トントン、と自分の頭を人差し指で叩く
...あぁ、髪飾りを外さなくていいのかってことか。
できれば外したくない私は小さく首を振って否定する。
「そ、ならレディーファーストだ。先に来いよ」
くいくい、とこっちに来いのジェスチャーをしてくる。
そこまで言われて乗らないのも失礼なので
「それじゃ、お言葉に甘えて」
歩いて
──ブンッ!
いきなり上段回し蹴りをする私。
「うおっ」
とちょっと情けない声を出しながら上半身を後ろに反らして避ける。
私は回し蹴りの勢いのまま地面に手を付き、低姿勢で足払いに繋げる。
それに対して
──逃さない。
一連の流れだけで倒せるとは思っていない。
低姿勢のままダッ!と地面を蹴り、飛び上がるようにして急接近。
そのまま攻撃を続ける。
が、攻撃を全ていなされ、止められる。
パシッ、と私の放った拳を手の平で受け止める
「あのなぁ、こんな力がこもってない攻撃が当たるわけ無いだろ...」
はぁ、と呆れたようにため息をこぼす。
手加減してるのバレているらしい。
「一発で終わっちゃったら楽しくないでしょ?」
ムス、とした顔で私がそう言うと
「お前に退屈なんてさせねぇから安心しろよ」
とかくさいセリフを吐いてくる。
「......それはいいけど、いつまで握ってんのよ」
ドスッ、と
それと同時にヒュュュュュッ!!と何かが風を切る音。
──
...やられたらやり返す、ということだろう。
とっさに術で風で囲んだ空気の層を作る。
──パンっ!!!
という破裂音とともに蹴られて弾き飛ぶ。
一瞬だけ
そしてカウンターとして飛び上がるようにしてレバーを打ち込む。
それに負けじとすぐに体勢を整えた
──メリッ!
お互いの攻撃が同時にめり込む。
バッ!とお互い後ろに飛び、仕切り直すための距離をとる。
「けほ、けほっ!
よく、女の子に普通に
「普通の女の子はこんな完璧なレバー入れられねぇっての」
私は咳き込み、
「......そういや、なんで決闘なんて受けたんだよ。
調べてる限り面倒くさそうなことやりたがらない感じの性格だろ、お前」
でも、それはそれとして私の今までを否定されるような考えを看過することは出来ない。
いわば、そう。
「あんたが嫌いだから、かな?」
「俺はお前が好きだけどな」
私の言葉にすぐさまそう返してくる。
「良くも照れずにそんなくさいセリフ言えるよね…」
そういいながら存在を忘れていたいつぞやのナイフを
ちなみに洗濯するときに気がついて今日、明日くらいに
パシッ、とさも当然かのように人差し指と中指で挟むように真剣白羽取りをやって止めてみせる。