夢想少女ノ魔女裁判   作:タイホくん

49 / 54
裁判パート その11

 

 

 

 

 

 

 

 

 

───審問開始───

 

(推奨BGM「AccUhEarts-告-」♪46)

 

コト

 「それでシヅハさん。

  あなたの言う現場に残されたムジュンとは、一体何なんですか?」

 

ヅハ

 「‥‥そもそも。

  今回の事件は排水口に水を溜め、そこに顔を押し付けることで溺死させた、という前提で私たちはこれまで議論を続けてきました」

 

ノカ

 「厳密には、排水口の排水機能が髪の毛が詰まる前の状態に戻っていたから、シャワーで給水しながら排水口に水を溜め続けた、ということだったわね」

 

ヅハ

 「ええ。けれども‥‥それはかなり苦しい論調ではありませんか?」

 

リス

 「ど、どどどどういう意味でしょう」

 

ヅハ

 「考えてもみてください。排水口からは水が絶えず流れ出ていきます。

  それを【シャワーごときの量の水ではたしてカバーしきれますか?】

 

オリ

 「た、確かに言われてみれば難しい気もしますな~」

 

ナタ

 「シャワーの水だけでは排水を上回れない‥‥それが常盤さんの言い分、ということだね?」

 

ヅハ

 「そうです。いくら給水したところで、【同じ速度で流れ出していくのなら水は溜まりません】

  つまり“水たまり”を作ること自体が不可能なのです」

 

 「けどさー、現場は確かに水浸しだったじゃん。

  あれは一体どう説明すれば‥‥」

 

ヅハ

 「“水浸し”だったからといって、“水たまりができていた”とは限りません。

  現場が濡れていたことが、それすなわち水が溜まっていたというのは論理的に飛躍しています」

 

ヅハ

 「ですから、そもそも“溺死”という死因自体が間違いだった。

  そのようにも考えられるのです」

 

キラ

 「じゃあ、真壁は何が原因で死んだっていうんだ。

  少なくとも、絞殺の線はついさっき否定されたばかりだぞ」

 

ヅハ

 「さあ? 一体何でしょうね。真壁さんは体の弱い方でした。

  もしかしたら私たちの知らない【持病】を持っていたかもしれませんし、突然の【心臓麻痺】で死んだのかもしれません」

 

ヅハ

 「いずれにおいても‥‥【排水口に水を溜め続けるのは、シャワーの水のみでは難しい】。それが私の主張です。

  このような状態では、溺死させることは不可能だった‥‥いかがでしょうか、篠宮さん?」

 

───審問終了───

 

コト

 (既に解決したと思った話が、

 また話題に上がってきました‥‥)

 

ナタ

 「‥‥常盤さんの主張、苦し紛れだけども

  一応の理屈としては通っている」

 

ナタ

 「ここを崩さないと、

  逃げ切られる可能性は否めないね」

 

コト

 「じゃ、じゃあ一体どうすれば‥‥」

 

ナタ

 「僕たちがこれまで考えてきた

  推理に穴があった結果‥‥」

 

ナタ

 「‥‥常盤さんは

  その穴から脱出を試みている」

 

ナタ

 「‥‥ならばいっそ“その穴を塞ぐ”。

  それしか方法はないんじゃないかな」

 

コト

 「あ、“穴を塞ぐ”‥‥?」

 

ナタ

 「排水口から流れ出る水を

  逃さず塞ぐ方法‥‥何かあるはずだ」

 

コト

 (‥‥どうやら、今一度証拠品を

  確認する必要がありそうです)

 

コト

 (シヅハさんの逃げ道になる穴‥‥

  排水口ごと塞いでしまいましょう!)

 

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―――これより下部へのスクロールを禁ずる―――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―――これより上部へのスクロールを禁ずる―――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ヅハ

 「考えてもみてください。排水口からは水が絶えず流れ出ていきます。

  それを【シャワーごときの量の水ではたしてカバーしきれますか?】

 

反論「犯人はシャワーを複数使った」

 

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―――これより下部へのスクロールを禁ずる―――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―――これより上部へのスクロールを禁ずる―――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ヅハ

 「そうです。いくら給水したところで、【同じ速度で流れ出していくのなら水は溜まりません】

  つまり“水たまり”を作ること自体が不可能なのです」

 

反論「水は同じ速度で流れ出ることはなかった」

 

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ヅハ

 「さあ? 一体何でしょうね。真壁さんは体の弱い方でした。

  もしかしたら私たちの知らない【持病】を持っていたかもしれませんし、突然の心臓麻痺で死んだのかもしれません」

 

反論「持病で死んだわけがない」

 

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ヅハ

 「さあ? 一体何でしょうね。真壁さんは体の弱い方でした。

  もしかしたら私たちの知らない持病を持っていたかもしれませんし、突然の【心臓麻痺】で死んだのかもしれません」

 

反論「心臓麻痺で死んだわけがない」

 

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ヅハ

 「いずれにおいても‥‥【排水口に水を溜め続けるのは、シャワーの水のみでは難しい】。それが私の主張です。

  このような状態では、溺死させることは不可能だった‥‥いかがでしょうか、篠宮さん?」

 

反論「被害者の顔が栓の代わりになった」

 

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コト

 「ちょっと待ってください!」

 

コト

 「シャワーの水1つでまかないきれないなら、

  複数使えばいいんじゃないでしょうか」

 

ナデ

 「‥‥残念ですが篠宮さん。

  それは少し無理があると思います」

 

コト

 「で、でも水の量を増やしさえすれば、

  この問題は解決できるはずです」

 

ナデ

 「シャワーブースはある程度の距離があります」

 

ナデ

 「そして、各シャワーブースに、

  それぞれの排水口が設置されています」

 

ナデ

 「これでは、犯行に用いたシャワーブースに

  水が届く前に、個別の排水口に流されます」

 

ナデ

 「あまり現実的な方法とは言えません」

 

コト

 「そ、そんな‥‥」

 

ヅハ

 「だから私はシャワーの水では

  まかない切れない、と主張したんです」

 

ヅハ

 「理解いただけましたか、篠宮さん?」

 

コト

 (反論としては弱かったみたいです。

  もう一度考え直しましょう)

 

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コト

 「持病で死んだなんて‥‥

  そんなこと、ありえません!」

 

ヅハ

 「“ありえません”? 篠宮さん、

  真壁さんの健康診断結果でも見たんですか?」

 

コト

 「えっ‥‥い、いえ、それは‥‥」

 

リス

 「も、もしかしたら、血圧が高いとか、

  軽い持病があったかもしれませんよね‥‥?」

 

オリ

 「わかる〜。私も毎回“健康優良児”って

  診断されたいけど、実際は三日坊主だからな〜」

 

キラ

 「いやお前の生活習慣の話はどうでもいい」

 

リス

 「で、でも確かに持病がないと

  断言するのは難しいですよね‥‥」

 

ヅハ

 「そのとおりです。根拠もなしに

  “絶対にない”と決めつけるのは軽率すぎます」

 

コト

 「うっ‥‥」

 

コト

 (‥‥勢いで言い切ってしまいました。

  もう一度考え直しましょう)

 

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コト

 「心臓麻痺で死んだなんて‥‥

  そんなこと、あるはずがありません!」

 

ヅハ

 「おや? 随分と強気ですね」

 

ヅハ

 「篠宮さん‥‥

  被害者の心臓を直接見て調べたんですか?」

 

コト

 「い、いや‥‥それは‥‥」

 

ナデ

 「でも、急に心臓が止まるのは、

  全くありえない話ではないと思います」

 

ナデ

 「‥‥ニュースとかでもよく聞きますし」

 

 「うん‥‥」

 

 「心臓麻痺は絶対ないって言われても‥‥

  それこそ無理がある気がする」

 

キラ

 「だな。可能性がゼロとは言えねえ。

  完全否定は強がりにしか見えねえぞ」

 

リス

 「し、心臓麻痺は絶対ない!

  なんて‥‥それこそ根拠がないですよ‥‥」

 

ヅハ

 「ほら。強引に否定するのは、

  かえって説得力を失うんですよ」

 

コト

 「ぐぬぬ‥‥」

 

コト

 (もう一度考え直してみましょう‥‥)

 

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コト

 「被害者の顔が栓の代わりになった

  可能性はないでしょうか?」

 

コト

 「それなら、殺害の間だけは水が溜まっていて、

  殺害後は水が引いたことにも説明がつきます」

 

ヴィア・ーゼンタール

 「篠宮さん‥‥真壁さんのお顔、

  よくご覧になられたかしら?」

 

コト

 「え、ええまあ。

  なにか異常な点があったらいけないですし」

 

キラ

 「よく見ろ篠宮。お前の推理どおりなら、

  排水口の丸い形が真壁の顔に残るはずだろ」

 

コト

 「‥‥あ」

 

ヴィア・ーゼンタール

 「篠宮さんを責めないであげて、アキラ」

 

ヴィア・ーゼンタール

 「きっと篠宮さんはこれまでの推理が

  こんがらがってしまったのですわ」

 

ヴィア・ーゼンタール

 「だから、周りをよく見ないで

  頭ごなしの意見が出てしまった」

 

ヴィア・ーゼンタール

 「‥‥そうですわよね、篠宮さん?」

 

コト

 「‥‥きちんと見てませんでした。

  反省します‥‥」

 

コト

 (うう、早とちりして

  しまいました‥‥)

 

コト

 (もう一度考えましょう)

 

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コト

 IG-ject(イグジェクト)(異議あり!)

 

 

【挿絵表示】

 

 

コト

 「いいえ、シヅハさん。

  水は同じ速度で流れ出ることはなかったんです」

 

ヅハ

 IG-ject(イグジェクト)(異議あり!)

 

ヅハ

 「そ、そんなわけありません」

 

ヅハ

 「シャワーの水の量と、排水口から流れ出る

  水の量は圧倒的に後者のほうが上です」

 

ヅハ

 「水を溜められるわけがありません!」

 

コト

 IG-ject(イグジェクト)(異議あり!)

 

コト

 「‥‥いいえ。他にも方法はあります」

 

コト

 「犯人が水を排水口に水を溜めた方法

  ‥‥それは!」

 

──私のコタエを示そう──

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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コト

 「犯人はシャワーの水圧を上げたんです」

 

コト

 「それなら、流れ出る水よりも、

  供給される水の量のほうが多くなります!」

 

オリ

 「時に‥‥マコト殿」

 

オリ

 「仮にマコト殿の推理が正しいとして‥‥」

 

オリ

 「‥‥犯人はどのようにして、

  シャワーの水圧を上げたのですかな?」

 

コト

 「え、ええっとそれは‥‥

  水道管を工事したとか、でしょうか」

 

ヅハ

 「‥‥私にそんな技術力はありません」

 

キラ

 「というか、常盤に限らず、

  全員そんな専門的な作業なんて出来ねえだろ」

 

ヴィア・ーゼンタール

 「それにわたくし、調査の際に

  シャワーの水を出してみましたが‥‥」

 

ヴィア・ーゼンタール

 「‥‥水圧はいつもどおりでしたわ」

 

コト

 「あ、あれ‥‥?」

 

ノカ

 「それに水道管の工事をして水圧を上げれば、

  シャワー以外の水道設備にも影響が出るはず」

 

ノカ

 「けれども、

  そのような異常は報告されていないわ」

 

コト

 「‥‥ええっと」

 

 「‥‥これ以上皆から“圧力”をかけられる前に

  考え直すべきだと思う」

 

コト

 「そ、そうします‥‥」

 

コト

 (どうやら見当違いのようです。

  もう一度考え直しましょう)

 

コト

 「犯人が水を排水口に水を溜めた方法‥‥それは!」

 

──私のコタエを示そう──

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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コト

 「‥‥犯人が水を溜めた方法。

  それは‥‥排水口を壊したんです!」

 

コト

 「水が出ないように壊してしまえば、

  何も問題はありません!」

 

ナデ

 「いや、問題しかないと思うのですが‥‥」

 

ヅハ

 「‥‥そんな荒っぽい真似をすれば、

  現場に明確な破壊の痕跡が残るはずでしょう?」

 

ヅハ

 「実際には、排水口は何の異常もなく使えました。

  論外ですね」

 

キラ

 「だな。そんな跡が残ってりゃ、

  捜査中にすぐ気づいてる」

 

リス

 「そ、そそそそうです‥‥!

  壊すなんて、真っ先に疑われる行動ですし‥‥」

 

コト

 「うっ‥‥た、確かに‥‥」

 

コト

 (流石に無理がありましたね。

  もう一度考え直しましょう)

 

コト

 「犯人が水を排水口に水を溜めた方法‥‥それは!」

 

──私のコタエを示そう──

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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BGM停止推奨

 

コト

 「犯人が取った方法‥‥

  それは、“栓”を用意することです」

 

 「せ、“栓”を‥‥?」

 

(推奨BGM「気任せの蝶」♪34)

 

コト

 「今回の事件が突発的に起こったか、

  それとも計画されて行われたものか‥‥」

 

コト

 「‥‥それは証拠からは判断できません」

 

コト

 「しかし、栓の代わりになっていた髪の毛は

  今朝取り除かれていました」

 

コト

 「つまり、事件が突発的であろうと、

  計画的であろうと‥‥」

 

コト

 「犯人は排水口を塞ぐための栓を

  用意する必要がありました」

 

コト

 「そして、掃除後にシャワーを使った人が

  栓の存在に気がついていない以上‥‥」

 

コト

 「排水口を塞いだ栓は犯行の際、

  急ごしらえで用意されたはずです」

 

ナタ

 「もし栓を先に挿しておいたら、遅くとも被害者が

  シャワーを浴びる時に気づくはずだしね」

 

ナタ

 「そこで違和感を覚えられると

  犯行に差し障る可能性もある」

 

ナタ

 「篠宮さんの推理は

  筋が通っていると言えるはずだ」

 

リス

 wE-MitTa(ウェミッタ)(ま、待ってください!)

 

リス

 「で。でも、排水口の穴にあう形の

  ゴム製の栓は、ここの備品にはありません」

 

リス

 「‥‥一体、犯人は何を

  栓の代わりにしたのでしょう?」

 

コト

 (排水口を塞いだ穴は

  急ごしらえで用意したもの‥‥)

 

コト

 (となると、シャワールームにあったものに

  絞られるはずです)

 

コト

 (そして、それを示す証拠品は‥‥

 既に私の手元にあるはずです)

 

コト

 「犯人が栓の代わりに使ったもの‥‥それは!」

 

──私のコタエを示そう──

 

───証拠品───

 

──────────────────

・向日葵バッジ【つきつける】

篠宮マコトが身につけているバッジ。

──────────────────

 

──────────────────

・検視記録【つきつける】

被害者、真壁リクアの検視記録。

 

※詳細※

被害者: 真壁リクア

死因: 溺死(推定)

死亡推定時刻: 4月10日 13時50分~14時頃

──────────────────

 

──────────────────

・現場写真【つきつける】

リヴィアが撮影した現場の写真。事件発覚時点の状態を正確に撮影したもの。

 

※詳細※

1.死体に現れた特徴: 見開かれた目が充血している・唇が青紫色に変色している・口元に泡がある。

2.死体の状態: 仰向けの状態で発見・衣服全体がビショビショに濡れている。

──────────────────

 

──────────────────

・被害者の顔の痕【つきつける】

被害者の顔に残った特徴的な形の痕。押さえつけられた際についたと考えられる。

──────────────────

 

──────────────────

・首の周りのアザ【つきつける】

死体の首周辺についていたアザ。U字型になっており、首の後ろから側面にかけてついている。正面部には痕がない。

──────────────────

 

──────────────────

・腰の周りのアザ【つきつける】

死体の腰周辺についた縄のような細長い痕。身体全体を一周している。被害者の死亡直前に命綱として巻かれたロープの位置と太さに酷似している。

──────────────────

 

──────────────────

・シャワールームのタイル【つきつける】

現場のシャワールームの床材。死体の顔に残っていた跡に酷似している。

──────────────────

 

──────────────────

・排水口に詰まった髪の毛【つきつける】

現場となったシャワールームの一番奥のブースに詰まっていた髪の毛。水の流れを阻害していた。事件当日の朝、星谷セリナによって除去されている。

──────────────────

 

──────────────────

・床に落ちた石鹸【つきつける】

死体の足元付近に落ちていた石鹸。タイルに接している裏面は濡れてヌルヌルになっているが、表面は水がかかった形跡が一切ない。

──────────────────

 

──────────────────

・破れたシャワーカーテン【つきつける】

死体があったブースのカーテンは破られていた。残る2つのブースのカーテンは対照的に破られていない。

──────────────────

 

──────────────────

・焼却炉の状況【つきつける】

直近、めぼしい物証が捨てられた形跡はなし。シヅハ、ヒナタにより内部の調査が行われたが、処分された衣服の下にも物証が隠された形跡はなし。

──────────────────

 

 

───人物データ───

 

──────────────────

・篠宮マコト (しのみや まこと)【つきつける】

囚人番号27番。15歳。【治療】の魔法を持つ少女。

怪我を一瞬で治すことができる魔法。

──────────────────

 

──────────────────

・南雲ヒナタ (なぐも ひなた)【つきつける】

囚人番号28番。15歳。

──────────────────

 

──────────────────

・常盤シヅハ (ときわ しづは)【つきつける】

囚人番号29番。14歳。【影操作】の魔法を持つ少女。

影を捉えることで、縄の形になった影を操ることができる。大きな物を軽々と持ち上げるほどの力を持つ。

──────────────────

 

──────────────────

・真壁リクア (まかべ りくあ)【つきつける】

囚人番号30番。15歳。【空気圧縮】の魔法を持つ少女。

狙った対象の周囲の空気を圧縮することができる。

4月10日、何者かによって殺害された。

──────────────────

 

──────────────────

・白川ミト (しらかわ みと)【つきつける】

囚人番号31番。14歳。【透明化】の魔法を持つ少女。

自己と自己が触れているものを透明にすることができる。

──────────────────

 

──────────────────

・鳳月カナデ (ほうづき かなで)【つきつける】

囚人番号32番。14歳。【分身】の魔法を持つ少女。

自分と同じ見た目の分身を1体作り出せる。分身とは視覚が共有され、本体の意思で自由に動かし声を発することができる。

ただし、分身には実体がなく物に触れることができない。

──────────────────

 

──────────────────

・倉科ミオリ (くらしな みおり)【つきつける】

囚人番号33番。14歳。【空間ポケット】の魔法を持つ少女。

ポケットの中に何でも自由に出し入れできる魔法。

──────────────────

 

──────────────────

・星谷セリナ (ほしたに せりな)【つきつける】

囚人番号34番。16歳。【幻聴】の魔法を持つ少女。

聞いたことのある人の声を再現し、耳元で再生することができる。

──────────────────

 

──────────────────

・朝雛チサ (あさひな ちさ)【つきつける】

囚人番号35番。13歳。【暴食】の魔法を持つ少女。

魔法のおかげで何でも食べることができる。

──────────────────

 

──────────────────

・早瀬アキラ (はやせ あきら)【つきつける】

囚人番号36番。16歳。【血液操作】の魔法を持つ少女。

血液を硬化させたり、硬化させた血液の形を自由に変えたりすることができる。

ただし、体内にある血液を硬化させることはできない。

──────────────────

 

──────────────────

・リヴィア・ローゼンタール【つきつける】

囚人番号37番。17歳。【時間停止】の魔法を持つ少女。

魔法の発動中は自分以外の全てのモノの時間が止まる。

──────────────────

 

──────────────────

・黒部ナノカ (くろべ なのか)【つきつける】

囚人番号38番。15歳。【変身】の魔法を持つ少女。

知っている人間の姿に変身することができる。

ただし、声と身につけている服は変化しない。また、人間以外に変身することはできない。

──────────────────

 

──────────────────

・三条エリス (さんじょう えりす)【つきつける】

囚人番号39番。16歳。【感情共鳴】の魔法を持つ少女。

自己の感情を他人に伝染させる。本人の意志にかかわらず発動し、魔法を操作することもできない。

感情が伝染するか否かは個人差がある。

──────────────────

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―――これより下部へのスクロールを禁ずる―――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―――これより上部へのスクロールを禁ずる―――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

コト

 KuREIV(クレイヴ)(くらえ!)

 

コト

 「犯人はこれを使って、

  排水口を塞いだんです!」

 

ナデ

 「‥‥とてもそうは思えないのですが」

 

コト

 「そ、そんな事はありません!

  これを排水口にこういうふうにはめ込めば‥‥」

 

オリ

 「ま、マコト殿ー‥‥」

 

オリ

 「今のそなたの行動は、排水口じゃなくて、

  議論の流れを塞いでしまっていますぞー‥‥」

 

オリ

 「‥‥なんつって」

 

ヅハ

 「言われてますよ、篠宮さん。

  妄想も大概にしていただきたいですね」

 

コト

 (“議論の流れを止める栓”はお前だ、

  と言われてしまいました‥‥)

 

コト

 (もう一度考え直しましょう)

 

コト

 (排水口を塞いだ穴は急ごしらえで用意したもの‥‥)

 

コト

 (となると、シャワールームにあったものに

  絞られるはずです)

 

コト

 (そして、それを示す証拠品は‥‥

 既に私の手元にあるはずです)

 

コト

 「犯人が栓の代わりに使ったもの‥‥それは!」

 

──私のコタエを示そう──

 

───証拠品───

 

──────────────────

・向日葵バッジ【つきつける】

篠宮マコトが身につけているバッジ。

──────────────────

 

──────────────────

・検視記録【つきつける】

被害者、真壁リクアの検視記録。

 

※詳細※

被害者: 真壁リクア

死因: 溺死(推定)

死亡推定時刻: 4月10日 13時50分~14時頃

──────────────────

 

──────────────────

・現場写真【つきつける】

リヴィアが撮影した現場の写真。事件発覚時点の状態を正確に撮影したもの。

 

※詳細※

1.死体に現れた特徴: 見開かれた目が充血している・唇が青紫色に変色している・口元に泡がある。

2.死体の状態: 仰向けの状態で発見・衣服全体がビショビショに濡れている。

──────────────────

 

──────────────────

・被害者の顔の痕【つきつける】

被害者の顔に残った特徴的な形の痕。押さえつけられた際についたと考えられる。

──────────────────

 

──────────────────

・首の周りのアザ【つきつける】

死体の首周辺についていたアザ。U字型になっており、首の後ろから側面にかけてついている。正面部には痕がない。

──────────────────

 

──────────────────

・腰の周りのアザ【つきつける】

死体の腰周辺についた縄のような細長い痕。身体全体を一周している。被害者の死亡直前に命綱として巻かれたロープの位置と太さに酷似している。

──────────────────

 

──────────────────

・シャワールームのタイル【つきつける】

現場のシャワールームの床材。死体の顔に残っていた跡に酷似している。

──────────────────

 

──────────────────

・排水口に詰まった髪の毛【つきつける】

現場となったシャワールームの一番奥のブースに詰まっていた髪の毛。水の流れを阻害していた。事件当日の朝、星谷セリナによって除去されている。

──────────────────

 

──────────────────

・床に落ちた石鹸【つきつける】

死体の足元付近に落ちていた石鹸。タイルに接している裏面は濡れてヌルヌルになっているが、表面は水がかかった形跡が一切ない。

──────────────────

 

──────────────────

・破れたシャワーカーテン【つきつける】

死体があったブースのカーテンは破られていた。残る2つのブースのカーテンは対照的に破られていない。

──────────────────

 

──────────────────

・焼却炉の状況【つきつける】

直近、めぼしい物証が捨てられた形跡はなし。シヅハ、ヒナタにより内部の調査が行われたが、処分された衣服の下にも物証が隠された形跡はなし。

──────────────────

 

 

───人物データ───

 

──────────────────

・篠宮マコト (しのみや まこと)【つきつける】

囚人番号27番。15歳。【治療】の魔法を持つ少女。

怪我を一瞬で治すことができる魔法。

──────────────────

 

──────────────────

・南雲ヒナタ (なぐも ひなた)【つきつける】

囚人番号28番。15歳。

──────────────────

 

──────────────────

・常盤シヅハ (ときわ しづは)【つきつける】

囚人番号29番。14歳。【影操作】の魔法を持つ少女。

影を捉えることで、縄の形になった影を操ることができる。大きな物を軽々と持ち上げるほどの力を持つ。

──────────────────

 

──────────────────

・真壁リクア (まかべ りくあ)【つきつける】

囚人番号30番。15歳。【空気圧縮】の魔法を持つ少女。

狙った対象の周囲の空気を圧縮することができる。

4月10日、何者かによって殺害された。

──────────────────

 

──────────────────

・白川ミト (しらかわ みと)【つきつける】

囚人番号31番。14歳。【透明化】の魔法を持つ少女。

自己と自己が触れているものを透明にすることができる。

──────────────────

 

──────────────────

・鳳月カナデ (ほうづき かなで)【つきつける】

囚人番号32番。14歳。【分身】の魔法を持つ少女。

自分と同じ見た目の分身を1体作り出せる。分身とは視覚が共有され、本体の意思で自由に動かし声を発することができる。

ただし、分身には実体がなく物に触れることができない。

──────────────────

 

──────────────────

・倉科ミオリ (くらしな みおり)【つきつける】

囚人番号33番。14歳。【空間ポケット】の魔法を持つ少女。

ポケットの中に何でも自由に出し入れできる魔法。

──────────────────

 

──────────────────

・星谷セリナ (ほしたに せりな)【つきつける】

囚人番号34番。16歳。【幻聴】の魔法を持つ少女。

聞いたことのある人の声を再現し、耳元で再生することができる。

──────────────────

 

──────────────────

・朝雛チサ (あさひな ちさ)【つきつける】

囚人番号35番。13歳。【暴食】の魔法を持つ少女。

魔法のおかげで何でも食べることができる。

──────────────────

 

──────────────────

・早瀬アキラ (はやせ あきら)【つきつける】

囚人番号36番。16歳。【血液操作】の魔法を持つ少女。

血液を硬化させたり、硬化させた血液の形を自由に変えたりすることができる。

ただし、体内にある血液を硬化させることはできない。

──────────────────

 

──────────────────

・リヴィア・ローゼンタール【つきつける】

囚人番号37番。17歳。【時間停止】の魔法を持つ少女。

魔法の発動中は自分以外の全てのモノの時間が止まる。

──────────────────

 

──────────────────

・黒部ナノカ (くろべ なのか)【つきつける】

囚人番号38番。15歳。【変身】の魔法を持つ少女。

知っている人間の姿に変身することができる。

ただし、声と身につけている服は変化しない。また、人間以外に変身することはできない。

──────────────────

 

──────────────────

・三条エリス (さんじょう えりす)【つきつける】

囚人番号39番。16歳。【感情共鳴】の魔法を持つ少女。

自己の感情を他人に伝染させる。本人の意志にかかわらず発動し、魔法を操作することもできない。

感情が伝染するか否かは個人差がある。

──────────────────

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―――これより下部へのスクロールを禁ずる―――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―――これより上部へのスクロールを禁ずる―――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

BGM停止推奨

 

コト

 KuREIV(クレイヴ)(くらえ!)

 

 

【挿絵表示】

 

 

コト

 「犯人が栓代わりに使ったもの‥‥

  それはこれです!」

 

キラ

 「それは‥‥シャワーカーテンか」

 

コト

 「はい。このカーテン、

  今朝は破れていなかったはずです」

 

コト

 「けれど、事件発覚後、

  捜査の時点では破れていました」

 

(推奨BGM「AccUhEarts-告-」♪46)

 

コト

 「犯人は犯行の際、これをとっさに破いて

  栓の代わりにしたのではないでしょうか!」

 

ナタ

 「事実、シャワーカーテンは被害者の

  ブースのものだけが破れていた」

 

ナタ

 「犯行の際に使用したと考えるのが自然だね」

 

ヅハ

 「‥‥‥‥‥‥」

 

コト

 「シヅハさんの魔法は、

  確か最大で3つの影を操れたはずです」

 

コト

 「まず、最初にあなたは影の縄を

  腰に巻き付けて行動の自由を奪いました」

 

コト

 「その後、被害者の首根っこを捕まえると、

  排水口に顔を押さえつけ溺死させようとした」

 

コト

 「けれども、その時‥‥

  問題が発生しました」

 

 「シャワーの水の量に対して、

  排水口から流れる水の量が多かった‥‥と」

 

コト

 「その通りです。慌てたあなたは

  栓の代わりになるものを探しました」

 

コト

 「そこで、近くにあった

  シャワーカーテンに目をつけた」

 

コト

 「影のうちの1つを使って‥‥」

 

コト

 「あるいは自らの手でシャワーカーテンを破り、

  影を使って排水口の穴に埋めて即席の栓とした」

 

コト

 「その後、水のかからない距離から

  影で被害者を抑え続けた」

 

コト

 「こうしてあなたは、

  被害者を溺死させたのです!」

 

ヅハ

 「‥‥‥‥‥‥」

 

ナタ

 「常盤さん‥‥」

 

コト

 (‥‥これ以上の反論は流石に厳しいはずです。

  これで‥‥)

 

BGM停止推奨

 

ヅハ

 IG-ject(イグジェクト)(異議あり!)

 

ヅハ

 「ま、まだです‥‥」

 

コト

 「‥‥!」

 

(推奨BGM「Sar-gedy-動-」♪36)

 

ヅハ

 「そ、その推理には‥‥

  まだ欠けている点があります!」

 

コト

 「‥‥欠けている点」

 

ヅハ

 「そうです。篠宮さんの推理は

  一見すると整っている」

 

ヅハ

 「けれども‥‥証拠がありません」

 

 「しょ、証拠‥‥?」

 

ヅハ

 「“犯人がシャワーカーテンを破って栓にした”」

 

ヅハ

 「ならば当然、その“破かれたカーテンの切れ端”が

  見つかっていなければならないはずです」

 

ヅハ

 「ですが、そんなものは

  どこにも存在していません」

 

リス

 「えっ‥‥!

  そ、それって確かに‥‥!」

 

リナ

 「捜査で分かったのは

  “カーテンが破れていた”という事実だけ‥‥」

 

リナ

 「切れ端そのものは‥‥

  たしかに見つかってないみてーだな」

 

オリ

 「むむむっ!」

 

オリ

 「となると、マコト殿の今の推理は、

  そもそも根拠が薄いってことになりますな!」

 

キラ

 「‥‥ちっ。確かに言われてみれば、

  証拠が無いんじゃ反論の余地が出てくるな」

 

キラ

 「常盤の言い分は強引だが、

  穴を突かれたのは事実だ」

 

ナデ

 「では、私たちが今持っているのは、

  “破れたカーテン”という状況証拠だけで‥‥」

 

ナデ

 「犯人がそれを使ったかを裏付ける証拠はない、

  ということになるのですね」

 

ノカ

 「証拠がなければ、推理は推測のまま‥‥」

 

ノカ

 「このままでは常盤シヅハを

  告発するのは難しい」

 

ヴィア・ーゼンタール

 「ふふ。せっかく華麗に追い詰めたと思ったのに、

  肝心な“決め手”が抜け落ちているなんて」

 

ヴィア・ーゼンタール

 「篠宮さん、

  まだまだ詰めが甘いのではなくて?」

 

ナタ

 「‥‥でも逆に言えば、

  ここさえ突き止められれば全てが決着する」

 

ナタ

 「残るは1点‥‥」

 

ナタ

 「‥‥“破かれたシャワーカーテンは

  どこに行ったのか?”」

 

ナタ

 「これを証明できれば、

  常盤さんの主張は崩れる」

 

コト

 「シャワーカーテンの切れ端‥‥

  それが見つかっていない理由‥‥」

 

ヅハ

 「見つかっていない以上、

  あなたの推理は“空論”に過ぎません」

 

ヅハ

 「どうぞ‥‥ここで終わりにしてください」

 

コト

 IG-ject(イグジェクト)(異議あり!)

 

コト

 「‥‥終わらせません。

  必ず見つけ出してみせます」

 

コト

 「あなたが破ったシャワーカーテンの行方を!」

 

ナタ

 「‥‥どうやら、

  議論もいよいよ大詰めのようだ」

 

ナタ

 「篠宮さん。

  最後まで気を抜かないで」

 

BGM停止推奨

 

コト

 「‥‥もちろんです」

 

コト

 (消えた最後の証拠‥‥

  その在処、必ず探し出してみせます!)

 

 




























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