図書室に一人取り残された私は特にすることもないし、ついでだからと本を手に取る。
「
私のご先祖であるその名前を見て反射的に手にとってしまう。
──
正しい漢字は
私の
本の内容としては邪馬台国がどこにあったかもだの、
どうも自分で作った掟を破ったらしいのだ。
そして
掟を破れば鬼になるとそう言われている。
つまり、言葉の通り
…なんというか、バカらしい話ではある。
だけど、わたしは奥の手を一回使ってしまっている。
...つまり、あと2回使えば死ななければならない。
「鬼になる…ね」
にわかには信じがたいが決まりなら受け入れるしかない。
......それが都合のいい人形である私の仕事だ。
そんなこんなで時間を潰しているうちにスマホにメールが届いた。どうやら面談の準備ができたらしい。
シエスタからもらったチョコを口に含む。
…とても甘い。頭が冴え渡ってくる。
ちょっとだけしょっぱさも感じるのがいいアクセントになっている。
近場に合ったゴミ箱にゴミを捨てて急ぎ足で向かう。
指定された場所に着くと申し訳程度に手錠をされた男子生徒が椅子に座っており、その隣にルキア先生が立っていた。
「ほな、後はお二人さんでゆっくり話しい。うちは外で待っとくわ。何かあったらよびぃな」
そう言ってさっさと出ていってしまった。
「えっと…その、先生にも言ったのてすが僕は記憶がなくって…。
その、聞かれても答えられることはほとんど無いかと…」
おどおどと話す男子生徒に嘘は見えない。
どうやら本当に記憶がないらしい。
「う~んとならせめてその記憶がなくなる前後くらいは覚えてない?」
「あ、はい。
ルキア先生にも言ったんですけど記憶がないというのは少し違ってて。
なので自分がしちゃったことは
「本当にすみませんでした」とそう頭を下げる男子生徒。
「…本当なら何発か殴っておきたいんだけど。
やったかどうかの記憶が
男子生徒が自責の念にかられ過ぎないようにそう言う私。
「はい。ありがとうございます。
......それで、覚えていること、でしたよね」
そうしてう~んと必死に頭を捻りながら覚えていることは話し始める。