かぐちゃんパートです。
少し話が進んでない感じがしますが、日常会だと思ってのんびり見てくださると光栄です。
夜も更けてきた三日月の夜。
かぐやは泥酔して屋敷に帰ってきた彼女のこじんまりと部屋にこっそりと忍び込んでいた。
目の前にはスースーと寝ている酒臭い彼女。その傍らでチョコンと正座しているのは侵入者であるかぐやである。
彼女は少し不機嫌そうに、彼女の寝顔を見つめてポツリと近くに寝ている月女にも聞こえない小さな声でポツリと不満声を漏らした。
「…………また飲み歩いてたのね。私も連れ出してくれればいいのに。」ボソ
かぐやが頼めば、普段の月女なら月女は、昼間には顔を見せないだろう異色の夜の都の景色の中を秘密裏に連れ回してくれる筈だった。
無論、かぐやはそんな時まで、内心、月女が起こした『夜闇の都への冒険の誘いを断った』という暴挙にプンスコと静かに怒っていた。
今回もそうだと思って、最近雇うようになった従者の人目を忍んでまで、自身の寝室から遥々と月女の部屋の前にまでやって来て、夕方の間、月女が仕事から帰ってくるのを待機していたのに、そんなかぐやに対して、彼女は『今回は駄目』ときっぱり断った訳である。
そして、かぐやは自分の部屋で書で自作の物語を読んだり、書いたりしながら待機して、月女がふらふらになって屋敷に帰ってくるのを待って、ヨタヨタと酔った様子でこの広い屋敷の廊下を歩く彼女の後ろを、こっそりと尾行するようにして、寝所へと新たに侵入し直したのである。
まその途中で、酔ってしまっていたせいなのか、月女はこの屋敷に働いている従者の内の一人に声をかけられて、その場の酔った流れで、いつもの愛で手という悪癖を発揮し、その女中を抱きしめてしまうという暴挙に出てしまったのだ。
その時の余りにもガードの低い様子に、呆れて溜息を吐いてしまったかぐやだったが、"乳房が見えそうになるまで妙にはだけてしまっている服装と、頬が赤く染まっている扇情的な表情"で迫られて抱きしめられてしまったせいなのか、
女中は、月女に元々気があったらしく、あろうことかそのまま女中は媚薬を盛られたかのように酷く興奮してしまい、その女中にあわよくばと、そのまま月女が襲いかけられそうになっていたので、かぐやは慌てて月女の服を乱し始めた女中の元へと駆け寄り、用件を渡すことで、何とか月女が襲われる寸前に事を防いだ訳だったが……。
「この女………本当に世話が焼けるわね…………。」
この呑気に寝ている月女は、デロデロに酔ってしまっていたせもあるのか白状にもかぐやの存在にまったく気が付かず、『今は眠いから寝るね?おやすみ女中さん?』と言い残して、女中に指示を出すことで自身の貞操を救ったかぐやを置いて、そのまま寝所へと籠もってしまったのである。
「はぁ………何よ、月女の癖に生意気な…………はぁ……。」
そうして、月女の身勝手な行動に、かぐやは不満をそのぷっくりと膨らませた頬ではっきりと表しながら、ジッと珍しく泥酔してぐっすりと眠っている彼女の姿を見つめる。
対して彼女は幸せそうに眠りながら、寝返りをうち始める。
「う〜ん………?」
そして、月女が寝返りをうったその時、かぐやは月女の首の裾当たりから、首元にある確かな甘噛みの後を発見した。
そうなのだ…………してしまったのだ。
「…………甘噛みの後?」
かぐやはその時、この類稀なる頭脳で月女についての何かしらを察したのである。
そう、これはかぐやの女としての勘が、その確信への至りを促進させていた。
「………は?そんなの許さないわ。」ボソ
その途端に、まだうら若き14のかぐやに嫉妬という名の黒い感情が沸き起こる。
月女が誰かにつまみ食いされるなんて以ての外である。
月女は自分の大事な従者で、何よりも大切な宝物の一つなのである。
……………無条件の愛をくれた者の一人なのだ。
そんな月女が誰かに首を甘噛みされるなんて……、一体誰が相手なのかしら?
………いやいや!それよりも私は別のことにも怒っているのよ。一旦冷静にならなきゃ。
「………ふむ…それにしても、また一つ気になることがあるわね?……月女がこんなに無防備になるまで酔いつぶれる程の飲み仲間とかいたのかしら?」ボソボソ
月女は意外と身持ちが硬い。風呂場で一緒に入る時は必ずしてくると行っても過言ではないあの悪戯擬きのセクハラを除けば…………いや、かぐやを愛でる時以外は全く隙を見せないのはかぐやにとっては既知の事実だった。
しかし、今はかなり酔い潰れている彼女の状態からも、余程心と身体をも、許すような相手と共に飲んでいたことがわかるだろう。
それに、彼女がこんなに酔っているのに、朝帰りではなく夜帰りであるという点からも、相手は大事を思って、この屋敷のすぐ近くまで送ったということでもある。
なら、ちゃんと……相手は、月女のことは大事にしているのは確実。
「甘噛みされたっていう相手は………男………は、ないでしょうしね。やっぱり女?」ボソボソ
月女の趣味や興味の対象は、恐らく女。
かぐやは月女が男に対して、異性として興味を抱いている様子なんて、見たことがない。
その逆にかぐやを始めとした娘から、引っ越す前に住んでいた村の村長の奥方相手を中心としたマダム達までの広い範囲の女性に対してホの字の顔をしている様子を見せているくらいだ。
月女は同性に対してならば、いつもエッチな目線を送っていることは、賢く大人であるかぐやは小さい頃から知っているのだ。
というか、賢くなくともあの見え見えな変態っぷりは、一緒に生活をしていれば、直ぐにわかることだろうが………。
「…………なんで…モヤモヤしてるのかしら……?この私が?」
かぐやはなんとも言えない感情になってしまっていた。
そう。自分の趣味の相手は男の筈だったのだ。一応、かぐや自身はその気になれば女相手でもいけるだろうが、かぐやが基本的に趣味を示しす相手は大多数が男を占めていた。その筈だった。
なのに、その興味を示した相手の男の数が今だに片手よりも少ない………いや、殆どない。全く無くなっている。
かぐやが12となりこの都に引っ越してからの2年間、この女用心棒に夜な夜な風呂場であの悪戯を仕掛けられ続けてしまってから、いつの間にか自分の趣味がそちらの方向に舵を切り始めているというのは、最近書いている書物の物語の内容が女同士によるそういう大人のモノになっていることに気がついてから、自覚し始めている。
それも、少しだけ歳が離れた女性とまだ未発達な思春期くらいの女の子との……………。
………余りにもドンピシャよ。もう………。
「はぁ…………完全に頭をやられてるわ。やっぱりムカつく。まさか、ここまで月女に………頭をピンク色に染めさせられてたなんて……だ………思いもよらなかったわ。………ゔゔぅ…。」
そのことを考えれば考えるほどかぐやは自分の癖が完全に曲げられたことを理解してしまい、真っ赤に染まってしまった顔を手に埋めてしまう。
今はそのことを考えている場合じゃないのに。
私は月女に新しく出来たのかもしれない女の疑惑を調べ上げる為の証拠を探しに来たってのに…………。
なんで、私は月女の寝室に侵入して本人の前でこんなことを考えてるのよ…………。もうっ。
はぁ………また寝ている月女の身体を求めたい。月女の温もりをずっと感じて…………。
「はっ!?こんなことしてる場合じゃないわ。兎に角、家宅捜索よ。」コソコソ
そうして、かぐやは頭をブンブンと振って煩悩と最近は増えてして月女に対して、夜闇に紛れて寝るまも惜しんで直接吐き出すようなってきた欲望を振り払ってから、月女の女の勘を証明付けるための証拠品を探し始めていく。
「はぁ……まるで、本当に思春期の男の子みたいじゃない。自分の育ての親の女の部屋を夜中に漁りにくる行動とか……………いや、もう考えちゃ駄目よ?かぐや。
こういうのは月女曰く、『悪戯』ってやつよ。まあ、14の娘がやることじゃないかどうかは、一旦置いといて、そうよ?
月女ぐらいの三十路過ぎの筈の女も悪戯をやるんだから、私がやっても不思議じゃないわよね?うん。そういうことにしとにましょう?」ボソボソ
そんな言い訳じみた独り言をボソボソと話すかぐやは、少しずつ月女のこじんまりとした少しだけ狭い部屋をゴソゴソと物音を僅かに立てながらも、出しては仕舞って、出しては仕舞ってを繰り返すように物色していく。
が、いくらかぐやが薄暗い部屋を物色していっても、それらしい証拠と言っていいような品物はあまり見当たらない。
代わりのようにかぐやが入手出来たのは、戸棚の中にしまってあった肌着やまだ洗っていない状態で置かれていた、月女の匂いがくっきりと染み付いている肌着や布地。
そして、夜な夜な欲を抑える為にしているだろう情事の時に、床が汚れないように敷いて使っているだろう、やけに甘酸っぱい大人の女性の匂いのする水分の吸収性の高い布地などの戦利品の数々など。
どれもこれも、かぐやが物色し終えて自分が部屋に戻った時にこの激しいモヤモヤの発散をする為に使うためのものばかりだった。
今日も豊作ね…………。
「はぁ……兎に角、今回の目的物の分の収穫は無し………結局、何もなかったわね?……私の女としての勘は鈍ってるのかしら?」
暗く明かりが少ない状態の月女の部屋の中で、そんなことをかぐやが考えていると、一番の盲点を見逃していたことに気がついた。
「あ……そういえば、もう一つ気になるものがあったわね?月女の机の上にあったメモ書きを見れば良いじゃない。」
かぐやはいそいそと自分が立っていた寝ている月女をはさんで向こう側にある机へと移動して、酔った状態で書いたのか、そのせいでグネグネに曲がって読みにくい走り書きの文字をゆっくりと読み解いていくが………。
「メソポタミア文字かしら?…………酔っ払ってたせいか、月女の字が珍しく汚くなってて、まったく読めなくなってるわね……。」
流石になぐり書きで書かれたモノは書いた本人にしか分からない代物だった。唯一分かったことは、明日に○○○○○○ということだけ。
取り敢えず、明日に何かあるという情報を、かぐやは得ることが出来たた。
「取りあえずは、収穫は上々ね?………ふふふ♪……月女?貴方の乙女としての秘密、その一部でもいいから何としてでも暴いてやるから?その時まで待ってなさいよ?」
クスクスと笑ったかぐやは名探偵ばりの好奇心と探究心に突き動かされながらも、月女の部屋から掻っ攫った物理的な収穫物を片手にフンスフンスと鼻息を鳴らしながら、この黒い感情を発散するために自分の寝床へと帰って行ったのだった。
今夜のかぐやの長い夜はこれまた充実した。
* * *
翌朝、月女が起きてきて、自らの部屋を出て自分の身体に漂っていた酒の匂いを落としに風呂場へと向かったのを確認したかぐやは、月女の部屋に再び侵入して証拠隠滅として今日の夜中に"使っていた"肌着や更に匂いが濃くなった洗われた布地を元の位置に戻して証拠を隠滅していった。
その後、かぐやは素知らぬ顔で自分の部屋に戻っていき、自分の昨日の昨日の行動に羞恥心を抱きながら、やけにつやつやで綺麗な顔の肌と、少し寝不足なのかショボショボしてしまっている目の様子を忙しなく鏡で確認していく。
このツヤツヤ具合、どうやら昨日までの自分は随分と張り切りすぎてしまっていたらしい。
はぁ……でも、なんとか一次的にとはいえ、黒い感情は発散出来たわね……。
でも………まだ足りないわ………なんでかしら?
そんなことを考えながら、かぐやが目の周りのショボショボを水に洗っていると、いつの間にか丁度朝食の時間になったらしい。
『かぐや〜?そろそろ朝ごはんが出来ますよ〜?』
御婆様に呼び出されたかぐやは、また復活してきてしまった煩悩や欲を一生懸命振り払って、その後顔が赤くないことを確かめた後に、御婆様の声に返事をしてから、皆が飯を食べるための広場に向かうのだった。
「は〜い!御婆様ぁ〜!!今行くわよ〜?」トタトタトタ
そうしてかぐやは、その場にいた御爺様や従者達や女中達に挨拶を済ました後に、チョコンといつもの自分の席に自身のまだ少し未熟な身体で座って、朝食が出てくるのを落ち着かない様子でソワソワとしながら御爺様との朝の会話をし始める。
「今日は何故か忙しないのう?何かあったか?かぐや?」
「な、なんでもないわよ。それよりも…………―」
因みに、自分達は貴族でもなくお金が大量にあるだけの庶民でしかないので、この屋敷で住み込みで働いていて一緒に住んでいるこの2年で信頼のおけるようになった従者達と共にこの家の一家が飯を囲うことはこの家の中では一般常識となっている。
まあ…2年前の共に飯を囲うという話が出た時は雇われた従者達は半信半疑に聞いていたようだったが、実際に仕えている家の主とその一家と談笑しながら食事を囲う光景を目撃した月女の生き様に惚れて従者になったゴロツキ達意外は衝撃を受けていた。今でもその驚きに満ちた顔は覚えていて時々思い出し笑いをしてしまうこともある。
そんな奇妙で温かみのあるいつもの日常の風景の中、そんなことを内心思いながらも、かぐやが御爺様と従者達と仲良く朝の談笑をしていると、
「お待たせ〜?少し遅れちゃったらかな?」
遅れた様子で髪の毛に艶が残っている様子の月女が、この広い部屋へと入ってきた。
今の月女の服装は休暇中なのか、昨日に引き続き気楽な格好だ。その服装から昨日の若気の至りと言えような自分の行動を思い出してしまってしまう。それは、昨夜の夜中の時に月女の扇情的な姿を目撃してしまったあの女中も同じようで、昨夜のことを思い出してしまい顔を真っ赤に染めているのをかぐやは見逃さなかった。
「いや、まだ朝食は出来上がっておらんよ。」
「どうやらそのようだね?おはようお爺さん?」
「ああ、おはよう。」
「従者さん達もおはよう?」
「「おはよう御座います。月女様。」」
「「おはよう御座います。月女姉さん!!!」」
「うむ……今日もごろつきの皆も元気だね。うんうん。おはよう。」
そうして月女は皆や御爺様に挨拶をしてから、最後にかぐやの隣に座った後にニコリと笑いかけて少しむずむずした様子のかぐやを気にせずに話しかけてくる。
「おはよう、かぐちゃん?今日も可愛いね?…………あら?どうしたの?
………少しませてるような表情をしてるけど?私がいない夜の間に何かあったの?」
「…………な、何でもないわよ。月女なんか知らない!…ふんっ……。」
「え〜!まだ昨日のこと怒ってるの〜?あと、混ぜちゃった理由を教えてよ〜〜!かぐちゃぁ〜ん?」
「秘密〜!」
「むぅ〜?その反応から、やっぱり良いことがあったんだね〜?教えてよ〜?かぐちゃ〜ん!!」
― ガバ ―
「キャッ!……もう!朝から抱きついてこないでよ月女!!」
「良いじゃん良いじゃん。どうせ減るもんでもないんだしぃ〜。おりゃおりゃ〜!!」
彼女はいつも通り私にスキンシップを取ってくるが、昨夜のこともあってドギマギしてしまうかぐやはただ、いつものツンケンしたイヤイヤな態度をとることしか出来なかった。
「キャハハハハッ!!……って、擽るな!いつも従者達や女中達からの目線が恥ずかしいのよ!」
「なら、見せつけてやればいいんだよ。ほら、かぐちゃん?お姉さんに教えなさ〜い?」
「ワップ………モゴモゴ……。」
すると、今度は月女はかぐやの顔を胸に埋めさせてくる。これもいつも通りのやり取りだったが、今回においては、昨夜のことでかぐやは月女に対しての意識を向けてしまっていて、そして身体を洗った彼女のそのいい匂いのする残り香の匂いを嗅いでしまい、かぐやは頭を真っ白にされてしまう。
「うりうり〜〜〜?かぐちゃ〜ん?いい加減何かあったか吐きなよ〜〜〜?」
「んー!?んー!?」
「………なんだか、いつもより抵抗が少ないね?本当に何かあったのさ?」
なのに、月女は呑気にやってくるものだから、かぐやは自分の真っ赤に染まった顔と周りの従者達や女中達、そしてのんびりと朗らかに見ている御爺様の優しげな目線に耐えきれず月女のされるがままになってしまったのだった。
* * *
朝食の食事を他の女中達と共に配膳にのせて持ってきながら広い部屋に入ってきた御婆様が月女のいつもよりも長く感じたスキンシップは終わりを告げてそれまで耐えることしか出来なかったかぐやは何とか息を吹き返していた。
そして、隣で不思議そうに疑問符を浮かべている月女に見られながらも再び真っ赤になった自分の顔を、急いで冷ましていった頃には朝食が全員に並べられていたので、そのまま誤魔化すようにいつもより凄く美味しい御婆様の朝食をかきこんでいく。
そして誰よりも早く朝食を食べ終えたかぐやは『こら、食後は走ってはいけませんよ!』という御婆様の声に『ごめんなさ〜い!この後、やることがあるのよ〜!』と言葉を返して急いで自室に戻っていき、すぐさま行き着く日まもなく遊び相手の妹紅からこっそり貰ったお忍び用の服装に着替えていく。
やがて、この貴族がよく着ているという十二単衣を脱ぎ去ったかぐやは、庶民が着るような慣れ親しんだ服を着始めていると、丁度朝食を食べ終えたばかりらしい月女が、いつも通り部屋に無断で入ってきて私に声をかけてきた。
「あれ?かぐちゃん?お出かけでもするの?」
いつものことなので、着替えを覗かれていることも私は気にせずに済ました何もありませんという名演技の表情で、返事をする。
「……そうよ。少し、気分転換に。月女はこれから何か用でもあるの?」
「まあね?今日は休日なことだし昼間から出かけるからさ?
それだけをかぐちゃんに伝えに来たんだよ。……ふ〜ん?妹紅ちゃんの方に遊びにいくんだね?それも何か悪巧みしてるとみた…………だから、あんなに朝から落ち着きが無かったんだね?」
「それは秘密よ。………それよりも、あ月女が昼間の休日からお出かけ?昨夜も何処かに用事で屋敷を抜けてたってのに、続けてかしら?………珍しいこともあるのね〜?それとも術道具屋にでも行くのかしら?」
「まあ、誰かと会う約束があるだけだよ。そこまで後ろ暗い理由でもないよ。」
「ふ〜ん?そうなんだ………。」
その言葉を聞いて、昨日のかぐやの月女の部屋を物色して得た結論が当たってしまったかぐやは少しだけ胸がずきりと痛んだ気がした。こんな気持ちなんてかぐやは知らない。知らんプリだ。
「まあ、個人的な知り合いだよ。………やっぱりかぐちゃんはやっぱり妹紅ちゃん遊ぶ感じなのかな?お姉さんに聞かせてよ〜?」
「秘密♪」
「ブーブー、かぐちゃんよキチィ〜。」
兎に角、かぐやはその動揺を抑えるためにも、いつも通りの態度で、着替えを続けていく。
同時に、自身が服を脱ぎ始めると途端にジッと見つめてくるようになった月女からのその熱い視線に気づき、その視線に心地よさを感じてながら、気づかないふりを続けて彼女が自身の見やすいように着替えの手を留めないかぐやは話を続け出す。
「まあ、実を言うとね?………あの子ったら少なくとも二日に一度は相手をしてあげないと拗ねちゃうのよ。
だから、仕方なく遊んであげるって訳。私って、優しく実に寛大だとは思わないかしら?」
「ふふふ………一応、遠くで護衛をしてくれてるゴロツキの従者達曰く、結構楽しそうにしてるって聞いてるけど?
そう言う割には毎日楽しそうに遊びに行ってるじゃん?」
はっ?何言ってんのよ月女。あの子と?ただ、私はあの子があのこの最近母親の病態が悪化したせいで落ち込んでるのが、可哀想で哀れんで、仕方なく友達として遊んであげてるのよ。
楽しい?ふっ………鼻で笑ってやるわ。
と、かぐやはそう心の中で花で笑うが実のところかぐやにとっては妹紅とは故郷を知っていて、そして2年前の村での夏の最後の思い出を共有した仲の友達でもある。故に、その縁から妹紅のことを妹分としてこき使おうとするついでに一緒に遊んでしているだけである。
要は、彼女は故郷で別れた兄貴分の青年と同じことを恩返しするかのように妹紅という年下の少女にしてあげているという訳だった。簡単に言えば、クーデレとツンデレのミックスである。
「……ふっ…そう見えるかしら?私としては暇つぶしくらいにしか考えてなかったけど?そう思うなら私の演技が最高級に上手なのね。」
そのことをもう既に察していた月女は訳物知り顔でかぐちゃんに笑いかけてから、屋敷の正門へと背を向けた。
「はいはい。それじゃあ行ってきます。夕飯までには帰るからちゃんと遅くまで遊んでちゃ駄目だぞー?あと、怪しい大人にはついていかないこと?」
「相変わらず親みたいな事を言うのね月女。いってらっしゃ〜い。」
そうしてブンブンと笑顔で手を振り合うようないつも通りの一次的な別れを告げる仕草をしあった後に、かぐやは完全に彼女が視界に消えた瞬間に、かぐやは早速尾行をし始めたのだった。
この扱い慣れていない嫉妬という名のモヤモヤとした黒い感情に苦戦しながらも。
(次回に続く)
ニート姫の嫉妬は可愛いと思ってます。グフフフ
読者の皆様にとっての女オリ主のイメージを教えてください!
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可愛い! ここに皆入れてね!
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格好いい! そう?まあそれもありだね?
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美しいね! エヘヘー分かってんじゃん!
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変態! でも変態なお姉さんは好きでしょ?
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人情姉さん! 私についてきな!君達!
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大人なお姉さん! 妥当だよねー!うふふ♪
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乙女だよ! 分かってるねー!
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人妻最高! 良い子の皆は入れないでね?
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未亡人最高! なんか投票欄が怪しくない?
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もっと強くなれよ! あっはい、頑張ります
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ポンコツだね。 ん?これは褒め言葉?