転生ナメック星人、地球へ 作:一般通過ナメック星人
試行錯誤中なんで、見づらかったら申し訳ない。
どうも、ルマーカです。
地球に降り立った瞬間、地球人たちが一斉に騒ぎ出した。
……で、何もしてないのに街が壊滅しました。なんで??
そんな中で悟空たちと遭遇。
悟飯たちは不在らしく、代わりにピッコロが最初からいる。
ウキウキで挨拶したら普通に敵対された。まぁそれはいい。
問題は――
実戦がキツい。
スラッグのように余裕ぶって反撃はしている。
だが気を抜けば、普通に倒される。
肉体強度と、スラッグ譲りの戦闘センス。
それがなければ、とっくに死んでいたかもしれない。
それに何より厄介なのが、本気を出せないことだ。
まだ“波”が来ていない悟空たちは脆い。
加えて、妙に殺意が高い。劇場版仕様か? こっちも普通に殺されかねない。
擬似超サイヤ人になった時は、本気で焦った。
攻撃は痛いし、悟空は白目剥いてるし、完全にブロリーのそれだ。
原作通り巨大化して悟空を掴み、締め上げる。
だがピッコロの機転で取り逃がした。
――そして、最大のピンチが来た。
視界に映る。
巨大な悟空とピッコロの幻影。
来る。
このままだと――貫かれて、終わる。
……いや、まだだ。
今出せる全力で、防ぐ。
それで止められるはずだ。
(これ、死亡フラグじゃないよな?)
それにしても――妙だ。
スラッグの記憶のせいか、フリーザの影が脳裏をよぎる。
死に直面すると、過去が浮かぶものなのか。
なんにせよ――生き残らないと話にならない。
死んでも復活できる保証はない。
……悪いこと、してないよな?
天国、行けるか?
思い当たるのは、昔立ち寄った星で――
「何も食べてないからって歯を磨かないのはフケツよ!」って怒られたくらいだ。
元気かな、あの子。
……って、これ走馬灯か?
あっ、やば――
「だあああああああああ!!!」
限界突破の界王拳。
悟空とピッコロ、二人の力が重なった一撃。
空気が裂け、衝撃が空間を歪ませる。
そのまま――ルマーカの肉体を貫いた。
「……っ!」
背後で止まる悟空。
だが――手応えが軽い。
「……ま、まさか……?」
恐る恐る振り返る。
そこには――
元の姿に戻り、肩で息をするルマーカが、まだ空中にいた。
「な、なに……!?」
「ハァ……ハァ……危なかった……」
荒い呼吸のまま、口元を歪める。
「正面で受けていたら死んでいたな。咄嗟に巨大化を解除していなかったらと思うと――」
そのまま、笑いが込み上げる。
「フフ……フハハハハ!!」
ちぎれ飛んだ右腕が、蠢くように再生する。
ルマーカはゆっくりと地上へ降り立ち、ピッコロへ歩み寄る。
「……もうここまでだ。終わりにしようか」
「や、やめろー!!」
ピッコロには、もう動くだけの力は残っていない。
悟空も同様だ。
ルマーカの掌に、エネルギーが収束していく。
回避は不可能。防御も間に合わない。
――詰みだ。
「愉しめたぞ、同胞よ」
「ぐっ……!」
「ピッコロー!!」
光が弾ける。
――だが。
ピッコロは、倒れなかった。
「……なに?」
「こ、これは……?」
自分の体に満ちる力に、ピッコロが目を見開く。
「オレのエネルギーを分けてやった」
「……っ!」
「貴様にもな、孫悟空」
「オメェ……一体……」
「言ったはずだ。観光ついでに、試すとな」
ピッコロが目を細める。
「……まさか、本当に……」
「だ、だけんどよ!街めちゃくちゃにしてたじゃねぇか!」
「それも言っただろう。知らんと」
ルマーカは肩をすくめる。
「オレの姿を見て“ピッコロ大魔王だ”と騒ぎ出した。それでこの有様だ」
一拍置いて、ピッコロを見る。
「そういう意味では、そこのピッコロに責任があるのではないか?」
「……むぅ」
「は、ははは……」
気まずそうに頬をかく悟空。
「だが、なぜオレたちを試した」
「オラみてぇに戦うのが好きだからか?」
ルマーカの表情が、わずかに引き締まる。
「……フリーザを倒すためだ」
「「フリーザ?」」
その名と同時に、界王の声が響く。
『宇宙の帝王――フリーザ。数多の星を侵略してきた存在じゃ』
ルマーカは静かに続ける。
「かつて、オレの父――スラッグは奴に敗れた」
『つまり仇討ち、というわけか?』
「違うな」
「奴の存在が、邪魔なだけだ」
「なんかオメェ、ピッコロみてぇなこと言うな」
「一緒にするな!」
「いってぇ!?殴ることねぇだろ!」
ピッコロが腕を組む。
「……だが協力する利はあるのか?」
「ナメック星だ。ドラゴンボールがある」
「……!」
「フリーザもそこへ向かっている」
悟空の表情が変わる。
「ってことは……悟飯たちが危ねぇってことか!」
「そうだ。ナメック星人もな」
ルマーカは一歩踏み出す。
「利害は一致している。奴を倒さねばならん」
「……だが」
ピッコロの目が鋭くなる。
「貴様が勝てん相手に、どう勝つつもりだ」
「今のオレでは勝てん」
「「!!」」
二人の表情が強張る。
「だが――」
ルマーカは拳を握る。
「鍛えれば話は別だ」
『お前さんら……戦う前提なのをやめんか!』
「界王様!」
『フリーザはワシら界王でも太刀打ちできん相手じゃ!』
「でもよ!悟飯たちがやられちまう!」
「それに地球も狙われる可能性がある」
ピッコロが静かに言う。
「ベジータたちの情報は筒抜けだ、地球での会話も聞かれているだろう」
悟空が決意を込めた顔で二人を見る。
「……だったらナメック星でやるしかねぇな」
『……むぅ。策はあるのか?』
「ない」
「「は?」」
「だが――時間はある」
ルマーカは空を見上げる。
「到着までに鍛える。それだけだ」
こうして、奇妙な同盟が結ばれた。
重力装置を積んだ宇宙船。
それぞれが限界を超えるため、修行を重ねる。
悟飯たちの知らぬところで――
新たな戦いへの準備が、始まっていた。
次回はナメック星編。
まぁターレスとスラッグ(ルマーカ)ときたら……ね?