三度目の侍 作:最強系妄想おじさん
光が収束する。
「やれやれだねぇ〜……」
リューマは、戦いの終わりを感じ取っていた。
麦わらの一味を飛ばした、くまのもとへ向かう。
横にいる冥王レイリーと呼ばれた男に視線を送る。
「行きなさい」
そう言ってレイリーは、最後の仕上げとばかりに黄猿へと斬りかかる。
「……まったく、麦わらは捕まらないし、やになるねぇ〜」
後ろで剣戟の音が聞こえる。
役目を終えたくまが背を向ける。
リューマは、何も言わず追った。
くまは、まるでサニー号の場所を確かめる様に、船のある41番グローブで見つかった。
「麦わらを何処へ飛ばした?」
くまは、振り向かない。
話を聞いているのか聞いていないのか、静かに口を開いた。
「ヒューマンショップで見た」
「……彼は世界を救う男だ」
「だが……彼らに新世界のレベルは早すぎる」
「今のままでは死ぬ」
くまは指を指し、方角を示した。
「麦わらのルフィは、女ヶ島だ」
「覇気を知る島」
「……新世界で航海していくには、覇気を知らねばならない」
「お前には必要無いだろうがな」
「もう……会うことは無いだろう……」
くまは言うだけ言い終え、能力で自らを飛ばし姿を消した。
「……」
リューマは島の端へ向かう。
そのまま、海へ踏み込んだ。
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シャボンディ諸島から飛ばされた麦わらのルフィは、ここ男子禁制の島、女ヶ島に飛ばされていた。
ルフィは女ヶ島の森を暴れまわり、毒キノコを食べ倒れている所を、アマゾン・リリーの護国の戦士マーガレット達に救われた。
女ヶ島は男子禁制の島。
男であるルフィを助けたマーガレット達は、ハンコックに石にされてしまう。
ルフィは石にされたマーガレット達を助けるべく戦う。
そこで王の資質とルフィの人柄に触れたハンコックは、船を貸す事を決意。
ルフィは女ヶ島での宴を満喫し、翌日旅立とうと島の端で暮らす老人グロリオーサの家で宴の余韻に浸っていた。
だがその時。
“火拳のエース公開処刑”の報の新聞を目にする。
兄を救うため、監獄へ向かう決意をする。
そこで監獄に侵入するため、ハンコックに頼みにいくのだった。
────
「ルフィ……用って……?」
翌朝。
九蛇城へと赴き、アマゾンリリーの皇帝――女帝ボア・ハンコックを呼び出したルフィは、ある頼みをしようとしていた。
「白ひげのとこのエースは兄ちゃんなんだ」
「エースを助けたい」
「お前!!迎えの船に乗って監獄に俺をつれてってくれ!!!」
周りの妹分達が騒ぐ。
「なんて図々しいの!!」
「あの忌まわしき土地へ向かえだなんて!!!姉様やっちゃって!!」
周りの声が聞こえないのか、気にした風もなく、ハンコックは俯いたまま口を開く。
「……王下七武海の招集に応じよ、と言うのね……」
「わらわは……わらわはどこへでもゆきます」
ルフィは、ほっとした様子で言う。
「ほんとか!!ありがとう!!!!」
そうしてルフィが監獄へ行く算段をしていると、俄かに城の下の方が騒がしくなっていた。
「蛇姫様〜!!侵入者ですぅ!!」
島の戦士たちがそう報告する。
「……なんじゃと?」
ルフィも、自分以外の侵入者と聞き、興味を惹かれる。
「侵入者ァ?どんなやつだぁ!!?」
ハンコックと共に、戦士達に包囲されている侵入者の元へ向かう。
そこには、一人の男が立っていた。
その男を見たルフィは、満面の笑みを浮かべる。
「あぁぁぁ!?」
「侍ィ!!」