ヤニカスがVRMMOにログインしました(旧題:ニコチン・オンライン)   作:ジュネープ

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種族決めとかヤニーの強さについて書こうとしましたが途中で書き直しました。
出すならもっと先で出したいので。。
それと現実から仮想世界に切り替わるタイミングの描写が難しい!


合流

「準備はいいか?」

 

『はい、大丈夫です』

『いつでもええでぇ〜』

 

ホテルの一室。

通話越しに仲間の声を聞きながら、俺は《ALO》の取扱説明書に目を通していた。

 

「念のため確認だ。ログインしたら、地図中央の《世界樹》で合流……いいな?」

 

『それ、さっき聞きました。早く行きましょう』

 

『リリィはんの言う通りや。さっさと終わらそ』

 

「……現実で会ってから、当たり強くないか?」

 

苦笑しつつ通話を切る。

 

そして――アミュスフィアを被った。

 

 

 

「……」

 

脳裏に浮かぶのは数年前。

SAOを始める直前、自室でデバイスを被ったあの時の光景。

 

ログアウトできると分かっていても――

どうしても、あの言葉を口にするのが躊躇われた。

 

「……いや、言わなきゃ始まらねぇか」

 

小さく息を吐く。

 

「……よし」

 

覚悟を決める。

 

二度と言うことはないと思っていた、その言葉を――

 

 

 

「リンクスタート」

 

 

 

 

 

SAOが泥臭い世界だとすれば――

ALOは、自由な世界だ。

 

普通のプレイヤーなら、そう感じるだろう。

 

だが――

 

俺が選んだ種族は《インプ》。

初期スポーン地点は、そのテリトリー内の街だった。

 

「……これがALOか。にしても、暗くねぇか?」

 

見上げれば、街は山の内部に築かれている。

だが不思議と、暗闇に不便さは感じない。

 

「……これが種族特性か」

 

説明書によれば、種族ごとに特性が存在する。

インプは暗視と暗中飛行に優れた種族――紫がかった髪が特徴だ。

 

「……とりあえず、外に出る方法を探すか」

 

 

 

こうして俺は、昼か夜かも分からない世界で街を彷徨うことになった。

 

 

 

 

 

「え?出口ですか?この道をまっすぐ行けば外に出られますよ」

 

「あぁ、ありがとう……」

 

結局、10分ほど探しても見つからず、近くのプレイヤーに尋ねる羽目になった。

 

言われた通り進むと――

 

一見ただの岩にしか見えない門があった。

 

近づいた瞬間、重々しい音を立てて通路が開く。

 

「……不親切すぎだろ」

 

思わず毒づきながら、洞窟の中へ足を踏み入れる。

 

 

 

入り組んだ道を進むこと約15分。

 

前方から光が差し込んできた。

 

 

 

 

「……これが外か」

 

目の前に広がるのは、晴天の空と果てしない湿地帯。

 

地上はともかく――

ここまで光をありがたく感じたのは初めてだった。

 

「……確か、飛ぶには」

 

説明書の内容を思い出し、背中の羽に意識を向ける。

 

パタ……パタ。

 

「……動いたか?」

 

僅かな反応を手がかりに、イメージを掴む。

 

さらに意識を集中させる。

 

パタパタ……パタパタパタパタ!

 

「……よし」

 

地面を蹴る。

 

「いけ!」

 

一気に、空へと舞い上がった。

 

「……ッ!」

 

予想以上の加速に、思わず息を呑む。

 

「……これ、下手に接触したら死ぬぞ」

 

飛べたのはいいが――

SAO時代のデータをコンバートしたせいか、初心者離れした速度が出ている。

 

結果、かなり危なっかしい飛行になった。

 

 

 

どれくらい飛んだか。

やがて、巨大な大樹を中心に広がる街が見えてきた。

 

「……やっと着いたか。これが世界樹だな」

 

 

 

街へ降り立ち、周囲を見渡していると――

見覚えのある男が、女性プレイヤーに絡んでいた。

 

「なぁ〜ええやないかぁ〜」

「しつこいですよ!!」

 

「ほんのちょっとでええねん!頼むわ!!」

 

 

 

ケットシーの男がナンパを仕掛けている。

周囲のプレイヤーは、明らかに距離を取っていた。

 

「……何やってんだ、あいつ」

 

頭を抱えたくなる衝動を抑えつつ、声をかける。

 

「……おい。年中発情期のクソ猫」

「何やテメェ……ッ?!」

 

振り返りざまに睨みつけてくるが――

俺の顔を見た瞬間、その表情が凍りついた。

 

「ヤ……ヤニーはんやないか!待ってたで!ほら、リリィちゃんのとこ行こか!」

 

「流せると思うなよ?」

「…………」

 

俺は無言で、ボウの頭を掴む。

そしてそのまま女性の前へと引きずり出した。

 

「……謝れ」

「……すんまへんでした」

 

強制的に頭を下げさせた。




基本的にゲームの設定はプレイしてるゲームに準拠していますが、間違っている箇所が多々あると思うのでその場合は指摘お願いします。
それとしばらくどの様な流れにするか考える為、次話は数週間ぐらいかなと思います。見切り発車の弊害だ
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