「ウウウゥゥ」
両腕をおろし腰を低くした状態で轟を睨みつける、足の裏がまだ血が出ている感触がするが関係ない
「お前…馬鹿なんじゃねえか?そんな足じゃ戦えね!?」
グダグダ喋る轟に向かって飛びかかり右手を開き爪を光らせ振り下ろす
「ウウウゥゥゥ! ウオオオオオ!!」
「まるで獣だ!」
左腕を上げ氷が迫り上がるように生えてくる、捕まったら打撃によるダメージかまた氷漬けか
「ガアアアアアアアアアアア!!」
なら捕まる前に砕く、生えてきた氷を叩き割り轟に向かい走る
「なっ!」
「ウワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!」
腹の底から声を出し轟を殴りつけ倒れた足を掴む
「なっ! この!?」
「ウオオオオオオオオオオオオオ!!」
そのまま回転しジャイアントスイングの要領で投げ捨てる
「かはっ!」
壁に打ち付けられた轟が肺から空気を出すように悲鳴をあげる
「ウワアアアアアアアアアアアアア!!」
うずくまった轟の髪を右手で掴み立たせ空いた左手で殴りつけていく
オールマイト視点
あれが亜詩原少年の戦い方…獰猛というより野性的本能と言うべきか
攻撃や動きの度叫びに似た雄叫びをあげ相手を叩き伏せる
言動は野性的でも確実に仕留めにかかっている、冷静であるように激情的まるで彼は本能のまま戦っているようだ
轟少年だって同世代でいえば頭1つ抜けた個性操作技術があるのにそれを活かすことの出来ない戦いになっている
「轟が何もできてないよ…」
「推薦組の轟が手も足も出てない…あの動きはなにかの技術とでも言うのか?」
戦慄の声を漏らす芦戸少女に亜詩原少年の動きに何か意味があるのかを考える飯田少年、正直私もあんな動きの武術は知らないが…
「いや…あれは武術なんかじゃない」
声に出したのは道着のようなコスチュームに身を包んだ尾白少年だ
「あの動きに形なんてない まるで野生の生物が本能のままに襲ってるとしか言えないよ」
「うむ…私も同意見だ」
「オールマイトも?」
「あぁ 私も数々のヴィランとの戦いで様々な格闘技の動き等を見てきたがあれは武術とは言わないね」
でも1番厄介なタイプとも言える、あの手の動きは予測がつかない動きをする
OMG!緑谷少年君の学友達はとんでもない集まりのようだぜ
亜詩原視点
「ウラアア!」
「ぐは! はぁ…はぁ…」
しぶとい奴だここまでしてまだ立ち上がろうとするとは
「こんな所で……俺は」
埒が明かない 相手も2人だ1人を相手に時間はかけられない
「ハァ!」
両手を広げ左足を後ろに下げ両手を腰の横にくるように下げ意識を集中する
地面にギルスのライダークレストが浮かび上がり渦をまくように右足に集束されていく
「ウオオオオオオオオオオオオオ!ハァ!!!」
地面を強くケリつけ飛び上がり右足を突き出し勢いそのまま急降下の飛び蹴り〝エダフォスキック〟が轟に突き刺さる
「くっ……あああ!!?」
当たる直前に氷で壁を作ったがそれをぶち破り轟は衝撃で吹き飛び壁に直撃する
「がっ……」
肺から空気が抜けるような声を漏らし轟が力なく壁に寄りかかりズルズルと腰掛ける
「…葉隠!!」
凍りついたままの葉隠の元に向かい足元に思いっきり殴りつけ氷を砕く
「大丈夫か?」
1度変身を解除し安否を確認するが顔色が見えないから何も分からない、ただ震えてるようだ
「わ……私より亜詩原くんの足が……」
……震えてる原因は俺か
「気にするな すぐに治る」
立ち上がり着ていたライダージャケットを葉隠に被せる
「これで少しは寒さがマシになるだろ」
葉隠の手?を取り立ち上がらせ核に近づく
「……コイツを移動させるのも難しい障子を倒すしかないか」
轟に確保テープだけ巻いてドアノブに手をかけると横にギルスのシルエットが現れそのまま俺と重なる
「葉隠少しいいか」
部屋から出る前に葉隠を呼ぶ
「なに?」
「1つ作戦なんだが」
「はぁ…はぁ!」
障子は走り最後の階段を駆け上がっていた、轟を1人で行かせてしまい捕まったと先程オールマイトから連絡があった
やはり無理を言ってでもついて行くべきだった…後悔しながら最上階にまでたどり着く
「!…亜詩原か」
「ウオオオオオオオオ!!」
天に向かって吠えたギルスは自分の右腕に寄生してきるライヴアームズを引っ張り鞭型の武器ギルスフィーラーを構える
「くっ!」
腕を複製し4本腕となった障子が駆け抜けてくる中ギルスフィーラーを振り回し障子に打ち付ける
「ぐぅ!?」
「はー!でやぁ!!」
風を切るように振り回し障子に打ち付けて動きを止める
「これ以上近づかせない気か……ならば!」
更に2本腕を複製した障子が4本でギルスフィーラーを防御しつつ突撃してくる
「!」
ギルスフィーラーを腕に戻し回し蹴りを近づく障子に放つが
「あっ!」
「複製できるのは腕だけではない」
目を複製しており完全に捉えていた障子は回し蹴りをウデで掴み防いでいた
「このまま「ウアアアアアアアア!!!」なっ! ッゥ!?」
掴んでいた腕に痛みが走り離すと手からうっすらと血が流れておりギルスの踵に鋭く伸びた牙が
「オオオオオオオオオオオオオオオ!!!」
叫び飛び障子を飛び越え大きな背に肘打ちをくらわせる
「ぐぉ!?」
振り返った障子に更に連続で引っ掻く用に爪を何度も振り下ろす
「ハァ!」
「くっ…!ぬぅん!!」
左手で防いでいた障子は右手に複製した2本の腕を巻き付けるようにし1つにし殴りつけてくる
「ふん!」
腕をクロスし防ぐが後ろにかなり下がる、障子のガタイに3本分の右腕の攻撃かなり強力な一撃だ
「これでも倒れんか…」
「いや いい一撃だ」
防いだ右腕が痺れてるみたいだ、あれは何度もくらえないな
「ぬぅぅぅ!!」
1つに束ねた腕を解きさいど6本の腕で殴りかかってくる
「さっきの一撃は! ハッ!使わないのか?」
「あれは一撃のダメージはデカいが一撃が遅い 二度目は当たってくれないだろう」
障子の連撃を躱し無理な物は弾きながら尋ねると至極真っ当な返事が帰ってくる
「障子よ…」
俺にだけ集中する障子に語りかける、連撃の手は止めないようだが
「ヴィランは俺だけじゃない」
「?……はっ!」
気づいた障子の足に確保テープが巻かれる
「捕まえた!」
確保テープを巻いたのは相棒の葉隠だ
「しまっ」
[ヒーローチーム2名共に確保の為ヴィランチームWin!!]
驚く障子を知ってか知らずかオールマイトの放送が鳴り響く
「俺が派手に暴れれば集中して腕を複製すると思った…途中で目を複製されたのは少々焦ったが」
そう言うと目をつぶり障子が呟く
「最初から俺は2人の手の上だったか」
精進せねばなと渋い返答をした障子の背を軽く叩き気を失った轟の回収を任せ3人で訓練用のビルを後にし皆がいる観覧用の部屋に戻る為歩き出した
エダフォスキック
父親との特訓の末習得したライダーキック、エダフォスはギリシャ語で地面の事(グランドキックのギルス版)
本作のギルスはギルスフィーラーを鞭のように使います、原作のギルスはヌンチャクの様につかってましたね