刀を受け流しながら
そんな状況の私をみて
「打つ手なしってところだね」
あははは。と楽しそうに笑って煽ってくる。
「1人高みの見物して、数の暴力で女の子を
皮肉交じりにそういう。
ここに私1人であれば無差別に周囲に
がここには
それに…私はあまり霊を殺すという方法で成仏させたくない。
特にこの霊達は操られているだけなのだから余計に、だ。
「もちろん。人を
「...どこまでもクズだね」
「あはは。そうかも。でもさ、会話に夢中になってると、
という男子生徒の言葉と同時に胸に激痛が走る。
「しま...っ!」
背中から刀で刺された。
ゴポリ、とこみ上げてきた血を口から吐き出す。
「ん〜生きて連れてこいって言われたけどまぁ、仕方ないよね変に抵抗するのが悪いんだもん」
ズルリ、と私から刀が引き抜かれ、ドサッと
「
現実ではアニメのようにわざわざ相手の変身を待ったり、必殺技を打たせてやったり、会話を待ってやったりする必要なんてものはない。
「はは。この程度なんだ。こんな弱い奴を欲しがるなんて僕にはよく分からないよ」
「あぐ、っ!!」
グリグリと刺された傷口を踏まれて悶える私。
奇襲、騙し討ち、裏切り。
──勝つためならば手段は何をとってもいい。
勝てば正義。負ければ悪。それがこの世界、現実というやつだ。
......だから
─―ヒュン
男子生徒の頭に何かがかする。
「あ...れ...?」
男子生徒は
―─タァーン
という聞き慣れた銃声が
フラリと起き上がった私は
「ちょーっと遅いんじゃないかな?
─―
『遅くなった。すまない』
...にしても、
しかも弾を当てるのじゃなくてわざと頭にかすらせて神経を圧迫、意図的に
人間技じゃないや。
「お、おい。お前動いても平気なのかよ...」
「平気。どっちも1週間くらいで治るんじゃないかな?私、傷の治り早いから」
「いや、1週間って...お前、心臓刺されたんだぞ?いま立ってることすらおかしいんだが...?」
「重要な臓器は何一つ傷ついてないよ。
刺される時に軽く体反らして、刺される角度調整したから。
このくらい誰でもできるでしょ?」
ペッと口に溜まった血を地面に吐き出す。
「いや、できねぇよ...」
苦笑を浮かべる
「というか心臓刺されたにしては出血量少ないと思わなかったの?」
やれやれ、とため息を吐く私。
「あんときゃ気が動転してて…。そんな細かいところ見れるかよ!」
とごもっともなことを言われた。
「...まぁそれはともかく、後のこと、お願いしてもいい?
霊達の方は私がやっておくからさ」
「...殺すなよ?」
「殺さないよ」
念を押すようにそう言われたのできちんと否定しておく。
そもそも私は死人をもう一度殺すのは反対派だ。
どうしても必要になればするがそれ以外は基本的にきちんと成仏させてあげたい。
...何人も殺してきた私なりのエゴみたいなものかもしれないが。
私の言葉を信じてくれたのか、男子生徒を肩に担いで完全に存在を忘れていた買い物袋を離れた場所から回収して去っていった。