父がくれたのは、一足早い卒業祝いの「鹿革の手袋」だった。
叔父がくれたのは、最新鋭の「狙撃銃(ジム・スナイパーII)」だった。
そして連邦がくれたのは、魂を削り取る「呪いのシステム(ネメシス)」だった。

宇宙世紀0079、シドニー。空が落ちてきたあの日から、エルガー・フォン・バウアーの人生は、ただ「誰かを殺すため」だけの円環(カノン)へと変質した。

復讐に生き、復讐に終わる。
これは、宇宙世紀の闇を駆け抜け、自らが蒔いた怨恨の果てに散った、一人の男の物語。