頑張っていると時々虚無になって辛くなってしまう人へ



1 / 1
魔理沙「時間の無駄」

魔理沙「私はお前に勝てない。だから時間の無駄」

 

霊夢「私はそうは思わないけど」

 

私の諦観のこもった愚痴を霊夢は真っ向から否定した。

ほんと……そういうところだよ。

 

魔理沙「簡単に言うなよな。私がどれだけ時間をかけてもお前には勝てない。それが虚しいんだよ。」

 

霊夢「それ言ったら私は本気の紫に勝てないわ。あと月のあの二人にも」

 

私が本音をぶつけても、お前はそれっぽい理屈と安っぽい同情で跳ね返してくる。

私の気持ちが分かるわけないのに。

 

魔理沙「他の奴らなんてどうでもいいんだよ。私がお前に勝てないだけの話で」

 

霊夢「じゃあ私に勝てないのもどうでもいいじゃん。他人なんだし」

 

またひどい事言った。私とお前の付き合いなのに。他人だなんて。

私にはお前以外の目標なんて見えてないのに。

 

魔理沙「……もういい、今日は帰る」

 

霊夢「待ちなさいよ。夕飯、食べていきなさい」

 

他の誰かにご馳走する余裕なんてないだろうに。

私の事を慰めるつもりかよ。

 

魔理沙「やだよ。そんな気分じゃない」

 

霊夢「私がそういう気分なの。ほら、早く!」

 

私の気持ちなんか何も知らないくせに。

……ご馳走になります。

 

魔理沙「私も何か手伝うよ」

 

霊夢「良いから。あんたは座って待ってなさい」

 

そうは言われても。

そわそわしちゃうだろ。

 

魔理沙「料理がいっぱい……」

 

霊夢「一人で食べないでね」

 

大人しく待ってるって。

霊夢の作るご飯は美味しそうだなあ。

 

魔理沙「……おいしい」

 

霊夢「あんた、気持ち悪いくらい満面の笑みね」

 

むっ。気持ち悪いとはなんだ。

年頃の乙女だぜこっちは。

 

魔理沙「今日はごめんな」

 

霊夢「なんの話?」

 

お前はそうやって知らんぷりをする。

さすが博麗の巫女様だぜまったく。

 

魔理沙「しょうもない事で愚痴こぼして」

 

霊夢「覚えてないわ。ほら、ご飯食べたならさっさとお風呂!」

 

ありがとうな、霊夢。

一緒にお風呂は……いや、なんでもないぜ。

 

魔理沙「お風呂気持ち良かった。ありがとな」

 

霊夢「んー。それじゃ、私もお風呂入ってくる」

 

霊夢がお風呂に行って私は一人になった。

でも独りじゃない。それで心が満たされていく。

 

魔理沙「夜は良いよな。私の弾幕が凄く綺麗に映えるからさ」

霊夢「私とも夜戦えばいいのに」

 

それは違う。

霊夢は空を飛んでいるそれだけで綺麗なんだ。

 

魔理沙「……そろそろ眠くなってきたな」

霊夢「布団敷くから手伝ってー」

 

なんだか足元がふわふわする。

困ったことに心も同じくらいふわふわしてるぜ。

 

魔理沙「手、握ってもいいか?」

霊夢「仕方ないわね。今日だけよ?」

 

霊夢の手は冷たい。

心が暖かい人は手が冷たいというけど、間違いないな。

 

魔理沙「おはよう!霊夢!」

霊夢「今日は朝から元気ねー。昨日のめそめそまりちゃんはどこに行っちゃったのかしら?」

 

心配しなくてもいつも心の中にいるぜ!

意外と私は乙女なんだ。

 

魔理沙「吹っ切れた!これでしばらくは大丈夫だぜ!」

霊夢「あっそ」

 

魔理沙「クヨクヨするなんて時間の無駄!」


  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
※参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。