人は生まれながら平等では無い。
今の人類の大半が持つ超常《個性》を僕は持たない《無個性》として生まれた。
本当に辛かった…
皆が持つ当たり前の力が僕には無い…
無個性だから大好きなオールマイトみたいなヒーローにもなれない…
そう考えていた。
あの映像の中のヒーローと師匠に会うまでは
アメリカのトップヒーローである盲目ヒーロー《デアデビル》のインタビュー動画を見るまでは
『本日のヒーロー・ザ・タイム、ゲストは全盲でありながら全米でも屈指の事件解決数と災害現場で大活躍する盲目ヒーロー《デアデビル》さんです。宜しくお願いします。』
『宜しく。』
『デアデビルさんは全盲ですが非常に優れた知覚能力を持ってますよね?やはり個性の影響ですか?』
『いえ。俺の個性は全盲になった時に意味をなしてないから、視覚以外の五感が発達しただけですよ。』
『え?つまりデアデビルさんは実質、無個性という訳ですか?』
『はい。私の個性は《遠視》。ただ遠くが良く見えるだけの個性。つまり全盲になった事で私は無個性と変わりません。』
『そ、それなのヒーローを?』
『無謀だと思いますか?』
『それは…はい。どうしてヒーローに?』
『元々ヒーローには憧れてはいました。ですが盲目になった事で確かに一度ヒーローになる事を諦めました。けどある時、助けを求める小さな声を聞いたのです。私以外聞こえなかった声。助けた人から言われた《ありがとう》と言う言葉。それが私がヒーローをもう一度目指すきっかけになったんです。個性が無くても、全盲であろうとも拾える声が、命が確かにある!!なら私は全力を持って助ける!!それが私です。』
そう言い切る画面の向こう側のヒーローの姿に心を打たれた。
それから僕は身体を鍛え始めた。
けどこの頃の僕に身体の鍛え方なんて分からない。
自分の鍛え方が身体に合ってるかも分からない為、無茶苦茶な鍛え方をしていた。
そんな時に出会ったのが当時、雄英高校の学生で中国からの留学生であるヒーロー名《飛霄》こと薩蘭姉だった。
薩蘭姉は僕の夢を否定せずに
『確かに無個性でもヒーローになれるなんて無責任な事は言えない。けどなりたいんだろ?なら其処に他人の意思何て関係ない!!有るのは誰かの為に命を懸けて助けるって云う自分の決意だけだ!!人の決定に他人がとやかく言うのは間違いさ!!』
と、言って僕を信じて鍛えてくれた。
本当に嬉しかった。
だから僕は絶対にヒーローになると決意した。
誰に言われた訳じゃない!!僕が決めた夢なんだから!!