夕方寮の自室に帰ってきた一夏はベットに寝転がっていた。すると、扉がノックされる音が聞こえてきた。
「一夏、私だちょっといいか?」
訪ねてきたのは箒だった
「入ってくれ」
箒は一夏の部屋に入ってきた。
「どうした?急に訪ねてくるなんて」
「いや、その……実は」
「ん?」
「こ、今月の学年別トーナメントでわ、私が優勝したらつ、付き合ってもらう」
顔を真っ赤にしながら指をさしながら宣言してきた箒に一夏は首を傾げる。
「……なぜ?」
「そ、それはその……」
箒は口ごもり俯いている。
「とにかくそういうことだ」
「だからなぜ?」
「う、うるさい!いいから分かったと言え」
「嫌だ」
一夏は即答すると箒はショックを受ける
「な、なんでだ」
「トーナメントに優勝したら付き合うなんて意味が分からない。俺は景品じゃない」
「そ、それは……」
一夏の正論に何も言えなくなってしまった箒
「そもそも、優勝したら付き合うということは、俺に勝てる自信があるということだよな?」
「そ、それは違う。私はただ」
「違わない。俺は自分の都合ばかり押し付けてくるやつの我儘に付き合うつもりはない」
「ぐぬぬ……」
一夏は容赦のない追及を続けると箒は涙目になりながら下を向く。そんな彼女に追い討ちをかけるように話を続けた
「そもそも、なんで勝手に決め付ける?俺の意思は無視なのか」
「うっ……」
「第一、なんでそんな命令口調なんだ」
「あうぅ……」
「何もないなら出て行ってくれ。用が済んだなら俺はこれから勉強しなければいけない」
「あ、あの!」
箒が一夏の手を握りしめる
「わ、私は……一夏のことが好きだ!」
「……え?」
唐突な告白に一夏は困惑していた
「ずっと前から好きだった。でも勇気が出なかった。だからIS学園で再会できたときに伝えたかった。でも、いつの間にか時間が過ぎてしまって」
「……」
「一夏は私の初恋の相手なんだ。私は一夏を諦めたくない。だから、私と付き合ってほしい」
「そうか……」
箒の思いを聞くと一夏は少し考えた後返事をした。
しかし、その返答は決して彼女が望んだものではなかった。
「悪いがお前の気持ちには答えられない」
「そ、そうか……」
「箒は俺の幼馴染で大切な人達の一人だ。だけど恋愛感情はない」
「……」
「それに俺はまだ人のことを好きになれる自信がない」
「一夏……」
「悪い、今は一人にさせてくれ」
「分かった……失礼する」
箒は悲しげな表情をしながら部屋を後にした。
一人になった一夏はベットに寝転がり箒の告白に対する答えを心の中で反芻しながら自分には過ぎた話であると思う。自分は生きる為に多くの人を殺した以上例え彼女が自分を想ってくれていても応えることはできないのだ。そう思うと自然と眠気が襲ってきたのでそのまま深い眠りについた。
ここまで鉄血の一夏を読んでいただきありがとうございます。
リアルの事情が色々と重なり更新ペースが月一話ペースに落ちると思ってください。
それでも続編を読んできただければ嬉しいです