ToLOVEる ~ 生まれ変わった意味を探して~ 作:アイスが食べたいマン
数日が経った朝、リビングで俺は出かける準備をしていた。
「…またどっか行くの?優兄」
「え?」
後ろを振り返ると、パジャマ姿で俺を睨む美柑がいた。
美柑はそのまま怒った様子で俺に近づいてきて下から見上げる。
「どこ行くの?」
「パチ公前の公園」
「…何しに行くの?まさか浮気?」
「浮気って…俺達は別に付き合ってな───」
「は?」
美柑の低い声が俺と美柑しかいないリビングに響き渡る。
…美柑が怖い、心臓をキュッと掴まれた気分だ…
「…で?質問の答えがまだだけど、何でパチ公前の公園に行くの?」
「御門先生と会う約束が…っ!?」
「…それデートだよね?浮気だよね?」
俺の胸ぐらを掴んで引っ張る美柑、顔が近く今にもキスしそうな距離だが、雰囲気はそんな優しいものではなく、緊迫している。
美柑の後ろにはまるで包丁を持った般若が立っているようなオーラが放たれていたからだ。
一言でも間違えた回答をすれば、このまま刺される様な、取って喰われる様な雰囲気があり、俺は冷や汗を書きながらなんて答えるかを必死で考える。
「…何でデートするの?」
「…タイムレインズの騒動の後、御門先生から治療代でデートして欲しいって言われて…御門先生には何度も助けられたし、これくらいならしてあげたいなって…」
「………」
美柑は俺の言葉を聞いて無言になる、この時点で間違えた回答をしていれば、ここでチェックメイトで俺は詰む。
「…何時に帰って来るの?」
「夜まで開けて欲しいって言ってたから、夕飯を食べてから解散かと…」
「…そんな遅くまでいるの?」
「はい…」
夜も空けておいてと言われたから、恐らく夕飯を食べたらすぐに解散になると思うが、正直、俺も何時に帰ってくるか分からない…でも明日は午後は黒咲さんの家に行く予定がある為、そこまで遅くならないと思う。
「…はぁ…私がメールしたら、すぐにメール返して」
「…え?なんで?」
「安全確認」
「…わかった」
胸ぐらを掴んでいた手を離してそう言う美柑、放っていたオーラは消えて緊迫していた空気は美柑のため息と共に消えた。
…許されたのか?でもまだ少し怒っているような気がする…
「御門先生に優兄がお世話になったのは確かだから、今回だけ許してあげる」
「…ありがとう、美柑」
「…夕飯食べたらすぐ帰ってきて」
「はい」
「もしホテルとか連れ込まれて、朝帰りになったら、わかってるよね?」
「…いや、さすがにそんなことには──────」
「徹底的に犯すからね?」
「………っ」
俺は美柑の言葉を聞いて震え上がりながら、玄関に行く。
…夕飯食べ終わったら、絶対に帰ってこよう、じゃないと俺が次の日の美柑の夕飯になる。
「いってらっしゃい、優兄」
「…いってきます」
俺は玄関の扉を開けて御門先生と約束したパチ公前へと歩き出した。
◇
8時半にパチ公前の近くまで来た俺は、まだ来ていないだろうと思いながら、歩いているとパチ公の像の前に見慣れた人影が見えてきた。
…まさか、もういるのか?
俺が急いで走って行くとパチ公の像の前には、御門先生は白衣姿ではなく、上はアメリカンスリーブでシャツを羽織っている。下は袖絞りパンツを履いていて、いつもとは違う御門先生がそこに立っていた。
「来たわね?優斗くん」
「すみません、待たせましたか?」
「大丈夫よ、今来たところだから」
気を遣わせないようにそう言ってくれたんだろうが、普通なら俺が言わないといけないセリフな気がする。
「…いつももの白衣は来てないんですね」
「プライベートまできないわよ、もしかしてそっちの方が好みだった?」
「いえ、そういうわけじゃありませんよ…ただ…」
「…ただ?」
「とても似合っているなって思いました」
「っ!?」
俺が正直な感想を言って、御門先生の服装を褒めると顔を少し赤くして視線を逸らした。
御門先生も照れているのか、可愛いな。
「そ…そうかしら…」
「はい、いつもと違う雰囲気が出ていてとてもいい───」
「も…もういいわよ!ほ…ほら、時間は有限だから、行きましょう」
「フフ…わかりました」
御門先生はそういうと、先に歩き出す。
…本当はもう少し照れている御門先生を見ていたかったが仕方ない。
俺は急いで御門先生の隣まで行き、並んで歩くと御門先生の右手が俺の左手を握ってきた。
「デートなのよ、これくらい普通でしょ?」
「そうですね、手を繋ぎましょうか」
「…素直なのね」
「デートですから」
御門先生と手を繋ぎながら、歩いていく。
俺はどこに行くか、何も聞かされていないがこれからどこに行くんだ?
「ちなみにどこに行くのか、教えて貰っても?」
「まずはショッピングに行くわ、その後ランチをしましょう」
「その後は?」
「まだ秘密よ」
御門先生は唇に人差し指をつけながら微笑む。
この感じだとかなりしっかり、プランを考えてきたんだろうな。
御門先生と手を繋ぎながら、大きな建物へ入り、中にあったアクセサリーショップへ入っていく、ペンダントやネックレスに指輪とかなり高価な物間で置いてあった。
「優斗くん、どっちの指輪が合うと思う?」
「…御門先生、お願いですから、薬指に指輪をはめて見せるのやめてください」
お店に置いてある、見本の指輪を左手の薬指にはめながらこちらを見て笑う御門先生。
「あら、どうしてかしら?ここにつけた方が似合うって思っただけで別に深い意味はないわよ」
「…なら、なんで俺にも同じ指輪をはめるんですか?それにこれ、結婚指輪じゃないただのアクセサリーですよ」
「学校卒業したら結婚するんだから、今のうちにどんな指輪がいいかイメージしといた方がいいでしょ?」
「…お願いですから、勝手に俺と添い遂げようとしないでください」
「卒業したら、籍を入れるって約束は嘘だったの?」
「そんな約束してませんよ」
この教師、冗談とはいえ、言ってることがエグすぎんだろ、俺は一応生徒であなたは教師なんですけど?
内心でそんな事を呟いていると店員から声をかけられる。
「お客様、何かお探しでしょうか?」
「あ、すみません、探している物は特には───」
「カップルに人気のアクセサリーってどれか教えて貰えるかしら」
「それなら、こちらのペンダントとかいかがでしょうか!」
″この人達付き合ってるんだ!″という顔をして目をキラキラさせながら、二つのハートがついたペンダントを見せてくる店員さん。
デートはしてるけど、付き合ってはいないんだよなぁ
「可愛いわね、着けてみてもいいかしら」
「はい!是非!!彼氏さんもどうぞ!」
「いや、俺は…」
「ペアルックとしてとても人気なんで!是非着けてみてください!!彼女さんも喜びますよ!!!」
「…ありがとうございます」
「ふふふ…」
店員さんからの提案を断れず、ペンダントを受け取って俺を見て笑う御門先生。
十字架はつけていたが、ペンダントをつけるのなんて初めてだ…俺にこんな可愛い物が似合うのか?
「お二人ともとてもお似合いですよ!」
「…ありがとうございます」
「ありがとう、可愛いペンダントね、2つでいくらかしら?」
2つってまさか、買うつもりなのか?御門先生。
「2つで───円です!」
「ッ!?」
中々高い金額で驚いてしまった、1つ言えるのは、学生に払えるような金額じゃないとだけ…
「買うわ」
「御門先生!?」
マジかこの人、本当に買うのか?
「え、先生?お付き合いされてるんですよね?」
「えぇ、再来年には結婚予定よ?」
「あの…ちょっと…」
「…え…再来年?まさか…禁断の恋!!」
この店員が想像したのかわからないけど、ろくな事じゃないのは確かだな。
変なこと考えてないで仕事してくれ。
「カップル価格でお値段引かせてもらいますね!色々大変だと思いますが!頑張ってください!!」
「ふふ…ありがとう」
親指を立てながら、レジへ向かう店員さん。
さすがにこの金額を御門先生に払わせる訳には行かないな。
「俺が払いますよ」
南雲にはいらないと言ったのに、家の権利を移してくれた時に多額のお金が俺にはある。
普段は生活費くらいしか使っていなかったが、こういう時くらいには使ってもいいだろう。
「ダメよ、私が払うわ」
「じゃあせめて俺のだけでも───」
「優斗くんのも私が払う」
レジで会計をしようと財布を出した俺の手を止めて、何故か頑なに譲ろうとしない御門先生は、そのままカードを出して一括で支払ってしまう。
「お買上げありがとうございます!」
「このままつけて行ってもいいかしら?」
「はい!構いませんよ!」
会計が終わりアクセサリーショップから出る。
結局、御門先生に払わせてしまった…
「優斗くん、そのお揃いのペンダントは私からのプレゼントだから、大切につけてなさい?もちろん学校にもつけて来るのよ?」
「いや、学校につけて行ったら唯に怒られ───っ!?」
唯と名前を出した瞬間、むっとした顔をした御門先生は無理やり俺の唇にキスをする。
周りにいたお客さんは俺達がキスしたのを見て凝視していて、先程、色々案内してくれた店員もアクセサリーショップから口を抑えながら俺達を見ていた。
「───…今は、私とのデート中よ?私が話題に出さない限り、他の子の名前は出さないで?」
「っ…すみませんでした」
「そのペンダント、学校でもちゃんとつけているのよ、優斗くん」
「…はい」
「二人の時は涼子って呼んで?じゃないとお店の人から怪しい目で見られちゃうわよ?」
「…わかりました」
キスを終えて御門先生はそういうと俺の首にかかったペンダントを見ながら嬉しそうに笑っていた。
…俺はこの人には一生勝てない気がする
◇
アクセサリーショップや店内散策でお昼にランチを食べてかなり時間を使い、気づけば時刻は16時半になっていた。
「次はどこに行きますか?」
「着いてきたらわかるわ、綺麗な場所よ」
御門先生にそう言われて手を繋ぎながら歩いていくと、着いた場所はプラネタリウム。
「…プラネタリウムですか」
「来たことあるかしら?」
「いえ、始めてきます」
綺麗な場所と聞いたことはあったが、前世でも今世でもプラネタリウムに来たことはなかった。
「本物の星空みたいでとても綺麗よ」
「それは楽しみですね、じゃあ俺、チケットを買ってきますよ?」
「あら、買わなくて大丈夫よ?もう買ってあるから…」
俺がチケットを買いに行こうとすると御門先生はドヤ顔をしながら、胸の谷間からプラネタリウムのチケットを二枚取り出し見せてくる。
どんな所にしまってるんだこの人は…てかいつからそこにあった?
「…用意周到ですね」
「完璧なプランを作ってきたもの、抜かりはないわ」
「流石ですね御門───」
「二人の時は涼子…でしょ?」
「…涼子さん」
「よくできました」
名前を呼ばれて満足気な御門先生は俺の腕を組んで、チケットを受付の人に見せて中へと入る。
受付の人にチケットを見せた時、″カップルチケットですね!″とか言われた気がしたが、気のせいだろう。
「席はここにしましょうか?」
「そうですね…ってくっつきすぎじゃないですか?」
御門先生は座ってもなお、腕をぎゅっと抱きしめ身体寄せてくる。
…わざと腕に胸を当てているな
「あら、周りの子達もこれくらいくっついてるじゃない」
「…わかりましたよ」
″それはカップルだからでしょ″っと言いたくなったがもう諦めた。
「あら、急に素直になったわね」
「だからって胸板なぞるのやめてください」
御門先生は服の上から人差し指で胸板をなぞる。
少しずつ暗くなってきた為、周りには見られていないがバレたらどう説明するつもりだ…てか身体がゾワッてするからやめて欲しい。
「他の子達もやってるわ」
「…やってませんよ…公共な場所でハレンチな」
「…古手川さんの真似かしら…今私との時間なのよ?」
「っ!つねるのやめてください」
「嫉妬しちゃうわ」
「っ……真似しただけじゃないですか」
服の上から胸板の突起をつねった後、コリコリといじりながら、嫉妬する御門先生。
…真似するだけでもダメなのか
「もしかして、これだけで感じちゃうの?」
「っ…うるさいです…ほら…始まりますよ、涼子さん」
最近自分でも思うよ、こんな刺激に弱かったかなって…絶対に皆が俺を襲うせいだけど。
そんな事を考えているとあたりは真っ暗になりプラネタリウムが始まった。
ナレーションによる星座の説明が始まるが、御門先生の頭が俺の肩に乗っていて、御門先生のいい匂いや腕に伝わる胸の感触のせいで解説が頭に入らなかった。
「綺麗だったわね、プラネタリウム」
「…そうですね」
俺は心臓の音がうるさくてそれどころじゃなかったけど…
「フフ…貴方は別の事でそれどころじゃなかったかしら」
「…やっぱりわざとでしたか」
時々動いて胸の形が変わるくらい腕に押し付けてきていたから、わざとだと思っていたけど、暗闇とはいえ公共の場なんだからやめてくれ。
「ごめんなさい、嬉しくなっちゃったの」
「…嬉しくなった?」
「好きな人が私に興奮してくれる事が…ね」
御門先生の小悪魔の様に笑ったその顔を見て、胸がドキッとしてしまった。
…やっぱり俺は御門先生に勝てないな。
「丁度いい時間ね、もっと綺麗な景色を見に行きましょう」
「もっと?」
「えぇ、もっとよ、行きましょう」
御門先生はそう言って俺の手を引いて走り出す。
ビルに入ると御門先生がチケットを見せてエレベーターに案内さて屋上まで連れていかれる。
「日没に間に合ったわね」
「これは…」
屋上に周りを見渡すと周りには都心全体が見えるほどの絶景だった。
「…綺麗だ」
「感動するのはまだ早いわよ?」
「…え?」
「ほら、あっちを見てみたなさい?」
御門先生が指を指す方を見ると、日没で夕日が都心の下へと沈んでいく。
夕日が都心へ沈んでいくその景色は今まで見てきたどんな景色よりも絶景だった。
「好きな人と…優斗くんと、この景色を見たかったのよ」
「…涼子さん」
「改めて言うわ、優斗くん、私は貴方が好き…この先きっと、優斗くん以上に好きになれる人はいないわ」
御門先生は俺の頬を両手で挟む。
「例え優斗くんに断られても…貴方が別の子と付き合っても諦めれないで、略奪しようと考えるくらい優斗くんが好き…私はもう優斗くんなしでは生きていけないの…」
「…俺は───っ!?」
周りに人がいるのにも関わらず、御門先生はそのまま、俺に近づきキスをする。
「んっ─────っ」
「っ──────!!」
俺の口の中に御門先生の舌が入ってきて、俺の舌に絡みつく。
何分たったか分からないくらいに長いキス、息が辛くなり、離れたくても抱きしめられて離れる事ができない。
途中、御門先生から口移しで何かを飲まされた気がしたがそんなことを考える余裕はなかった。
「っ…はぁぁっ…はぁ…」
「…ご馳走様」
俺は御門先生のキスから開放されると大きく息吸う。
「…長すぎ…ですよ」
「フフ…久々のディープキスで嬉しくなっちゃったから」
「…はぁ…はぁ」
「告白の返事はしなくていいわ、断られても諦めるつもりは無いから」
「そう…ですか」
「息を整え終わったら″ディナー″食べに行きましょう、そろそろ″寝かせておいたワイン″が飲みたいわ」
呼吸を整え周りを見ると、気づけば夕日は完全に沈み辺りは暗くなっていた。
…確かに、夕食を食べて帰らないと美柑に何されるか分からない。
「…そうですね…行きましょうか…」
俺達夕食を食べるためにエレベーターで1階に降りて行った。
◇
ビルから出て、御門先生と歩いていると、徐々に街灯が少なくなっていく。
「涼子さん、こっちであってますか?」
「…そろそろね」
「?そろそろってどういう…っ!?」
御門先生が言った″そろそろ″の意味が分からず聞こうとすると身体がふらつき、御門先生に向かって倒れ込む
「あれ…なんで…身体が…っ!」
「どうしたのかしら?優斗くん」
「…身体が動かない」
「あら、それは大変…今日はもうどっかのホテルで休んだ方がいいわ」
「いや…何を言って───」
「薬の効果がすぐに切れるとはいえ、無理は良くないわよ?優斗くん」
「…薬?まさか!」
倒れた俺を支えて、どこかに向かって歩いていく御門先生。
「さっきキスした時に…薬を飲ませたのか!?」
「そう、さっきのキスの時、数時間身体が動かなくなる薬を飲ませたわ」
…マジか、この教師なんてものを生徒に飲ませてるんだ…
動けず支えられて歩いていく先にはいかがわしいホテルが何件も並んでいて、その中にある明らかに豪華なホテルの中へと連れていかれる。
「今日予約していた御門よ」
「S〇ルームのご予約の御門様ですね?お待ちしておりました、こちら鍵となります」
「ありがとう」
っ!?〇Mルーム!?俺に何するつもりだこの人!!?それに予約してたのか!!
御門先生は鍵を受け取り、エレベーターに乗る。
最上階のボタンを押すとエレベーターは上へ登っていく。
「…予約って最初からこのつもりで───」
「言ったでしょ?夜もしっかり空けておいてって…」
御門先生は俺を支えながら不敵に笑う。
エレベーターが最上階に到着すると、扉が開く。
御門先生に連れられて廊下の奥の部屋に着くと御門先生は鍵を開けて俺と一緒に中に入る。
「着いたわね」
「…マジか」
部屋はとても綺麗だが、ベッドの端には手枷、足枷がついていて、これから何をされるのか想像しただけでゾワッと鳥肌が立つ。
「…ちょっと待ってくれ、まさかベッドに拘束するつもりじゃ…」
「あら、そのまさかよ?」
御門先生は荷物を床に起き、俺をベッドに放り投げる。
「っ!?」
「まずは邪魔な服を脱ぎましょうか」
「待って、ダメだ!」
ベッドに寝かされた俺は手際よく御門先生に服を脱がされる。
俺は身体が動かない為、抵抗する事ができず、上の服を全て脱がされて上裸になった。
「次はこっちね?」
「やめっ!?」
ズボンと靴下と下着と下半身に履いていたものを全て脱がされた俺は生まれたままの姿になった。
「…普通の状態でもおっきいのね♡」
「…っ」
御門先生は俺の生まれたままの姿をみて満足そうに笑ったあと、俺の手足をベッドについていた枷に繋いだ。
「優斗くんディナーの時間よ、寝かせておいたワインをやっと飲むことができるわ」
「っ!?」
御門先生は服を脱ぎ生まれたままの姿へとなって俺に微笑む。
まずいな、どう足掻いても…もう逃げられない…
~御門side~
服を脱いだ私は生まれたままの姿でベッドに拘束された優斗くんを眺める。
今まで一度も見たことがなかった優斗くんの大切な所…普通の状態でここまで大きいとは思わなかったけれど。
「ちゅっ…チロッ…っ──────…」
「あぁっ───」
首筋にキスをしてから舌で首筋から胸板に向かって舐めて行く。
それだけで優斗くんは甘い声を出す。
「っ───…チュッぅ───チロッ…ペロッ…」
「ッ!?…やめっ……ぁあ…」
優斗くんの胸板の突起周りを円を書くように舐めてから、胸板の突起にキスをして口に咥える。
突起を口の中で舌で舐めまわし、空いたもう片方の胸板の突起、手でコリコリと摘む。
恐らく前までは、ここまで感度は良くなかったはず、皆に虐められすぎたのかしら?
「…ぁ───ぁあ…まって……御門先生…」
「カリッ───」
「ァアアッ!!?」
私を涼子ではなく、御門先生と言った優斗くんへのおしおきとして、片方の胸板の突起を甘噛みして、もう片方の胸板の突起は強めに摘んだ。
「…二人の時は涼子でしょ?」
「……涼子さん…もう…やめて…くれ」
「まだ始まったばっかりよ?っ───…」
「ぅぁ………っ!」
私はそう言って優斗くんの身体を舐め続ける。
胸板からお腹…おへそ周り、おへそ中から…太ももと…舐めていくが拘束されている優斗くんは抵抗できず、快楽を逃がすことも身動きを取ることもできない。
「…っ」
「意外と耐えるのね?」
あの反応なら、すぐに絶頂を迎えると思っていたけど、優斗くんは歯を食いしばって耐えていた。
優斗くんの大切なところは脈が見えるくらい大きくなって触ったり咥えたりしてあげればすぐに絶頂へに達するだろう。
…だけど、それはまだしない…だって優斗くんにはとっておきの弱点が残っている。
「ここを舐められたらそうもいかないんじゃないかしら?」
「…待って、耳は…」
「んっ…くちゅ…ちゅくっ…チロっ…───っ」
「───ッ…───ッ!!?」
耳を舐めただけで、身体がビクッとはねて腰が浮き、声にならない叫び声をあげる。
耳が前より明らかに弱くなってるわ、これは完全に美柑ちゃん達にしっかり調教されているわね。
「あ───ぁあ…まっ…てぁ…そこっ…はぁあ!?」
「…ちゅっ…はむっ…ちゅく…ちゅるっ…」
「どう…じは…やめ…て…っ…」
耳を舐めながら、大切な所を触り上下に動かすと可愛い声を出しながら、優斗くんは顔と身体は快楽に染まっていく。
「ぁああ…もうっ───…っ」
「───ぷはっ」
「…え?」
絶頂に達しそうになった瞬間、耳を舐めるのをやめて大切な所からも手を離すと、優斗くんは絶頂に達する事なく、寸止めで終わってしまった。
写真に残したいくらいトロッとした顔をした優斗が私を見て困惑している。
「…っ!?」
「まだイっちゃダメよ、優斗くん」
「…なんで………何がしたいん…ですか…」
「簡単に絶頂しちゃったら、つまらないでしょ?」
「何を…言って…」
「″イかせてください″って言わない限りこれが続くわよ、優斗くん」
「っ!?」
「プライドが勝つか…快楽が勝つか…優斗くんはどこまで我慢できるかしら?」
今、現在は夜の20時…″朝まで″たっぷり時間はある。
「楽しみましょう、優斗くん?」
◇
「─────────っ!!?」
深夜0時を過ぎた頃、約4時間、プライドだけで我慢していた優斗がやっと折れて絶頂した。
4時間ずっと寸止めされて解き放つことができなかった全てが私の口と胸によって勢いよく飛び出してくる。
(これは…多いわね…)
口の中で頑張って液体を受け止め、一滴残らず必死に飲み込む。
「ぷはぁっ…出てくる量が多すぎ…飲み込むのが大変だったわ…」
「………」
「優斗くん、本番と行きましょうか…あら?もしかして気絶しちゃったかしら?」
本番に取り掛かろうと優斗くんを見ると、あまりの快楽に耐えられなくなった優斗くんは、ブツっとベッドの上で気絶して、動かなくなっていた。
…さすがにやりすぎたわね。
「…これ以上、無理させるのも酷かしらね…仕方ないか…本番はもう少し取っておいてあげるわ、優斗くん」
気絶した優斗に口付けをして抱きしめる。
本番はできないけれど…キスでマーキングくらいはいいわよね?
気絶した優斗くんの首筋に簡単には消えないようなキスマーク何個か作る。
「美柑ちゃん達に見られたら大変よ?優斗くん」
優斗くんを拘束していた手足の枷を外して、彼を抱きしめる。
朝起きた時の優斗くんがどんな反応をするか楽しみだ。
私は優斗くんを抱きしめたまま、眠りについた。
やりすぎて不安になったのでこれくらいにしておきます。
御門先生との4時間は希望があればR18方で書きます
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