冬木アクターズ・ラプソディ ~観光に来た演劇バカの女子大生、うっかり龍之介を轢いてしまったので、キャスターの「ジャンヌ役」として聖杯戦争を完遂します~ 作:斉宮 柴野
【予告編】冬木アクターズ・ラプソディ【stay night】
あの大団円(グランド・フィナーレ)から10年。
人類悪(ビーストⅤ)の脅威は去り、冬木市には平穏な日常が戻っていた。
元・人類悪の分体にして大女優(自称)の聖上真樹は、不器用な正義の味方・言峰綺礼と結婚し、腹黒い継娘カレンと二人の実子に囲まれ、騒がしくも幸せな「大根役者」としての人生を歩んでいた。
しかし、運命の歯車は止まらない。
魔力が枯渇し、起動するはずのない『大聖杯』が突如として産声を上げる。
呼びかけに応じ、冬木に集う新世代のマスターたち。
固有結界を引っ提げロンドンから凱旋した衛宮士郎。
相変わらずのツンデレ魔術師、遠坂凛。
間桐の若き闇の当主、間桐桜。
そして、令呪を宿した言峰カレン。
呼び出される英霊たちもまた、規格外。
騎士王アルトリアの前に現れたのは、彼女を崇拝する「獅子心王」と、彼女を呪う姉「魔女モルガン」
遠坂凛の元には、赤い弓兵。
間桐桜の元には、新たな「人類悪(ビースト)」
さらに、時計塔からは天体科の君主(ロード)マリスビリーが、最強の英霊「魔術王ソロモン」を伴って参戦する。
魔力ゼロの聖杯を巡り、前作の「パパ友」たちも巻き込んで、前代未聞のドタバタ&シリアスな『即興劇(聖杯戦争)』が幕を開ける!
主演女優・聖上真樹、10年ぶりのアンコールに、乞うご期待!
◇◇
「えー、みなさま大変お待たせいたしました!
第4次聖杯戦争という名の大舞台を、下半身すっぽんぽんという伝説のカーテンコールで締めくくってから10年!
私、言峰真樹は、あの唐変木な神父……いえ、最愛の夫・綺礼さんと、腹黒い継娘のカレン、そして天使のような二人の子供たち(立香と白野っていうの!)に囲まれて、毎日が爆笑と感動の連続! まさに人生という名の最高の喜劇を演じていたわ!
大女優への道? ……まあ、この間の舞台の観客動員数は25人だったけど、それはそれ! 芸術は爆発なのよ!
でもね、運命っていう演出家は、どうやら私に長期休暇を与える気はないみたい。
平和ボケした冬木の街に、まさかの『第5次聖杯戦争』の開演ブザーが鳴り響いちゃったの!
しかも今回の大聖杯、魔力がミジンコほども溜まってないっていうのに、なんで起動してんのよ!? 脚本にバグがありすぎるでしょ!!
集まってきたマスターたちも、10年でみんなすっかり大きく(こじらせて)なっちゃって!
士郎くんはロンドン帰りのエリート魔術師になってるし、凛ちゃんは相変わらずだし、桜ちゃんは……なんかものすごい闇のオーラを纏った当主様になってるし!
呼び出された英霊たちも、アルトリアちゃんのファンクラブ会長みたいな騎士に、アルトリアちゃんを殺しに来たお姉様、果ては新しい『人類悪』まで!?
ちょっと待ちなさいよ! この舞台、主役(私)の出番がないくらいキャラが濃すぎない!?
さらに時計塔からは、あのアニムスフィア家のロードが、最強の魔術王を連れてカチコミにくるっていうんだから、もうメチャクチャよ!
魔力がないのに、令呪はある。
誰も望んでいないのに、戦争は始まる。
これは悲劇? それとも喜劇?
いいえ、これは私たちが紡ぐ、新たな『愛と混沌の狂想曲(ラプソディ)』!!
私の継娘、カレンが誰を喚ぶのか……。
そして、私がどうやってこのカオスな舞台を『大団円(ハッピーエンド)』に導くのか……。
冬木アクターズ・ラプソディ【stay night】
――さあ、泣いても笑っても、第2幕の開演よ!!」
冬木アクターズ・ラプソディ【stay night】
――聖杯戦争? いいえ、これは「愛」と「混沌」のアンコール。
近日公開!
客席の皆様、今度こそ「本当の結末」を見届ける覚悟はよろしいですか?