「あ…あづい…」
「一体どこなのだ…ここは…」
はい、現在俺とルフェルはこのなーんにもない広大な砂漠を突き進んでおります。現在の気温は多分40℃越え、風はそんなに強くないので視界も良好でございます。
「にしてもお前、結局その姿になんのな」
「まぁ、オマエの認知がそうさせるのであろう」
そう、あの後ぼーっとしてたらいつの間にかルフェルがフードおばけからフクロウに姿を変えていたのです!いつも通りの見た目だね。そんで今は入るバックがないので肩に乗ってます。
「……今までは危険が常だった故に触れて来なかったが、オマエ…さっきからワシの事ずっと変な呼び方してないか?」
「ヴェッ、マリモ!」
しっかりバレテーラ。おかしい、一度も口に出さなかったはずだけど…めっちゃ真横から睨まれてる、怖ぇ。
「…とてつもなく怪しいが、まぁいい。それよりオマエ…大丈夫か?何か目の焦点が合わなくなってきている気がするが…」
「え?そんなきはしはいとおほうけ…」ドシャァッ!
「おいっ!カナタ!しっかりしろ!」
あーダメだ、このタイミングでアドレナリン切れたか。段々と…意識…が…
「はっ!?ここは…!?」
「お気づきになられましたかな?」
そうして次に目覚めたのは隅々まで青な電車の中、すなわち『ベルベットルーム』であった。
「どうしてここに──いや、そういう事か。短い人生だったなぁ…」
よくわからんまま銃声の中から逃げて、そしてその先でメメントスもどきに落ちて、からのペルソナに目覚め…いやあいつ雑魚だからいいや。そしてルフェルと一緒に脱出できたと思ったら砂漠で野垂れ死ぬ。──我が人生、数多の悔いしかなし!
「フフ、ご心配には及びません。貴方は『力』を覚醒した事と、異世界からの脱出までの疲労の蓄積が限界を迎えたが為に意識を失われたのです」
「ほぇ?」
あ、生きてるのか。良かったー……記憶が正しければ真昼間の酷暑の砂漠のド真ん中でぶっ倒れたよな?そっから生き残れる要素ってあるの?
「ま、とりあえずいっか。それで、今回呼ばれた理由はなんです?」
「以前訪れた際、私が言ったことを覚えてらっしゃいますかな?」
「えーっと…確か、〝本来は何かの形で『契約』を成された方のみが訪れる部屋〟ってことと…あ、それと〝詳しい話は後で〟みたいな事を言われたてような?」
…我ながら意外と覚えてるもんだな、あの時俺ずーっとボーッてしてた気しかしなかったけど。
「左様。貴方は己の未来を決める選択をし、内なる者との『契約』を結び、そして『力』に目覚めたなさった」
「これをお持ちになりなさい」
目覚める奴に戦う能力が欲しかったんだけどなぁ〜って思っていた俺の前に何かが降りてきた。…光ってて何かわかんねぇな、とりあえず取ってみるか。
「これは…鍵?」
「──今から貴方は、この部屋の客人だ」
「貴方は“力”を磨くべき運命にあり、必ずや私共の手助けが必要となるでしょう」
「……!?!?」
うん、衝撃を受け止めるために無理やり脳内でゲーム風に変換させたけど、あまりにも衝撃的すぎて意味をなさねぇや。
「大層驚かれておりますが、説明を続けさせていただきます。『ペルソナ』に関するの説明は…今回は必要なさそうでございますね」
「ま、まぁ…はい…」
そこだけの知識だけはありますのでね。それと一般常識と…あとは意味不明な知識共。あれのせいで一部ネタに走ってしまいそうになる。いや、走ったからこそあんな所で叫んだのかもしれねぇ。
「それにしても…目覚めた力は『シェイプシフター』ですか。なるほど、これはまた興味深い…」
なんかめっちゃ頷かれてるんですが、あんな雑魚ペルソナってなんかあるの?
「貴方の目覚めた『ペルソナ』は特別なペルソナ、そしてその中でも類を見ないモノ。何者でもない故、何者にでもなれる。いわば、〝無限の可能性〟を体現した存在」
「貴方がそのペルソナを目覚めさせた時、『ワイルド』の素養も共に目覚めさせている。そして既に目にしているはずだ。〝無限の可能性〟…その一端を」
マジか、あの時にもしかしたらって思ってはいたけど、俺『ワイルド』もあるのか。ってか説明的に“シェイプシフターの覚醒=ワイルドの覚醒”って言ってね?気のせいだよな…?
「フフ、嘘ではございませんよ」
「ナチュラルに心読まないでください。で、えーっと…やった事と言ったら……あ、もしかして他のペルソナを呼べたり、2体同時に出せたやつ?」
「左様。ペルソナとは本来、1人の人間が持ちうるはひとつのみ。しかし貴方は他のペルソナを呼び出し、なおなつ2体同時に顕現させた」
「更に貴方は、他者の『ペルソナ』をも呼び出してみせた。これは大変驚くべきことです。まさに切り札、まさしく『ワイルド』です」
そっか、そういやそれも普通じゃねぇや。ゲームだと普通にDLC枠で出してくるから感覚マヒってたぞ。
「あんな雑魚に、そんな可能性があるなんてなぁ…」
『そういう事だ。どうだ凄いだろ』
「う わ で た」
『うわとはなんだ、うわとは』
なんか気がついたら俺の真横に初期ペルソナが出てきた件について。ってかお前ベルベットルームに自力で出て来れんのかよ、しかも俺衣装変わってねぇし。
「とはいえテメェが現状性能カスな事は変わりねぇだろうが」
『くっ、しかも痛い所を衝いてくるな…。だが言ったはずだ、大器晩成型ってな』
「だとしてもテメェのスタートラインが不安の塊なんだよ。なんだ現在使用不可って」
『現在使用不可っていうのはな…今はまだ使えないという事だ』
「んな事は誰だって意味わかってんだよ!真面目にお前
未だかつて居ただろうか。ベルベットルームの中で自身のペルソナと言い争いした客人だなんて。いや居てたまるか。
「フフ、どうやら既にペルソナとの仲は良好なようですな」
「いや何処がですか!?」
『まぁ落ち着け契約者。そんなに怒っていたら血圧が上がるぞ』
「キレる原因作ってんのはお前なんだよ!」
あーなんで俺は自分のペルソナにストレスを与えられてるのだろうか。もう頭痛が痛い……
一方今ワシ『ルフェル』は、砂漠の中を飛び回っていた。幸い今は砂嵐も舞っていないが、いつ天候が変わるか分からんからな、一刻も早く打開せねば。
「……いや、ワシは誰に語りかけているのだ?」
しかしまずいぞ、この姿では流石にニンゲン1人を運ぶ事は出来ぬ。だが…
「この砂漠の中に都合よくそうニンゲンがいるわけが…む?あれは…?」
まだまだ続くよベルベット、タイトル詐欺かな?いやタイトルってなんだよ、何言ってんだ俺。
「しかし用心なされよ。貴方のそれは、同時に危険も伴う」
「何者でもない故に何者でもなれる…言い換えてしまえば、己を他者へと染め上げる事も可能ということ」
「己を…染め上げる…」
『最悪の場合、元々の自我が呑まれ喪失するからやる時は十分に気をつけるんだぞ♡』
「だぞ♡じゃねぇんだよ、怖ぇ事を可愛げな感じで言うんじゃねぇ。無駄に声帯を女声寄りにしやがって」
にしても自己を他者に…〝無限の可能性〟故に、やろうと思えば
「更に貴方には、破滅が待ち構えてしまっている」
「はぁっ!?」
『うんうん。この先は破滅…破滅ぅ!?』
「いやおめーも驚くのかよ」
うっそだろ、なんで突然破滅なんか…あ、5の主人公組、2人揃って破滅待ち構えてたわ。それに…
『…さて、どうする?現時点で確約された茨道を歩むか、より過酷となりうる道を歩む代わりに強大となるかもしれない力を得るか』
『ここがお前にとって、そして我らにとっても“運命の分岐点”だ。欲望のまま、悔いのない選択をするがいい』
あんな意味深な事言われたしなぁ…まさか!?
「あの…もしかしてあの2体を同時に覚醒させた事が原因だったりします…?」
「いえ、これに関しましては貴方様がペルソナに覚醒させた時でございます」
『なるほどなるほど…って、つまり原因俺ぇ!?』
「何やってんだお前ェっ!!!!」
【悲報】自分のペルソナが戦犯しかしてない件
どうしよう…こいつとの契約、クーリングオフって出来ないかな、今のところ厄ネタしか恩恵貰ってないんですけど。
『まぁあんな反応したけど元から俺は知ってたがな』
「は?」
『我を…ペルソナを覚醒させた時、何かしらが定まると確信はあった。ただ、まさか破滅を引くとはなぁ……まぁ、ガンバ☆』
「お前いつか絶対ぶち殺してやるからな?」
やっべガチトーン出た。ま、是非も無いよね!あーマジでこいつに対する殺意が収まらねぇ。
「ですが…その未来に抗う方法もございます」
これだよこれ、待ってたのはこれよ。まずは一旦気持ちをリセットするために深呼吸だ。スゥ…ハー……よし!
「貴方が『ペルソナ能力』を覚醒させたのは、反逆の心を持ってのこと。ならば、運命に反逆しようとするのも道理と言えるでしょう」
「ですが、今のままでは足りません。『シナジー』、『コープ』、『コミュニティ』、なんでも構いません。他者と繋がり、絆を育み、あなただけの輪を広げていくと宜しい」
「そうか、俺が紡ぐ輪が、ワイルドをより伸ばしてくんだったな」
「左様、思い出していただけたようですな」
いやーやべぇ怒りのあまり忘れてた。これは本当に忘れちゃいけない、特にペルソナ大好きなんてほざいてる奴だとしたら尚更よ。
「そして貴方なら、辿り着けるやもしれません。貴方だけの、“可能性の終着点”へとね」
「可能性の終着点…」
『まぁ結局まだ先の話だ。永遠に記憶の片隅にでも留めておくといい。それよりもお前が今のうちに覚えておくべきものがある』
「おう、聞くだけ聞いてやる。テキトー抜かしたら今日ここでサイナラだ」
『…おかしい。イゴール、俺は何故ここまで言われてるんだ?』
「また喧嘩売ってんのか?」
「今までの言動を振り返って貰ったらよろしいかと…」
うわぁ、イゴールからも若干引かれてるペルソナとか初めて見たわ。
『まぁいい。それに、今回のは真面目な話だ、契約者よ』
「へぇ、真面目ってどんな」
『我の力についてだ。いいな?イゴール』
「えぇ、構いません」
マジで大事な話じゃねぇか。さっきまでと纏ってる空気まで変わりやがって、温度差で風邪ひくわ。
『我の力の大元は、契約者…貴様の“認知”だ。この先我のスキルを解放した時、貴様が得た知恵共が鍵となってくる』
『認知を広げろ契約者よ。それもまた、運命に抗うための力となろう』
うーん、めっちゃ大事な事言われたってことは分かるけど、結局何も分からん…まぁ、言われた通り知識を広げてくしかないか。
「さて…貴方のいる現実では、多少の時間が流れたようです」
『ふむ…どうやらそのようだな。ならここでお開きだな。どうだ?1本締めでもするか?』
「お前の情緒は一体どうなってんだよ…」
つーかマジか、もうそんな時間経ってんのか。大丈夫?実は2〜3週間くらい経ったりしてない?
「此度はここまで。また、お会いしましょう…」
そんな心配を残しながら、俺の意識は途絶えて行った…
「知らない天井だ…」
目が覚めた俺は、どういう訳かベッドで横たわっていた。というか、お約束のセリフつい言っちまったわ。意外に出るもんなんだなぁ…
「まぁいいか、とりあえずここは一体…」
というかなんか冷た…いやぬるいな。なんか頭に乗ってるのか?
「これ…おしぼり?」
「さーて、そろそろ着くよ。待っててね〜フクロウ君」
…ん?なんか足音が聞こえて…
「ただいまー!替えのおしぼり持ってき…た…」
「ど、どうも…」
「───ほほほ、ホシノちゃーーん!!!」
扉が開いたと思ったら緑っぽい髪色の女の人と目が合って、そのまま駆けていってしまった。というかさっきの人、何がとは言わないけどデッッッ…
「む?おぉ、目を覚ましたか!」
「ルフェル!無事だったか!」
「いや、そのセリフはワシが言うべきだろ…」
確かに。でもお前がいて安心したのも事実。…鉤爪が肩に刺さって痛いけど。
「それにしてもびっくりしたぞ、突然倒れたのだからな」
「あはは、面目ない。それにしてもここは何処?」
「ここは学校、名前は確か『アビドス高等学校』と言っておった。助けを求めに探していたら見つけたのでな、何とか誘導してオマエを見つけさせたのだ。それも、快く助けてくれてな。本当に幸運であった」
ありがてぇ…本当にありがてぇ…。それにしても快くかぁ。あの人から感じた雰囲気といい、仲良くできそうだなぁ…
「で?あなた一体何者ですか?こんな場所にペットのフクロウまで連れてくるなんて。あまりにも怪しすぎますよね?」ジャキッ
「ホシノちゃん、銃は下ろして〜!」
「ホゥワーー!!誰が誰がペットだ!誰が!」
ホーゥ!ホーゥ!!*1
はい、現在俺は警戒心MAXなピンク髪の幼女っぽい子に尋問っぽい状況を受けています。おかしい、ルフェルの話と違うぞ…?あと後ろでタジタジになってる人、さっき走り去った人だよね。そして多分あなた先輩なんだよね?先輩としての威厳どこ?
「と、とりあえず自己紹介しなきゃだね!私は『
「……『
「アッハイ。ンン…俺は『結希 カナタ』、こっちは相棒の『ルフェル』」
「うむ!……おかしい、どういう訳か人間離れした青年と黄色いネズミが頭を通り抜けたぞ?」
ホー!…ホー?
気のせい気のせい。スーパー〇サラ人の事なんて考えて…いたんだよなぁこれが。てかスーパーマ〇ラ人って何?本当に何この知識。
「カナタ君とルフェル君だね!よろしく!それにしても私、男の人なんて初めてだなぁ〜」
「えっ、初めて…?他に居ないんですか?」
「少なくとも、私とユメ先輩は男子生徒の話なんて聞いた事ありません」
「あぁ、そりゃ怪しまれるわー…」
(なるほど…だから助けに来て顔を見た時に驚いていたのだな?あのユメというニンゲンは)
というか男子居ないって何?もしかして男子禁制の場所だったりしたのここ?
「まぁそれはどうでもいいです。では次の質問、何故砂漠で倒れていたのですか?しかもそんな装備で…もしかして死にに来ていたんですか?」
それは異世界から出たらここで…って言っても絶対信じてくれないし、怪しさゲージ上がるから撃ち殺されかねん。となると…
「カナタ、分かってはいるだろうが“あの世界”の事は話すなよ?だが嘘を付く時も、事実を混ぜながら話すのだ」
ホーホー
「(言われなくてもそのつもりさ)実は俺、記憶喪失でして…気がつけば砂漠のど真ん中で、右も左も分からないままさ迷っていたらこのザマです」
「なるほど、つまり遭難してたって事だね!」
「
「「イエーイ!」」
「何してるんですかユメ先輩!?」
「何をしてるのだカナタ!?」
ホー!ホー!!
やっば何だこの人、めっちゃおもろいぞ!
「やっぱり助けて正解だったね、ホシノちゃん!このノリの良さ、悪い人じゃないよ〜」
「ユメ先輩は警戒を解きすぎです!というか、怪しすぎる人間を助けて看病までするなんて普通ありえませんから!」
うーんごもっとも。助けられた身ながらずば抜けすぎる善性が逆に怖いぜ!
「……ん?つまりこのおしぼりとかも?」
「えぇ、貴方のためにユメ先輩が希少な水を使っt「大変誠にありがとうございましたぁ!」なっ!?いつの間に!?」
その言葉を聞いた瞬間即座にベッドから降り立ち、左足から座り、両手を前に付いて頭を下げる。そう──this is ジャパニーズ土下座である。
「ちょっ、顔上げてよ〜!」
「いーやそうは行きません。この砂漠の中での水の希少さくらい理解してますから。だから本当に助かりました!」
「なんと…無駄なく、そして素早く滑らかに行うとは…これ程までに綺麗な土下座、初めて見る…!」
ホー…!
なんか土下座を褒められた気がするが、全身全霊の誠意を込めただけなんだ。別に土下座し慣れてるからって訳じゃあない…よなぁ?過去の俺よ。
「それとさっき、記憶喪失とか言ってましたよね。それなのに水の希少さとか何故分かっているんですか?」
「ただ単に最低限のことくらいは覚えているだけですよ。……あとは意味不明な知識とか」
「意味…不明?それってどんなの?」
「例えばですが…サモサモキャットベルンベルンとか」
「本当に意味不明ですね。何かの呪文ですか?」
「残念ながらそれすらも、だから意味不明なんですよ」
「ワシも初めて聞いたぞ…」
ホー…
うーん誰も分からない。怖いね、無駄な知識共が残った記憶を上回りそうなくらいある点も含めて。
「ま、まぁいいじゃん!それでこれからどうするの?ちなみに所属してる学校とかある?」
「いや、まだ何も。何処の学校だったかも分からないですし…そもそも俺、今一文無しですし…」
「うーん……あ!じゃあここに住む?」
「何と!?」
ホォ!?
「ユメ先輩!?」
「……はぇ?」
おかしい、聞き間違いじゃなければここの学校に住まないかって聞かれたような…いやいや流石に聞き間違いだな。だとしたらお人好しここに極まれりだよ〜。
「ねね、どうかな?あ、なんならうちの学校に入学しない?今私とホシノちゃんだけしかいないからさ!」
「うん聞き間違いじゃなかったみたいですね。非常に助かる提案されて大変ありがたいのですが、流石にお人好しにも程がありませんか!?」
「貴方と意見が合致するのは気に食わないですが、本当ですよユメ先輩!第一、拾って間もないこんな怪しすぎる人を入学を進めるなんて、ほんとバカなんですか!?」
「ひぃん!なんで私怒られてるの〜!?」
「うぅむ、こやつ…いつか勝手に連帯保証人を抱えてしまっていそうな危うさがあるな…」
ホー…
うん、ルフェルの言い分も分かる。この人、目を離しておいたらなんかやっちゃってる怖いタイプだぜ!
「…一応聞くけど、ユメさんの提案に関してホシノさんは…「は?もちろん反対に決まってますが?」ですよね。はぁ、逆に安心した…」
「もー!ホシノちゃんったら〜!」
いやほんと、この場にホシノさんが居て良かった。ストッパーが居なかったらって考えるとゾッとする…いやでもショットガンずっと手に持ち続けられてるのもゾッとするわ。
ドカァァァァン!!!
「ホワァ!?一体何事だ!?」
ホー!?
「爆発!?ガス会社の事故か!?」
「はぁ、またアイツらですか。ほんと懲りないですね…。尋問の途中ですが、急用ができたので一旦失礼します。言っておきますが、逃げないでくださいね?行きますよ、ユメ先輩」
「待ってよホシノちゃん!あ、これ置いておくから!ちょっと行ってくるねー!」
俺とルフェルが爆発に驚いていると、ホシノさんは呆れた表情をしてから武器を構え直し、ユメさんも壁に置いていた銃と盾を手にして2人揃って出ていってしまった。……置いてった紙、入学届じゃねぇか!?ついで感覚でってまじかあの人!?
「一体全体、何が起きているのだ…?」
「さぁ…」
『説明しよう!』
「ホワァーーー!?!?」
「うっせぇなぁ!?」
俺とルフェルが顔を見あっていた所、突然俺の姿が怪盗服となり、直後ペルソナ『シェイプシフター』が声のトーンウッキウキで現れた。つかでけぇよ声!
『まぁ別によかろう?あの二人は既に遠くへと向かい、今は我らのみだ。さて、じゃあここからは我がこの世界の事を教えてやろう(wiki調べ)』
「──これがお前のペルソナ…なのか?なんというか、随分と賑やかなやつなのだな…」
言わないでくれ、一番の恥なんだ。
『なのだ!』
「なのだ!じゃねぇんだわ。何だこれ!?」
「うぅむ、まさかそのような世界があるとはな…」
とりあえず俺のペルソナ『シェイプシフター』から得た情報を纏めよう
・ここは超巨大学園都市『キヴォトス』という名前。
a
・この世界において銃を持たずに歩くという事は、全裸で歩いているよりも悪目立ちするので危険。
a
・この世界の学生達はみんな少女のみであり、頭に『ヘイロー』という輪っかを持ってる。
a
・『ヘイロー』を持ってる少女達は銃撃や砲撃の直撃すら痛いで済む非常に頑丈。
a
・それ故に銃撃戦のハードルが限りなく低く、ちょっとした揉め事でも銃撃戦になりうる
……なんだこれ、地獄かね?学園青春モノと見せかけた世紀末か何かなん?
「つーか、なんで俺よりお前が知ってんだよ!おかしいだろ!」
『何故って、お前が情報を求めたのだろう?それを我がわざわざこの世界における“集合的無意識”へとダイビングし、収集してやったのだ。まぁ、流石にこれくらいが限界だがな』
「有能か!?」
今までの言動ごめんよ俺のペルソナ、でも戦闘能力無くて詰みかけたことは一生許さんからな。
『さて、では次に我らの事だ』
「ワシらの事…だと?」
『あぁ。何せこの世界におけるペルソナについてだからな。えーっと…あぁ、これだこれ。ほらよ資料』
「紙を投げ渡そうとするな!そんな上手く飛ぶわけねぇだろうが!」
この野郎、大事な資料投げやがった。つーか資料って誰から…透かしにベルベットルームのマークあるじゃん。
「まぁいい、しっかり見てやろ…う……は?」
「む?どうしたのだカナタ」
俺の目に入ってきた一文目に俺は震撼した。というかしないという選択肢は無かった。
・この世界ではペルソナ能力は使えない
俺の異世界での頑張り、一体なんだったの!?
前回キヴォトスにおけるペルソナについて記載すると言ったな?
あれは嘘だ、つーか嘘になっちゃった☆
すまない…本来は今回でそこまで書き切るつもりだったんだけども、キリのいい所で終わらせられそうなのがここだったの。
え?構成とか考えてないのか…だって?曖昧な流れだけは決めてるけど細かい内容は行き当たりばったりなスタイルだぜ!もうちょっとちゃんとして