだこの天然娘ぇ!?)

「....なんでやねん」

「えっ?」

 

思わず声に出そうになったがハジメは声に出ていたようで関西弁でツッコミを入れていた。分かる、すげぇ分かる。よく聞こえなかったのか白崎はキヨトンとしている。

ハジメは、慌てて気を取り直すと、なるべく白崎を見ないように用件を聞く。いくらリアルに興味が薄いとはいえ、ハジメも立派な思春期男子。今の白崎の格好は少々刺激が強すぎる。

俺?雫が彼女なんで添い寝とかザラにしてるから慣れてるよ?

あ、離脱しねぇと雫の嫉妬買っちっまう。

 

「あ~いや、なんでもないよ。えっとどうしたのかな?何か連絡事項でも?」

「ううん。その、少し南雲くんと話したくて....やっぱり迷惑だったかな?」

「.............どうぞ」

 

最も有り得そうな用件を予想して尋ねるが、白崎は、あっさり否定して弾丸を撃ち込んでくる。しかも上目遣いという炸薬付き。効果は抜群だ!気がつけば扉を開け部屋の中に招き入れていた。ハジメはそういうのに耐性無いだろうし仕方ねぇよなw

 

「うん!」

なんの戒心もなく嬉しそうに部屋に入り、白崎は、窓際に設置されたテーブルセットに座った。

若干混乱しながらも、ハジメは無意識にお茶の準備をする。といっても、ただ水差しに入れたティーパックのようなものから抽出した水出しの紅茶モドキだが。白崎と自身と俺の分を用意して俺と白崎にそれぞれ差し出す。そして、向かいの席に座った。

 

「ありがとう」

 

やっぱり嬉しそうに紅茶モドキを受け取り口を付ける香織。窓から月明かりが差し込み純白の彼女を照らす。

 

「んじゃ、お邪魔虫は消えましょうかねぇ...」

「えぇ!?ちょっと!?」

「じゃあ後は、若いのふたりでごゆっくり〜」

 

そう言って部屋からフェードアウトしようとして

 

「あ、そうそう。俺がいないからってハッスルすんなよ?匂いって分かりやすいからな?」

「やらないよ!!?変なこと言わないでよ!!」

「ギャハハ!んじゃの〜」

 

そう言いながら今度こそ部屋を出る。

なんか見てるやついるな...白崎が入ったの見られたか...?

なら口止めせんと不味いな...そう考え視線の方を向けるがすぐ視線が消え気配が消えた。

なんとなくだが檜山と似た感じやったな...明日警戒した方がええな...

 

ハジメと白崎の話が終わるであろう時間までその辺で時間を潰そうと思い、ついで訓練中に手に入れた技能の試しもする為に中庭に向かう。

丁度着いた頃、聴き馴染みのある刃物が空気を裂く音がしたので覗くと雫が剣を振っていた。

 

お〜?雫やん。この時間になってんだ?あ、俺が言えたことじゃねぇかw

....さてと、

「なーにしてんだ、雫!」ダキッ

「キャ!?と、轟!?もうびっくりさせないでよ...」

「悪い悪い(´∀`*)ケラケラ、こうするといつもいいの反応してくれるからさ〜」

「もう意地が悪いわよ...バカ...」

「流石に酷ない?泣くで?みっともなく泣くで?ええんか?」

「良いわよ?」

「酷くね?そこは頭撫でながら宥めるところやろ!?」

「知らないわね、自分の彼女をいじめる人のことなんて」ツーン

「えぇ....」

拗ねた....流石にいじめ過ぎたか...?...んん?耳が赤い...?あ、にしし...

 

「んな拗ねんなよ〜ほら離すからカモン。ホレホレ」

「...はぁ。ほんと我ながら甘いわね...」

「別にええやろ?今ぐらいは甘いぐらいが丁度ええやん。それとこんな時間に何してんの?」

「ちょっと夢見が悪くて...剣を振ってたら眠気来るかなって思って。

轟は?」

「俺?俺は...ハジメといたら白崎の夜襲にあったからハジメ置いて抜け出してきたwてか、夢見が悪いってどゆこと?悪夢でも見たか?」

「あら?香織、どこか行ったと思ってたらそっちに行ってたのね。...悪夢ね...近い物かしらね?」

「あ〜そういや同室か。...悪夢に近いもの...何見たんや?」

「そうね...簡単に言うと、真っ黒の空間に私と轟がふたりっきり。轟が前にいる状態で進むから追いつこうとしても追いつかない。ある程度したら緑の電気みたいのを纏って最終的には黒い竜みたいのになって何処かに飛んでちゃう...そんな夢ね。」

「あ〜...そういう感じの夢か...まぁ、安心しろって。お前置いて消える訳ないやろ?そういう約束だってした訳だしな?」

「そうね...そうよね。消えないわよね、約束は何があっても守ってくれてきたものね。信じるわよ、轟」

「おう、ドンと来いや。何があっても受け止めてやらぁ」

...黒い竜に緑の電気みたいなものねぇ...俺が変わるぅ?もろに前世の俺やんけ!ピンポイントに当てはまりすぎやろ!?でも流石にねぇと思いたいがねぇ...

 

そんなこんなで適当に駄べっていると雫がウトウトし始めたので部屋に送り届けると白崎が戻っていたので様子を伺うとやけにニヤニヤしているので(あ、これ告ってOK貰ったやつや。昔の俺と同じ反応してやがる...)と悟り、雫をベットで横にし、白崎に対して「明日は赤飯かぁ...?( ˆωˆ )ニヤニヤ」と聞くと顔を真っ赤にして枕を顔面にぶつけられたためとんずらこかさせてもらい部屋に帰り丁度眠くなっていてハジメも床に着いていたので惰眠を貪った。

...to be continued

1
ただの槍。何の変哲もないただただ頑丈なだけの槍




はい、蛇弟です。
すんません、3話に分けます。中編でベヒモス手前まで持っていき、落下のところまで後編で書くつもりです。
話変わりますけど、ブルアカのマルクトレイドどうです?主は育成不足でCのとこをずっとやってます。D?回復追いつかねぇよ。
ちな、ガチャですけどなんか紫封筒4枚引き、ケイちゃん2体引きしたんですけど、どうなってんのアロナ?(困惑)流石にその時は思考が停止しました。ハイ
ではこの辺でまた次回、サラダバー
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