転生したら吸血鬼だったんだけど何か違う件   作:五月雨と狐

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連続投稿きちー!

いっぱい見てね!


ドワーフ王国に向けて#2

「兄上....」                                                

 

 

ユキナの兄、ランガであった。                                      

 

「俺は困ってないぞ、もともと居場所は用意するって話だったし」                              

 

これは紛れもない俺の本音である。                                     働かざる者食うべからず?なら俺が2人分働けばいいよね。                          

 

そういう考えなのだが。                                    

 

「はは、ナギサ殿は相変わらずお優しいですな」                             

 

「....?そんなことないだろ」                                          

 

少なくとも自分で選んだことしかしてないぞ俺は。                                  

 

「しかし、まぁ。これに関しては妹...ユキナの方が言いたいことがあるでしょう」                                    

 

なぜそこでユキナ?                                            

 

俺はそんなことをを思ったが、横でユキナの尻尾がビクッとなっているのでナニかはあるんだろ。分からんけど。                                         

 

しばし、沈黙が続く。                                        

 

いや、実際話してはいるんだろう俺抜きで。                                

 

ランガとユキナは目がバチッと合っている。                                     

 

念話か....。                                           

 

少し暇になったので背後に控えていた老牙狼に話しかける。                      

 

「なぁ、ランガとユキナは何話してるんだ?」                               

 

(.........まぁ、今かはわかりませんがいつか分かりますよ。気長にお待ちください...)                

 

尻尾をしょぼしょぼさせて応えたので俺はもう何も言えななかった。                        

 

しばしこちらでも沈黙が続いてしまう。                                

 

すると、老牙狼の横にいた若い牙狼が話しかけてきた。                             

 

 

 

 

(まぁお嬢もお嬢で考えがあるんすよ、ナギサ殿。まぁナギサ殿もナギサ殿だと思いますが)            

 

「え、俺?」                                          

 

(オイ貴様、ナギサ殿に対してその口調、二度と牙剥けぬようにしてやろうか...)                 

 

老牙狼がキレた。                                               

さながらリグルにキレるリグルドと言ったところ。                                  

 

......ということなら                                      

 

(はいはい分かりましたよ親父......すんませんナギサ殿)                        

 

やはり親子関係だったようだ。                                       

 

そしてちょっとチャラいな..とか思った俺が恥ずかしい。意外と真面目そうだった。                          

 

 

老牙狼から睨まれている若い牙狼族。

 

しかし、その雰囲気チャラい牙狼は父親に睨まれながらもなおも続けた。             

 

(いや、でもナギサ殿も自覚というか、自分がお嬢にしたことの大きさというものを考えても)

 

そこまで言ったがそこまでだった。                                   

 

(すいませんなナギサ殿、この馬鹿息子を一度ギタギタにしてやりますよ)                   

 

(いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!)                                

 

首根っこを噛まれて森の奥へとズリズリ引きずられていった。                            

 

「おぅ...ガンバ」                                                             

 

彼の姿に思わず涙が止まらない。                            

 

というか若いのに経験があるのって何度もああやってしごかれているからなのでは?俺は訝しんだ。   

 

そのときだった。                                       

 

「....その、ナギサ殿」                                                                                                      

 

「ユキナ、終わったのか?」                                  

 

ユキナに話しかけられた。                                     

 

ランガは?と思ったがすでにリムルの方に向かっている。                       

 

伝えることを伝えたのだろうか。                                    

 

「...その、お願いと言いますか」                                    

 

「なんでもいいぞ?」                                         

 

「.............お側においていただくことって、可能ですか....?」                             

 

若干涙目で尋ねられた。                                         

 

「.......なしてそうなった?」                                               

 

心のなかに疑問符が浮かんでは消えてまた浮かんでいる。                      

 

whyだwhy。                                                

 

「その、兄上があのスライムのお側にいる、ということになったらしいのであの、スライムと同格のナギサ殿に付くものがいないというのは如何なものかと、そういう次第でして」

 

なぜか混乱しているのか口調がおかしい。                             

 

「いや、あのその。嫌なら全然良くて、なんていうかできればといいいますか、そのお側でせっかく白牙狼から《白氷狼》に進化して強くなったのでお守りできたらと。いやでもナギサ殿の方が強いと思いますし」                                                 

 

なんて圧倒的な情報量。                                         

 

珍しく言葉が止まらない。

今までとのギャップに、六割くらい聞き逃した。                             

 

「えっと.....俺の護衛?の仕事に就きたいってことか?」                          

 

要約に失敗している気がしなくもないが、だいたいこんな感じだと思う。                    

 

「ッ、はい!そうです、ナギサ殿の護衛に付きたいです」                               

 

音量が大きい。                                       

 

意気込みがあるのは分かったが、でもなぁ......                           

 

「いや、別に良いんだがリムルと同格だけど俺にランガみたいなやつがいないからって、ユキナがやる必要は無いんだぞ?」

                                      

 

なんならまだテントにいても.....。                                    

 

「いや、やらせてください」                                           

 

そういうユキナの意思は固かった。                                 

 

「まだ忠誠を誓ってないとは言え、恩があるのは事実。それにアナタのための仕事だったらできそうな気がするのです」                                          

 

「そうか..........?」                                                  

 

「そうです」                                           

 

そのようだった。                                          

 

ということで                                           

 

「じゃ、よろしくな。ユキナ」                                     

 

「はい、お任せください。ナギサ殿、どんな障害からも守りきってみせます!」                 

 

尻尾がぶんぶん揺れている。                                 

 

すごく素直に見えて、とてもかわいく感じる。

 

そろそろ犬派に鞍替えしてしまいそうだ。                                         ◆                                                 

 

「で、どうしたんだ急に呼んで」                                            

 

俺は今、リムルたちがいるテントの中に来ている。                                      ユキナはその外で待機しているはずだ。                                   

 

「あぁ、今からドワーフ王国行くから準備してくれ」                           

 

「ほえ?」                                         

 

現在昼前。                                               

 

まだまだ一日は長そうだった。   




あと、評価感想待ってます。

いくらでも頑張れるんや。

ユキナ可愛かったら評価よろしく!(強欲)

全然書いてないけどイフリート戦終わったら、他の視点やる?

  • ヒナタのドロドロ感情劇場
  • リムルから見たナギサ
  • 日向と凪沙の昔話
  • 黙って続き書けや
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