夢想少女ノ魔女裁判   作:タイホくん

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裁判パート その5

 

 

 

 

 

 

 

 

 

───審問開始───

 

(推奨BGM「rAwTell Owk…」♪52)

 

ナタ

 「早瀬さんが気になっている点を確かめる前に、もう一度事件の流れを整理しておこうと思うのだけど‥‥異論はないかい?」

 

キラ

 「ああ、問題ない。続けてくれ」

 

ナタ

 「では早速‥‥。被害者は真壁リクアさん。

  死体が発見されたのは16時半頃。死因はおそらく溺死。殺害方法は、おそらく排水口に顔を押し付けた、という方法だと考えられる。

  ここまでの認識、全員相違ないかな?」

 

オリ

 「改めて考えるとなかなか酷い殺し方ですな‥‥。

  息のできない辛さ‥‥リクアさんの苦しみを考えると‥‥うう、耐え難い‥‥キツイしんどい‥‥」

 

リス

 「く、倉科さん!

  あんまりそういうことを仰られると、あたしも感情が‥‥」

 

ナデ

 「‥‥辛いのは皆同じです。今は事実関係を整理していきましょう。

  それで早瀬さん。あなたが気になった点というのは一体何でしょうか?」

 

キラ

 「俺が気になったのは被害者の抵抗の有無だ」

 

キラ

 「一発で致命傷に至る可能性のある刺殺や撲殺なんかと違って、今回の殺害方法は“溺死”だ。

 【死亡するまでに少なくとも3分はかかる】。まず、そんな状況で被害者が暴れたら‥‥誰かが音で気づくんじゃないのか?」

 

ヅハ

 「シャワールームはプライバシーの都合か、防音性が高いです。その点については問題ないかと‥‥」

 

キラ

 「それを抜きにしても問題はまだ残る。

  被害者はシャワーを浴びていたわけだが、殺すためには身体を取り押さえて排水口に顔を押し付ける必要がある。つまり‥‥」

 

ナタ

 「殺害を実行するまでに、背後に忍び寄る、取り押さえる、排水口に顔を押し付ける‥‥この3つのステップが必要。ということだね?」

 

キラ

 「ああ。その通りだ。問題は“背後に忍び寄った”という点だ。

  シャワーの音で多少は足音がかき消せたとしても、ギリギリまで忍び寄られたら気づかれる可能性が高い。

  それに、排水口まで移動させるまでの間、まず間違いなく抵抗される」

 

リナ

 「いくら防音といえど、流石に気づかれそうよなー」

 

キラ

 「ああ、そうだ。襲われそうになったとあれば、大声の1つも上がるだろう。誰かが気づく可能性はゼロとは言えない。

  犯人は一体どうやって、被害者の抵抗を最小限に抑えて排水口まで顔を持っていったか‥‥そこが一番の問題だ」

 

ヅハ

 「頭や首のあたりをトン、と【殴って気絶させた】‥‥なんてのはどうでしょう。

  よくドラマや漫画であるような‥‥」

 

オリ

 「あるいは、【薬液を染み込ませたハンカチを口元に当てて】、スッ‥‥と意識を奪うなんていうのもありじゃないでしょうか?」

 

ナデ

 「シンバルのような【大きな音を耳元で鳴らし】て、その衝撃で気絶させる‥‥という可能性もありそうです」

 

ヴィア・ーゼンタール

 「あるいは‥‥そもそも【被害者は接近に気が付かなった】、という可能性もありえますわね。

  もっとも、あまり考え難い説であるとは思いますが」

 

リス

 「ど、どれが正解なんでしょう、かかかか‥‥」

 

ナタ

 「あり得ようがあり得まいが、可能性は1つ1つ検討していく必要がある‥‥時間の許す限り、ね」

 

───審問終了───

 

コト

 (リクアさんを取り押さえて排水口に

 顔を押し付けるまでの過程‥‥)

 

コト

 (‥‥いくつかのパターンが考えられそうですね)

 

ナタ

 「色んな意見が飛び出してきたみたいだ、

  篠宮さん。1つずつ考えていこう」

 

ナタ

 「間違っている意見は、大概何かしらの

  証拠や事実と“ムジュン”する」

 

ナタ

 「丁寧に照らし合わせていけば、

  きっと答えは見つかるさ」

 

コト

 (証拠と意見の照らし合わせ‥‥もう一度、

  魔女図鑑をきちんと確認しておきましょう‥‥!)

 

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―――これより下部へのスクロールを禁ずる―――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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キラ

 「一発で致命傷に至る可能性のある刺殺や撲殺なんかと違って、今回の殺害方法は“溺死”だ。

 【死亡するまでに少なくとも3分はかかる】。まず、そんな状況で被害者が暴れたら‥‥誰かが音で気づくんじゃないのか?」

 

反論「死亡するのにそこまで時間はかからない」

 

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ヅハ

 「頭や首のあたりをトン、と【殴って気絶させた】‥‥なんてのはどうでしょう。

  よくドラマや漫画であるような‥‥」

 

賛成「被害者は殴られて気絶させられた」

 

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オリ

 「あるいは、【薬液を染み込ませたハンカチを口元に当てて】、スッ‥‥と意識を奪うなんていうのもありじゃないでしょうか?」

 

賛成「被害者は薬で眠らされた」

 

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ナデ

 「シンバルのような【大きな音を耳元で鳴らし】て、その衝撃で気絶させる‥‥という可能性もありそうです」

 

賛成「被害者は大きな音で気絶した」

 

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コト

 「い、いいえ。被害者が亡くなるのに

  “3分”もかからないはずです!」

 

コト

 「水を吸い込めば、もっとすぐに‥‥!」

 

ノカ

 IG-ject(イグジェクト)(異議あり!)

 

ノカ

 「それは誤解よ、篠宮マコト。

  “すぐに”亡くなることはありえないはず」

 

ノカ

 「普通、まず呼吸困難が起こる」

 

ノカ

 「その後喉頭けいれんで声が出にくくなって、

  意識がなくなるまで数十秒から1分前後」

 

ノカ

 「そこから低酸素状態になるまで

  数分はかかるはずだわ」

 

ヴィア・ーゼンタール

 「要するに、“失神”と“死亡”を

  ごっちゃにしているのよ、篠宮さん」

 

ヴィア・ーゼンタール

 「“絶命まで3分程度はあり得る”という

  アキラの指摘は、むしろ妥当ですわ」

 

ナタ

 「うん。篠宮さんの反論は不成立だね」

 

ナタ 

 「“時間はかかる”前提は維持で、別の観点‥‥」

 

ナタ 

 「すなわち、どうして外に被害者の抵抗が

  伝わらなかったのかを考えよう」

 

コト

 (‥‥どうやら、“すぐ死亡”は

  飛躍だったようです。

 

コト

  (もう一度考え直しましょう)

 

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コト

 「シヅハさんの意見、一理あると思います」

 

コト

 「実際、私もテレビでそういうシーンを

  見たことがあります」

 

ヅハ

 「うん。この方向性で

  間違っていないと私は思う」

 

オリ

 「異議あり! 裁判長! 

  その発言は決定的に“ムジュン”しています!」

 

キラ

 「‥‥“サイバンチョ”?」

 

オリ

 「被害者の検視記録を見てください!」

 

オリ

 「ここには、首元や頭部に殴られた痕跡が

  あるとは記載されていません!」

 

オリ

 「被害者が気絶するほどの勢いで殴られたのなら、

  その痕が残るのは必然‥‥」

 

オリ

 「つまり、今のおふたりの証言は

  ムジュンしているのですよ!」

 

コト

 「ぐ、ぐうっ!」

 

ナデ

 「なんであなたまで

  オーバーリアクションになるんですか」

 

ナタ

 「けどまあ、

  今の指摘は間違っていないね」

 

ナタ

 「さっきの転倒事故の話もそうだけど‥‥

  被害者の外傷は極めて少ない」

 

ナタ

 「殴打による跡や傷が残っていない以上、

  常盤さんの推理は通らないみたいだね」

 

ヅハ

 「‥‥残念です」

 

コト

 (逆にムジュンをつかれてしまったようです‥‥)

 

コト

 (もう一度考え直してみましょう‥‥

  魔女図鑑に乗っている証拠品を確認し直さないと)

 

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コト

 「ミオリさんの意見‥‥

  一番現実的に聞こえます」

 

オリ

 「おお、分かってくれますか同士よ!」

 

オリ

 「この手のミステリ・サスペンスにおいて

  背後からのハンカチスッ‥‥」

 

オリ

 「‥‥からの意識もスッ‥‥

  というのは定番の流れですからな!」

 

オリ

 「医務室にはいろんな薬品が

  置いてありましたし‥‥」

 

オリ

 「その中に意識を奪うレベルの

  強力な薬がある可能性も十分ありえます」

 

オリ

 「一番有り得そうなのは

  この説以外ありえない!」

 

リス

 「ちょ、ちょっと待ってください!

  今のお話ですが、少し問題があります」

 

リス

 「私は医務室の薬を管理していたのですが、

  直近、薬が使用された形跡はありませんでした」

 

リス

 「医務室のお薬の中には、軽めの睡眠薬や、

  胃薬といった安全なお薬が大半です」

 

リス

 「ですが、中には瞬時に意識を奪う

  危険なお薬なんかも置いてあるんです‥‥」

 

リス

 「‥‥捜査中に調べた限り、

  それらが減っている痕跡はありませんでした」

 

リス

 「つまり、薬による気絶というのは

  考え難いということになります」

 

ナタ

 「僕も追加でいいかな」

 

コト

 「ひ、ヒナタさんまで‥‥」

 

ナタ

 「ごめんね、篠宮さん。

  気になった点は潰しておかないと」

 

ナタ

 「今の篠宮さんと倉科さんの意見が

  もし事実だったとしよう」

 

ナタ

 「すなわち、被害者は薬で眠らされた」

 

ナタ

 「そうなると、

  別の証拠品ともムジュンするんだ」

 

オリ

 「む、ムジュンですと!?

  それは一体‥‥?」

 

ナタ

 「被害者の顔についた痕だよ」

 

ナタ

 「排水口の溝に酷似した顔の痕‥‥被害者が

  押さえつけれなければ残ることはない。

 

ナタ

 「もし被害者が睡眠薬で気絶した状態で

  溺死させられたとしたら‥‥」

 

ナタ

 「‥‥そもそもあんな痕跡は残らないんだ」

 

ナタ

 「いずれにせよ‥‥」

 

ナタ

 「被害者が気を失っていたと仮定すると、

  死体の顔に痕が残るのはムジュンしているんだ」

 

ナタ

 「‥‥異議はあるかい、倉科さん?」

 

オリ

 「い‥‥異議なあああし!」

 

コト

 (どうやら違っていたようです‥‥

  一番有り得そうだと思ったのですが‥‥)

 

コト

 (もう一度、魔女図鑑の証拠品を

  確かめる必要がありそうですね‥‥!)

 

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コト

 「被害者が大きな音で気絶した‥‥

  十分ありえる話です」

 

ナデ

 「そうですよね」

 

ナデ

 「私もコンサートで時々シンバルの音を

  聞くのですが、毎回驚いてしまうんです」

 

ナデ

 「あれを耳元で鳴らされたら、

  意識の1つくらい飛びそうな気がします」

 

ノカ

 wE-MitTa(ウェミッタ)(待った!)

 

ノカ

 「‥‥でも、少しおかしくないかしら」

 

コト

 「ナノカさん‥‥!」

 

ノカ

 「人が気絶するくらい大きな音って、ジェット機の

  すぐ側の音量と同じだと聞いたことがあるわ」

 

ノカ

 「そんな大きさなら‥‥いくら防音性が高くても、

  音が聞こえるんじゃないかしら」

 

キラ

 「そもそも、

  そんな音をどうやって鳴らすんだ?」

 

キラ

 「この牢屋敷にはそんなでかい音を

  出せる装置や道具はないはずだぞ」

 

ナタ

 「なくはない説のようだけど‥‥

  少々無理があるみたいだね」

 

ナデ

 「そうですか‥‥

  あてが外れてしまったようですね」

 

コト

 (どうやら間違ってしまったようです‥‥)

 

コト

 (もう一度、魔女図鑑の証拠品を

  確かめる必要がありそうですね‥‥!)

 

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―――これより上部へのスクロールを禁ずる―――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ヴィア・ーゼンタール

 「あるいは‥‥そもそも【被害者は接近に気が付かなった】、という可能性もありえますわね。

  もっとも、あまり考え難い説であるとは思いますが」

 

賛成「被害者は犯人の接近に気が付かなった」

 

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―――これより下部へのスクロールを禁ずる―――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―――これより上部へのスクロールを禁ずる―――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

BGM停止推奨

 

コト

 SaGree(サグリー)(それに賛成です!)

 

【挿絵表示】

 

 

コト

 「‥‥‥‥‥‥」

 

コト

 「‥‥《魔法》」

 

ヅハ

 「えっ‥‥?」

 

コト

 「私たちは、《魔女候補》‥‥

  なら、全員何かしらの魔法が使えるはずです」

 

(推奨BGM「Sen-Choose N'o SurC-触-」♪47)

 

コト

 「魔法の力を使えば‥‥被害者に気づかれずに

  接近することができたかもしれません!」

 

キラ

 SaGree(サグリー)(それに賛成だ!)

 

キラ

 「魔法‥‥か」

 

キラ

 「フッ、外の世界なら荒唐無稽な話だと

  切り捨てられるんだろうが‥‥」

 

キラ

 「‥‥この牢屋敷なら、話は別だな。

  可能性としてはあり得る」

 

リス

 「で、ですが、一体誰の魔法なら

  そのような芸当ができるのでしょう」

 

オリ

 「リクアさんを除けば

  12人も候補がいますからな‥‥」

 

オリ

 「絞り込むのは容易ではなさそうですぞ」

 

ナタ

 「みんなの魔法を1人ずつ検討して、

  可能かどうだったか確認していこう」

 

ナタ

 「それが一番、確実な方法で‥‥」

 

??

 wE-MitTa(ウェミッタ)(待った!)

 

コト

 (い、今のは‥‥)

 

ヴィア・ーゼンタール

 「‥‥分かりましたわ」

 

コト

 (リヴィアさん!)

 

リナ

 「お嬢サマ‥‥“マ”?」

 

ヴィア・ーゼンタール

 「“マ”でございますわ」

 

ナデ

 「そ、そんな魔法の持ち主が

  存在するというのですか?」

 

ヴィア・ーゼンタール

 「ええ、もちろん。

  おひとり、いらっしゃるではありませんか」

 

ヴィア・ーゼンタール

 「‥‥“背後からの接近に長けた魔法”を

  お持ちの方が」

 

コト

 「リヴィアさん‥‥」

 

キラ

 「またトンチンカンなことを

  口走るんじゃないだろうな」

 

ヴィア・ーゼンタール

 「あら心外な」

 

ヴィア・ーゼンタール

 「これはれっきとした考えに基づいた、

  いわば“告発”でしてよ」

 

ヴィア・ーゼンタール

 「根拠もなしに発言するはずがありません」

 

BGM停止推奨

 

ナデ

 「こ、“告発”‥‥。

  ‥‥一体誰のことでしょう」

 

ヴィア・ーゼンタール

 「それはもちろん‥‥」

 

ヴィア・ーゼンタール

 「‥‥《透明化》の魔法を持つ、

  白川ミトさん。あなたですわ」

 

(推奨BGM「Sar-gedy-動-」♪36)

 

 「わ、私‥‥?

  ち、違う‥‥私、やってない!」

 

ヴィア・ーゼンタール

 IG-ject(イグジェクト)(異議あり)

 

ヴィア・ーゼンタール

 「今までの推理を成り立たせる魔法は、

  あなたの魔法くらいなものですわ」

 

ヴィア・ーゼンタール

 「それに‥‥わたくし、

  以前2階の廊下で見かけましたの」

 

ヴィア・ーゼンタール

 「音楽室から出てきた白川さんが、

  魔法を使って忽然と姿を消した瞬間を‥‥」

 

ヴィア・ーゼンタール 

 「あれは殺人に非常に有用な魔法ですわ。

  犯人‥‥あなたなのではなくって?」

 

 「ち、違う‥‥違う!」

 

コト

 (透明化の魔法で背後から忍び寄り、

  被害者を押さえつけた‥‥)

 

コト

 (理屈としては通っていますが‥‥

  どこかおかしいような)

 

ナデ

 wE-MitTa(ウェミッタ)(待ってください!)

 

ナデ

 「い、いきなり白川さんを

  犯人とするだなんて‥‥横暴です!」

 

ナデ

 「根拠もなしにそんなことを‥‥」

 

キラ

 IG-ject(イグジェクト)(異議あり!)

 

キラ

 「だが、透明化の魔法は犯行を行うのに

  最も適した魔法の1つだと言える」

 

キラ

 「疑う根拠は十分にあるんじゃないか?」

 

リス

 「た、たたた、

  確かにそうかもしれません‥‥!」

 

リス

 「もしかしたら、白川さまなら、

  容易に犯行を行えたんじゃ‥‥」

 

オリ

 「全くあり得なくはないですな‥‥」

 

ヅハ

 「なら、もう投票しちゃっていいんじゃ‥‥

  明らかに怪しい魔法ですし‥‥」

 

ノカ

 「そうね‥‥現状一番犯人としての

  可能性が高いのは、彼女かもしれないわ」

 

ナタ

 wE-MitTa(ウェミッタ)(待った!)

 

ナタ

 「みんな待つんだ。

  勢いだけで議論を進めるのは良くない」

 

ナタ

 「まずは一旦、全員の意見を

  しっかりとすり合わせるべきだ」

 

リナ

 「そ、そうっしょ!」

 

リナ

 「なんか今の状態‥‥

  ウチらの間に溝ができてるぞ!」

 

 「そうだぞ! 真っ二つだぞ!」

 

BGM停止推奨

 

クチョー

 「お待ちなさい‥‥!」

 

クチョー

 「朝雛チサさん。今‥‥

  “真っ二つ”‥‥と、おっしゃいましたね?」

 

 「んあ?

  そうだけど‥‥それがどうかしたか?」

 

クチョー

 「皆さんの意見が割れている‥‥

  そういうことでよろしいですね?」

 

 「だからなんだってんだよ!」

 

(推奨BGM「看るモノ達」♪16)

 

クチョー

 「意見が対立した‥‥そういうことであれば。

  ‥‥“アレ”の出番ですね」

 

リナ

 「“アレ”‥‥?」

 

コト

 (意味深なことを呟いたゴクチョーさんは、

  おもむろに羽を挙げました。すると‥‥)

 

コト

 「‥‥な、なにか様子が

  おかしくありませんか?」

 

ナタ

 「こ、これは‥‥」

 

リス

 「ゆ、ゆゆゆ、揺れています!

  裁判所が!」

 

クチョー

 「あー、揺れてるついでに

  説明しておきますと‥‥」

 

クチョー

 「“この監獄島”では、皆さんの証言台を

  自由に動かすことが出来るんですよ」

 

クチョー

 「処刑台によっては、証言台が邪魔になるくらい

  大きなものがあったりしますので‥‥」

 

クチョー

 「証言台を動かせるようにしておかないと

  何かと不便なんです」

 

クチョー

 「その副産物といいますか‥‥

  皆さんの意見が真っ二つに割れた場合‥‥」

 

クチョー

 「こうしてチームに別れて、お互い正面から

  向かい合うようにしているんです」

 

クチョー

 「そのほうがお互い話しやすいだろうと、

  上からの意見でしてね‥‥」

 

クチョー

 「私としては面倒くさいんで

  やりたくないんですが‥‥ハア‥‥」

 

BGM停止推奨

 

コト

 (ゴクチョーさんがぶつくさと

  説明をしている間にも‥‥)

 

コト

 (輪を描いていた証言台は

 真っ直ぐと並べられていき‥‥)

 

コト

 (やがて私たちは2つのチームに別れて、

  お互いに向き合う形になっていました)

 

オリ

 「これでは‥‥まるでラグビーやアメフトの

 《スクラム》ですなぁ‥‥」

 

(推奨BGM「Kei-Plne Co-Jundic」♪53)

 

リナ

 「えーっと‥‥これで結局、

  何をすればいいわけ?」

 

ヴィア・ーゼンタール

 「わたくしたちの意見は真っ二つ‥‥

  だから、この陣形を組まされているのです」

 

ヴィア・ーゼンタール

 「であれば、やることは1つ」

 

ヴィア・ーゼンタール

 「すなわち‥‥《白川ミトは犯人か?》」

 

ヴィア・ーゼンタール

 「わたくしたちはそれについて、

  意見をぶつけ合う必要があるようです」

 

キラ

 「おい、ゴクチョー。1ついいか?」

 

クチョー

 「何でしょう。手短にお願いしますね」

 

キラ

 「この向かい合っている状態は、俺たちの意見が

  1つになったら解消されるんだよな?」

 

クチョー

 「ええ、その通りです」

 

ナデ

 「なら‥‥やるしかないようですね」

 

ナデ

 「私たちは白川さんが“犯人ではない派”」

 

ヴィア・ーゼンタール

 「そしてわたくしたちが、白川さんが

  “犯人である派”‥‥ということですわね」

 

コト

 (どちらかの意見が採用されれば、

  この状態は解消される‥‥)

 

コト

 (もし向こう側が勝ってしまえば‥‥)

 

コト

 (議論の流れは、ミトさんが

  疑われる展開になるでしょう)

 

コト

 (そうなってしまえば、十分な議論無く

  ミトさんが犯人とされるでしょう)

 

コト

 (‥‥そうなることだけは、

  避けなければなりません)

 

コト

 (なんとかして‥‥向こう側の皆さんを

  説得するしかないようですね‥‥!)

 

ナタ

 「篠宮さん。きっとこれから、向こうのチームが

  意見をこちらにぶつけてくるはずだ」

 

ナタ

 「こちら側も向こうのチームに対して

  意見をぶつけ返そう」

 

コト

 「意見をぶつける、ですか‥‥?」

 

ナタ

 「焦る必要はない」

 

ナタ

 「1つ1つ丁寧に、相手の意見に関連しそうな

  こちらの意見をぶつけるんだ」

 

ナタ

 「具体的に説明するなら‥‥」

 

ナタ

 「例えば相手チームの誰かが

 『バナナはおやつに入らない』 と発言をする」

 

ナタ

 「その一方で、こちらのチームには

  “遠足・クラスメイト・お弁当・おやつ・水筒”」

 

ナタ

 「このように分類できる、5つの意見がある」

 

ナタ

 「この場合、僕たちのチームの意見の中で、

  相手のチームの意見と関連のあるのは‥‥」

 

コト

 「“おやつ”‥‥ですね」

 

ナタ

 「そのとおりだ」

 

ナタ

 「だから、“おやつ”について

  話している人を指名して反論してもらう」

 

ナタ

 「相手チーム全員分の意見に対して

  反論し終えるまでこれを続ける」

 

ナタ

 「‥‥どうだろう。

  これで何となく流れはつかめたかな?」

 

コト

 「つまり、相手の意見のキーワードと合致する、

  自チームの意見をぶつければいいんですね」

 

ナタ

 「ああ、そうだ。

  みんなの意見を合わせて、この場を乗り切ろう」

 

ナタ

 「このままだと‥‥

  議論は間違った方向に進んでしまいかねない」

 

コト

 (どうやら‥‥ここが1つの正念場のようです)

 

コト

 (相手チームの皆さんを‥‥

  なんとか説得してみせます!)

 

 

(次回投稿予定日:7月19日(日))

(投稿時間は追ってお伝えします)

 

 


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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