緋眼の舞姫〜英雄と悪役の約束〜   作:神無月ほたる

57 / 57
第54話:コスプレ

宣言通り初めに着いたのは服屋「ふくろう」。

 

服とふくろうのふくをかけ合わせているちょっとオシャレっぽいネーミングのお店だ。

 

「ほらほら!入るよ」

 

ぐいっと(まい)に手を引っ張られるようにして入店。

 

店内は広く、本当に多種多様な服が置かれている様子だ。

 

舞桜(まお)はそこの試着室の前で待っててね。服は私が選んでくるからっ!」

 

というやいなやささっ、と店の奥へと消えていってしまった。

 

いや、まぁ私に服のセンスはないからそれはいいんだけど...。

 

な~んか嫌な予感がするんだよなぁ。

 

 

 

 

数分後、大量の洋服を抱えた(まい)が戻ってきた。

 

「えへへ、まずはこれね」

 

そう言ってピンク色の服を渡される。

 

...私にピンクなんて可愛(かわい)い系の色似合わないと思うけどなぁ。

 

そう思いつつもせっかく持ってきてくれたものなので試着室に入って着る。

 

 

 

──って

 

 

 

「なんでナース服なの!?」

 

シャッ!と勢いよくカーテンを開き(まい)を問い詰める。

 

「うひょー!似合ってる!似合ってるよ舞桜(まお)!最高だよ!」

 

と興奮した様子でパシャパシャと写真を撮りまくる(まい)

 

というか、なんで丁寧にナースキャップや聴診器まで用意されてるの...?

 

いや、きちんと付けてる私も私だけどさ...。

 

「よしよし、じゃ次はこれね」 

 

そう言って黒い服とウサギの耳のカチューシャのようなものを渡してくる。

 

どうみてもこれバニー服確定じゃん!?

 

私の服を選ぶとか言ってたけどコスプレさせて遊びたいだけなのでは?

 

というか、なんで(まい)は私のサイズピッタリのものを選んでこれたの?

 

教えたことないと思うんだけど?

 

と若干怖くなりつつもいつもお世話になっているので渋々(しぶしぶ)着ることに。

 

...正直、昨日(まい)の心を見ちゃった罪悪感もあるしね。

 

「本当にこれで合ってる...?」

 

バニー服なんて初めて着るのでこの着方があっているのか不安になりつつそっとカーテンを開いて(まい)に見せる。

 

「っぐ、思った以上に似合いすぎている...。

 

バニーの黒が舞桜(まお)の白い雪のような肌を、ピチピチの布がそのスタイルの良さを...」

 

「うん、いい...」と何やら満足そうな顔をしている。

 

どうやら正解だったようだ。

 

...というか、露出多くない?これ。

 

さすがの私でも少し恥ずかしいんだけど。

 

「次これね!その次はこれ!」

 

次々とコスプレ衣装を渡してくる(まい)に若干引きつつも受け取って私のコスプレショーが始まった。

 

きちんと羽がついた妖精の服やら、トライデント付きの悪魔の衣装やら、ちゃんと手錠がついてきた婦警(ふけい)やら...。

 

何でこんなにクオリティが高い服ばっかりあるの?ここ。

 

「もう、今日死んでもいいかも...」

 

なんて(えつ)(ひた)ってる(まい)を見ると嫌とは言いにくい...。

 

「これとこれも捨てがたいよね...えへへ〜」

 

これ、いつまで続くんだろう...。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
※参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。


  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

読者層が似ている作品 総合 二次 オリ

家事代行先は闇堕ち寸前魔法少女の家でした~貧乏一人暮らしの俺は生活力を買われて内緒の焦れ甘同棲生活を始めることになる~(作者:水瓶シロン)(オリジナル現代/恋愛)

「ぎゅって、して……?」▼「構ってくれないと闇落ちしちゃうよ……?」▼ 高校入学を機に一人暮らしを始めた『御守望』は、青春を勉強とバイトに費やすような限界貧乏生活を送っていた。▼ 幼くして両親を失っている望が頼れる人は、田舎に住む祖父母くらいだが、なるべく負担は掛けたくない。▼ そのため、睡眠時間を犠牲にして死に物狂いで勉強することによって好成績を維持し、入…


総合評価:4283/評価:8.76/連載:80話/更新日時:2026年06月05日(金) 19:06 小説情報

ソル&ヴァルキリー:かませ騎士に転生した俺、破滅回避のため落ちこぼれヒロインを育成していたらいつの間にか天才と呼ばれてしまう(作者:マテリ-AL)(オリジナルファンタジー/冒険・バトル)

全51話・約32万字/完結済み▼毎日20:18更新▼『ソル&ヴァルキリー 』。神の代弁者・魂導者(ソル)となり、戦乙女(ヴァルキリー)を空へ育て導くヒロイン育成系学園RPG。▼これは、そんなゲームの世界で、▼「戦乙女という空を飛べて広範囲殲滅魔法を使える存在がいるのに、騎士になる意味はあるのか……?」▼と考えてしまい、魂導者となったやられ役のかませ騎士、ルシ…


総合評価:5321/評価:8.38/完結:52話/更新日時:2026年05月09日(土) 10:18 小説情報

TSして触手産卵ゲーのマゾメス堕ちロリ女神になった(作者:ハリケーン)(オリジナルファンタジー/戦記)

TSして触手産卵ゲーでマゾメス堕ちするロリ女神になってしまった主人公の足掻きと、そんな世界で己の道を切り開く原作主人公のお話


総合評価:6819/評価:8.86/連載:24話/更新日時:2026年05月07日(木) 18:38 小説情報

長命種パーティ、命と引き換えに守ったら千年後も病んでる(作者:広路なゆる)(オリジナルファンタジー/冒険・バトル)

聖騎士シオンは身代わりになった。自らの意思でパーティ3人を守り死んだ。▼魔女、エルフ、龍族の娘に幸せに生きて欲しかったから。▼それから千年。▼「止まない雨はないの? 明けない夜はないの? 出口のないトンネルは本当にないの? ねぇ、シオン……」▼魔女ミレアルナは禁断の術『死霊魔術』に手を染めていた。※続き書き溜め中※カクヨムにも掲載


総合評価:4863/評価:8.21/連載:5話/更新日時:2026年04月25日(土) 21:11 小説情報

ディストピア世界の悪徳企業CEO(自認)(作者:ねうしとら)(オリジナルSF/戦記)

世界を巻き込む大災害が発生し、ほぼすべての人類が死滅した世界にて。人類最後の楽園である超巨大都市国家『エデン』は、その名とは裏腹に階級制度が完全に定着したディストピアな社会であった。▼未知の物質によって汚染された外界、限られた資源。超能力に目覚めるごく一部の人類と外界に蔓延るモンスターたち。▼そんな人類詰みかけディストピア世界で有数の大企業のトップとなった主…


総合評価:10737/評価:8.59/連載:12話/更新日時:2026年05月15日(金) 21:34 小説情報


小説検索で他の候補を表示>>