機動戦士ガンダム ムラサメ研究所、廃棄区画(アビス)より愛をこめて
原作:機動戦士ガンダム
タグ:機動戦士ガンダム 機動戦士ガンダムZ THE BLUE DESTINY 地球連邦軍 ティターンズ ムラサメ研究所 オーガスタ研究所 フラナガン機関 グリプス戦役 フォウ・ムラサメ ロザミア・バダム
廃棄される寸前の002(ドゥー)が、俺に問いかけた。
システムは彼女たちを「失敗作」と断じ、焼却炉へと送る。
だが、俺の論理(ロジック)はそれを許さない。
連邦が捨てた命を、俺が拾い上げ、俺の私設軍隊として再定義する。
フォウ(4)だけが特別じゃない。0も、2も、11も。数字を刻まれた少女たちが、その数字を「誇り」へと変え、自分たちを使い捨てた世界を国有化し返す。
たとえ、それが薬理で作られた偽りの楽園であったとしても。
「笑え。今日からお前たちの名前は、この俺が決める」
「私の名前……。思い出したくないことばかりだった」
そう呟く彼女の脳内に、俺は今日も新しい「嘘」を精製して流し込む。
連邦の調整(チューニング)は、彼女の過去を漂白した。
ならば、その空白を俺の独りよがりな執着で塗り潰して何が悪い。
薬理によって自我を沈殿させ、部品として使い潰される運命。それを「国有化」という名の保護下で、俺だけの所有物として書き換える。
カミーユ・ビダン、君の出る幕はない。
彼女の魂を繋ぎ止めているのは、正義でも共感でもない。
俺が投与し続ける、甘く痺れるような「依存」という名のロジックだ。
これは、壊れゆく少女の隣で、彼女の絶望ごと愛そうとした一人の狂人の、極めて個人的な戦記。
| 深淵の門(フラナガン機関) | |
| 亡命者の手土産(クルストの背信) | |
| 国有化の宣誓(ムラサメ研設立) | |
| 最初のネジ(零号:ゼロ・ムラサメ) | |
| 蒼い暴走(システムの拒絶) | |
| 巨大な檻(サイコ・ガンダム起工) | |
| 二番目の部品(ドゥー・ムラサメ) | |
| 記憶の濾過工程(沈殿の理屈) | |
| 四番目の資質(フォウ・ムラサメ) | |
| パトロンの憎悪(ティターンズの介入) |