但し、実際の虐待を推奨するものではないですし、精神的に悪影響を感じた場合はブラウザバックしてください。
「………マジかよ」
とある地方都市にあるアパートへ、仕事帰りで帰宅するとトイレや風呂に繋がる廊下を挟んだリビングルームにある窓が破られていて、リビングルームの一角に2匹のゆっくりがいた。
1匹は白のロングヘアに赤い瞳、白の下地に赤が入ったリボンをいくつか付けたゆっくりで、もう1匹は青のメッシュが入った銀髪のロングヘアに赤いリボンが付いた変わった青い帽子を被ったゆっくりだ。
「………にっ、にんげんさん」
「けーねはまもるからな!」
しかも、窓がある壁とは反対側の廊下からは死角の所に身を寄せ合っていたので、部屋の電気をつけてそいつらを視界に捉えて認識するのに数秒掛かったのに対して、白髪の方のゆっくりは銀髪のゆっくりを守るかの様に1歩、前に出ていた。
破られた窓から察するに、外からやって来た野良のゆっくりである以上は2匹とも野良のゆっくりである事は間違いないだろうし、ゆっくりを飼うつもりはないのでこいつらを潰してゴミ袋に入れてゴミ出しした方が良いのだろうが、仕事帰りの疲れた体で潰した後の掃除をするのは億劫ではある。
その為、頬を膨らませて相手を威嚇する“ぷくーっ”で俺を威嚇する白髪のゆっくりを無視して、スーツから部屋着に着替えた後で冷蔵庫を開けて中を覗くと思った以上に材料がなかった。
「………しゃーねぇ。作るか」
一応、普段から料理をする際は複数回にわたって食べれる量を作っていくつかのタッパーに分けて冷蔵庫に突っ込んでいる上、冷凍食品も幾つかあるので手間を掛けない方法なら冷凍食品をレンチンすれば良い。
ただ、そうすると部屋の隅で震えているゆっくり達がゲスなのかも分からないので、料理を作った際に出た生ゴミを出して食べるかどうかの反応を見た方がスッキリするものだ。野良ゆっくりが生ゴミを食べるコンポストや飼いゆっくりになるのは期待はしてないが。
その為、お手軽に作れる男飯を作る際に出たキャベツの芯やら卵の殻など、食べれなくはないが積極的に食べようとは思わない物の他に傷んだりして捨てようと思っていた残飯を1つの皿に入れてそいつらの前に置いた。
「………いいのか?」
「あぁ、食べれるんだったらな」
「っ!」
すると、そいつらは思ってもいなかった顔で聞いて来たので答えると何も言わずに食べ始めたので、ゲスなゆっくりとして潰さずにコンポストとして活用する事にした。
ゆっくり、と呼ばれる成体になればサッカーボール大にまで成長する饅頭が存在する世界において、野良のゆっくりは生態系の中では最下層レベルまで弱い存在の割には、人間の家を自分達の家だと言い張るおうち宣言をするゲスなゆっくりが大半なので、こいつらが窓を割って入ってきたのも相まってコンポストにすると決める前はかなり警戒していた。
とは言え、俺と遭遇した直後におうち宣言をしてこなかった上に飯を作っている間に“くそどれい”だのなんだのと言って、見下した発言をしなかった多少の警戒心は解けていたのも大きい。
その為、こいつらがコンポストとして活動している間に俺も夕飯を済ませると、食器の後片付けもそこそこに割れた窓の証拠写真を撮って大家さんにメールを送ってからから応急修理に入った。
今の時期は初夏なので、朝は肌寒く感じる為に捨てようと思っていた段ボールを使って割れた部分の窓を覆い、外の気温を遮断する頃には2匹のゆっくりも食べ終わった様子だ。
「さて、薄々気付いていると思うけど君らを残飯処理係であるコンポストとして使うつもりでいるが、異論はあるか?」
「いいのか? わたしたちはにんげんさんがいうところのふほーしんにゅーをしたんだぞ?」
「それに関しちゃ、文句を言いてぇがおうち宣言していない上に1回だけだがコンポストとしての役目を果たしたんだ。コンポストとしての役目を果たしている間はそう簡単に潰さんよ」
そんなゆっくり達の前に座り、話し始めるとそいつらも聞いてきたので暫くはコンポストとして使う事を明言すると、2匹で相談し始めたので俺としても窓の修繕費ぐらいはコンポストとして活躍してもらわないと困る。生ゴミを捨てる費用もタダじゃないんだし。
そう思いながら、2匹が相談し終えるまで待つとそいつらは決断した。
「よろしく、おねがいします」
「いつまでできるか、わかんねぇけどな」
「んじゃ、そーゆー事でこの皿は洗わせてもらうぞ」
結論から言えば、我が家のコンポストとして活動する事になったので残飯などが乗っていた皿を台所に持って行き、洗った後で夕食の時に使った皿と一緒に乾燥機に入れると同時に、タオルで代用したベッドと新聞紙で代用したトイレを敷いてから俺も寝る為の準備に入った。
賃貸に入っている以上、大家さんに連絡を取って修繕費を払ってから直してもらう必要があるし、何よりもコンポストとして彼女達が行動できる様に色々と揃えないといけないからな。
2匹のゆっくりと共に、生ゴミを突っ込める箱の他は何が必要だっけ?と思いながら風呂に入り、明日の準備をしてから寝る事にした。
2匹のゆっくり、けいねともこうをコンポストとして迎え入れてから数日後には彼女達用の箱を用意して、空いているスペースに置いてそこに突っ込む事に成功する一方で後日、大家さんには小言を言われたものの害獣であるゆっくりの仕業なのは仕方ないとして業者を呼んで割れた窓を直してもらった。
それとは別に、けいね達から彼女達がどうして我が家に来たのかを聞いてみると、野良ではよくある事だがチェンジリンクによって
それに関しては、軽く同情はしたもののそれ以上の感情の動きはなかったので、コンポストとしての役割を果たしているのも相まって継続して受け入れていたのだが、暫くすると問題が発生した。
「そうか、狭いか」
「もともと、あまりおおきくなかったからな。べつのはこにしてほしいけど、むりはいえない」
「おにーさんがむりだったらわたしたち、でていくから」
それは、一人暮らしの賃貸だったが故にコンポスト用の箱に割ける空間がそこまで広く取れないし、一人暮らしである以上は生ゴミなんかもそう多く出せないので成体になりつつある2匹にある提案をした。
「かい、ゆっくり?」
「そ。ここまで君らと暮らしたがゲスとは思えないからな。まぁ、飼いゆっくりになるには覚える事が多いが大丈夫か?」
その提案に2匹は驚きの表情を浮かべていた。
何しろ、家での俺は口数がそこまで多くないので彼女達からすれば何を考えているのか、よく分からなかっただろうから意外な提案だと思う。
まぁ、会社勤めの俺からすれば疲れてあまり喋りたくないってのが本音なので、コンポストとして受け入れてから数週間で残飯処理をしてくれる彼女達には感謝の念こそあれど悪く思う事はない。彼女達に言ってないけど。
その為、2匹は話し合っているのを待っていると俺の提案を呑んだ。