それから私たちは二人で寮へと帰る。
腕や胸の傷がズキズキと痛む。
けど、そんなことよりも優先することがある。
「
寮に帰って来て早々、私がそう言うと
「う、うん…」
と恥ずかしそうに胸元を広げてくれる。
…やっぱり。
このままだとまた同じことが起きてしまう。
そうなる前に
私は動く右手を
「今から
「ごめんは助けてもらった私が言うセリフだよ。」
えへへ、と強気に笑ってみせる
意識を集中させる。
そもそも術や呪いというものは術式という構築された式によって成り立っている。
そのためそれをバラバラに分解してしまえば効力を失い、何も起こらないのだ。
そしてそのバラバラにする作業が
ただ、分解をしていくという都合上ミスをすれば何が起こるのか分からない。
例えば車を修理に出したとしよう。
車を分解された後、
どの部品が不足しているかも知らずに車を走らせるとどうなるだろうか?
そもそも走らないのか、ブレーキが効かないのか、はたまた爆発するのか。
それすら何かが起こるまで分からない。
解呪《ディスペル》とはそういう危険な行為なのだ。
「んっ」
痛みを我慢しているくぐもった声。
できるだけ早く終わらせてあげたいのだが、かなり複雑にできているようでその分慎重にならざるをえない。
一つ一つ慎重にバラしていく。
「っ!」
痛みを堪えるようにギュッ、と私の巫女装束を強く掴む。
それに対して心配そうな顔を見合わせると
「だい、じょうぶ、だから。続けて…?」
苦しそうに強がって見せる。
私は
心の中でごめん。とそう謝りながら。
「っ〜!」
ビクンッ!と大きく
5年前から今までの間、どうして気づいてあげられなかったのか。
そんな後悔に胸を押しつぶされるようだった。
息が絶え絶えになりながらなんとか
「その…ごめんね。あと、助けてくれてありがとう」
申し訳無さそうに顔をうつむかせながら言う
「ごめんは私の方だよ。もっと早くに気づいていれば…」
「いやいや!私が
いや、私のほうが…。と続けようとしたが多分押し問答が始まるだけなので
「…ありがと。
と話をすり替える。
「私なんかよりも
それに…私達が
えへへ、と笑う
...そういうところが優しいって言うんだよ。
それからは
など色々話した後、申し訳無さからなのか自分の寮へと帰ってしまった。
明日も学校があるため、あまり夜ふかししないようにと私はシャワーを浴びたあとに布団に入った。