今回からゼロの使い魔編が始まりますね
ゼロの使い魔編も短めで終わると思います
新たな世界ではガリアという国の王族の末弟として生まれたが、長兄がジョゼフで次兄がシャルルという名前で、ガリアの王族全員の髪が青く、魔法が使えるメイジが貴族なこの世界は、ゼロの使い魔の世界で間違いなさそうだ。
王族の末弟である俺の今生の名はアールグ、というものだったが、虚無の担い手という訳ではなかったようで、系統魔法が普通に使えた俺には新たなスキルが発現した。
アールグ(ントム)
Lv1
力:S999
耐久:S999
器用:S999
敏捷:S999
魔力:S999
《魔法》
《スキル》
【山吹波紋】
【波導勇者】
【商品購入】
【廃棄貯力】
【祝福恩恵】
【恩恵確認】
【黄金生成】
【超人体質】
【霊力変換】
【変形霊刀】
【文珠生成】
【人影倉庫】
【聖剣創造】
【聖魔支配剣】
【冒険者札】
【神通棍】
【破魔札】
【霊体弩】
【精霊石】
【聖悪魔祓】
【聖返不死】
【式神使役】
【気力変換】
【朱槍傾奇】
【超硬気功】
【幽波紋】
【系統魔法】
・魔法スロットを使用しないハルケギニアの土・水・火・風という四系統の魔法と、コモンマジックの使用を可能とする
虚無以外の四系統の魔法と、コモンマジックの使用を可能する【系統魔法】のスキルがあることで、得意な系統だけに片寄ることなく、四つの系統全てを満遍なく使えるようになるかもしれないが、属性が違う四系統の魔法を使いこなせるようになるには、修行が必要にはなりそうだな。
ガリアの王族としての教育の中にも、魔法の修行の時間はあったので、地道にこの世界の魔法の修行を積み重ねることに決めた俺は、日々魔法の修行に励んだ。
年齢の離れた兄達とは、あまり会うことはなかったが、普通の魔法が使えないジョゼフ兄さんは、それ以外の才能には溢れていたので、いずれ王となることを父から望まれてもおかしくはない程に優れていたのは間違いない。
しかしシャルル兄さんの方は、俺が魔法を普通に使えていることを知ると、目に負の感情を宿して此方を見るようになり、とても焦っているように見えたが、そのうち何かしらとんでもないことをしでかしそうな気がした。
そんな俺の予想は正しかったようで、俺がガリアの王族としての仕事でガリアを離れている間に、シャルル兄さんは自らの使い魔を自分で殺して、新しい使い魔を呼び寄せる際に、より強力な使い魔を呼び寄せようと外法にまで手を出していたようだ。
四系統全てのスクエアメイジとなれる程に魔法使いとしての才能には優れていたシャルル兄さんは、外法の力まで借りたことで、凄まじく強力なドラゴンを召喚することだけには成功したらしい。
問題は、その召喚されたドラゴンが火竜山脈に封印されていたエンシェントドラゴンだったということであり、使い魔契約に失敗したシャルル兄さんを噛み砕いて殺したエンシェントドラゴン。
シャルル兄さんに会おうと思って同じ屋敷で待っていたジョゼフ兄さんも運悪くエンシェントドラゴンと遭遇してしまったらしく、ガリアの虚無の担い手に選ばれていたジョゼフ兄さんを喰い殺したエンシェントドラゴンは、ロマリアにまで飛んでいったみたいだ。
ガリアに馬車で戻ってきた俺にようやく届いたその情報を聞いて、その時俺が思ったのは、シャルル兄さんのせいでハルケギニア滅ぶんじゃね、という感想と、次兄のシャルル兄さんが起こしたドデカイしくじりに巻き込まれて死んだ長兄のジョゼフ兄さんへの哀れみだった。
今はまだ何もしていなかったのに、エンシェントドラゴンの栄養に変えられてしまったジョゼフ兄さんに、両手を合わせて拝んでおいた俺。
「迷わず成仏してくれジョゼフ兄さん、成仏してくれないとゴーストスイーパーしないといけなくなるし、実の兄を除霊すんのは気が引けるんで、成仏してもらえると非常に助かります。あとあの世でシャルル兄さんぶん殴っておいてください」
ジョゼフ兄さんが迷わず成仏してくれるようにそう言いながら祈っておいた俺は、気持ちを切り替えると、ロマリアに飛んでいったエンシェントドラゴンの目的を考えてみたが、直ぐに出た結論。
虚無を喰らうことで成長し、力を増すエンシェントドラゴンは本能的に虚無を求める為、引き寄せられるようにロマリアの虚無を喰いに行ったということになる。
ロマリアの虚無の担い手であるヴィットーリオは、幼い頃から虚無が使えていたみたいなので、エンシェントドラゴンにとっては極上の餌であり、ロマリアに居るヴィットーリオを目標に移動しているのは確実だった。
ヴィットーリオには特に戦闘能力はないだろうし、他の世界に逃げ込む程の力は、今のヴィットーリオは持っていない筈だな。
エンシェントドラゴンがガリアからロマリアまで飛んでいったという情報が俺に届くまでは時間がかかっているし、ヴィットーリオは今頃エンシェントドラゴンの夕飯になっている可能性が高い。
特に関わりのないヴィットーリオは喰われていても別に構わないが、あまり仲が良かったとは言えない関係だったとしても、俺の実の兄2人を殺したエンシェントドラゴンは、このまま生かしてはおけない存在だ。
ハルケギニアが滅ぶ可能性もある生きた災厄とも言えるエンシェントドラゴンを殺害すると決めた俺は、ロマリアにまで「瞬」「間」「移」「動」の4文字で4個の文珠を用いて瞬間移動し、エンシェントドラゴンを波導の探知で探してみた。
探知を行う最中にロマリアが存在した土地も通ることになったが、ロマリアは丸ごと火竜達に焼き払われていて、現在はエンシェントドラゴンの支配下にある竜しか残っていない土地となっているようである。
エンシェントドラゴンに支配された竜達を殺害して、死体を必ず【廃棄貯力】で廃棄してエネルギーに変換して貯めておき、エンシェントドラゴンとの戦いに備えておくことにした。
魔障壁と呼ばれる障壁を纏っており、あらゆる魔法を無力化するエンシェントドラゴンには、魔法以外の攻撃を叩き込んで倒す必要があるが、俺なら魔法以外の攻撃手段を沢山持っているので問題ない。
ついにエンシェントドラゴンが居る場所にまで辿り着いたが、全身に瘴気のようなものを纏わせた巨大な黒竜といった外見なエンシェントドラゴンへと、挨拶代わりに投擲したのは【聖剣創造】で、竜殺しの属性を持たせた聖剣の数々。
悲鳴のような咆哮を上げながら空へと逃げ去ろうとしたエンシェントドラゴンに、身体能力を波導と気に【廃棄貯力】で貯めていたエネルギーで強化した俺は、地を蹴って跳躍した後に空を蹴りながら近付いて、エンシェントドラゴンの首に拳を振り下ろすと魔障壁らしきものを砕きながら突き進んだ拳。
此方の拳打が直撃すると同時に、拳の威力に耐えきれずに千切れ飛んだエンシェントドラゴンの首から上の頭部。
一応これで兄2人の仇を取ることはできたが、エンシェントドラゴンなんて厄ネタを召喚して死んだシャルル兄さんにはあの世で反省してもらいたいところだ。
その後、エンシェントドラゴンの頭部以外は爪だけを剥ぎ取って【廃棄貯力】で廃棄しておき、死んだエンシェントドラゴンの頭部だけを担いでガリアに帰った俺は、ガリアの王族を殺害した邪悪な竜を討伐し、兄の仇を取った王族として讃えられて、ガリアの王となることを望まれることになった。
ガリアの王候補だった長兄と次兄が一気に居なくなったことで、末弟の俺が王に選ばれることになるとは思ってもいなかったが、早めに後継者を育てて隠居しておきたいところだな。
エンシェントドラゴンが存在していたこの世界はアニメ版で、風石による大隆起が起こることはありません