ふう……。整ったぁ〜〜。
(前回)
今日は仕事の日なので、龍さんと天魔様が仕事に取り組んでいるだろう昼前。私達は部屋のお披露目は一旦お休みしえ居間に集まってワイワイしていた。
まあ、料理が比較的得意な椛ちゃんと私は台所で昼ご飯を作ってるけど、台所と居間はほぼ直結してるからどうってことないけど。
居間や台所の雰囲気は何というか古典的な和式だ。前世で言う所の田舎にあるおばあちゃんの家って感じかな?縁側の廊下や引き戸や襖があって、真ん中には皆が座って食べたり飲んだりするための大机や、余り座る文化には慣れていない青娥さんとかの人のために、一応数人が座れる椅子と机もあったりと中々に落ち着く作りだ。
そんな落ち着きのあるのが皆気に入っている様子だったので、住居者の憩いの場となるのは間違いなしである。
「あっ…飛燕様。こちらの出汁の味付けもう少し薄めの方がよろしいかと。文様やはたて様は濃い味付けは余り好みませんから。」
「そうだったね。もう少し味を薄くしたほうがよかったかな…ペロ………う〜ん?…少し薄くしてみたけど、どう?椛ちゃんも確かめてみて。」
「はい。…ペロ……これくらいなら煮詰めた後も匂いも残りますし、丁度良いですね。」
「なら良かった。……ん?椛ちゃん顔赤らめてどしたの?」
「あ…飛燕様。その〜……すみません。違うお皿をつかったほうが良かったですね。」
「良いよ良いよ。私はそういうのは気にしなくなったからね。……主に萃香さんのせいで……。」
「……飛燕様。お疲れ様です。」
「うぅ〜!あのヒト定期的に分身寄越してくるんだよ〜!目の前で作らされてさ〜!椛さ〜ん!今すぐ慰めて〜!」
「きゃっ!急に後ろから抱きついてきたら危ないですよ〜!飛燕様ぁ〜!」
「スンスン……狼耳最高……。」
「キャン!?…飛燕様?私の耳を嗅いだりいじったりしないでください!凄く擽ったいです!」
「まあまあ、椛ちゃん。ちゃんと料理する腕は動かし続けるからさ。ね?許して?」
「いつもですよ!もう〜飛燕様〜!後ろから抱きつくと料理出来ないじゃないですか。後ろから抱きつくんじゃなくて、横からにしてくださいよ〜。」
それにしても、間接キスに恥ずかしがってる赤く染まっちゃった椛ちゃんの顔、頂きました。
今の表情、新妻みたいで凄く可愛いよ?椛ちゃん。ぐふふ
因みに、昼ご飯の献立はお昼なので簡単にして、おにぎりと少し摘めるおかずに豚汁だ。今回は分担して作ってる感じかな。椛ちゃんはおかずに、私は豚汁だ。おにぎりは文達に任せている。
こんなに大勢いるのなら、どうせ当番制で料理をすることになるのは確定なので、料理はしたことがない文とはたての料理の初歩の練習も兼ねて皆で配分したほうが良いだろうということらしい。
だから、居間にいる他のメンバーにはおにぎりについては私が事前に炊いといて冷ましておいたご飯を使って皆で作って貰っているって訳だ。
そして、私と椛ちゃんが1つの受け皿で豚汁の味付けを確認したり、私が椛ちゃんにいつものじゃれ合いや悪戯をし合っている一方では、文達がギャーギャーしながら居間でご飯の中に具を入れたりにぎっていたりと楽しそうに騒いでいた。
「う〜ん?この黒いのバリバリしてるのだ〜?」
「こらっ!ルーミア!つまみ食いしない!」
「青娥〜?おにぎりってどのくらい強く握るの?教えて〜?」
「はたてさん。おにぎりは力を入れない程度に優しく包むだけで良いんです。強く握るとお米の柔らかさがなくなってしまうのよ。」
「へぇ〜?よく知ってるね〜?」
「ルーミアー?つまみ食いはだめだぞ〜?」
「そうなのかー?」
そんなこんなで皆で食事を作り終えた私達は、大きかったり少し小さかったりしていて少し形が悪いが味は満点のおにぎりと豚汁と椛ちゃんお手製のきゅうりの辛味漬物を美味しく頂いた。
文達が、おにぎりを作りすぎたせいで沢山出来てしまったので、1人3個くらい食べたので結構満腹だ。
元々は少しお腹に何か入れようくらいの感覚だったが、今動いたら確実に皆のお腹が筋肉痛のような痛みに襲われるので、皆で食後の休憩でのんびりすることにした。
そして 食後の休憩してから数十分ぐらいたった頃。
「ふぅ…そろそろ動けるでしょ?皆?それじゃあ、明日の二人の一人前の儀式の時間まで時間あるし、文と椛さんの部屋をお披露目しよっか?」
「……まぁ、良いわよ。丁度消化出来た頃だし。まあ、私のは仕事部屋みたいな感じだけど。そんなに期待しないでも良いわよ?」
「賛成〜!」「楽しみですわ〜!」「分かったぞ〜!」「楽しみなのだ〜!」
「………え?…私の部屋もですか?もう私のお部屋は見なくても良くないですか?」
* * *
「まあ、私の部屋は面白味もない感じだけど。仕事をするには中々いい雰囲気でしょ?」
「おぉ〜!あやぁの部屋、凄く格好いい〜!」
「…かなり真面目な雰囲気のある部屋なのね?」
「お〜!はたての機械と同じものがあるのだ〜!」
ツリーハウスの最上位に位置している文の部屋は、ザ・新聞記者の部屋といった感じだ。部屋の大部分が文の印刷機や、記入機などの機械類が木造建築の部屋の真ん中に置かれている作業机の上に纏って置かれており、また、窓際には新聞の記事の原稿を作るための机など勤勉な文らしい全体的に真面目な感じだ。
他には壁に内蔵していて開け締めができる伸縮式の寝具やクローゼットや、お客に座らせるための営業用ソファーと長机など、文の夢を叶えるための家具が勢揃いだ。
まあ…私のお土産は全部は飾りきれないので週単位で取り替える感じで大きめの戸棚の上に置く感じくらいかな?
そして、窓際には文は部屋から直接出るためにすぐに飛び立てて、開け締めが出来て窓口が広い、蔀戸(しおみど)を利用している。はたての部屋も同じらしい。
「そして……ここが飛燕様の小部屋ですか?」
「そうだよ椛ちゃん。まあ、最低限って感じだね。旅に出てばっかだから少しだけ文の部屋の屋根裏部屋を借りた感じかな?良いでしょ?はたてとは違う秘密基地って感じで。」
そして、最上位にあるおかげで屋根裏を作るスペースがある文の部屋の上にはちょこんと皆よりも狭いスペースの私の屋根裏部屋だ。
居候の身分と自覚している私にとって、自分の部屋は住めればいいのであんまり家具はない。
けど、かわりに因幡達が縫って作ってくれた兎のエンブレムが入ったクッションや始めて聖域に訪れた時にノネムさんがくれた数枚の座布団とたかねからお手伝いのお礼に貰った丸机など皆からの貰い物の家具や小道具がある程度置いてあるって感じだ。
まだ空きが多い本棚には後で春宮に大事に保管してあるアルバムとかそのうち書こうかと思ってる冒険譚の本を入れるつもりである。
「でも、中々良いですわね〜!私、こういうのは好きですわよ?窓の日当たりも調節出来そうですし、冬の昼間は暖かそうですしね。」
「夏は暑そうだね〜……良かったらひえんは夏は別の部屋所で過ごしたら〜?」
「うん。そうしようかな。夏の昼間はさすがに暑いから誰かの部屋に避難させてもらうよ。」
そして、椛ちゃんの部屋の紹介だ。椛ちゃんは恥ずかしがっているようだが、そこまで酷くない限りは別に大丈夫なんだけどね。天魔様の屋敷の椛の部屋って7畳くらいでまあまあ狭かったし、畳に置いてあるものは寝具と服をしまう戸棚と剣と盾のコレクションと立派な将棋台がちょこんとあるくらいだ。
しかし、引っ越しした後の椛ちゃんの部屋は大部屋だ。急にそんな部屋を使うことになったので、椛ちゃんはきっと苦戦していたのだろう。
今だって、椛ちゃんは直前に抵抗し始め出したくらい自信がないのかも知れない。椛ちゃん。もう皆は見せ終わったんだよ?なら、ここは平等にいかないとさ?
「皆様!私の部屋は見てもつまらないので、見なくても大丈夫ですよ!!離してくださいー!!」
「尋常にしなさい!椛!はたてー!椛をそのまま抑えておきなさいよー!」
「分かったー!」
「わぁー!!駄目ですよー!!」
はたてに捕まってしまい、文の強行突破によって、椛ちゃんの部屋の引き戸は文によって勢いよく空けられた。
― ガタッ ―
「「「「お〜〜〜!!!」」」」
目の前に広がっていたのは当に和と侘び寂びの極地だった。
衝立(ついたて)を中心に広い部屋を仕切られており、それぞれの生活用途に合わせて移動させやすいという利便性の徹底っぷりだ。
利便性が追求されている中で、それ相応の見た目も取り繕うとする真っ直ぐな姿勢が伝わってくるのはある意味椛ちゃんらしい部屋だと感じだ。
無駄な家具はないが、その少ない家具に少なくない工夫が凝らされており、利便性に特化されているのが一目でわかる。
「……中々考え尽くされていますね…。伸縮させて場所を取らせないための家具を揃えるなんて……ワン子ちゃん。技術者を見つけるのが大変だったでしょうに……。」
「むっ…狼天狗です!青娥様!……それについては大天狗様に相談させて頂いた所、何故か大天狗様が張り切って里中の技術者を呼び集め始めたのです……。
そこに、4日程前の宴の際に実家の犬走家と再会して『普段からの仕送りのお礼に』と全家族総出で現れて買い物を色々と手伝ってもらい…………そして、この結果と成りました。」
「………椛。意外と龍様とかに可愛がられてるわね。」
「おかあさんの……親馬鹿。」
「いや…多分だけど、そこの三人娘は全員親が親馬鹿だからね?人のこと言えないよ?犬走家…一度もこの小説にまだ登場てないけど結構癖が強そうだな………。はっ!電波!?」
「まあ良好な関係だと思えば良いでしょうし、気にしなければいいんじゃないかしら?」
「はぁ……唯でさえ、飛燕様の件の集まりの長に祭り上げられたり、逆に他の狼天狗から妬み嫉みの目線に晒されておりますのに……。
鞍馬大天狗様の引き続き、飯綱丸大天狗様まで……関わるようになってしまって…夜道はもう一人では歩けません……トホホ。」
そう言って、椛ちゃんは肩を落としてしまった。
椛ちゃん……よくよく考えてみれば凄いエリートよね。種族として小妖怪の白狼天狗なのに、関わる人大体が天魔様の右腕と五大豪傑の大天狗とかの大物に気に入られて目にかけられたり弟子扱いを受けたりしてる。
更に言えば、天魔様の娘である文とその右腕の娘のはたてとか、他には精鋭の元三ノ巡回隊もとい、私達が所属している疾風諜報隊の『三ノ独立白狼隊』の人達とも親交があったりね……。
よくよく考えてみれば椛ちゃんの凄い字面である。一小妖怪が、こんなに関わってちゃ心配になる錚々たるメンツばかりだ。あと、その『集まり』って何なのさ?サラリと流したけど、私その集まり知らないよ?
……あと、いつもご苦労さまです、椛ちゃん。……後でお姉さんがその苦労を労ってあげるからね〜?ハァハァ
「でも、素晴らしい部屋なのは確かだよ?椛さん?イタタタ!?ちょっと文!!痛いって。」
「そうですわ。自信を持つべきですわ。ワン子ちゃん。」
「そうよ、椛。ちゃんと住みやすそうないい部屋よ。あとアホガラス。あんたは後でお仕置きね?」「えぇ〜!?」
「そうだよ〜もみじぃ〜!」
「そうなのだ〜!」「いい部屋だぞ〜?ワン子〜?」
「白狼天狗です!芳香様になんて教育をしているのです!青娥様!…………でも、皆様本当にありがとうございます……。」
どうやらちゃんと気持ちが伝わったらしく、椛ちゃんはこそばゆそうに、はにかんで。
椛ちゃんは自己肯定感が低いから少しは上がって欲しいんだけどね。
文、最近嫉妬が強くなってきたな〜………後が怖いな……。
* * *
― カポーン ―
「ふぅ………なんて極楽なんだ……この温泉は………妖怪の山に出てる温泉をここまで引いてくるなんて………天魔様、龍さんやり過ぎだよ……。いつの間にかいくら使ったんだか………。」
「そうですね飛燕様……少し過保護すぎますね…ですが、この温泉の気持ちよさには負けてしまいます……。ふう〜。」
「そうですわね…………はぁ…飛燕さんのお肌は相変わらず柔らかくて身体も綺麗ですわ。ずっと揉んでいられます。特にお胸や太腿などが…最高の持ち心地ですわ♪」
「………文?これがお仕置きなの?なんだか腑に落ちないんだけど?」
「大丈夫よ。飛燕。十分お仕置きになるわ。」
「え?そうな―ヒャッ!?」
「うふふ♪飛燕さん?貴方はいつでも私の手の中なんですわよ?油断してはいけませんわよ?」
「うゔ……やっぱりゆっくりできないよ〜。」
「う〜ん…?これが身体を触る"あの理由"なの?ひえん〜?」
「……えっと、はたて?…いや…意味は、まぁ大体は合っては…ウヒャッ!?」
「うふふ♪やっぱり飛燕さんの身体は開発し尽くされていて感度がよろしくです最高ですわね…どうです?お気持ちはよろしいかしら?」
「うゔ……はい青娥さん。公開羞恥プレイとかレベルが高すぎる……。」
「………なんだか少し違う気がするんだけど〜?」
「はたて様。今の飛燕様余り目に映さぬほうが宜しいかと進言します。」
「う、うん?分かったよ?」
「はぁ………美味しいのだぁ………。おねえさんの身体。綺麗な肌……。」
「んふぅ!?……ルーミアちゃん!余り明言できない所を吸わないで……。」
「あの文様?そろそろ…許してあげたほうが………?」
「まだ駄目よ。飛燕の乱れる姿をゆっくり見れるのも一興なんだから……。これで私の怒りが収まるんだから良いのよ。」
「あ、文?最近どんどんSっ気が激しくなって―ヒャ!?」
「文様…………。」「あやぁ…………。」
最近、文の成長が違う方へと向かってる気がする………ヒャァッ!?
* * *
文が主催の私の公開羞恥プレイも文の許しを得て解放されて私は、まだ皆がゆっくりできている露天風呂から一人出て、誰もいない静かな空間を一人、天井の河童製透明ガラス越しの夜空の星を水風呂に浸かりながら眺めていた。
「ふぅ………結構のぼせちゃったな………。まだ、頭がクラクラする。」
文の馬鹿。流石にやり過ぎだよ。はぁ……身体が火照り過ぎて熱が収まらないし、局部が凄いことになってるよ温泉や冷水でも中々落としきれないじゃん。どうすんのよこれ?
まあ、私が一人露天風呂から抜けて室内の方の水風呂の浸かっている理由はのぼせた意外にも人前に出れない身体や顔の状態になっちゃったからね。
「はたて……あんなにまじまじと見るようになったけど、大丈夫なのかな?文みたいに意地悪な方面に成長してなければいいんだけど?お姉さん心配だよ……。」
最近の文は少しSっ気が強いというか何というかね。私がМだから喜ばせるためにやってる気がするけど、流石に人目を忍ばなすぎるよね。今だって契約を通じて文の内心が私への興奮度が高くなってるし、恐ろしいことに。
どうせ、見た目では分からないほど冷静を取り繕ってるんだろうけど。私にはバレバレだからね?文?
「それにしても………静かだなぁ………。」
― ガラ ―
私が少しの間遠くからの喧騒の中の静寂を楽しんでいると、室内温泉の引き戸が空けられる音がしたので、そちらをチラリと確認すると、そこには文が私を見つめている姿が見えた。
「あっ文?どしたの?皆とのんびりしてたんじゃないの?」
「のぼせちゃったあんたが倒れてないか心配しに来たのよ………にしても、少し暗いわね。明かりくらい点けたらどうなの?」
「星を見ててね。なら、薄暗いくらいが丁度良いかなって。風情がかるでしょ?」
「ロマンティックな奴ね。今回はピンク色な癖に。」
「あはは………そう言われると私は弱いね。」
―ザバァ―
私は文との文言を繰り返しながら、そろそろ冷めてきた身体を温めるために、身体をあげて文の方へと向き直ると、文はまじまじと私の身体を見つめて押し黙ってしまった。
月明かりの光が僅かに波打つ温泉に反射して青白い光を反射して、室内の温泉がとても綺麗に波打って光り輝いていた。
「ほら、文?ボーとしてないで一緒に入ろ?」
「うん……。」
文……大丈夫かな?私のことをずっと見てくるし、緊張?と興奮がずっと入り交じってるし………。
* * *
騒ぎじゃれ合うはたて達の声を背後にしながら、私はのぼせていた飛燕のことを心配していた。
流石に少し意地悪が過ぎたのかもしれない。
文は彼女の羞恥と快感に緩む扇情的な顔を思い出してしまい、顔を赤らめるが、直ぐに首を左右に振って高ぶる感情を霧散させることにする。
あれはお仕置きだった。だから必要なことだったと。
そもそも私が目の前にいるのに他の女に目を向けるのが悪いのだ。私は悪くない。
そう自分に言い聞かせながらも、青娥や未だに演技を続けている常闇の妖怪が気を利かせて代行したお仕置きを自分自身でやらなかった臆病さに少し落ち込みながらも、飛燕がいるだろう。一人室内の温泉の扉を開けた。
― ガラ ―
室内温泉を見渡して、お目当ての人物を見つけると、そこには温水の方に身体をゆっくりと浸からせて、星空を眺めていた彼女がいた。
夢現げでありながら、憂鬱げでどこか悲哀に溢れた静かな表情。まるで世の中が悲しみに溢れているようなそんな表情。
彼女は一人でいる時は時々ポツリと独り言を話すだけか、大体こうして静かに何処かを見つめている。
大体こうして静かに何処かを見つめている。
文はそんな飛燕の横顔を見つめる度に、彼女が何処かへ勝手に消えてしまいそうに感じてしまい、不安に襲われてしまうのと、同時になぜそんな表情をするのか分からなかった。
そして、今が楽しいって感情は伝わってくるのに、無意識では悲しみの表情を浮かべるほの表情が文は気に入らなかった。
文は自身に彼女は私を置いてどっかに行くことはないと、言い聞かせて、不安と不満に包まれた感情を必死に消していると、
気がつけばこっちに振り向いていた彼女は私の存在に気がついたようで、いつもの明るく変化させた表情で紺色の瞳をキラキラさせながら私を見つめてきた。
「あっ文?どしたの?皆とのんびりしてたんじゃないの?」
「のぼせちゃったあんたが倒れてないか心配しに来たのよ………にしても、少し暗いわね。明かりくらい点けたらどうなの?」
「星を見ててね。なら、薄暗いくらいが丁度良いかなって。風情があるでしょ?」
「ロマンティックな奴ね。今回はピンク色な癖に。」
「あはは………そう言われると私は弱いね。」
私がいつもの会話を飛燕としていると、彼女は涼んで落ち着かせていた身体を冷水の浴槽から持ち上げて、水音と共に立ち上がらせる。
― ザバァ ―
私は無意識に、その時の波打った温泉に乱反射した揺れる月光が照らす彼女の美しい裸体とその優しい微笑みを脳裏に刻んでいた。息を止める程に集中して。
抑えていた身体の緊張と興奮が高ぶってしまう。身体が疼き火照ってしまうが、私は彼女の無意識の誘惑に必死に抵抗していく。
「ほら、文?ボーとしてないで一緒に入ろ?」
なのに、ムカつくことに、彼女はキョトンと顔を傾かせてこちらを見てくるだけで何も分かっていない。それが向くつくし、腹立たしい。
「うん……。」
けど……ここで感情を発露するのはただの自分勝手だ。だから、文は冷水から上がってきて、目の前にその淫乱な身体を当ててくる彼女と共に温水の方へと身を沈ませた。
* * *
温泉に身体を文と共に浸からせて、文の育ってきた未熟な身体を後ろから抱きしめていた私は、文の波打つ鼓動を胸の真ん中に押し当てて聞き取りながら文と他愛もない会話をしていた。
「にしても、文って強くなったよね〜。異変の時、相手をバッサバッサときり倒していくんだもん。」
「ただの修行の努力の成果よ。天才の私が努力すればあれくらい簡単に出来るようになるわ。」
「ふふ……努力は私を守るためだもんね〜?」
「ふ、ふん……当たり前よ。けど、飛燕あんたももっと強くなっときなさいよ。私達は一心同体なんだから。飛燕が弱いままなら私も困るんだから。」
「うん。頑張って強くなるよ。」
さっきから文の鼓動が激しい。私が身体を寄せてぴったりとくっつける度にうるさくなるし、背後から抱きしめる腕を少し強める度に、文の興奮の感情が強くなると共に文の身体がビクリと跳ねる。
けど、緊張している文にはそんな余裕がなくて気がついていないようだ。
グフフフ…文。これまた随分と出来上がってるね?やっぱりさっきのお仕置きの時からずっと我慢してたんだね?
なら………我慢せずに言えば良いのに。
私は文との会話を続けている間にさりげなく、文の弱い所に自分の手を優しく触れてゆっくりとスライドさせると、文は今度は大きく身体を跳ねさせて、私を訝しげに見てきた。
「………飛燕…?」
「な〜に?文?」
「さっきからワザとでしょ?…………エッチ。」
「ふふ……文。求めてるならそういえば良いのに。最近は忙しくて全然出来なかったし、やっぱり溜まってたのかな?」
「…ふん………飛燕の意地悪…………ン…」
― チュク クチュ ―
「ふふ………それは文?…お互い様だよ?文?」
私は文の疼きと跳ねが止まらない暴走する身体を背中越しに弄りながら文の唇を何度も奪い続けたのだった。
読者の皆様にとっての女オリ主のイメージを教えてください!
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可愛い! ここに皆入れてね!
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格好いい! そう?まあそれもありだね?
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美しいね! エヘヘー分かってんじゃん!
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変態! でも変態なお姉さんは好きでしょ?
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人情姉さん! 私についてきな!君達!
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大人なお姉さん! 妥当だよねー!うふふ♪
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乙女だよ! 分かってるねー!
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人妻最高! 良い子の皆は入れないでね?
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未亡人最高! なんか投票欄が怪しくない?
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もっと強くなれよ! あっはい、頑張ります
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ポンコツだね。 ん?これは褒め言葉?