三日目はテンポよくいきましょう!!
さて、三日目が来た。今日で最後になる訳だけど皆そこまで勿体ぶる訳でもなく、最後の日を全力で楽しむ気持ちで全力で楽しんでいた。
「キャッ!?、やりましたねー!!飛燕さ〜ん!!」
「フッフッフッ〜!私の『飛ばす程度の能力』にかかれば負けることはないのだよ!―ヘブッ!?」
「しっしっしっ〜!私の『水を操る程度の能力』の前でそれを言えるのかね〜?程度が低いぞ〜?盟友〜?わっ!?」
― ヒュ〜ン ドボ〜ン ―
「水鉄砲?程度が低い?そんなの関係ないうさ。レベルどころか格が違うね。その程度の差なんて意味がない。なぜならば罠で落とせば皆失格うさからね〜。キヒヒヒ。」
「プハッ…うがぁ〜!!ずるいぞ〜!てゐ〜〜!!今は水鉄砲で遊んでるんだろー!!これは明確にルール違反だー!!」
「なにを言ってるうさ?落とし穴にはちゃんと水が張ってあるんだけど?なら、これは水を当てたって言っても過言ではないうさ。」
「くっ!?」
「まだまだルールの穴をつく努力が未熟うさね〜!河"童"?キヒヒヒ!!」
「くぅ〜!負けた〜〜!!!」
「……久しぶりにキレッキレッね。老骨兎。」
「……にとり。てゐには口で競おうとしないほうがいいよ?打ち負けて最終的に泣かされるだけだからさ。」
それにしても、てゐ…容赦がなさすぎる。というかいつの間にか落とし穴なんて作ってたんだ。流石てゐだね。
『『『ワ〜〜〜!!』』』
そんな白熱の戦いを見せている私達の周りの観客席から、因幡達や河童と山童達による歓声の声が届いてくる。その因幡達の盛り上がりの声が、私達の白熱っぷりを見事に表していると言えるだろう。
あっそうそう。この競技のルールはいたって簡単だ。全員が水鉄砲などのメインウェポンを使って、この30×30メートルの河童製のパーポースチロールでできている小さな浮島で相手を落とし合うという感じなのである。
因みに水に落ちたら失格であるルール上、1日目の水球に引き続き飛んだり空中に浮くことは禁止だったりする。
なお、参加者のわかさぎ姫ちゃんは水中から攻撃しても良いけけど、代わりに一度でも水関連の攻撃を食らえば、その場で失格判定扱いである。
元々は水のかけあいだった筈だけど、今となっては水で落とせれば暴力以外なら何でもありのバトルロイヤル化していた。なお、これで三試合目である。皆負けず嫌いというかなんというか、1日目に引き続き応援席に囲まれているせいなのか、白熱しすぎだねからね?私達?
「良しっ!兎に角一人目脱落だね!!」
「そううさね。王者は優先して襲うべし!!」
「えっ!?」
「なんで私なのよっ!?」
私達がはたてと戦っていた影狼ちゃんに矛先を向けようとした瞬間、好機とみなしたのか、私達の背後をとっていた椿ちゃんの声が聞こえてくる。その声に、私とてゐと影狼ちゃんが一斉に背後を振り返ると、そこには霊力を手に込めていた椿ちゃんが私達に向かって波を向かわせてきていたのが見えた。
「ほいっ!油断しましたね?お三人とも!」
少し数メートル先にいたはたてにとっては圏外である程度の小さな範囲の波だったが、完全に油断していた私達は目前に迫る海水の塊に勢い良く流されてしまう。
― ザバー ―
「わっ!?」「きゃっ!?」「うさッ!?」
椿ちゃんの範囲攻撃によって、そうして私達は椿ちゃんが引き起こした波に飲まれて失格となってしまった。
「ぷはぁ〜!ちょっと!椿ちゃん!霊力使って波を起こすとか反則でしょ!」
「アハハハッ〜!油断するのが悪いのですよ〜!飛燕さん?―キャッ!?」
「アハハッ!!隙だらけだよ〜。椿ぃ〜!」
「もうっ!怒りました!やりましたね〜!はたてさ〜ん!!待てぇ〜!!」
「ふっふっふっ〜!負けないよ〜!椿ぃ〜!!」
天然キャラ同士がキャキャうふふしている一方ではわかさぎ姫ちゃんと文、そして諏訪子さんの白熱した三つ巴戦が行われていた。
「くっ!わかさぎ姫!水中から私を集中狙いするのはずるいわよ!!これじゃあ折角の水鉄砲が当たらないじゃない!」
「おほほほ!勝負に卑怯もなにもないわよー!それに、本物のお嬢様なんて私一人で十分なのよ!文!!」
「ふん!真似事のエセお嬢様を演技したって!そんなことしたって、公式姫の私よりも先には上がれないわよ!!!二次創作で創作された設定風情には!!!」
「なら、私がそれを実行してあげよう。わかさぎ姫。行け!ミシャグジ様!!わかさぎ姫を捕まえろ!!」
「キャーー!?ミシャグジ様〜〜!?」
― ザバー ―
「やっと捕まえられた。これでわかさぎ姫。前の試合での恨み。ここで晴らさせてもらおうかな?」
「キャああああ〜!!?」
「アハハハッ〜!あんたは失格だね〜?わかさぎ姫〜?」
背後から現れたミシャグジ様に捕まってしまったわかさぎ姫ちゃんは、諏訪子さんの二丁水鉄砲を食らった後に、そのまま私達三人が漂っていた海面のすぐ近くへとドボンと放り投げられてしまう。
失格になってしまうのを眺めて、そのことを確認した文は、一度頷いてから今度はミシャグジ様の上にいる諏訪子さんに向き直って、水鉄砲を構えだす。
構図だけならば、勇者と魔王である。……実際はお互い子供みたいな容姿だからら、子供の喧嘩みたいな感じになってるけど………。
「あっ!諏訪子様!ずるいわよ!わかさぎ姫は先に狙ってた私の獲物だったのにー!!」
「残念だね。文。獲物ってのは、捕ったもん勝ちなんだよ?覚えておきな?」
「くっ!!なら、私がわかさぎ姫の仇を討つだけよ!よくもわかさぎ姫を〜〜!!」
「アハハハッ!悪役もやってみると楽しいもんだね〜!!さ〜!来な!挑戦者!!私に打ち勝ってみるがいい!!」
会話がゲームのそれだけど、実際は見た目が幼くきゃわいい子度体形の2人が水鉄砲でキャッキャッと遊んでいるだけである。グフフフ。これはベストショットだね。カシャリ
「ゲホッゲホッ……私……別に死んでないんだけど?」
「……人魚も水の中で溺れることあるんだね。わかさぎ姫ちゃん。」
「くっ…不意打ちは卑怯うさね。椿。」
「それ、老骨兎が言うの?」
「あら?貴方達三人は脱落したのかしら?」
「うん。さっき椿ちゃんに三人纏めて一網打尽にされたんだ。椿ちゃん。戦闘慣れしてるからこういう時本当に強いよね。」
「本当、1回戦で親の神奈子さんや諏訪子さん以外にはほとんど無双してたし、普段から妖怪退治を率先してやってるって聞いてたから戦い慣れしすぎよね。ホント、アイツとは友達で良かったわ。………私のことを"ちゃん"づけするのを躊躇ってるのは何故かは知らないけど?」
「アハハ……多分そういうノリだよ。」
「ノリねぇ?……まあいいわ。それで?今残ってるのは誰かしらね?はたてと椿と諏訪子さんに文かしら?まだまだ半分は残ってるっぽいけど?」
「たかねを忘れているうさよ影狼。というかアイツどこにいるんだい?……あ、うさ。」
― チャポン ―
「ぷはぁ〜やっと脱出できた〜!………えっと?たかねのことかい?あの舌先三寸は私の透明スーツでずっと浮島の端っこで動かず隠れてるようだよ?ほら、おそこ。」
「あっにとり。脱出したうさか?」
「にとり。お帰り。」
「本当、まさか落とし穴でやられるとは思わなかったよ。河童の私は絶対的王者になる予定だったのに。」
「まあ、にとりは1回戦で優勝したものね。流石河童。人魚である私を差し置いて、水遊びは完璧だっものね。」
「けど、油断と驕りが命取りうさね。キヒヒヒ」
「てゐ。それ椿ちゃんに一網打尽にされた私達三人にブーメランが来るから辞めて。」
「……私は、はたてとやり合ってたのに巻き添えを食らってただけなんだけど?」
「「「どんまい。影狼(ちゃん)」」」
「…………原作でも不憫属性なんだから二次創作くらいはその属性は要らないわよ。ったく。」
「大丈夫だよ影狼ちゃん。この小説でのその枠は殆どが私を背負ってるから。」ドヤァ
「……そんなドヤ顔で言われても。」
「これほどうらやましくない鴉のドヤ顔生まれて初めてうさね。」
「兎に角、失格になったんだし、観戦してる大人組と合流しましょうか?」
「そうだね。」「そうしましょう。」「私も休むか。」
わかさぎ姫ちゃんの提案に私達は頷いて、揺れる海に揉まれながら大人組が観戦していた特等先まで泳いで行ったのだった。
* * *
白熱した水鉄砲バトルロイヤルも太陽が真上にやってきたことを皮切りに終わり、皆でお土産かわりの潮干狩りをして夕方を過ごした。その後は最後の豪勢な刺身や寿司など和食満載の宴を大盛り上がのまま幕を閉じた。
本当に楽しかったなぁ〜!それぞれ住処が距離あるからこうして皆で集まるなんて中々出来ない体験だったからすごく新鮮だったな〜。
けど、もう3日目の夜は更けて、後は寝るまでの長い夜の時間を皆で最後の女子会が残るだけとなった。
そう。今まで撮り溜めしておいた写真のアルバムお披露目会である。協力してもらった河童や山童達には半年分を賄えられる程のきゅうりの種と私の前世のおばあちゃん直伝のきゅうりレシピのうちの一つを、思わずにとりやたかね達河童や山童に沢山授けてしまう程には力作揃いなので、このアルバム集の写真には自信はある方なのだ。
案の定。皆はそれぞれに配られたアルバムに対して凄く驚いてくれていた。アルバムの冊数だけ印刷するのは大変でしたよホント。だからこそ、これ程までに喜んでくれるのは嬉しいことである。
「わぁ〜。すご〜い!!皆綺麗だね〜!!」
「見ろ。諏訪子。良く撮れているのがあるぞ?」
「ほぅ〜?見せて見せて〜!あ〜!1日目の宴の前の掛け声の時だね?」
「お〜い!はたて〜!あんたの名場面集があったわよ〜?」
「ほんと〜?あっ!これ水球の時の1点目入れたやつだね!」
「ふふふ。椛さん。私の結界を破ったあの時の格好のよろしい写真がありましたよ?」
「あれは……その……大巫女さん………うゔう〜……実際に私はあの時にカッコつけて写真機のレンズのほうに向かって目線を向けながら、調子に乗ってポーズを決めて恥ずかしいのでお辞めください〜〜!」
「影狼見てみるうさ。私と影狼のいいツーショットがあったうさよ?」
「私とてゐが組んで波に乗って進んでた奴ね?凄くいい撮り方よね〜?」
「あっ、それ私と椛が撮ったのんだよ〜!えっへ〜ん♪凄いでしょ〜!」
「あれはいい絵が撮れていましたねはたて様。そういえば椿様と龍様の写真も近くにあるはずですが……?」
「あっ!ありました!確かにいい写真ですね〜!龍さんが私の手を引いて私がその手を引かれながら進む図。お二人が撮ってくれたこの波乗りをする直前のこの写真もよく撮れてますね!!」
「えへへへ〜!」「……つ、椿様〜!それほどでも〜!」
「それにしても皆の寝顔……中々いいわね。ほらっ椿。あんたの顔、だらけきってるわよ?」
「あっ!それはっ!見ちゃ駄目ですわかさぎ姫ちゃん!今から検閲しますので!!ていうか!これ飛燕さんが撮りましたね!?なんなんですか!!一つのページにぎっしりと載せるとか!!は、恥ずきゃしぃ………うゔう………。」
「検閲…て………何処かの国じゃないんだから…………でもさ、椿ちゃんの寝顔はなんだかんだいっていいじゃん?凄く可愛いの私は思うんだけどなぁ〜?」
「か、可愛い……可愛いですが……エヘヘ………で、でも…そ、それとこれとは違います〜!!検問します!駄目です!これは来世にも見せてはいけません!!」
「そんなこと言って〜!私と寝た翌朝、いつも見せてくれてる癖に〜!今更遅いぞ〜!椿ちゃ〜ん!」
「む〜!それはそれです!飛燕さんにだけ見せてもいいんです〜!兎に角、皆さんのアルバムを一つ一つちゃんと検閲します!」
「椿ちゃん凄く可愛いこというじゃ〜ん。デヘヘ。」
「ヒューヒュー!暑いわねー!!」
「甘いな。」
「ああ。確かに甘いな。龍。」
「リア充爆破しろうさー!ヒューヒュー!!」
「私達も負けられないね?諏訪子〜?」
「ああ。もっと熱く燃え上がらないとだめだね〜?」
「もう〜!皆さん〜!からかわないでくだいよ〜!!」
因みにこの3日間のアルバムだけでも、なんと2冊分である。一冊が四百枚は入るはずだから合計八百枚という驚異の数だ。これでも私が頑張って選別して四分の一に減らしたんだ。元の数を数えたら膨大な数となるだろう。
それに、この七年間の4冊が加わったら………いやこれは私個人で取っておこう。うん。皆にとっては恥ずかしい写真ばかりだろうからね。うん。
まあ、河童と山童達が撮って渡した代物のなかには、水浴びの隠し撮りとか着替えの隠し撮りとか、他には流石に直接は言えないような奴が、この3日間の間に沢山溜まってたからね。それらは私の家宝にしましたとも。後でゆっくりと眺めようかな?グフフフ。
でも?今回の3日間の私のエッチな写真は少なかったけど、私はにとりやたかねを中心とした河童や山童達にとってはコンサルタントだから遠慮したのかも知れないのかな?
なお、それらの写真の殆どは、事前にたかねが中抜きしており、たかねにとっての商人コネを作るための買収の品の数々の一部として全てが消費されたのは言うまでもないことだが、黒柳飛燕の知るところではなかった。
そう、今回については色々とお互い様でもあったのである。
「おっ?これは昨日の最後にやった最後の花火か?」
「わ〜!綺麗ですね〜!!」
「確か……これは…皆と競い合った時の花火の写真だったかな?」
「そうね。わかさぎ姫の人魚形の火の玉のやつって、どうやったら作れるのかしら?」
「化けガラス殿の花火もいい顔が撮れているな………。」
「ほんとだ〜!凄く綺麗だね〜!」
「いや……どうやって撮ったんだ?これ?」
「確かに………輪になってやってたってのに……真ん中から撮ってるのかしら?でも、撮影者が目の前にいたなら、動物妖怪は匂いで気がつくはずよね?」
「いや、火薬の匂いが充満してて分からなかったうさ。わかさぎ姫。」
「私もよ。あの場だと鼻を利かせるのは無理があるわね。文は?風で何か読み取れなかったの?」
「私は……花火に夢中で覚えてないわね。でも、一人心当たりがあるのよ?」
「ギクッ」
文が私に向かってビシッも指を差してくるのと同時に皆の視線が私に集中してしまった。
わ、私は無実だ!!冤罪だ!
「飛燕貴方は?能力で必ず分かる筈でしょう?」
「ワタシ…シラナイヨ?ホントホント。オ姉サンは嘘ツカナイカラネ。」
「「「「「「……………………。」」」」」
ホントダヨ?ウソジャナイヨ?………え?文には契約で、嘘はバレバレになるって?
……………あっ!
「すみません。私が所々で自動撮影機を隠しながらも、自動で撮影していました。はい。ホントスミマセン。」
くっこれだから勘のいいヒト達は………。
この後、こっそりと隠し撮りしていた私の定点カメラは中身の写真以外は没収されてしまったが、私特性の秘密の写真を隠し通せたのは良かったよ。ほんと。
(続く)
次回で閑話休題は終わりです!
読者の皆様にとっての女オリ主のイメージを教えてください!
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可愛い! ここに皆入れてね!
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格好いい! そう?まあそれもありだね?
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美しいね! エヘヘー分かってんじゃん!
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変態! でも変態なお姉さんは好きでしょ?
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人情姉さん! 私についてきな!君達!
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大人なお姉さん! 妥当だよねー!うふふ♪
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乙女だよ! 分かってるねー!
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人妻最高! 良い子の皆は入れないでね?
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未亡人最高! なんか投票欄が怪しくない?
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もっと強くなれよ! あっはい、頑張ります
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ポンコツだね。 ん?これは褒め言葉?