なんでも話せるダウナー系の美少女と、「試しに付き合ってみる?」ってなって付き合ってみたら最高のパートナーすぎた   作:オリウス

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いい匂いだよ?

 宿泊研修から帰ってきた翌日、俺は寝坊した。さすがに慣れないテントでの睡眠は眠りが浅かったようで、家に帰ると俺は泥のように眠った。

 スマホを見てみると、栞からの連絡が来ていた。朝迎えに行く約束をしていたから怒っているかもしれない。

 俺は溜め息を吐くと、とりあえず一階に下りる。母さんが作り置きしてくれている朝食を食べながら、時計を見る。時刻は十一時。もう朝というようり昼だった。

 急いでも同じような気がする。俺はのんびりしながら朝食を食べた。

 不意にインターフォンが鳴る。こんな時間に誰だろう。俺は口にごはんをつめたまま玄関に出向いた。

 ドアを開けると、そこには制服姿の栞が立っていた。

 

「なんでいるの?」

「なんでこないの?」

 

 やはり栞はご機嫌斜めだった。俺は寝坊した旨を伝えると、栞を中に招き入れた。

 

「お前、学校は?」

「早退してきた」

「おいおい」

「遅刻する人に言われたくない」

 

 それはすみません。俺も遅刻をしたのは生まれた初めてのことだ。一応真面目な生徒で通っているのだが、今回ばかりはやらかしてしまった。

 

「琢磨がいないと、学校つまらない」

 

 栞が頬を膨らませて言う。

 

「悪かったよ」

 

 俺も栞が学校を休んだら心配するだろう。栞は俺のことを心配したのだ。学校を早退するほどに。俺のことを心配して様子を見にきたのだろう。

 

「今日は琢磨も学校休も」

「栞が来たからそうするしかないな」

 

 俺は溜め息を吐くと、ココアを入れる。栞に手渡すと、栞は息を吹きかけながら一口飲んだ。

 

「甘い」

「お前好みの味だろ」

「ん。やっぱり琢磨は私のことわかってる」

 

 栞はそう言うとココアを両手で持ちながら飲んだ。

 

「寝坊したの?」

「ああ。ちょっと寝不足だったみたいだ」

「まあテントだったしね」

「むしろ栞はよく寝坊しなかったな」

「アラームを一分おきに仕掛けておいた」

 

 それはやかましそうだ。だが、実際そこまでしなければ栞が起きるのは不可能だろう。それぐらい栞は朝が弱いし、意思も弱い。

 

「ねえ、一緒に寝ようよ」

「起きたのに寝るのか」

「琢磨とくっつきたい」

「それはやばそうだ」

 

 主に俺の理性が。だけど正直俺もまだ眠い。栞が来なければ学校に登校していただろうが、眠すぎて授業に集中はできなかっただろうな。

 俺は栞を連れて自分の部屋に上がる。ベッドは寝起きのまま乱れている。栞はベッドにダイブすると、俺の枕に顔を埋める。

 

「琢磨の匂いがする」

「臭いだろ。やめろよ」

「いい匂いだよ?」

 

 栞はきょとんとした顔で小首を傾げている。

 

「匂いで言ったら栞のほうがいい匂いだろ」

「私は香水使ってるし」

「毎回栞の匂いがいい匂いすぎて気になるんだよな」

「だったら私の作戦勝ちだね」

 

 栞は両手を広げて俺を待つ。俺はその栞の胸の中に飛び込むと、力強くハグをする。

 

「私は琢磨の体臭が好きなの。香水とか使わなくていいからね」

「それはなんか複雑なんだが」

「私、ひょっとすると匂いフェチなのかもしれない」

 

 そう言って俺の胸板に顔を埋めて匂いを嗅いでくる。まるで犬みたいだ。体にダイレクトに伝わる栞の柔らかさに脳が溶けそうになる。

 

「こうやっていちゃいちゃするの、夢だった」

「そんなこと考えてたのか」

「ん。だって琢磨はかっこいいもん」

「栞の中でかっこいいならそれでいいよ」

 

 実際俺は他の女子にどんなふうに見られても気にしない。栞が俺を好きでいてくれるなら、気にならない。俺の中で栞は中心だ。いつの間にか中心になっていた。

 

「こうやってくっついてるとムラムラしてくるね」

「それは男の台詞じゃないか?」

「女だってえっちな気持ちになるんだよ」

「じゃあ、試してみるか」

 

 俺はそう言って栞と唇を重ねる。今までは唇を振れるだけのキスだったが、今回は舌をねじ込んだ。舌を絡ませて、唾液を交換し、愛を確かめ合う。

 俺の股間はギンギンにテントを張っていた。

 

「しよ?」

 

 栞がそう誘ってきたらもう駄目だった。お互い衣服を脱ぎすて下着姿になる。お互いの体温を感じながら、俺は栞の体をまさぐった。

 栞は俺が手を触れるたびに小さく喘いだ。吐息交じりの喘ぎ声は、とてつもなくエロい。

 

「どう?」

 

 下着を見せつけてくる栞。黒の下着が大人の色気を漂わせている。

 

「綺麗だ」

「ありがと」

 

 俺は栞の下着姿を存分に堪能し、下着に手を掛けた。栞が胸を隠しながら、俺を見る。

 

「カーテン閉めて」

 

 俺はカーテンを閉めると、栞と向き合った。もう止まらない。俺は自分の理性が崩壊するのを感じた。

 栞の上に馬乗りになると、栞の体にそっと舌を這わせていく。栞は意外にも敏感だった。俺の舌が触れるたびに声を上げ、体をびくんと震わせた。

 

「琢磨、好き」

 

 そうキスをねだってくる栞に応え、俺はキスの雨を降らせる。だんだんと熱量を帯びてきて、激しいキスになった。

 栞の体を堪能しながら、丁寧に愛撫を重ねていく。栞の眠そうな目が潤み、俺を見つめる。視線が重なり、気持ちがひとつになった。

 俺はこの日、栞の初めてを奪った。そして、俺は童貞を卒業した。

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