オラリオでの聖杯戦争   作:寝心地

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セイバーの正体

ベルがセイバーに襲われた数十日後、アーチャー&セイバー同盟はかなり派手に動き他のサーヴァント及びそのマスターを確実に仕留めていく。

 

その間にベルは【怪物祭】でヘスティアから黒いナイフを贈られ更にほぼ事故の様な形で魔法も手に入れた。

 

バーサーカー脱落から1ヶ月程でキャスターとライダーが潰れ残るはアサシン・セイバー・アーチャー・ランサーとなった。

 

そんな中

 

「おかあさん、また来た」

 

ベルは本拠には帰らず宿屋を転々としていた。正確には帰れないと言うべきか。

 

とある宿屋でアサシンがそう言いベルは辟易しながら宿の外に出る。そこではアイズとセイバーが待っており宿屋からある程度距離を置き誰も居なくなった所で襲いかかって来た。

 

セイバー陣営はこうして必用にベル達を狙いヘスティアにその危害が及ぶ事を恐れたベルはヘスティアに誤魔化しながらヘスティアから距離を取った。

 

ベルはセイバーに襲われると同時に逃げ回り叫ぶ。

 

「何で僕ばっかり狙うんですか!?僕が元凶って言ってた話と関係あるんですか!?」

 

「貴様が知る必要はない、ここでただ果てろ」

 

セイバーはそう言い長剣でベルを刻もうとするがベルも負けじと【ヘスティア・ナイフ】で受ける。

 

「【ファイアボルト】!!」

 

接近した状態から速攻魔法を繰り出す。煙が発生しベルは目眩まし位にはなったかと追撃を加えるがガキンと金属がぶつかり合う音が響いた。

 

「ッ!?」

 

煙が晴れベルの目に映ったのは互いに火花を散らす2本の短刀。

 

「何で…………神様に貰ったナイフが…………」

 

そこにアイズとアサシンも加わりセイバーは息を吐く。

 

「セイバー、もう、教えてあげよう?」

 

「ふぅ~………………………そうだな」

 

アイズの言葉にセイバーはため息を吐き何か観念した様にそう言う。

 

「俺の名はベル、ベル・クラネル」

 

「ベル……………………クラネル」

 

「俺はお前が進んだ先にいるお前だ、お前がこれから成るお前、それが俺だ」

 

「何で、何で未来の僕が僕を殺そうとするんだよ!!」

 

「俺という存在が間違いの証だからだ」

 

「未来の僕が…………間違い?」

 

「お前の夢は何だ?」

 

「決まってる。英雄になる事だ」

 

「そうだ、英雄、実に良い響きだな。全く持って反吐が出る」

 

セイバーはそう言いベルを鋭く睨む。

 

「な、何で…………僕は英雄になったんだろ、だから英霊として」

 

「英雄が皆幸福だと思ったのか?我が事ながらめでたい頭だ、俺の英雄道は失敗ばかりだったというのに」

 

「失敗?」

 

「そうだ、失敗だ、貴様の様な道化のせいで多くの英雄が死んだ、多くの者の運命が狂った、全ては貴様の、そして俺のせいだ」

 

「だから俺は貴様を消す」

 

セイバーがそう言うと突如世界の風景が変わり無数の墓の立つ荒野に変わる。

 

「ここは…………」

 

「ここは俺の心象世界、英霊となった後手に入れた遅すぎる切り札だ、貴様がこの墓に並ぶ事は無い【目覚めよ(テンペスト)】」

 

瞬間、セイバーの体に風が纏われ一瞬でベルの背後を取る。

 

「おかあさん!!」

 

攻撃こそアサシンのおかげで無傷で済んだが周りにアイズとベルはそれぞれ違う要因で面食らっていた。

 

「ほぉ、アサシンに救われたな。ならばこれはどうだ?【今は遠き森の空。無窮の夜天に鏤む無限の星々。愚かな我が声に応じ、今一度星火の加護を。汝を見捨てし者に光の慈悲を。来れ、さすらう風、流浪の旅人。空を渡り荒野を駆け、何物よりも疾く走れ 星屑の光を宿し敵を討て】【ルミノス・ウィンド】」

 

無数に振ってくる光と風の塊が辺りを一瞬で飲み込んだ。




詳しい説明は幕間のセイバー ベル・クラネルで
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