「ごめん」
そう謝って
グォッ!
と苦しんで暴れる
「
5年前と同じように呼びかける。
しかし私の声は届かず私を振り落とそうと必死に暴れる。
ずっと掴まっておくわけにもいかないので
5年前と同様
あの時は
そうしたら意識が戻ってきたから
でも、今回も同じようにいくのかは分からない…。
それに、できるなら
ただ、今優先することは住民の避難であり時間稼ぎだ。
今無理に
とはいえ、ずっと1人で
せめてもう一人、誰かいればいいのだが…。
「うぉっ!これどういう状況なんだよ...?」
とビニール袋を持って驚く男が一人。
どうやら買い物帰りらしい。
「あなた、避難勧告かなんか出たの知らないの!?」
「そーいやなんか言ってたな...」
軽いノリでそういう
「っ!どうでもいいから避けてっ!」
「へっ、そんな大振りなの当たるかよ」
余裕そうにそう言った後、
──バカンッ!
「で、どういう状況なんだよ。これ」
いつの間にやら隣に立っていた
前に見た超スピードだろう。
「あの
「なるほどな…手、貸そうか?」
ニヤ、と嫌な笑みを浮かべる
「人手は多いにこしたことないからね」
と、遠回しに協力をお願いする私
「貸し1だからな」
「...考えとく」
こうして今晩限りのタッグを組むことになった。
「取り敢えず、どうすりゃいいんだ?」
「住民の避難が最優先!とにかく時間を稼いで」
「りょーかい」
お互いにヘイトを分散しあいながら
「ちょっと!今のわざとこっちに近づけてきたでしょ!?」
「んだよ!あのくらいよけれんだろ!」
「そういう問題じゃない!私は
「へいへい」
とそんな軽口を叩けるくらいには余裕があった。
...というより、
何となくお互いにしたいことが分かるのだ。
パズルのピースがカッチリとハマったようなそんな感じ。
「......
インカムからの
「...そう。ありがとう、
避難が済んだならもう大丈夫か。
そう思い静かに頭に付けている桜の髪飾りを外す。