ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか Fairytale Stories 実況プレイ 作:ダンまち実況風小説…ふえろふえろ…
んむむ、なんでみんなあんなに上手く書けんだ…?
ダンジョンが、啼いた。
「…これ、は…ダメ…アイズ!」
「あ、ちょ、
「これは、ヘスティアのせいじゃない…」
リンネが急いでその場を去りアイズを探しに行く。
アスフィはそれを見て呼び止めようとするが、その時には既に居なかった。
ヘルメスは、冷や汗を取り繕うことも出来ずに呟く。
天井から、モンスターが生まれる時の亀裂が現れる。
それも、相当な大きさの亀裂が、
「ヘルメス様、今度は何をやらかしたんですか!?
説明してください!」
「俺がいくら小細工をしようともあんなことは出来ないさ。
説明だったか。アレは、暴走だ。ダンジョンが、今までにないほど神経質になっている。
アスフィ、リヴィラの街に行って応援を呼んでこい。」
「応援…?まさか、アレと戦うんですか?
この階層から逃げる訳じゃなく?」
「
「〜〜ッもう!
生きて帰れなかったら恨みますからね!」
「さて…やはり、
ヘルメスの視線の先には、黒いゴライアスと、赤いゴライアスが居た。
その二体のうち、赤い方は、
黒い方ですら、Lv.4相当の元のゴライアスよりも恐らく強いというのに、赤いゴライアスは、それとも比べ物にならないほどの力を感じる。
剣姫ですら正面戦闘だと勝てない、どころではない。
剣姫1人だと、時間稼ぎすら怪しいレベルだろう。Lv.4の疾風や、
最低でもLv.5。
可能ならばLv.6は欲しいところだろう。
「…あっちを
「ベル…!」
「あ、リンネさん…!」
「そうか、
「期待してくれてるところ悪いけど、わたしは、向こうに集中しないといけない。
黒い方は、アイズとあなた達で、倒してくれる?」
赤いゴライアスを見ながらそんな事を言うリンネ。
なるほど確かにそれが最適かもしれない。リンネが赤いゴライアスを足止めして時間稼ぎをしている間に、ベル達が黒いゴライアスを討伐する。リンネが危険すぎることに目を瞑れば、最適だろう。
「そ、それなら皆で一体ずつ倒せば…」
そんな意見が出るのも、まぁ分かる。
だけど、
「…ダメ。
アレは、恐らく、
たぶん、バロールと同等クラス…」
負ける気は毛頭ないが、沢山の人を守りながら戦えるほどの余裕がある訳もなく、冷や汗をかいているリンネ。
「あなた達は、邪魔にしかならないから、黒い方を任せる。じゃあ。」
「あ、ちょっ…!?」
そういうや否や、その場から掻き消えるリンネ。
Lv.2以下のメンバーはともかく、Lv.4のリューですらも見えなかった。
「…Lvが7ともなると、我々では足手まといにしかならない。もしその戦闘に巻き込まれでもすればただでは済まない。
我々は、頼まれた通り黒いゴライアスを倒すことにしましょう。」
「で、でも、レベル7相手でソロなんて、無茶ですよ…!?」
「
仮に手伝うにしても、黒いゴライアスが居ては被害を抑えることができない。さらに言えば、さっきも言った通り我々では邪魔にしかならない。
…剣姫ならば、邪魔にならずに手伝えるかもしれませんが…」
「……わかりました。
アイズさん!」
「…?」
「こっちは、僕たちがなんとかするので、リンネさんの方へと行ってください!」
「…うん、わかった。
じゃあ、行ってくる。」
リンネとアイズ対赤いゴライアス。
リヴィラの街連合対黒いゴライアスの、全面戦争が始まった。
「チッ…!」
『オォォオオオォオッ!』
「…んっ、はっ…!!」
凄まじい速度の拳へと完璧に反応して受け流し、そのまま反撃で腕を切り刻むリンネ。だがしかし、このゴライアスは再生能力も持っているようで、痛手には程遠い程度のダメージしか与えられていない。
「ほん、と…厄介…っ!」
『――――!!!』
「っ!
【迷いの森よ、我が敵を飲み込み、目を奪え。コンヒュージョン】…!!」
『―――!?!?』
完璧にリンネを狙い澄ました一撃は、リンネの魔法によって混乱した赤いゴライアス自身によって明後日の方向へと攻撃を逸らしてしまう。
勿論この隙を逃すリンネではない。
地面へと振り下ろした腕は、凄まじい威力があった為クレーターのような跡を残し、階層そのものが揺れているのではないかと思うような衝撃を撒き散らす。
「ベルたち、大丈夫かな…
はっ…!」
少し意識を別のことにやる余裕すらまだあるようで、そんな事を呟きながら連撃を腕に叩き込む。
そのままゴライアスが体勢を立て直す前に、腕を切り落とす。武器が短剣なので、叩き切るにも連撃をしなければならないのが相性の悪さを示す。
仮に、手持ちの武器が大剣であったなら、いくらLv.7相当の相手とはいえLv.8の上澄みであるリンネの攻撃を何発も耐えることはできない。猛者オッタルが居たならば、もっと早くにそれなりのダメージを与えているだろう。
「はぁ、時間、かかる…」
先程切り落とした腕は、既に再生をはじめていて、混乱が解けたゴライアスがリンネを睥睨している。
「ほら、おいで。
『オォオ―――ッ!!!』
強く一歩を踏み込むと、それなりにあった距離を一足飛びで0にするゴライアス。そのまま再生途中の腕で薙ぎ払ってくるが、そこに横から飛び込んでくる影が一つ。
「【
【リル・ラファーガ】!!」
「…へぇ?すごい。」
再生途中の腕を消し飛ばし、それだけに飽き足らずそのまま胴体にもそれなりに傷を与える一撃を放ったアイズ。
何故ここにアイズが居るのか、気にはなるが今はそれよりも目の前の相手。アイズにより作られた隙を逃すことなく刹那のうちに両足の腱をズタズタに切り刻むリンネ。
アイズが居るならば、彼女では速度についていけない為ダメージを与えるよりも機動力を削ぐことを優先したようだ。
だがしかし、相手も
地面を勢いよく殴り、勢いよく石やら砕かれた岩やらを周囲に凄まじい威力で飛ばす。リンネは完璧に自分に当たる分をたたき落としたが、アイズではそこまでは出来ない。
最低限危険箇所へ飛んできていた礫を落としたがかなりのダメージを負ってしまった。そのアイズに一瞬で駆け寄り、耳元で少し話をする。
ゴライアスは、こちらを警戒しているのか様子を見ているようだ。
「…さっきの一撃、もう一発撃てる?」
「う、うん。大丈夫。
でも、次は当たるかどうか…」
「そこは、大丈夫。隙は作る。
これ、飲んどいて。」
「…わかった。」
「魔法でアイズの姿を隠す。隙をついて。
【光よ、世界から我らを隠し通せ。インビジブル】」
話をさっさと終えて、アイズにはここに潜ってくる際に用意していた
そのまま凄まじい速度でゴライアスの元へと走り寄り、魔法により姿を見失っていたゴライアスを下から全力で蹴り飛ばす。
隠密系と侮るなかれ。
Lv.8の力ステイタスAから放たれる全力の蹴りは、かのオッタルでさえもまともに受けると一撃でやられかねない程の威力を持つ。
そんなものを顎に喰らったゴライアスはどうなるか。
答えは単純。驚いたような声を出しながら耐えきれずに後ろに倒れこむ。
「ふっ…!!!」
『――――!!!
がぁ…ァッ!!!』
「ぁっ…!?」
凄まじい音を立てて倒れ込むゴライアスへ、追撃で眼へと斬撃を叩き込む。が、有り余る魔力を使用して即座に再生。反撃として空中で身動きを取れないリンネをなぐりとばす。
即座に片手を盾にすることは出来たが、それでも一撃でかなりのダメージを負う。レベルの差があろうとも、余程じゃない限りは基本的に攻撃を受けては一撃死の期限がある。
片手が使い物にならなくなったが、その程度で済んでよかった、と言うべきだろう。
「…うーん、失敗した。久しぶりの強敵だったからかな…次は、やらかさない。」
『――――』
かなりのダメージを負っているリンネを見ては嘲笑うように笑みを浮かべるゴライアス。まるで、その有様でどうするつもりだ?とでも言っているかの様。
「ふぅ…集中…」
小さく呟いた途端、少し離れた場所から歓声が聞こえてきた。
「…やってくれたんだ。じゃあ、わたしたちも、やらなきゃ…ねっ…!」
『―――!?!?』
先程よりも一段階以上速度が上がったリンネに対し、全くもって追いつけていないゴライアス。
無闇矢鱈に腕を振り回しているが、全てを見切り完全に避けきる。それどころか、むしろその振り回している腕を切り刻むなんていう離れ業も見せつけている。
「
強い相手と戦うのが、久しぶりだったから…やっと、思い出してきた。」
レベル7相当の目の前のゴライアスは、相当な強さである。それは違いない。49層の階層主、バロールに次ぐ強さを持っていると言っても相違ないだろう。
だが、あくまでバロールに
バロールをソロ討伐出来るリンネが、ここまで苦戦しているのは相性の悪さ以上に
「もう、一撃も喰らわない、よ?
鬼さんこちら…ってやつ。」
完全にされるがままになっているゴライアスは、思い切り腕を振り上げる。
どうやら追いつけないなら地面を殴り礫を辺りに散らすことで範囲攻撃をしようということらしい。
「…それを、待ってた。
いつの間に手に持っていたのか、魔剣を思い切り振るい怯ませる。
「あはっ!わたしだけに夢中になってて、いいの?」
「【
『――――ッ!!!?』
怯んだのはほんの一瞬、しかしその一瞬でまたもやすぐ側まで近寄ってきていたリンネ。
一旦距離を取って再生の時間を稼ぐために、
そのまま先程よりも数段威力が上がった必殺技を放ち、完璧に上半身を消滅させた。
「…おぉ、凄い威力…
あ、アイズ…!?」
「ぁ…ぅ…」
ゴライアスが消滅した直後。
アイズはその場に倒れ込む。それを見た瞬間に慌てて駆け寄ると、即座に抱える。
自分もかなりの怪我をしているが、それを後回しにして懐から
「…ごめん。」
「ん…」
意識のないアイズを抱え、己の口にエリクサーを含むと、そのままキスをして口移しで少しずつ飲ませることにする。
救命活動として仕方ないこと。特に何も思わずにそのまま飲まし終えると、急いで地上へとダッシュしていった。
黒いゴライアスを倒した後にそのままのメンバーでリンネたちの元へと近付いてきていたベル達。
遥か高みの戦闘を見て、まともに見えていなかったが、いつか必ずそこまで辿り着いてみせるという覚悟を決めていた。しかし戦闘が終わったと思うとアイズが倒れその場の誰もが慌てる。
しかし直後にリンネがアイズを抱え、そして口移しし始めたのを見たので顔を真っ赤にしながら顔を手で隠すというお約束をしていたり、という一幕があったりする。
今回は少し早く出せましたけど、次話は1ヶ月以内を目安に出す予定なのでゆったり待っててくださぁい…
次は普通に実況風にやると思います