冬木アクターズ・ラプソディ ~観光に来た演劇バカの女子大生、うっかり龍之介を轢いてしまったので、キャスターの「ジャンヌ役」として聖杯戦争を完遂します~   作:斉宮 柴野

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キャラクターマテリアル(この先のネタバレを含みます)

キャラクターマテリアル:ビーストⅤ

 

【クラス】

ビーストⅤ(元・プリテンダー)

 

【真名】

聖上真樹(まき)

 

【理】

共感

 

【属性】

混沌・善

(本人は極めて純粋なる善意より発するものであるため)

 

プロフィール

人類が古来より、自らを武器とし、進化の道筋としてきたもの――それは、他者の痛みを理解し、寄り添う「共感」の力である。

彼女は、他者の心を理解しすぎるが故に、世界に満ちる「報われぬ結末」を決して許容できなかった。

人生に流れる一滴の涙も、胸を裂く苦痛の叫びも、すべては彼女が導く「ハッピーエンド」への伏線でなければならない。

「悲劇は許容しましょう。絶望も必要でしょう。

しかし、それは希望や光へと続く物語でなければ、耐えられない。

誤りは正しましょう」

人類への深淵なる愛と共感は、やがて全人類から「自己決定権」を奪い取り、確定された幸福なシナリオを強制する宇宙規模の舞台装置――永遠の停滞(ディストピア)へと変貌を遂げた。

さあ、愛しき人類よ。

わが劇場の、永遠の演者たれ。

 

 

 

クラススキル

 

獣の権能:A

人類の営み(物語)に対する絶対的な編集権能。

彼女の劇場に取り込まれた者は、英霊であれ神霊であれ「配役」を与えられ、彼女の意に反する行動(アドリブ)を著しく制限される。

 

単独顕現:A

「演劇」という概念が存在する限り、彼女はあらゆる時空、あらゆる平行世界の舞台に顕現し、シナリオを書き換えることができる。

 

ネガ・リアル:EX

ビーストⅤが内包する絶対的否定の権能。

「現実(リアル)」という名の、不条理で理不尽で報われない事象そのものを否定し、虚構(フィクション)で上書きする。

このスキルが発動する劇場内においては、彼女の定めた「ハッピーエンドの定石(お約束)」に反する物理法則、魔術、因果律はすべて「バッドエンドへ向かう駄作の展開」としてカット(無効化)される。

このスキルの効果にて抑止力に捕捉される可能性が限りなく低くなっている。

 

 

保有スキル

 

演出家の絶対特権:EX

かつての『模倣の魔眼』が反転・昇華した権能。

他者の技術をトレースするのではなく、他者に「完璧な演技(人生)」を強制する。

対象のトラウマや願いを完全に理解した上で、最も美しく輝かしい結末へ向かうよう、行動を精神操作する。

 

全人類悲喜劇(アンサンブル):A

悲劇を喜劇に、絶望を希望に強制反転させる権能。

敵対者が強い殺意や絶望を向けてくるほど、それを「劇的なクライマックス」のエネルギーとして吸収し、舞台の照明(魔力)へと変換してしまう。

 

 

 

宝具

 

開演・人類救済大終曲(グランド・カーテンコール)

ランク:EX

種別:対人理宝具(対世界宝具)

世界そのものを「大劇場」へと作り変え、全人類を強制的にハッピーエンドの台本へ押し込む、ビーストⅤの目的そのもの。

誰もが望む理想の結末を迎えられるが、そこには「未知の明日」も「失敗から学ぶ成長」も存在しない。

美しくも恐ろしい、永遠の停滞(エンディング)が待っている。

 

 

 

 

 

ビーストⅤの間隙(致命的な弱点)

 

 

一 役者であることを諦めたこと

 

彼女は観客席(演出家の椅子)から世界を操ることで絶対的な力を持つ。

しかし、それは「自らが舞台に立ち、血を流して生きる(演じる)」ことを放棄したという事。

もし彼女を安全圏から引きずり下ろし、想定外のアドリブで「舞台上の役者」として巻き込むことができれば、彼女の敷いた絶対の脚本(ネガ・リアル)は綻びを見せる。

 

 

二 言峰綺礼を「演技」ではなく「愛した」こと

 

彼女はすべての人間を配役(キャラクター)として見定めた。

しかし、ただ一人、言峰綺礼という欠落した男に対してだけは、演出家としての計算を捨て、一人の少女・聖上真樹として「本物の愛」を抱いてしまった。

彼は彼女の脚本(虚構)の中に存在する、唯一の『現実(リアル)』である。

ビーストⅤを倒し得る者がいるとすれば、それは星の聖剣使いでも冠位の英霊でもない。

彼女自身が愛し、台本を渡すことができなかった「ただの不器用な正義の味方」だけである。

 

【超重要・展開が変わります】真樹は聖杯にかける願いを…。

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