ベルが七つの大罪と戦っていたのは間違っているだろうか   作:寝心地

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第59話

「一気にケリを付ける!!総員持ちうる最大の攻撃を奴に叩き込め!!出し惜しみするな!!」

 

フィンの言葉にリヴェリアが詠唱を始めティオナとティオネが渾身の一撃を放つ。

 

黒龍にとってベル以外の攻撃は全て掠り傷に過ぎないがそれは万全であればの話、現在の黒龍はベルの攻撃を無数に受けた影響で通常よりダメージを受けやすくなっていた。

 

「【焼き尽くせスルトの剣 我が名はアールヴ】!!【レア・レーヴァテイン】!!」

 

更にそこにリヴェリアの魔法も炸裂しそこにフィンの投擲槍が炸裂する。

 

「後は任せたよ、2人とも」

 

そう言うフィンの横を2つの影が走り行く

 

「ギュオオオトオオオオオオオオオオオ!!!!」

 

当然黒龍もただやられる訳ではなくブレスや薙ぎ祓いで反撃を試みるが全てを無に帰す攻撃が炸裂する。

 

「烏滸がましい」

 

そう言うベルの手に武器は無く代わりに手刀があった。

 

「【目覚めよ】」

 

アイズはベルの腕に付与魔法を発動し主塔の周りに風が吹き荒れる。

 

(エスカノールさん、貴方の力お借りします)

 

「【聖剣エスカノール】」

 

ゆっくりと振り抜かれた右手は黒龍の首を両断し首はゆっくりと地面に落ちた。

 

「……………………勝った?」

 

「この我の手に掛かれば当然です」

 

自信満々にそう言うベルにアイズは涙を流しながら抱き着く。 「ありがとう、ありがとうベル」

 

ベルは泣きじゃくるアイズの背中を擦り続けた。

 


 

それからオラリオに戻ったベル達は黒龍討伐の報告をギルドに行いベル達は【救世の英雄】としてその名を歴史に刻んだ。

 

それから4年

 

オラリオに立つとある一軒家、そこに入る3人の人影があった。【ロキ・ファミリア】の三幹部フィン、リヴェリア、ガレスの3人だった

 

「やぁ、2人とも」

 

フィンは家の住人に声を掛けると白い髪が揺れる。

 

「皆さん!!いらっしゃい!!」

 

「お邪魔させてもらうよベル、これ、アイズに渡してくれ」

 

そう言ってリヴェリアは柑橘類の入った袋を差し出す。

 

「ありがとうございます」

 

「それで、あの子はどんな調子だ?」

 

「日に日に大きくなって直ぐ疲れるって言ってます。医者ももう直ぐだろうって」

 

「そうか」

 

「ベル?お客さん?」

 

そこにアイズが現れベルは慌てて振り返る。そのお腹は大きく動き難いのかアイズも壁に手を付き歩いている。

 

「あ、皆」

 

「やぁアイズ、様子を見に来たよ」

 

「全く、モンスターモンスター言っとったあの娘っ子が結婚して子供まで出来るとはのぉ」

 

「全くだね」

 

「そう言えばフィンさんの所ももう直ぐじゃありませんでしたっけ?」

 

「となるとフィンの所と二人の子は馴染みになるのか、感慨深いのぉ」

 

「爺臭い事を言うなガレス、アイズの負担にもなるだろうしさっさと用件だけ済ませて帰るぞ」

 

リヴェリアの言葉にフィンが何やら書類を渡し特に説明もなく3人は帰っていく。

 

3人が帰った後アイズはソファに腰を下ろしベルは書類に目を通す。

 

「それ何?」

 

「ん?ああ、演技の良い名前の候補だよ」

 

「まだ悩んでたんだ」

 

「一生ついて回る物だからね」

 

それから数時間後

 

「うん!!決めた!!」

 

ベルは書類をパタンと閉じそう声を上げた。

 

「どんな名前にしたの?」

 

「命名、パーシヴァル」

 

「パーシヴァル…………パーシヴァル・クラネル……良い名前……あなたにはどんな未来が待ってるんだろうね」

 

アイズは優しく自身の腹を撫でながらそう遠くない未来に訪れるだろう未来を夢見るのだった。




以上で完結です。
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