「あんな奇襲で勝った程度で調子に乗らないでほしいよねっ!」
いつものように3人での帰り道、ぷんぷんと怒った様子の
「...でもまぁ、負けは負けだし。見抜けなかった私も悪いよ」
仮にあれが殺し合いなら私は死んでいる。
勝負には卑怯だとかそんな言い訳は通じない。
結局は何をしようが勝ったやつが生き残るのだから。
「でもでも!術を消し去るなんて見たことも聞いたこともないから分かんなくても仕方ないよっ!」
それはそう。私もあんな事ができるやつがいるなんて初めて知った。
というか、術を消し去るというよりも霊力が使えなくなったことを考えると、霊力そのものを消している説もある。
術を消すといえば私が
が、あれは時間をかけてゆっくりとやるものであんなにとっさにできるものではない。
う~ん...考えるだけ謎が増えていく。
こういう理由のわからないものはそういうもの、と割り切る方が早い。
──と自分の中で結論を出す。
「あ、そうだ
先程本音を見てしまった申し訳なさからそう言うと
「ままま、
...あれ?いつもなら大喜びで「行くっ!」と即答するはずなのに。
こういう時だけ勘が鋭くなりやがる...。
「あれからの体調とか、かけられた呪いがちゃんと消えたのかとか気になるからね。そっちはついでだけど」
といっても隠すことでもないので正直に話す。
「むぅ、ほんとについで?」
「うん。
......そうだ、どうせなら
私がそう
「ガルルルルッ」と
「いや、いい。用事があるからな」
そんな
「そっかそっか。いやぁ。残念ですなぁ。せっかく出かけられたのにねぇ」
とか口では言ってるけどガッツポーズが漏れ出てますよ?
「また依頼か何か?」
「そんなところだ」
なので大人気でいつも依頼で忙しそうにしている。
「人気者は辛いねぇ
「そう言う
と
思いのほか刺さったのか「うぐっ」と呻いている。
「っと、そんなこと話してたらもう寮に着いちゃったね」
「残念…また明日ね!
「うん。じゃぁ9時にここで。
「了解っ!」
「あぁ」
そんなこんなで2人と別れてそれぞれ自身の寮に戻って行くのだった。